ウィブル証券は怪しいって本当? 評判の検証とメリット・デメリットを徹底解説します

ウィブル証券は怪しいって本当? 評判の検証とメリット・デメリットを徹底解説します

ウィブル証券は、米国株を中心にスマホアプリで手軽に資産運用に取り組めるオンライン証券会社です。

日本株にも対応しており、24時間365日いつでも売買ができる利便性や少額投資への対応、業界でも低水準の取引手数料が魅力で、投資初心者から経験者まで幅広く注目を集めています。

一方、外資系のフィンテック企業が運営している点や、SNSでの紹介が多いことなど、さまざまな理由から「ウィブル証券は怪しいのでは?」と不安に思う方も少なくありません。

そこで本記事では、ウィブル証券の特徴や怪しいといわれる評判をわかりやすく解説します。

また、評判からわかるメリットやデメリットについても詳しく解説するので、これから米国株投資を始めたい方や証券会社選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

注記:当サイトを経由したお申し込みがあった場合、当社は提携する各企業から報酬の支払いを受けることがあります。提携や報酬の支払いの有無が、当サイト内での評価に影響を与えることのないようにしています。

目次

ウィブル証券とは?

ウィブル証券株式会社 概要
社名ウィブル証券株式会社
設立1948年3月
本店住所〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 9階
代表者代表取締役社長:小島 和
資本金9億3,848万円(2023年4月1日現在)
業務内容第一種金融商品取引業、第二種金融商品取引業
登録番号関東財務局長(金商)第48号
取引参加東京証券取引所、大阪取引所
加入団体日本証券業協会、日本投資者保護基金、日本証券クリアリング機構
※2025年9月時点の情報です
参照:ウィブル証券について|ウィブル証券

ウィブル証券は、米国発のWebullグループが運営するオンライン証券会社で、2023年4月に日本で米国株オンライン取引サービスを開始しました。

前身は日本で長い歴史を誇るマディソン証券株式会社(旧:山源証券株式会社)で、ウィブルグループの買収を経て現在のウィブル証券としてサービスを提供しています。

ウィブル証券は米国株を中心に、業界でも低水準の取引手数料で、時間外を含む24時間注文が可能です。日本株も原則24時間365日注文でき、忙しい方でも自分のペースで投資ができます。

スマホアプリは無料で使いやすく、単元未満株の少額投資にも対応しているため、初心者にも始めやすい点が特徴です。

金融庁登録の国内証券会社としてセキュリティやサポートも充実しており、米国株投資を手軽かつ低コストで始めたい方におすすめです。

ウィブル証券は怪しい? よく聞く評判・口コミ

ウィブル証券の評判をインターネットで調べると、「怪しい」「危険」といった不安に感じる声が一定数見受けられます。

本項目では、ウィブル証券の実際の利用者が投稿した口コミを取り上げ、評判について解説します。

米国株や海外のETFに強みがある
ちょうどポイントサイトでここのネット証券の案件があったので口座を開設しました。ポイントサイトからの大量のポイントとこちらのネット証券側の独自のキャンペーンもあってかなりお得感がありました。

そしてここの証券会社を利用してみた感想としては、米国株と海外のETFに強みがあると感じました。とにかく豊富な銘柄があるので、他社のネット証券と比べても米国株や海外ETFに関してはこちらの方がメリットを感じました。

投資したい銘柄が他社のネット証券ではなかったのが、こちらネット証券ではあったので嬉しかったです。また単元未満株にもきちんと対応していることもあって少額からでも投資ができる点も良いです。

銘柄も豊富で使い勝手も良い
取引可能な銘柄が豊富にあるのが良いし、手数料が安い点や少額からでも投資可能ということから、チャレンジしやすいのが良いなと感じました。知名度の高いものに比べると知られていないので最初は少し不安でしたが、使ってみると特に問題に感じることもなかったです。

NISAやiDeCoの取り扱いは無しということから、あまり利用する人が増えないのかなと思いましたがそれ以外の部分で考えるのであれば、全体的に良いと感じたし対応している時間帯も割と長めになっているので時間の問題で悔しい思いをしたり面倒になることはありませんでした。

少額から投資できる
子供の教育資金や自分達の老後資金を効率よく貯めたかったし、光熱費はじめ食料品、日用品が年々値上げしていく現場を目の当たりにして、分散投資を検討して友人に勧められてウィブル証券の利用を開始しました。

少額から投資できるので資金が少ない方や初めての方での取引しやすいし、新規入会だけではなく指定の取引をしたり、お友達紹介でキャッシュバックがされるキャンペーンが随時行われていてお得だと感じました。特に海外での取引にメリットが強いので、国内取引とは別の使い道をしています。

アプリの機能性が高い
スマホ専用アプリの機能性が非常に高く、パソコンのツールと比較をしても全く劣らないくらいに使い勝手が良いですし、特にチャートは細かく編集する事が出来るのは大変利便性が高いです。

また、米国株の実際の取り引き時間が終わっても更に取り引きが出来るシステムなので、無理に深夜や朝早くに起きて取り引きをする必要がないのは非常に助かっていますし、米国株メインで取り引きをしている自分には尚更有り難いです。ただ、銀行口座にもよりますが、出金手数料がとても高いので、出金をする度に無駄なコストが掛かってしまうのはとても不便でした。

ウィブル証券の口コミ・評判 | みん評より引用
※インターネット上の口コミサイトに寄せられた評判であり、内容の真偽は未確認です。

ウィブル証券はオンライン証券会社のため、実店舗を構えていません。

資産運用の方法として人気の「NISA」や「iDeCo」に非対応な点、日本での運営実績が浅い点などの理由で「怪しい」と感じる人が多いようです。

一方、ウィブル証券を実際に利用する方からの評判や口コミを見ると、証券会社としての利便性の高さに満足する声が数多く見受けられました。

冒頭でもお伝えしたとおり、ウィブル証券は米国株取引に強みのある証券会社で、約7,000以上の取扱銘柄数を誇っています。米国株における単元未満株の取引にも対応しており、少額からの株式投資も可能です。

また、ウィブル証券は日本の金融庁に登録された金融商品取引業者で、日本証券業協会や日本投資者保護基金、日本証券クリアリング機構に加入しています。国内の他の証券会社と同様、安全性の高い企業といえるでしょう。

ウィブル証券と主要ネット証券の比較

これから株式投資を始める方のなかには、どの証券会社で口座を開設するか迷っている方も多いのではないでしょうか。

本項目では、国内で人気の主要ネット証券である「SBI証券」と「楽天証券」の2社を例に挙げ、ウィブル証券と徹底比較していきます。まずは、以下のスペック比較表からご覧ください。

ウィブル証券と主要ネット証券のスペック比較
証券会社ウィブル証券SBI証券楽天証券
取扱商品米国株(米国株式・ETD・ADR)、米国株オプション(米国株式・指数オプション取引)、日本株(株・ETF・REIT)国内株、外国株、投資信託、債券、FX、金・プラチナ・銀、ロボアドバイザー、CFD、先物・オプション、外貨建てMMFなど国内株、米国株、中国・アセアン株、投資信託、FX、債券、金・プラチナ・銀、ロボアドバイザー、CFD、先物・オプション、バイナリーオプションなど
国内株式取引所東京証券取引所東京証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所東京証券取引所、名古屋証券取引所
国内株式取引方法現物取引現物取引、信用取引、IPO、PTS、貸株など現物取引、信用取引、IPO、PTS、貸株など
国内株式手数料55円(税込)無料(条件あり)無料(条件あり)
単元未満株×※1 
米国株式銘柄数7,000銘柄以上5,1904,500
米国株式手数料(税込)約定代金×0.22%
上限手数料22米ドル
約定代金の0.495%※2
上限手数料22米ドル
約定代金の0.495%※3
上限手数料22米ドル
投資信託銘柄数×2,6432,629
NISA銘柄数×つみたて投資枠:281
成長投資枠:1,456
つみたて投資枠:278
成長投資枠:1,434
ポイントサービス×Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイル、PayPayポイント楽天ポイント
ポイント投資×
クレカ積立×
iDeCo×
取引アプリ
デモ取引×
※2025年9月29日時点の情報です
※1:米国株式は単元未満株での取引が可能です
※2:約定代金が2.02米ドル以下の場合は最低手数料0米ドルを適用します
※3:約定代金が2.22米ドル以下の場合は最低手数料0米ドルを適用します
参照:ウィブル証券
参照:SBI証券
参照:楽天証券

上記のスペック表を見ると、総合的なバランスの良さはSBI証券や楽天証券のほうが優れているといえます。

日本株での取引をメインに行いたい方や投資信託、NISA・iDeCoを利用したい方は、ウィブル証券よりも他の2社を選択したほうが効率良く資産形成に取り組めるかもしれません。

一方、ウィブル証券は米国株に強みを持つ証券会社で、取扱銘柄数が豊富な点が特徴です。国内で主要のネット証券の2社に比べ、米国株の取扱銘柄数に関しては大きく差をつけています。

また、米国株の取引手数料も非常に安い点が特徴です。これらの特徴から、ウィブル証券は米国株での取引をメインに取り組みたい方、すでに他の証券会社で口座を持ちつつ、海外株の取引にも挑戦したい方におすすめです。

ウィブル証券のメリット

ウィブル証券には、以下のような数多くのメリットがあります。

それぞれのメリットについて解説します。

米国株・海外ETFの取扱銘柄数が約7,000銘柄

ウィブル証券の最大の特徴は、米国株・海外ETFの取扱銘柄数が7,000銘柄以上と豊富な点です。

日本国内の主要ネット証券と比較しても、業界最多水準の銘柄数を誇ります。

各証券会社の取扱銘柄数
証券会社ウィブル証券SBI証券楽天証券
米国株式銘柄数7,000銘柄以上5,1904,500
米国ETF銘柄数617500502
米国株式信用取引銘柄数1,1481,0961,116
※2025年9月29日時点の情報です

国内で人気の証券会社と比べても、ウィブル証券は特に米国株の取り扱いに強みがあります。

取扱銘柄数が多いほど、ご自身に合った投資先を幅広い選択肢から見つけやすくなるため、米国株をメインに取引をしたい方に向いています。

米国株の取引手数料が業界最低水準

ウィブル証券は、米国株の取引手数料が業界最低水準な点が特徴です。

日本国内の主要ネット証券と比較すると、ウィブル証券の米国株式手数料は割安なことがわかります。

米国株式手数料の比較表
証券会社ウィブル証券SBI証券楽天証券
米国株式手数料(税込)約定代金×0.22%
上限手数料22米ドル
約定代金の0.495%※1
上限手数料22米ドル
約定代金の0.495%※2
上限手数料22米ドル
為替手数料15銭無料※3無料※4
※1:約定代金が2.02米ドル以下の場合は最低手数料0米ドルを適用します
※2:約定代金が2.22米ドル以下の場合は最低手数料0米ドルを適用します
※3:リアルタイム為替取引(米ドルのみ)、インターネットコースのインターネット取引が対象です
※4:リアルタイム為替取引が対象です(米ドルのみ)
※2025年9月29日時点の情報です

上記の比較表を見ると、ウィブル証券の米国株式手数料はほかの2社の半分以下の水準です。

為替手数料が有料な点を差し引いても、米国株式をメインに取引を行う方にとって、非常に大きなメリットのある証券会社といえるでしょう。

米国株の単元未満株取引に対応

ウィブル証券は、米国株式の単元未満株取引に対応しています。

通常、株式の売買を行う際の最小単位を「単元」と呼びます。日本では多くのケースで1単元=100株に設定され、米国では1単元=1株に設定されています。いずれも株式の売買を行う際にはまとまった金額の初期投資費用が必要です。

一方、ウィブル証券の米国株単元未満株取引は、1単元に満たない数の株式売買(最低取引額5米ドル)を行えます。まとまった金額の初期投資費用を用意するのが難しい場合でも、単元未満株での取引なら少額での米国株投資を始められます。

なお、単元未満株の取引は米国(ニューヨーク)時間9時30分〜16時まで、成行注文でのみ可能です。一部、単元未満での株式取引を行えない銘柄もあるので、事前に確認しておきましょう。

米国株の夜間取引ができる

ウィブル証券は、米国株の24時間取引にも対応しています。

一般的に、米国市場では日本時間の夜中に取引が行われていますが、ウィブル証券は24時間取引に対応しているため、時差を気にせずに取引が可能です。

米国でのニュース速報や決算発表にも素早く対応できるため、米国株の取引をメインに検討中の投資家にとって非常に大きなメリットといえます。

なお、夜間取引では指値注文のみ選択可能です。また、24時間取引の対象銘柄は約900銘柄なので、銘柄を検索する際は「24時間取引」に設定するようにしましょう。

米国株のオプション取引に対応

ウィブル証券は、米国株のオプション取引にも対応しています。

米国株のオプション取引とは、米国市場に上場している個別株やETFなどを対象として、将来の特定価格で売買する「権利」を売買する金融取引のことです。

米国のオプション市場は取引量が多く、個人投資家の取引も多いため、流動性が高く安定した取引を行えます。

一般的な株取引に比べて、少ない資金で大きなリターンを狙える点が魅力ですが、仕組みが複雑で投資リスクも高い点に注意する必要があります。

ウィブル証券の米国株オプション取引では、約4,300もの銘柄でオプション取引が可能です。また、いつでも権利行使が可能なアメリカンタイプなので、柔軟にリスク管理を行える点が特徴です。

高機能なスマホアプリを利用できる

ウィブル証券のスマホアプリは、株式取引・米国株オプション取引に対応し、リアルタイムの発注や豊富な分析ツールを備えたトレーディング用ツールです。

主な機能として、56種類のテクニカル指標や17種類の描画ツールが使えるチャート、約90項目でフィルタリング可能な高性能なスクリーニング機能、銘柄検索や価格アラート、アナリスト評価、ニュース、板情報、大口投資家の売買動向などがあり、多様なマーケット情報を一画面で確認できます。

また、コミュニティ機能も搭載しており、ユーザー同士の意見交換や情報共有ができる点も特徴です。

「Moneybull」の米ドル自動運用が魅力

ウィブル証券の「Moneybull(マネーブル)」は、米国株取引口座に入金した米ドル資金を自動的に運用できるサービスです。

通常、株を買わずに口座に置いているだけの資金にはほとんど利息がつきませんが、Moneybullを利用すると、その余った資金を外貨建てMMFで効率的に運用できます

運用中の資金をすぐに米国株やETFの購入に使える点が特徴で、複雑な手続きは不要で運用から取引へスムーズに切り替えられるため、資金を効率良く活用できます。

設定も口座開設時に簡単に行えるので、待機資金を有効活用したい投資家にとって便利な仕組みといえるでしょう。

「TradingView」と連携して取引ができる

ウィブル証券は、世界中の投資家が利用する高機能なチャート分析ツール「TradingView」との連携が可能です。

TradingViewでは、20種類のチャートや110以上の描画ツール、400種類を超えるテクニカル指標が使え、最大16画面を同時に表示できます。

さらに、アラート機能を設定しておけば、価格変動やトレンドの変化をリアルタイムで確認できるので、チャンスを逃しにくくなります。

従来は分析用ツールと取引画面を行き来する必要がありましたが、ウィブル証券のTradingView連携機能を使えば、チャートを見ながらワンクリックでスムーズに米国株や日本株の取引ができます。

また、TradingViewコミュニティで世界中の投資家たちとコミュニケーションを取りながら、情報収集にも活用できる点が特徴です。

キャンペーンやプログラムが豊富

ウィブル証券では、新規で口座開設する方やウィブル証券で取引を行う方に向けて、さまざまなキャンペーンやプログラムを実施中です。

キャンペーンとプログラムの内容は以下のとおりです。ウィブル証券を検討中の方は、積極的にキャンペーンを活用しましょう。

開催中のキャンペーンと常設プログラム
名称内容キャンペーン期間
TradingView米国株取引キャンペーン条件を達成すると抽選で50名に2ヶ月分のTradingView Plusプランをプレゼント

【条件】
1. TradingViewで「Webull JP」との接続
2. キャンペーン期間中にTradingViewにて2ヶ月以内に500米ドル以上のウィブル証券の米国株取引を行う
2025年6月30日〜2025年9月30日16時59分
高配当+外貨建てMMF Wパワー計画条件を達成すると抽選で100名に現金10,000円プレゼント

【条件】
1. ウィブル証券に新規口座開設
2. キャンペーン期間中に対象のカバードコールETFを1回以上買付
3. キャンペーン期間中に買付後、30日間出金せず、かつMoneybullで運用する
2025年6月30日〜2025年9月30日16時59分
出金手数料月5回無料キャンペーンキャンペーン期間の前月末日の日本時間24時時点でのウィブル証券口座内の金融資産が100万円以上で、キャンペーン期間内の出金手数料が月に5回まで無料・期間①:2025年8月1日~2025年8月31日23時59分
・期間②:2025年9月1日~2025年9月30日23時59分
・期間③:2025年10月1日~2025年10月31日23時59分
・期間④:2025年11月1日~2025年11月30日23時59分
・期間⑤:2025年12月1日~2025年12月31日23時59分
ウィブル証券、初回入金&取引応援キャンペーンはじめての新規口座開設、かつ一括で50,000円以上の初回入金かつ米国株または日本株を1回以上買付(ETF、オプション、信用取引を含む)で現金1,000円プレゼント2025年6月30日〜2025年9月30日16時59分
米国株移管入庫キャンペーンキャンペーン期間中にエントリー+移管申請を行い、移管申請から30日以内に米国株(時価合計額30万円以上)の移管完了+30日間出金を行わない場合に現金6,000円をプレゼント2025年6月30日〜2025年9月30日16時59分
米国株オプション取引乗換キャンペーンオプション取引手数料をキャッシュバック!ウィブル証券でオプション口座を開設(開設済みなら不要)し、キャンペーン期間中に10枚以上のオプション取引を行うと手数料の最大20%をキャッシュバック・期間①:2025年7月1日~2025年7月31日23時59分
・期間②:2025年8月1日~2025年8月31日23時59分
・期間③:2025年9月1日~2025年9月30日23時59分
米国株デビュー応援!米国株取引手数料0円プログラムウィブル証券での口座開設で、口座開設から31日間は米国株式(現物)の取引手数料が無料随時
※2025年9月29日時点の情報です
参照:キャンペーン一覧|ウィブル証券

ウィブル証券のデメリット

米国株式をメインに取引を検討中の方にとって数多くのメリットがあるウィブル証券ですが、次の注意点があることを理解しておきましょう。

それぞれの注意点について解説します。

NISA・iDeCoは非対応

資産形成や資産運用の方法として注目を集める「NISA」と「iDeCo」はどちらも非対応です。

NISAは年間360万円(生涯非課税保有限度額1,800万円)までを非課税で運用できる制度で、iDeCoは毎月の掛金や運用益、老後に資産を受け取る際に大きな所得控除を受けられる私的年金制度です。

どちらの制度も将来を見据えた資産形成や資産運用に大きなメリットのある制度なので、これらを利用したい場合はウィブル証券とほかの証券会社との併用を検討しましょう。

米国株中心で取扱商品が限定的

ウィブル証券で取引可能な商品は、国内株式、外国株式(米国株式)、ETF・ETNのみです。

国内で人気の「投資信託」や「REIT」などは販売しておらず、取扱商品が限定的な点に注意しましょう。

また、クレジットカードを利用した「クレカ積立」、ポイントを利用できる「ポイント投資」にも対応していないため、米国株取引はウィブル証券を利用し、その他の取引はほかの証券会社を併用するのがおすすめです。

入金が反映されるまでに一定の時間が必要

ウィブル証券では、口座開設時にお客様専用振込先口座が自動的に割り当てられます。

入金方法は「総合振込」と「クイック入金」の2種類に分けられますが、総合振込の場合は入金手続きを行ってから実際に反映されるまで、30分〜1時間程度の時間が必要です。

一方、ウィブル証券の「クイック入金サービス」は、24時間いつでも入金可能でリアルタイムに口座へ入金が反映されます。

クイック入金サービスを利用できるのは、三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行・三井住友銀行・楽天銀行・住信SBIネット銀行・PayPay銀行の6行なので、入金時はこれらの金融機関を利用するのがおすすめです。

クイック入金の注意事項

クイック入金を利用する際は、以下の注意事項に気をつけましょう。

クイック入金の注意事項

  • 入金時の振込名義人名はウィブル証券の登録氏名と同一名義で振込を行う
  • クイック入金の振込画面に表示される金融機関口座情報に振り込んでも入金は反映されない
  • 各金融機関の振込手続きができない時間帯が存在する
  • 最低振込金額は3,000円で、1日の振込上限金額は合計で3億円まで
  • 法人名義の場合、三菱UFJ銀行・三井住友銀行からのクイック入金は利用できない

これらのなかで特に注意すべき点は、「クイック入金の振込画面に表示される金融機関へ振り込んではいけない点」です。

クイック入金の振込画面に表示される口座情報は、銀行側で振込先情報に誤りがないようにあえて表示される仕様となっているためで、顧客からの振込用口座ではありません。

先述のとおり、ウィブル証券で口座開設を行うと、各顧客用の振込先口座が自動的に割り当てられます。必ず振込先を確認した上で手続きを行うようにしてください。

入出金には手数料がかかる

ウィブル証券は、入出金を行う際に手数料が発生します

通常入金を行う際の手数料は、以下のとおりです。

ウィブル証券の通常入金時の手数料
取引種類取引手数料
円入金(通常振込)各金融機関が定める手数料
円出金(通常振込)三菱UFJ銀行への振込:110円
それ以外の銀行へ3万円未満の振込:330円
それ以外の銀行へ3万円以上の振込:440円
参照:手数料|ウィブル証券
※ 各手数料は税込みです。

入出金を行う度に手数料を負担しなければならないため、入出金を行う際はなるべく金額をまとめて手続きを行うことを心がけましょう。

なお、ウィブル証券の「クイック入金サービス」を利用する際の振込手数料は無料なので、入金時にはクイック入金を利用するのがおすすめです。

日本での運営実績が浅い

親会社のWebull自体は2018年に米国で設立されましたが、ウィブル証券株式会社は、2023年4月から日本でサービスを開始したオンライン証券会社です。

ほかの証券会社に比べて日本での運営実績が浅いため、サポート体制やシステムの安定性などはこれから整備が進む段階といえます。

なお、米国に本社を構えるウィブルグループは日本を含む世界14カ国でビジネスを展開しており、40以上の国際的な賞を受賞し、2,400万を超えるユーザーからの支持を集めています。

現段階では未知数な部分もありますが、今後の日本でのサービス内容の拡充やサポート体制にも期待できます。利用を検討する際は、公式情報や最新のユーザー評価を確認しながら判断すると安心です。

実店舗を構えていない

ウィブル証券は、ほかの金融機関のような実店舗を構えていません。不明点や疑問点がある場合は、ウィブル証券の公式サイトから問い合わせをする必要があります。

なお、ウィブル証券公式サイトの「よくあるご質問」では、利用者や検討中の方からよく検索されるFAQが取り上げられており、いずれもお困りごとに対する回答が事細かに掲載されています。

また、ウィブル証券スマホアプリの下部にある「メニュー」より、「ヘルプセンター→お問い合わせ」の順に進むとチャットサポートを受けられるので参考にしてください。

ウィブル証券の利用がおすすめな人

ここまで、ウィブル証券のメリットとデメリットを詳しく解説してきました。

ウィブル証券の特徴を踏まえた上で、ウィブル証券の利用が向いている人の特徴は、以下のとおりです。

米国株中心で取引したい人

ウィブル証券は米国株やETFの取扱銘柄が豊富で、時間外取引にも対応しているため、米国市場を中心に投資したい方に適しています

米国株式の取引手数料も業界でも低水準で、1単元未満の少額投資も可能なので、コストを抑えながら取引を続けたい方や初心者の方にもおすすめです。

さらに、アプリひとつで銘柄検索から取引、資産管理まで完結できる操作性も特徴です。

米国株をメインに投資する方はもちろん、国内株式との併用を考えている方にも扱いやすく、時間や場所に縛られることなく有利に取引を進められます。

高度な分析ツールや自動取引ツールを活用したい人

ウィブル証券は「TradingView」との連携や高機能チャートを備えたアプリにより、詳細な市場分析が可能です。

20種類のチャートタイプや110種類以上の描画ツール、400以上のテクニカル指標が利用でき、トレンド分析や自動売買を活用したい上級者にも対応しています。

また、複数銘柄を同時に比較できるマルチチャート表示や、条件に応じて通知を受け取れるアラート機能も搭載しており、短期売買から長期投資まで、自分の投資スタイルに合わせて柔軟にカスタマイズできる点が特徴です。

これらの特徴から、高度な分析ツールや自動取引ツールを活用しながら、米国株を中心に取引を進めたい投資家の方に向いています。

待機資金を効率的に運用したい人

ウィブル証券の「Moneybull」は、口座内に置いた米ドル資金を自動的に外貨建てMMFで運用できるサービスです。

通常、取引していない資金は利息がほとんどつきませんが、Moneybullなら常に資金を活用しながら、必要なときにすぐ株式やETFの購入に充当できます。

株を購入していない待機資金もそのまま働かせられるため、資金の運用効率を最大限まで高めたい方に向いています。

ウィブル証券の口座開設の流れ

ウィブル証券の口座開設の流れは、以下のとおりです。

ウィブル証券の口座開設の流れ

  1. お申込み方法を選択・電話番号登録
  2. 各種書面の確認
  3. 確認・同意事項のチェックとお客様情報のご入力
  4. ご職業・勤務先情報のご入力
  5. 投資経験・金融資産情報の選択
  6. 納税方法の選択、同時口座開設のお申込み
  7. 本人確認書類の提出
  8. 申し込み完了。同時口座開設手続きへ
  9. 取引パスワードの設定
  10. 取引開始

参照:はじめての方へ|ウィブル証券

ウィブル証券での口座開設は、すべてオンラインで手続きを行います。申込画面の表示に従い、必要事項を入力して申し込みの手続きを進めましょう。

通常は1〜3営業日で口座開設の審査が完了しますが、審査状況によっては口座開設完了までに日数がかかる場合もあります。

また、2016年1月1日以降、証券口座の新規開設にはマイナンバーの提出が必須となったため、口座開設を検討中の方は事前に確認しておきましょう。

ウィブル証券に関するよくある質問Q&A

最後に、ウィブル証券に関するよくある質問に回答します。

ウィブル証券は危険ですか?

正規の金融機関としてサービスを提供しており、怪しかったり危険だったりすることはありません。

ウィブル証券の評判や口コミを調べると、「怪しい」「危険」といったネガティブなキーワードを見かけることがあります。

NISAやiDeCoなどの非課税制度を利用できない点や実店舗が存在しない点など、従来の証券会社には見られない特徴があるため、怪しいと感じる人も一定数いるようです。

ですが、運営元の「ウィブル証券株式会社」は、金融商品取引業者として正式に許可・登録を受けている証券会社で、各種加入団体にも属しています。

ウィブル証券の認可・加入団体等
業務内容第一種金融商品取引業、第二種金融商品取引業
登録番号関東財務局調(金商)第48号
取引参加東京証券取引所、大阪取引所
加入団体日本証券業協会、日本投資者保護基金、日本証券クリアリング機構
※2025年9月時点の情報です
参照:ウィブル証券について|ウィブル証券

金融庁への登録、東京証券取引所・大阪取引所参加、日本証券業協会・日本投資者保護基金・日本証券クリアリング機構に加入など、正規の金融機関としてサービスを提供しているので決して怪しいことはありません。

ウィブル証券で投資信託やIPO投資は可能ですか?

ウィブル証券では投資信託やIPO投資を取り扱っていません

2025年9月現在、ウィブル証券で取り扱っている商品は、国内株式、外国株式(米国株式)、ETF・ETNのみです。

将来的に取扱商品が増える可能性も考えられますが、現時点では投資信託やIPO投資には対応していないため、これらの取引を検討中の方はほかの金融機関との併用がおすすめです。

ウィブル証券の口座維持費はいくらですか?

口座維持費は無料です。

ウィブル証券は、口座開設・管理手数料は0円です。

入出金の手続きや取引を行う際には一定の手数料が発生しますが、ウィブル証券の口座を保持するだけでコストは発生しません。

ウィブル証券の入金・出金はどうすればいいですか?

ウィブル証券の入出金は、いずれもスマホアプリから手続きが可能です。

ウィブル証券の入出金方法は、以下のとおりです。

ウィブル証券の入出金方法
入金クイック入金出金
1. アプリにログイン
2. ウィブルのロゴマークをタップ
3. 「入出金」→「入金」→「入金通貨を選択」→「総合振込」の順に進む
4. 表示された支店・口座番号を確認して入金を行う
※初めて入金を行う際は、「入金」→取引パスワードの設定→「入出金」の順で進めてください
1. アプリにログイン
2. ウィブルのロゴマークをタップ
3. 「入出金」→「入金」→「入金通貨を選択」→「クイック入金」の順に進む
4. 金融機関を選択後に金額を入力し、利用金融機関のサイトで手続きを行う
1. アプリにログイン
2. ウィブルのロゴマークをタップ
3. 「入出金」→「出金」の順に進む
※出金先の銀行口座登録をしていない場合は初めに登録を行ってください

なお、通常の入金時は口座残高に反映されるまでに30分〜1時間、出金時は指定口座に着金するまで最長3営業日ほどの時間がかかる場合があります。

一方、クイック入金はリアルタイムに反映されますので、すぐに取引を開始したい場合はクイック入金がおすすめです。

ウィブル証券でTradingViewを利用するにはどうすればいいですか?

ウィブル証券口座とTradingViewアカウントの統合手続きが必要です。

ウィブル証券でTradingViewを利用するには、ウィブル証券口座の開設とTradingViewアカウントの作成が必要です。

それぞれの準備ができたら、TradingView内のブローカーページまたはトレードパネルからウィブル証券を選択し、ウィブル証券のアカウント情報を入力してTradingViewと統合を行ってください。

統合後はウィブル証券でTradingViewを利用できるようになります。

まとめ

ウィブル証券は、米国株や日本株の取引、分析ツールの活用まで、投資に関するさまざまな機能をスマホで手軽に利用できるオンライン証券サービスです。

利便性が高く、さまざまなメリットがある一方で、ウィブル証券にはいくつかのデメリットも存在します。本記事で解説したウィブル証券のメリット・デメリットをおさらいしておきましょう。

ウィブル証券のメリット・デメリット
メリットデメリット
米国株・海外ETFの取扱銘柄数が約7,000銘柄
米国株の取引手数料が業界最低水準
米国株の単元未満株取引に対応
米国株の夜間取引ができる
米国株のオプション取引に対応
高機能なスマホアプリを利用できる
「Moneybull」の米ドル自動運用が魅力
「TradingView」と連携して取引ができる
キャンペーンやプログラムが豊富
NISA・iDeCoは非対応
米国株中心で取扱商品が限定的
入金が反映されるまでに一定の時間が必要
入出金には手数料がかかる
日本での運営実績が浅い
実店舗を構えていない

ウィブル証券の利用を検討中の方は、これらの一長一短の特徴を理解した上で、ご自身の投資スタイルに合っているか確認してから利用を検討しましょう。

オカネコマガジン編集部

オカネコマガジンは、お金の悩みを抱えるユーザーとお金の悩みを解決する専門家をマッチングするサービス「オカネコ」を運営する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ、本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村 仁)が運営する、みんなのお金のことが分かるオウンドメディアです。

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