オカネコお金の勉強のやり方・相談

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    老後や将来の生活費に不安を感じている方に向けて、今から始められるお金の勉強方法を提供し、将来に向けた具体的な資産形成の方法をお伝えします。

    お金の勉強は必要?始め方やコツとは

    お金の勉強はなぜ必要?

    「必要なときにお金が足りなくなるのでは?」「お金を用意できないかもしれない…」など、お金の不安を抱えている方は、お金の勉強をすることで以下のメリットが得られる可能性が高いです。

    お金の勉強で得られる可能性のあるメリット

    • お金に対する漠然とした不安を解消できる
    • 資産運用の必要性や自分に合った適切な方法がわかる
    • 家計の見直しで支出の削減につながる
    • 知識がないことによる損失を防げる

    これらの中でも特に重要なのが、「お金に対する漠然とした不安を解消できる」ことです。

    内閣府の世論調査によると、日常生活で悩みや不安を感じている人の割合は75.9%で、その内容は「老後の生活設計について(63.6%)」「今後の収入や資産の見通し(59.8%)」「自分の健康について(59.2%)」が多くの割合を占めていました。

    日常生活で悩みや不安を感じている人の割合(令和5年11月調査)

    感じている(小計)75.9%
    感じていない(小計)15.5%

    参照:国民生活に関する世論調査(令和5年11月調査)44ページ|内閣府

    悩みや不安の内容(令和5年11月調査)

    老後の生活設計について63.6%
    今後の収入や資産の見通しについて59.8%
    自分の健康について59.2%
    家族の健康について50.7%
    現在の収入や資産について47.0%

    ※「日常生活で悩みや不安を感じている」と回答した人に対する質問(複数回答可)
    参照:国民生活に関する世論調査(令和5年11月調査)48ページ|内閣府

    多くの方が、老後の生活設計や今後の収入状況などの「お金のこと」に関して不安を感じていることが伺えます。

    お金の勉強に取り組み知識を身に付けられれば、今後のライフプランの作成や現在の家計状況の見直しにより、将来に必要な資金額や正しい資産運用方法を把握できます。

    結果的に自身や家族の金融リテラシーが高まり、お金に関する漠然とした不安の解消につながるでしょう。

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    お金の勉強の始め方

    「お金の勉強」といっても、資産運用、節約、貯金、保険など、ジャンルは多岐にわたります。また、今の自分に必要な知識がわからず、何から手を付けて良いかわからないという方も多いのではないでしょうか。

    お金の勉強の始め方の手順を詳しくご紹介します。

    お金の勉強の始め方

    STEP1:お金の勉強を始める「目的」を明確にする

    お金の勉強を始める前に、まずはお金の勉強に取り組む目的を明確にしましょう。目的がわかれば、お金の何を学ぶべきかが判断がしやすくなります。

    以下にお金の勉強を始める目的の一例をまとめましたので、参考にしてください。

    お金の勉強を始める目的と学ぶべき内容(一例)
    • 貯蓄を増やしたい:適切な家計管理方法、節約方法、金融商品の活用方法など
    • 住宅を購入したい:住宅購入資金の捻出方法、購入金額の目安、住宅ローンの知識、税制優遇の活用方法など
    • 子どもの教育資金を確保したい:必要な学習費の目安、補助金や制度の活用方法、金融商品の活用方法など
    • 支払う税金を節約したい:控除や税制優遇の活用方法、確定申告や年末調整の仕組みなど
    • 定年退職までに必要な金額を知りたい:ライフプランニング方法など

    例えば、「つい無駄遣いをしがちで貯金が増えずに困っている」方は、まずは支出の見直しや、給与口座から貯金口座への自動積立の仕組みづくりなどについて勉強すると良いでしょう。

    また、お金の不安から、すぐに利益が得られる方法としてFXや株式投資などを選ぶ方は少なくありませんが、資産運用には必ずリスクがあります。利益を得るには時間がかかることと、目的にあった適切な資産運用方法を知ることで、リスクを抑えた資産運用が可能です。

    お金の勉強を始める目的を明確にしたうえで、学ぶべき内容を把握しましょう。

    STEP2:勉強するお金の分野(ジャンル)を決める

    お金の勉強を始める目的を明確にしたら、「勉強するお金の分野(ジャンル)」を決めます。ジャンルを決める際は、ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定の学習分野を参考にするのがおすすめです。

    FP技能検定は1〜3級の等級があり、以下の6分野の学科試験と実技試験が設けられています。

    FP技能試験の試験範囲内容
    ライフプランニングと資金計画社会保険や公的年金、ライフプランニングの考え方と作成方法など
    リスク管理生命保険や損害保険などの保険制度全般、リスク管理の最新動向など
    金融資産運用投資信託や株式投資などの金融商品全般の知識、関連法規など
    タックスプランニング 日本の税制、各種所得や税区分の内容、タックスプランニングの最新動向など
    不動産不動産取引に関する全般の知識、不動産に関する税金など
    相続・事業承継贈与や相続にまつわる税金関係など

    参照:3級 試験範囲|日本FP協会

    例えば、今後のライフプランの整理やライフイベントに必要な資金額を知りたい方は、FP技能検定の「ライフプランニングと資金計画」を学ぶのが良いでしょう。

    また、「タックスプランニング」の項目は日本の税制の仕組みや各種控除の知識が深められるので、どんなお金の悩みでも積極的に勉強するのがおすすめです。

    相続や贈与、不動産に関する知識は難易度が高いため優先度はそこまで高くありませんが、余裕がある場合に知識を身につけておくともしものときに役立ちます。

    FP技能検定の参考書は、法改正の内容を反映した最新版がさまざまな出版社から毎年発行されています。お金の情報は変わりやすいため、最新の知識を身につけるようにしましょう。

    STEP3:お金に関する情報をインプットする

    お金の勉強をするジャンルが決まったら、お金の情報・知識をインプットします。

    お金に関する知識の情報収集手段の例
    • 書籍
    • WebサイトやSNS
    • YouTubeなどの動画コンテンツ
    • 講演会やセミナー
    • 通信講座
    • FP資格や簿記などの資格取得

    インプット方法は、大きく分けると「自習」と「従学」の2種類があります。

    専門書などの書籍、WebサイトやSNSなどを活用しながら、自身でお金の勉強をするのが「自習」、専門家が開催するセミナーなど、他者からの教えで勉強するのが「従学」です。

    さまざまな勉強方法があるので、継続的に勉強できる方法を選択しましょう。

    なお、昨今動画コンテンツやSNSの普及により、手軽に情報を取得することができますが、情報の正確性には常に注意を払うようにしましょう。

    STEP4:インプットした情報を実践する

    お金の知識を得たら、得た知識を実践していきますが、まずは以下の方法から始めることをおすすめします。

    手軽にできるおすすめの実践方法
    • 家計簿をつけるなどして毎月の収支を把握する
    • ライフプラン表を作成する
    • 少額の積立投資を始める

    誰でも今すぐに始められる方法として、家計簿をつけたりクレカの利用履歴を確認し、「現在の家計状況を把握すること」が挙げられます。毎月のお金の流れを把握でき、お金を使いすぎている箇所の発見や使い方の改善方法を検討できるでしょう。

    また、今後のお金の流れを把握するために、今後起こり得るライフイベント(結婚や出産、マイホームの購入、定年退職後の老後生活など)や収入を想定し、ライフプラン表を作成してみるのもおすすめです。

    資産運用を始める場合は、いきなり高額な資金を投入するのではなく、毎月数千円からの積立投資を始めてみて、知識が身につき慣れてきたら徐々に投資額を増やしていきましょう。

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    お金の勉強ではどんなことを学べばいい?

    先述の通り、お金の勉強を始める際は、あらかじめ分野(ジャンル)を決めておくことが大切です。この項目では、お金の勉強で学ぶべき内容について、より具体的に解説していきます。

    お金の勉強で学ぶべき内容の詳細

    家計管理の基本

    支出よりも収入が多ければ、自然と貯金は増えます。当たり前のことですが、手元にお金があるとつい使い込んでしまうなどして、貯金ができる状態を継続することは案外難しいものです。

    まずは家計管理の基本として、家計簿などで毎月のお金の使い方を記録しましょう。最近では、スマートフォンで手軽に記録できる家計簿アプリもあります。

    細かく仕分けしすぎると途中で家計簿をつけることが面倒になってしまうので、食費や水道光熱費、通信費、交通費など、大まかな区分けで1ヶ月あたりのお金の流れを把握するのがおすすめです。

    貯蓄の方法と目標設定

    貯蓄を継続して増やすためには、明確なゴールが設定されていると続けやすいです。また、目標金額を設定することで、逆算して毎月必要な貯蓄額を割り出すことも可能です。

    例えば、1年後の海外旅行のために30万円貯める場合、1ヶ月で25,000円の貯金が必要と計算できます。

    人には、利用できる資源をすべて使い切ろうとする性質があり、これを表現した法則を「パーキンソンの法則」と呼びます。目的や目標金額を設定せず、漠然と貯金をしようとしても、その意思を長続きさせることは難しいということです。

    持っているお金をすべて使い込んでしまわない仕組み作りの一つとして、「先取り貯蓄」があります。給与からの天引きや給与口座からの引き落としなど、給与が入ったら先に自動的に貯蓄用口座へ入金される仕組みをつくることで、自然と貯蓄が増えていくでしょう。

    適切な目標設定と無理のない貯蓄方法を学んでおくと、今後の長い人生で役立ちます。

    投資の基礎知識

    老後資金などしばらく使う予定のないお金は預貯金だけでなく、投資でお金を増やす手段を取り入れましょう。

    ただし、今までに投資をしたことがない方は、「どの金融商品で投資を始めるか」や「どの銘柄に投資すべきか」など投資の手段よりも先に、投資の基礎知識を学ぶことが大切です。

    大前提として、資産を増やす言葉には「資産形成」と「資産運用」の2種類があり、それぞれで目的や手段が異なります。

    「資産形成」と「資産運用」の違い

    • 資産形成:0→1と資産を着実に築くこと
    • 資産運用:手元の資産をさらに増やすために運用すること

    資産形成は、運用するための資産を築くことをいい、具体的には労働で収入を得たり、節約で支出を減らすことなどを指します。

    一方の資産運用は、保有する資産を投資に回すなどして、さらに資産を増やすために運用することです。「投資」は資産運用のことを指すケースが多く、株式投資や投資信託、不動産投資などは資産運用に該当します。

    これからお金の勉強を始める方が最初に取り組むべきは「資産形成」です。収入を増やす方法を模索したり、家計管理を徹底して節約したり、リスクの低い方法で資産運用の元手となる資産を作り出すことを目指しましょう。

    収入の増加や節約などで余剰資金が生まれたら、資産運用を始めます。投資対象となる金融商品には、株式や債券、投資信託、不動産など、さまざまな種類がありますが、投資の基本は「長期・積立・分散投資」といわれており、投資で利益を得るにはある程度の時間が必要です。

    FXや株式投資、暗号資産(仮想通貨)などの取引は短期間で大きな利益を得られる可能性がある一方で、それ以上に大きな損失を被る危険性があることを理解しなければなりません。

    また、金融商品への投資で得られた利益には20.315%の税金が課せられます(2024年9月時点)。仮に100万円の利益を得た場合、203,150円を税金として納めなければならず、実質的な利益は約79万円です。

    利益が非課税となる「NISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」などの制度を上手に活用することが、より資産が膨らみやすいポイントです。資産運用を始めるなら、これらの非課税制度についても学んでおきましょう。

    ローンと借金の管理

    ローンと借金の管理についても理解しておきましょう。

    ローン(借金)の返済方法には、「一括払い」「分割払い」「リボルビング払い(リボ払い)」などがあります。基本的には借金をすると金利や手数料を借入先に支払う必要があり、借りた金額以上のお金を返済しなければなりません。

    仮に返済が遅れてしまうと、指定信用情報機関などに延滞情報が登録され、遅延損害金の発生で返済負担が大幅に増加する可能性があります。

    また、信用情報機関に延滞情報が登録されると、クレジットカードの利用が止められてしまったり、別のローンを組む際の審査に影響が出るケースもあるでしょう。

    将来に備えてローンの仕組みを理解し、継続的に返済可能な借入額の設定や返済計画を立てることが重要です。

    保険の基本と選び方

    お金の勉強をする際は、保険の基本と選び方について学んでおくことも大切です。

    日本では公的医療保険(健康保険や国民健康保険など)が充実しており、基本的に医療機関の窓口で支払う金額は、医療費の3割です。

    残りの7割については公的医療保険が負担しており、加入者全員で少額の保険料を出し合い、保障が必要な方を支え合う「相互扶助」で公的医療保険制度は成立しています。

    また、公的医療保険には1ヶ月あたりの医療費負担が自己負担限度額を超過した場合に、後から払い戻しを受けられる「高額療養費制度」があります。ただし、差額ベッド代や入院中の生活費、先進医療費、自由診療代については、全額を自己負担で賄わなければなりません。

    このように、公的医療保険の仕組みや保障内容を理解しておかないと、民間の生命保険や損害保険の必要性や、適切な保障内容がわからず、必要なときに必要な保障が得られなかったり、余計な保険料を支払うことにもなりかねません。

    お金の勉強で保険の基礎知識や選び方を理解していれば、保険料を節約しながら自身や家族に合わせた保障を備えておくことができるでしょう。

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    お金の勉強のコツ

    お金の勉強のコツは、現在のライフステージにあわせて必要な情報を収集するのがおすすめです。この項目では、年代ごとに分けて学ぶべき内容について解説します。

    20代は基本的な家計管理を学びながら資産形成に取り組む段階

    新社会人として自立する方が多い20代は、基本的な家計管理のやり方から学んでいきましょう。

    一般的に、20代は収入や貯蓄がそこまで多くないため、家計管理方法や節約方法を学びつつ、資産形成に取り組む段階といえます。まずはお金を貯める習慣を身に着け、支出を減らしながら家計の黒字化を目指しましょう。

    無事に家計の黒字化に成功したら、今後の資産運用のために貯蓄を続けつつ、保険や投資などのお金の勉強にも取り組むのがおすすめです。

    30代はライフイベントに合わせて幅広いジャンルの勉強に取り組む

    30代は、昇進や転職、結婚、出産、住宅購入など、さまざまなライフイベントの発生が予想される年代です。まとまったお金の出費が重なることも予想されます。

    ライフイベントに合わせて幅広く、保険や税金、金融資産の運用方法、住宅ローンの仕組みなどを重点的に学ぶと良いでしょう。

    また、身につけた知識を活かして、教育資金や老後資金の備えとして、非課税で資産運用ができるNISAやiDeCoも積極的に活用しておきたいところです。

    40代はさまざまなジャンルの勉強を継続しながら老後を見据えた資産運用にも取り組もう

    40代は30代に引き続き、さまざまなお金のジャンルの勉強を継続していきましょう。

    特に、40代は老後を見据えた資産運用にも積極的に取り組む必要があります。NISAやiDeCoの非課税制度を活用しながら、資産分散として「不動産投資」を取り入れたり、老後を見据えた「終身保険」や「個人年金保険」などの貯蓄型保険の活用も検討したいところです。

    お金の知識を広げるとともに、興味のある分野があればその知識をより深めていきましょう。

    50代以降はリタイア後の生活設計を意識しながらお金の勉強を続けよう

    50代はいよいよ間近に迫った老後を意識しながら、公的年金や資産運用、退職金に関する知識を勉強しましょう。

    自身や配偶者の年金受給額は、「ねんきん定期便」で確認ができます。現在の家計を参考に、老後の生活費の不足が予想される場合は、受給開始年齢を遅らせて公的年金の受給額を増やすことや、老後の働き方についても検討する必要があります。

    また、万一に備えて、医療や介護、相続に関する知識についても身につけておくと安心です。

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