生命保険は、いざというときに私たちの生活を守るだけでなく、今をより健康的に、豊かにするためのパートナーでもあります。
今回、オカネコ保険比較では、業界をリードするSOMPOひまわり生命で商品開発をされている鴨志田さん、田中さんにインタビューを行い、「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り(がん治療給付型)」「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り(がん診断給付型)」を始めとした、新しいがん保険の形についてお話を伺いました。
その背景にある革新的な取り組みや理念、そして読者の皆さまが今すぐ役立てられる保険選びのヒントを、ぜひお楽しみください。
健康をサポートするがん保険 勇気のお守り 開発の背景
オカネコ保険比較 編集部 :
本日はよろしくお願いいたします。まず、2010年頃に販売されていた旧がん保険から、現在販売されている「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り」は、大きく保障内容が変わったと認識しております。
商品開発の背景や、商品をがん治療給付型とがん診断給付型の2種類に分けられている理由を教えてください。
鴨志田さん :
元々、昨今がん治療も多様化してきており、必ずしも「入院したらいくら」「手術したらいくら」という旧来型のがん保険の形は、現代のがん治療にフィットしていないのではないかという課題を認識していました。
一方で、公的保障に高額療養費制度がございますので「何かしら、がん治療を受けたら給付が得られる」というシンプルで合理的な保障を保険として提案したいというのが発端で、その考え方に基づいて「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り(がん治療給付型)」の商品開発を行いました。
同時に、用途を設けずにまとまった給付金をお支払いできる一時金型のニーズも把握しておりましたので「であれば、一度に2つの商品を作ってしまおう」という話で「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り(がん診断給付型)」の開発も同時に行ったという背景です。
商品の棲み分けに関しては、「シンプルで、合理的で、保険料がお手頃」という商品を希望されるお客様には「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り(がん治療給付型)」、「用途を定めない一時金給付」を希望されるお客様には、「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り(がん診断給付型)」をご提案いただくイメージです。
オカネコ保険比較 編集部 :
実際、各商品のご契約の割合ってどれくらいなんでしょうか?
鴨志田さん :
ざっくりとですが、「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り(がん治療給付型)」が6割、「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り(がん診断給付型)」が4割といったところです。
幅広い支給条件が魅力の「2回目以降の支払事由」
オカネコ保険比較 編集部 :
ありがとうございます。先ほど、昨今のがん治療の移り変わりについてお話がありましたが、特に私個人としても気になっているのが「がん診断給付金(※)の2回目以降の支払事由」に関してです。
SOMPOひまわり生命が提示されている条件が保険業界全体に影響を与えていて、今新たに販売される他社のがん保険もこれにならっている印象を受けています。この辺り、開発時に意識されたポイントなどはございますか?
鴨志田さん :
がん診断給付金の支払事由についてまでご確認いただいて、ありがとうございます(笑)。おっしゃるとおりで、ここは他社よりも幅広い保障になっているかと思います。根幹には「がんと診断された後に必要な金額をすべて保障したいな」というのがあります。
※がん診断給付金は健康をサポートするがん保険勇気のお守り(がん診断給付型)の主契約、健康をサポートするがん保険勇気のお守り(がん治療給付型)のがん診断給付特約で保障されます。
がんは「診断されて終わり」ではない
田中さん :
ご存じのとおり、最近のがん治療は「診断されて終わり」「診断されて予後を過ごす」「大規模な手術を1回やって終わり」というわけではなくて、ある程度身体への負担を軽減させたり、予後を良くするために、継続的・計画的な治療を行っていくケースが増えていると思います。
例えば、抗がん剤治療であっても、1回で行うのではなく長期間にわたって行ったり……となると、やっぱり治療期間が長期化しますので、がん診断時だけでなく、治療期間を通じて保障をしていく必要があります。
給付金の2回目のお支払いというのは、治療を1年、2年と継続されていらっしゃる方も意識しています。後は、より良い予後という観点で申し上げると、QOL向上の観点で在宅の緩和療養や、ホルモン剤治療などを行うケースもありますので、このような場合でも保障をしていきたいと考えております。
そういったコンセプトですので、診断時だけでなく直前のお支払事由該当日から起算して1年経過後にがん治療を行っていれば保障するという内容になっており、2回目以降の支給についても幅広い保障範囲なっていると思います。
「インシュアヘルス(Insurhealth®)」でがん予防や早期発見にも備える
田中さん :
他にも当社では「インシュアヘルス(Insurhealth®)」を強く推奨しており、がん治療だけでなく、がん予防や早期発見といったところにも力を入れています。
例えば、がん予防では禁煙している方は保険料を割安でご提供したり、喫煙をしていたけれども、当社の保険に加入して禁煙に成功した方も保険料が割安になる「禁煙☆チャレンジ!制度」などもございます。こういった点で「そもそもがんにならない」という点にも力を入れています。
販売開始後に意外だった反響やお客様からの声
オカネコ保険比較 編集部 :
なるほど、ありがとうございます。販売後に意外だった反響や、お客様からの声とかはあったりされますか?
鴨志田さん :
先ほどお話した「2回目の支払い要件が幅広い」というのは、各代理店様から反響をいただいています。それと、当社は元々、医療保険でがん診断特約を持っていて、実は支払事由って「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り」とほとんど一緒だったんですね。唯一、緩和療養は医療保険のがん特約にはないのですが、その辺りをアップデートをして「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り」としてがん保険単体での販売を始めたんです。
すると、大きな反響をいただいて、当初この商品の担当者としては、自社の商品を見慣れているのもあってかそこまで「画期的なものを出したんだ」といったイメージはなく(苦笑)。実は、がん保険単体で見るとその点が際立って見えていたようで「そうだったのか……」という感じで、そこが意外でしたね。
乗換え時に保険料の二重払いを防ぐ仕組み
オカネコ保険比較 編集部 :
そうだったんですね(笑)。私も印象に残っています。医療保険の特約として付帯すると、若い年齢で医療保険に加入していた場合などに、それと一緒に変更しないといけないという点があったりしたので、それががん保険単体で出てきたというのは、すごいなと思いました。保険料も抑えられますし。
この流れで次の質問をさせていただくと「契約から3ヶ月間保険料が発生しない(※)」というのも「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り」が初めてなのかなと思っているのですが、こちらも実現にあたって苦労された点などあったのでしょうか?
田中さん :
ご存じだと思いますが、がん保険は加入時に待機期間(免責期間)がございます。ですので、一般的にお客様ががん保険を乗り換えようと思ったときに、保障を途切れさせないために保険料を二重払いしなければならない期間が発生してしまっていました。
ですので、がん保険を見直した際、3か月以内にがんになった場合は乗り換え前のがん保険を復旧しているところもあります。ただ、これだと同じ会社の商品を乗り換えた際にしか適用されません、他社のがん保険の保障を復旧することはできないからです。
であれば「3ヶ月間、保障をなくす代わりに保険料はいただかず、4ヶ月目から保険料が発生する」という仕組みを作ることで、SOMPOひまわり生命の商品からSOMPOひまわり生命の商品に乗り換えた場合と、他の保険会社の商品からSOMPOひまわり生命の商品に乗り換えた場合、いずれの場合も保険料の二重払いをなくすことができました。
鴨志田さん :
苦労話としては……イチから仕組みを構築する必要があり、社内の事務やシステムの調整、構築などに非常に苦労しました。しかし、お客様目線でチーム一丸となって取り組んだために実現することができました。
※このがん保険の保障はご契約から3か月後に開始し、がんの保障開始以降に保険料が発生する仕組みです。ご契約からがんの保障の開始までの3か月間は保険料が発生しませんが、保険料を割り引いているものではありません。
「禁煙☆チャレンジ!制度」など、「そもそもがんにならない」サポートが充実
オカネコ保険比較 編集部 :
初の試みでも、お客様のためにしっかりやり切っておられる点が素晴らしいと思います。ここまで、私の視点で他社の商品との差別化となりそうなポイントについて伺ってきましたが、開発者様の目線で、差別化となるポイントや、加入を検討しているユーザー様にお伝えしたい点などはございますか?
鴨志田さん :
これまでの内容と重複する部分もありますが、まずは「インシュアヘルス(Insurhealth®)」ですね。「禁煙☆チャレンジ!制度」など、「そもそもがんにならない」という点からサポートしていくこと、もしがんになってしまっても、手厚い保障を準備できる点が当社商品の強みです。
後は、加入から3ヶ月は保険料がかからない点、2商品それぞれにニーズを反映した特徴を持たせている点などが差別化のポイントかなと思います。
オカネコ保険比較 編集部 :
実際に、「禁煙☆チャレンジ!制度」は私も保険相談を受ける際によく推していて、それをモチベーションに感じられるお客様もいらっしゃいますね。
田中さん :
それで言うと、予防だけでなく予後のフォローについても当社は力を入れています。がんは「治ったら終わり」ではありません。治って次の日から元気よく働けるわけでもないと思います。
当社では、協力企業と提携して「がん専門の運動指導士」が一人ひとりの治療状況に合った運動メニューを提供するサポートプログラムなどもご案内しています(提供:株式会社ルネサンス、有料サービス)。できるだけ早く元の生活に戻れるようにサポートをする、これも「インシュアヘルス(Insurhealth®)」のひとつです。
オカネコ保険比較 編集部 :
そのサービスは、全国どこからでも受けられるんですか?
田中さん :
はい、オンラインで受けられるので場所を問わずにサービスを受けていただくことができます。
鴨志田さん :
他には、唾液でがんのリスクをチェックできる「サリバチェッカー」も健康応援サービスとして提供していたりします(提供:株式会社サリバテック、有料サービス)。
すべてはお客様のため、がん診断確定の定義を変更した理由
オカネコ保険比較 編集部 :
がんになった時だけでなく、なる前や、予後についても商品としてしっかり考えられていることが分かりました。次の質問ですが、以前の商品から、がん診断確定の定義を変更された点についてのお考えもお聞かせください。
鴨志田さん :
昨今の医療技術の発達によって、昔のように生検(病理学的検査)をしなくても明らかにがんであることが分かる場合は、医師からその場でがんの診断告知をされる場合があります。お客様からしたら、医師にがんだと言われたら「自分はがんなんだ」と思われると思うんですね。
一方で、今までのがん保険の約款だと生検ベースの診断確定ですので、給付金の請求をされてもお支払いができないというケースがありました。
そういった点から昨今の流れに合わせて、医師の医学的所見を持ってがんと診断された場合に、給付金をお支払いするというのを約款上も変更したという経緯になります。
オカネコ保険比較 編集部 :
「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り」は発売から3年以上経つと思うのですが、最近のがん保険の市場の動向や契約ニーズなどは、当初の想定どおりでしょうか? 意外な発見などはありますか?
鴨志田さん :
最近他社さんが販売開始されるがん保険でも治療給付型が増えてきていて、業界の主流になりつつあるのかなと思います。がんの治療は日々進歩していっていますので「手術したらいくら」「入院したらいくら」という形式は、今の時代にフィットしづらいのかなと思います。
田中さん :
お客様からのお問い合わせで多いのは、ニュースなどで「がんの画期的な治療法が出てきた」となった時に「御社の商品は対象ですか?」と聞かれることが多いのですが、「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り」は「がん治療」を対象として幅広く保障しているため「保障範囲内ですよ」とご案内できるケースが非常に多かったです。
これは、お支払いの条件を細分化していたら難しかったかもしれません。
オカネコ保険比較 編集部 :
私もお客様の保険相談をしている中で、がん保険に加入いただいたにもかかわらず「払えません」というのが一番良くないと思っているので、本当にお客様のことを第一に考えた良い商品だなと感じています。
最後にあらためて、開発者目線でユーザーの方にお伝えしたいことはありますか?
鴨志田さん :
今までのがん保険は「万が一、がんになったら保障する」というのが主流だったと思いますが、当社ではがん保険の契約を乗り換えられた場合に、3ヶ月間は保険料をいただかないという点や、そもそもがんにならない、万が一を起こさないための取組を提供したり、もしがんになってしまっても予後までトータルにサポートを提供できる。そのための保険会社でありたいなと考えています。
田中さん :
がん保険は「身近な人ががんになった」などの理由で検討を始められる方が多く、自分ごとになるまでは「自分はがんにならないし……」と考えられる方も多いと思います。
がんの保障だけを見て自分には関係ないと思うのではなく「がんになる前から対策する」という新しいがん保険の考え方から、ぜひご検討いただけたらと思っています。
まとめ
これまでは万が一がんになった時のための備えというのががん保険でしたが、SOMPOひまわり生命は『インシュアヘルス』の理念を実践し、そもそもがんにならないための予防や予後の充実まで考え、商品設計をされている姿が印象的でした。
他にも、保険料の二重払いをなくす取組や、保険金の支払事由の幅広さなど、お客様のためを考えているからこそできている充実した商品内容を突き詰めている保険会社であるのだなと感じました。
当コンテンツが、あなたの保険選びの一助になれば幸いです。
●健康をサポートするがん保険勇気のお守り(がん治療給付型)の正式名称は終身がん保険(C2)(がん治療給付型)( Ⅰ 型)です。
●健康をサポートするがん保険勇気のお守り(がん診断給付型)の正式名称は終身がん保険(C3)(がん診断給付型)です。
●がんに対する保障の開始(責任開始日)は、保険期間の始期の属する日から起算して3か月経過後となります。
●お仕事の内容・健康状態・保険のご加入状況などによっては、ご契約をお引受けできない場合や保障内容を制限させていただく場合があります。
●このご案内は、商品の概要を説明したものです。詳細につきましては「商品パンフレット」「ご契約のしおり・約款」「ご契約に際しての重要事項(契約概要・注意喚起情報)」を必ずご覧ください。
![](https://okane-kenko.imgix.net/insurance/companies/sompo_himawari.png?auto=format&w=140&h=140)
SOMPOひまわり生命
SOMPOひまわり生命は、お客様の健康を応援することを使命とし、保険本来の機能(Insurance)に加えて、健康を支援する機能(Healthcare)を組み合わせた、革新的な価値「Insurhealth®(インシュアヘルス)」を提供してまいります。
HL-P-B1-24-01249(使用期限:2026.12.31)