国内最大級(※1)の家計診断・相談サービス『オカネコ』を運営する株式会社400F(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村仁、以下「400F」)は、ネット完結で保険商品の比較、資料請求・閲覧、個別相談ができるサービス『オカネコ保険比較』において、『オカネコ保険比較 AI×保険に関する調査』を公開しました。
URL : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000199.000038217.html
※1. 現時点での当社データベース及び他社公開情報の比較調査による
アンケートの調査概要 | ||
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調査名 | AI×保険に関する意識調査 | |
調査方法 | WEBアンケート | |
調査期間 | 2024年11月25日(月)~2024年11月28日(木) | |
回答者 | 全国の『オカネコ』ユーザー 455人 | |
回答者の年齢 | 20代以下 : 3.9% 30~39歳 : 17.1% 40~49歳 : 30.8% 50~59歳 : 30.6% 60代以上 : 17.6% |
※調査結果データの引用、転載については必ず『AI×保険に関する調査 – オカネコ保険比較 調べ』と記載の上、本記事へのリンク設置をお願いいたします。
調査実施の背景
近年、AIやデジタル技術の進展により、保険業界でもAIを活用した保険商品の提案や保険金請求手続きの簡略化など、新たなサービスが注目されています。
しかし、今回のアンケートの「保険選びで面倒だと感じるポイント」という質問では「条件や契約内容が複雑すぎる」(62.2%)や「どの保険を選べば良いかわからない」(52.5%)など、保険選びにおける課題が依然として多いことが明らかになりました。
AIサービスの認知や利用経験が限定的である一方、期待される機能も多く、具体的なニーズや不安が十分に把握されていないのが現状です。
本調査では、保険選びや契約後のAI活用に対する人々の意識を明らかにし、業界がAIをどのように活用すべきかの方向性を探ることを目的としています。
『AI×保険に関する調査』調査結果・サマリー
調査結果サマリー
- 約7割の人が保険選びにAIが活用されていることを知らず、約9割の人が保険選びでAIを利用したことはないと回答
- 「AIを活用した保険選びで魅力的だと感じるポイント」として、「保険商品の比較を簡単にすること」や「時間の節約」、また幅広い年代で「担当者とのやり取りを省略したい」などが挙がっている
- 「AIを活用した保険選びで今後、期待している機能」として、約5割の人が「ライフスタイルや年齢に合わせた、自分に最適な保険プランの提案」を希望している
- 「保険契約後のAI活用として、今後どのような機能を期待しますか?」という質問に対して「契約内容の定期的な見直し提案」という回答が半数以上を占めている
- 「AIを活用した保険選びで不安に感じること」として、「AIの提案が正しいか分からない」が約6割、またAI時代においても、約7割の人が人間のサポートを「必須」もしくは「あった方がよい」と回答
約7割の人が保険選びにAIが活用されていることを知らず、約9割の人が保険選びでAIを利用したことはないと回答
「保険選びにAI(商品選びをサポートするチャットボットなど)が活用されていることを知っていますか?」という質問に対し、67.5%の人が「いいえ」と回答しました。
一方で、「はい」と答えた人は32.5%にとどまっています。この結果から、保険業界におけるAI活用の認知度がまだ十分に高まっていないことが明らかになりました。
また、「保険選びでAIを利用したことがありますか?」という質問に対しても、90.1%の人が「いいえ」と回答しました。一方で、「はい」と答えた人はわずか7.2%にとどまり、「分からない」と回答した人も2.7%存在しています。
近年、さまざまな分野でAIを活用したツールやサービスが登場し、日常生活の中でその利便性を実感できる場面が増えています。しかし、保険業界においては、これらの技術がまだ多くの人の間に広く浸透していないと考えられます。
「AIを活用した保険選びで魅力的だと感じるポイント」として、「保険商品の比較を簡単にすること」「時間の節約」、また幅広い年代で「担当者とのやり取りを省略したい」などが挙がっている
「AIを活用した保険選びで魅力的だと感じるポイント」という質問に対して「保険商品の複雑な比較が簡単になった」という回答が最も多く40.0%でした。
次いで「時間が節約できた」が37.4%、「自分に合ったプランを提案してくれた」が35.8%と続いています。
また、「担当者(人)とやり取りしなくて良かった」という回答も31.2%あり、一定の割合の人が人間との直接的なやり取りを避けたいと考えていることがわかります。
年代別にみると、若年層に限らず、幅広い年代で一定の割合の人が人間との直接的なやり取りを避けたいと考えているようです。保険加入における非対面プロセスの充実には、今後もAIの活用が期待できそうです。
「AIを活用した保険選びで今後、期待している機能」として、約5割の人が「ライフスタイルや年齢に合わせた、自分に最適な保険プランの提案」を希望している
「AIを活用した保険選びで、今後どのような機能を期待しますか?」という質問に対して「ライフスタイルや年齢に合わせた、自分に最適な保険プランの提案」という回答が56.5%でした。
次いで、「リスク診断や健康状態に基づいた最適な保険プランの提案」が43.1%、「各保険会社の保険料や保障内容の簡単な比較シミュレーション」40.0%が続きました。
一方で、「仮想アバターによるオンライン保険相談」(8.8%)や、「音声アシスタントとの対話による保険情報の取得」は11.0%となっており先進的な機能に対する期待は、現状では比較的低い割合にとどまっています。
全体的に、ライフスタイルや健康状態に基づく個別最適化のニーズが特に強いことが分かります。AIの活用を通じて、保険選びがそれぞれの人の個別状況に応じて提案されることへの期待が高まっていると言えます。
「保険契約後のAI活用として、今後どのような機能を期待しますか?」という質問に対して約5割の人が「契約内容の定期的な見直し提案」と回答している
「保険契約後のAI活用として、今後どのような機能を期待しますか?」という質問に対して「契約内容の定期的な見直し提案」という回答が最も多く55.4%となりました。
次いで、「保険金請求手続きのサポート」が50.1%、「健康データに応じた保険料の割引や特典の提案」が35.8%と続いています。
一方で、「保険料の支払いリマインダー」(24.6%)や「貯蓄型保険の運用提案」(26.4%)といった機能は相対的に低い期待値となりました。また、「AIチャットによる契約内容の簡易説明」も28.8%にとどまっています。
多くの人が、契約内容の定期的な見直し提案や保険金請求手続きのサポートといった、具体的かつ実用的な機能を求めていることが明らかになりました。AIが保険契約後も活用されることを期待していることがうかがえます。
「AIを活用した保険選びで不安に感じること」として、「AIの提案が正しいか分からない」が約6割、またAI時代においても、約7割の人が人間のサポートを「必須」もしくは「あった方がよい」と回答
「AIを活用した保険選びで不安に感じること」という質問に対して「AIの提案が本当に正確かどうかわからない」という回答が65.3%でした。次いで、「個人情報の管理・流出リスク」が50.8%、「技術トラブル時にどう対応すればいいかわからない」が34.1%となっています。
一方で、「高齢者やITリテラシーが低い人が置いていかれるのではないか」(24.6%)や「人間的な温かみが失われるのではないか」(15.2%)といった回答は相対的に少ない割合にとどまりました。
また、「保険選びにおいて『人間(担当者)』のサポートは必要だと思いますか?」という質問では、全体の75.8%(「必須だと思う」+「あった方がよい」)が人間のサポートを肯定しており、多くの消費者が現状のAIツールだけでは不十分と感じていることが分かります。
「あった方がよい」が最も多かったことから、完全な人間依存ではなく、AIとのハイブリッド型サポートへの期待がうかがえます。AIが手続きの効率化を担当し、人間が詳細な説明や感情面のケアを補完する形が理想的かもしれません。
また、「必要ない」という回答も少数派(6.2%)ながらも、一定数存在しています。
保険業界のAI活用の認知度には課題があるが、多くの人は機能面で高い期待を寄せている
監修者 株式会社400F イネーブルメント企画部
松井 大輔
公的保険アドバイザー / 1級FP技能士 / CFP® / 証券外務員一種
今回の調査結果から、保険業界でのAI活用に対する認知度はまだ十分に高くない一方で、多くの人が具体的な機能面での期待を寄せていることが分かりました。
特に「複雑な比較の簡略化」や「個別最適化されたプランの提案」といった実用的な機能へのニーズが顕著です。一方で、AI活用に伴う懸念として、「提案の信頼性」や「個人情報のセキュリティ」が大きな課題として浮かび上がっています。
さらに、「人間(担当者)のサポートが必要」という声も多く、人間とAIのハイブリッドなサービスモデルが業界にとって有効であることが示唆されます。AIは効率化や利便性の向上を担い、人間がAI提案の信頼性やセキュリティの補完、担保を行うことで、保険選びにおけるユーザー体験の質を向上させることができるでしょう。
保険業界がAIを効果的に活用しながら利用者のニーズを満たすためには、AIと人間の役割を明確に分担し、それぞれの強みを活かしたサービス設計が求められます。このようなハイブリッド型モデルの導入は、業界全体の信頼性向上とさらなる成長につながると考えられます。
調査結果データの引用・転載について
アンケート結果の転載・引用をされる場合は、必ず出典を明記の上、Web媒体の場合は当記事、もしくはオカネコ保険比較へのリンク設置をお願いいたします。
出典の記載例
- 出典 : AI×保険に関する調査 – オカネコ保険比較
調査結果は、そのままの形で正確に引用してください。結果の改変や歪曲はおやめいただけますようお願いいたします。