監修者 株式会社400F オンラインアドバイザー
黒木 信一郎
公的保険アドバイザー / AFP(日本FP協会認定) / TLC(生保協会認定FP)
三大疾病保険とは
三大疾病保険とは、以下の三大疾病に数えられる病気が原因で、入院や手術を受ける際に給付金が受け取れる保険商品のことです。
三大疾病とは | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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疾病 | 内容 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
がん (悪性新生物) | 体内で悪性の腫瘍が増殖や転移を繰り返し身体機能や臓器の機能を低下させる 最新のがん統計によると日本人の2人に1人は一生のうちにがんと診断される可能性がある 日本人における死因で最も多い病気 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
急性心筋梗塞 | 心臓へ酸素や栄養を送るための冠動脈が動脈硬化を起こし、血栓によって血液が送られない状態で発生する 心臓の病気全般を指す心疾患の中で、急性心筋梗塞は三大疾病の1つに数えられるほど罹患率が高い | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
脳血管疾患 (脳梗塞、脳出血、くも膜下出血) | 脳内に酸素や栄養を送るための冠動脈が動脈硬化を起こし、血栓によって血液が送られない、または血管破裂により脳細胞が破壊される病気 脳梗塞で失われた機能は回復が見込めず、身体麻痺などの後遺症が発生する場合がある |
これらは日本人における死因の上位を占める病気の総称で、治療を受けても後遺症が発生してしまうケースも多い恐ろしい病気です。
厚生労働省の「令和4年 簡易生命表の概況」によると、日本人の平均寿命は2020年まで右肩上がりで延伸化が進んでおり、以降2年間は新型コロナウイルスの影響で若干縮小傾向にあります。
とはいえ、順調に進んでいくと今後もさらに日本人の平均寿命は伸びることが予想されており、治療が長期化しやすい三大疾病は医療費も高額になる可能性が高い状況です。
そうした三大疾病に備えるために開発された保険が「三大疾病保険」と呼ばれ、所定の治療を受けた際などにまとまった金額の給付金を受け取ることができます。
また、保険会社によっては三大疾病に糖尿病、慢性腎臓病、肝疾患、高血圧性疾患を加えた「七大疾病保険」、さらに膵疾患を加えた「八大疾病保険」など、さらに保障範囲を拡充した商品が販売されている場合もあります。
なお、三大疾病保険は死亡・高度障害状態となった場合に保険金を受け取ることも可能です。
そのため、一般的な死亡保障を備えながら、三大疾病に対して特に保障を手厚くしたいと考えている方におすすめの保険商品と言えます。
なないろ生命
なないろ生命
ネオファースト生命
※調査概要:申込数をもとに算出。オカネコ保険比較調べ、集計期間:2024/09/16〜2024/10/15(申込数が同数の場合は、資料請求数と各社ソルベンシーマージン比率をもとに算出)
※ご検討にあたっては、「商品パンフレット」・「契約概要・注意喚起情報」・「ご契約のしおり・約款」等を必ずご確認ください。
三大疾病保険とがん保険の違い
三大疾病に数えられる「がん(悪性新生物)」を保障する保険として、数多くの保険会社が「がん保険」を販売しています。
ここでは、三大疾病保険とがん保険の違いについて確認していきましょう。
三大疾病保険とがん保険の違い | ||||||||||
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種類 | 三大疾病保険 | がん保険 | ||||||||
特徴 | 三大疾病保障に特化した保険 | がん保障に特化した保険 | ||||||||
保険料 | 掛け捨て型、貯蓄型 | 掛け捨て型、貯蓄型 | ||||||||
保険期間 | 定期型(年満期、最満期)、終身型 | 定期型(年満期、最満期)、終身型 | ||||||||
保障内容 (各商品によって異なる) | 特定疾病保険金 死亡保険金 高度障害保険金 | がん入院給付金 がん手術給付金 がん診断給付金 がん死亡給付(保険)金 死亡給付(保険)金 高度障害給付金 | ||||||||
死亡保障 | あり | あり※ないケースも多い | ||||||||
解約返戻金 | 各商品によって異なる | |||||||||
満期保険金 | なし | なし |
参照:がん保険|主契約の種類|生命保険文化センター
三大疾病保険は、がん以外に心筋梗塞や脳血管疾患も保障範囲に含まれており、所定の状態となった場合にまとまった金額を一時金として受け取れます。
基本保障は三大疾病が原因で所定の状態となった際に支払われる「特定疾病保険金」のみですが、保険金を受け取ることなく被保険者が死亡した場合は、特定疾病保険金と同額の死亡保険金が支払われます。
保険期間は定期型(年満期・歳満期)と終身型の2種類がありますが、どちらにおいても保険金の請求手続きを行うことで契約は消滅する点に注意が必要です。
一方のがん保険は、がんに対してのみ保障を特化した医療保険です。
他の病気やケガでは一切の保障を受けられませんが、がんの治療の際には一般的な医療保険や三大疾病保険よりも充実した保障を受けられます。
基本保障は入院給付金と手術給付金の2種類ですが、近年では「がん診断給付金」や通院給付金など、保険会社によって様々な保障内容のがん保険が販売されています。
ただし、がん保険の保険料は掛け捨てとなるため、途中解約をした場合でも解約返戻金が支払われることは原則ありません。
がんへの備えとして三大疾病保険とがん保険のどちらを契約すべきか迷っている方は、これらの違いがあることを理解した上で検討するようにしましょう。
三大疾病の罹患率(総患者数)
この項目では、厚生労働省の統計データを参照して、日本人における三大疾病の総患者数をみていきましょう。
参照:5 主な傷病の総患者数|平成29年(2017)患者調査の概況|厚生労働省
上記の統計データを参照すると、三大疾病の総患者数の合計は460万人を超えており、女性よりも男性のほうが多い結果となっています。
三大疾病が死因となる割合
続いて、日本人における三大疾病の死因割合をみていきましょう。
厚生労働省の「人口動態統計調査」を参照すると、2022年(令和4年)の性別ごとの死亡数と死亡率は、以下の通りとなっています。
参照:第6表 性別にみた死因順位(第10位まで)別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合|令和4年(2022)人口動態統計(確定数)の概況|厚生労働省
男女ともに悪性新生物による死因割合が最も高く、老衰による死亡を除くと、心疾患、脳血管疾患、肺炎の順に死亡数が多い結果となっています。
また、年齢別にみた主な死因別死亡数をみると、三大疾病の死亡数はいずれも30代前後で大きく数を増やしていることがわかります。
年齢別にみた主な死因別死亡数 | ||||||
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年齢階級 | 悪性新生物 | 心疾患 | 脳血管疾患 | |||
性別 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 |
総数 | 223,291 | 162,506 | 113,016 | 119,948 | 53,188 | 54,293 |
0-4歳 | 24 | 33 | 32 | 29 | 7 | 2 |
5-9歳 | 40 | 49 | 8 | 5 | 5 | 1 |
10-14歳 | 46 | 38 | 11 | 8 | 8 | 6 |
15-19歳 | 68 | 56 | 28 | 15 | 5 | 4 |
20-24歳 | 86 | 58 | 55 | 26 | 18 | 11 |
25-29歳 | 109 | 136 | 79 | 40 | 27 | 8 |
30-34歳 | 187 | 295 | 167 | 44 | 70 | 33 |
35-39歳 | 378 | 599 | 298 | 88 | 158 | 71 |
40-44歳 | 769 | 1,188 | 591 | 156 | 413 | 180 |
45-49歳 | 1,816 | 2,558 | 1,357 | 323 | 775 | 409 |
50-54歳 | 3,561 | 4,070 | 2,305 | 535 | 1,253 | 579 |
55-59歳 | 6,004 | 5,181 | 3,056 | 721 | 1,460 | 606 |
60-64歳 | 10,673 | 7,126 | 4,355 | 1,147 | 2,080 | 755 |
65-69歳 | 19,377 | 10,798 | 6,562 | 1,860 | 3,148 | 1,194 |
70-74歳 | 38,931 | 20,033 | 12,645 | 4,994 | 6,361 | 2,863 |
75-79歳 | 39,830 | 21,527 | 14,014 | 7,877 | 7,594 | 4,367 |
80-84歳 | 42,216 | 27,478 | 19,536 | 15,512 | 9,964 | 7,842 |
85-89歳 | 36,092 | 29,717 | 23,225 | 27,109 | 10,910 | 12,545 |
90-94歳 | 18,261 | 21,934 | 17,430 | 33,491 | 6,721 | 13,557 |
95-99歳 | 4,441 | 8,296 | 6,422 | 20,851 | 1,949 | 7,518 |
100歳以上 | 373 | 1,330 | 817 | 5,109 | 249 | 1,738 |
不詳 | 9 | 6 | 23 | 8 | 13 | 4 |
日本人における三大疾病は、罹患率が高い上に死亡数も非常に多く、平均的な入院日数も2週間以上と長期化しやすいことが特徴です。
入院費用については公的保険制度(健康保険や国民健康保険など)が適用されて1〜3割の自己負担で済みますが、入院期間が長期化すれば自己負担分も積み重なり、高額な医療費が家計を圧迫する大きな要因になり得ます。
また、患者側が個室や小部屋を希望した際の差額ベッド代、先進医療の技術料などは全額を自己負担で賄わなければなりません。
時には数ヶ月、数年以上の長期治療が必要になるケースも多いため、三大疾病保険や医療保険などに加入して、もしものときの高額な医療費に備えておく必要性は高いと考えられるでしょう。
なないろ生命
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ネオファースト生命
※調査概要:申込数をもとに算出。オカネコ保険比較調べ、集計期間:2024/09/16〜2024/10/15(申込数が同数の場合は、資料請求数と各社ソルベンシーマージン比率をもとに算出)
※ご検討にあたっては、「商品パンフレット」・「契約概要・注意喚起情報」・「ご契約のしおり・約款」等を必ずご確認ください。
三大疾病の特徴
三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳血管疾患)はそれぞれで異なる疾病ですが、中には共通した特徴もみられます。
三大疾病保険の必要性を考える上で、三大疾病の特徴を理解しておくことは非常に大切です。この項目で、三大疾病に共通する特徴を確認しておきましょう。
入院期間が長期化しやすい
三大疾病は、いずれも入院期間が長期化しやすいことが特徴です。
厚生労働省の「患者調査の概況」を参照すると、年齢階級別における退院患者の平均在院日数は、以下の通りとなっています。
参照:表6 傷病分類別にみた年齢階級別退院患者の平均在院日数|平成29年(2017)患者調査の概況|厚生労働省
2017年(平成29年)における悪性新生物(がん)と心疾患の平均入院日数は2週間以上、脳血管疾患の場合は2カ月以上もの入院が必要なことがわかります。
中でも脳血管疾患のうちの脳梗塞で失われた機能は回復が見込めず、身体麻痺などの後遺症が発生する場合もあります。
身体機能の低下に伴うリハビリに時間がかかるケースも多いため、平均入院日数の長期化につながっているものと推測できます。
悪性新生物(がん)の平均入院日数は他の疾病に比べて短めですが、がん治療は退院後も継続して通院治療が必要なケースも少なくありません。
たとえば、令和2年度の患者調査の概況を参照すると、悪性新生物の受療率における年次推移は以下の通りで、2005年(平成17年)を境に入院治療よりも外来治療が増えていることがわかります。
参照:統計表5 受療率(人口10万対)、総数ー入院ー外来・年次・傷病大分類別|令和2年 患者調査|厚生労働省
心疾患に含まれる心筋梗塞は死亡率が非常に高い病気で、命が助かった場合でも心臓の細胞が壊死した範囲が広い場合には、様々な合併症を発症する可能性もあります。
治療費が高額になる場合がある
上述の通り、三大疾病は治療が長期化しやすいため、治療に伴う医療費が高額になりやすいことが特徴です。
たとえば、厚生労働省の「医療給付実態調査」を参照すると、部位別のがん治療における平均費用は次の通りとなっています。
※点数÷件数で計算された結果の小数点第一位を四捨五入した数値をまとめています
※点数は1点=10円で計算し、自己負担分は現役世代の3割負担で計算を行っています
参照:令和3年度医療給付実態調査(表番号5 統計表第3表)|厚生労働省
上記の費用は公的医療保険が適用された後の自己負担分の平均であるため、医療保険や三大疾病保険に加入していない場合はその支払いを貯蓄で賄う必要があります。
また、三大疾病にかかると罹患前と同じように働くことが難しく、収入が減少してしまう可能性も考慮しなくてはなりません。
先進医療が必要になる場合がある
三大疾病の治療では、先進医療が必要になる場合があります。
先進医療とは、特定の大学病院などで研究・開発され、厚生労働大臣によって認められた新しい治療法や手術のことです。
日本では一定の有効性と安全性が認められた治療法のみが公的医療保険の対象となるため、先進医療は公的医療保険の対象に含めるかどうかを評価されている段階の治療法と言えます。
上記の理由から、先進医療を受けた際の医療費は全額が自己負担となるため、場合によっては高額な医療費が発生してしまう可能性があります。
上記以外にも、患者側が希望して個室へ入院する際の差額ベッド代、入院中の食事代や生活費なども公的医療保険の対象外なので、実際に入院することになれば想像よりも多額の費用がかかってしまいます。
後遺症に対する備えも必要
三大疾病に備える際は、もしものときの後遺症についても考えなければなりません。
上述の通り、脳梗塞(脳血管疾患のひとつ)によって失われた機能は回復が見込めず、場合によっては身体麻痺などの後遺症が残ってしまう場合があります。
それ以外にも視覚障害や感覚障害が発生する可能性があり、長期に渡ってリハビリや治療を受け続けなければならないケースも想定されます。
生活スタイルに合わせて引っ越しやリフォームの必要に迫られる場合もあるため、三大疾病保険への加入を検討する際は、万一のときの後遺症のことも視野に入れておくと安心です。
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※調査概要:申込数をもとに算出。オカネコ保険比較調べ、集計期間:2024/09/16〜2024/10/15(申込数が同数の場合は、資料請求数と各社ソルベンシーマージン比率をもとに算出)
※ご検討にあたっては、「商品パンフレット」・「契約概要・注意喚起情報」・「ご契約のしおり・約款」等を必ずご確認ください。
三大疾病保険を検討する際のポイント
三大疾病保険を検討する際は、次の3つのポイントを意識しておきましょう。
保険金の支払要件を確認する
三大疾病保険に加入する際は、保険金の支払要件をしっかりと確認しておきましょう。
個人によって重視するポイントは様々ですが、一例としては次のポイントが挙げられます。
- 死亡時・高度障害時の保障の有無
- 特定疾病保険金の免責期間の有無
- 心疾患や脳血管疾患の保障範囲
- 入院の有無や入院日数 など
一口に三大疾病保険と言っても、保険会社によって保険金の支払要件は様々です。
もしものときに十分な保障が受けられない可能性もあるため、加入を検討中の保険がある方は必ず支払要件を確認するようにしてください。
監修者 株式会社400F オンラインアドバイザー
黒木 信一郎
公的保険アドバイザー / AFP(日本FP協会認定) / TLC(生保協会認定FP)
同じ三大疾病保険という名前でも保険会社によって、保障範囲が異なるので要注意です。
例えば、がんであれば、悪性がんと上皮内がんの両方が対象か、悪性がんのみか? 急性心筋梗塞であれば、急性心筋梗塞のみか、心疾患が対象となっているか? 脳卒中であれば、脳卒中のみか、脳血管疾患が対象となっているかなど、加入前に確認をしておきましょう。
また、がんであれば、責任開始後の診断で給付金が支払われる場合が多いですが、急性心筋梗塞や脳卒中は診断されただけでは支払いの対象とはならない場合が多いので、三大疾病で診断されたら給付金が受け取れると思い込まず、しっかりと給付条件を確認しましょう。
保険金の支払回数を確認する
三大疾病保険に加入する際は、保険金の支払回数もあわせて確認しておきましょう。
保険会社によって支払回数も様々で、一度しか支給されないケースもあれば、複数回の給付を受けられる場合もあります。
先に述べた通り、三大疾病は治療が長期化しやすい上に後遺症の発症リスクもあるため、もしものときの医療費が不安な方は保障内容を充実させておくと安心です。
ただし、保障内容を充実させると保険料も高くなってしまうため、保障と保険料のバランスを考慮して検討するようにしてください。
免責期間を確認する
三大疾病保険には、保険金が支給されない免責期間が設けられています。
たとえば、一般的ながん保障には加入後から90日間または3カ月間の免責期間があります。
免責期間中に支払要件を満たしても保険金を受け取ることはできないので、十分な注意が必要です。
三大疾病保険が向いている人・向いていない人
ここまで、三大疾病保険の特徴や選び方について解説してきました。
これらの内容を踏まえた上で、三大疾病保険が向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。
三大疾病保険が向いている人・向いていない人 | |
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向いている人 | 向いていない人 |
・がん以外の心疾患や脳血管疾患のリスクに備えたい方 ・先進医療など治療の選択肢を増やしたい方 ・高額な医療費に備えられるだけの貯蓄がない方 ・将来の老後資金を取り崩したくない方 ・自営業やフリーランスなどの公的保障が不十分な方 | ・医療費に備えられるだけの貯蓄がある方 ・他に加入中の医療保険で特約を付帯している方 ・罹患率の高いがんに対して手厚い保障を備えたい方 |
三大疾病保険は、がん以外の心疾患や脳血管疾患のリスクにも備えたい方や、三大疾病の高額な医療費に備えるだけの十分な貯蓄がない方に必要性が高い保険と言えます。
また、自営業やフリーランスなどが加入する国民健康保険は、会社員が働けない期間中に健康保険から支給される傷病手当金のような仕組みが存在しません。
自営業者が働けなくなると影響が収入面に直結するため、それまでの貯蓄やその他の保険で保障を用意しておく必要があります。
一方、がんに対して重点的な保障を用意したいと考えている方は、三大疾病保険よりもがんに対して保障が充実しているがん保険を検討したほうが良いでしょう。
三大疾病となった際の医療費に備えられるだけの十分な貯蓄がある方や、他に加入中の医療保険で特約を付帯している方にも、そこまで必要性の高い保険ではありません。
個人の考え方によって向き・不向きのある保険なので、三大疾病保険を検討中の方は、自分の想定するリスクを明確にした上で慎重に検討するようにしましょう。
監修者 株式会社400F オンラインアドバイザー
黒木 信一郎
公的保険アドバイザー / AFP(日本FP協会認定) / TLC(生保協会認定FP)
三大疾病保険は、がんと急性心筋梗塞と脳卒中の3つと保障範囲が広いので、保険料もがん保険の3倍になる、というわけではありません。
三大疾病保険か、がん保険か迷われていたら、まずは、どれぐらいの金額差が三大疾病保険とがん保険にあるのかを確認されてみて、その上で検討するのが良いでしょう。
まとめ
三大疾病保険は、日本人の死因で上位を占める「悪性新生物(がん)」「急性心筋梗塞」「脳血管疾患」に備えるための特定疾病保険です。
まとまった金額を一時金として受け取ることができるため、もしものときの三大疾病における高額な医療費に備えることができます。
ただし、三大疾病保険には支払要件に該当しても保険金が支給されない免責期間が設けられている点には注意が必要です。
また、一口に三大疾病保険と言っても、保険会社によって支払要件が様々で、支払要件によっては特定の疾病に罹患した際に十分な保障を受けられないかもしれません。
三大疾病保険を検討中の方は、自分が想定するリスクを明確にし、そのリスクに適した保障内容であるかどうかを慎重に見極めるようにしましょう。
なないろ生命
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※調査概要:申込数をもとに算出。オカネコ保険比較調べ、集計期間:2024/09/16〜2024/10/15(申込数が同数の場合は、資料請求数と各社ソルベンシーマージン比率をもとに算出)
※ご検討にあたっては、「商品パンフレット」・「契約概要・注意喚起情報」・「ご契約のしおり・約款」等を必ずご確認ください。