40代におすすめの転職エージェント6選！選び方と転職を成功させるためのポイントを解説

40代は若手と比べて即戦力性やマネジメント経験が厳しく見られるからこそ、自分一人で求人を探すよりも、転職エージェントを活用することが重要になります。

ただし、転職エージェントごとに強みや得意分野が異なるため、何となく選んでしまうと希望とは異なる求人が紹介されるなど、転職に時間や手間がかかる恐れがあります。

本記事では、40代におすすめの転職エージェントを厳選して紹介し、サービスの選び方と転職を成功させるためのポイントをわかりやすく解説します。

40代におすすめの転職エージェント6選

40代で転職を考える場合、最初のステップとなるのが転職エージェント選びです。ハイクラス向けに強いサービスもあれば、業界特化型や再スタートを支援するエージェントなど、選択肢はさまざまです。

若手向けサービスとは違い、40代向けの転職市場では「即戦力性」「管理職経験」「専門スキル」が重視され、転職エージェントによって紹介される求人のレベルやサポート内容に大きな差があります。

自分に合わないサービスを利用すると、なかなか選考が進まず転職活動が長期化してしまったり、希望とは異なる求人ばかり紹介されてしまうかもしれません。

そのため、各転職エージェントの特徴を理解しながら、ご自身のキャリア・強み・希望条件に合ったサービスを選ぶことが重要です。

ここでは、40代からの転職に強い転職エージェントを6社厳選して紹介します。どのサービスも無料で利用できるため、複数のサービスに登録して担当者との相性や提案内容を確認するのがおすすめです。

40代におすすめの転職エージェント6選 比較表
	リクルートエージェント	doda	マイナビエージェント	JACリクルートメント	BIZREACH（ビズリーチ）	パソナキャリア
公開求人数	約73万件	約25万件	約9万件	約2.3万件	約18.7万件	約4.9万件
非公開求人数	約33万件	非公開	約1.7万件	非公開	非公開	非公開
担当形態※	分業型	両面型	分業型	両面型	スカウト型	両面型
年代	20〜50代	20〜50代	20〜30代	20〜50代	20〜40代	20〜50代
面談方法	オンライン/対面/電話	オンライン/電話	オンライン/対面	オンライン/対面	オンライン/対面	オンライン/対面/電話
アプリの有無	◯	◯	◯	×	◯	×
書類の自動作成機能	◯	◯	◯	×	◯	◯
スケジュール管理機能	◯	◯	◯	×	×	×
メッセージ管理機能	◯	◯（LINE対応）	◯	×	◯	×
希望年収帯	200万円〜	200万円〜	300万円〜	500万円〜	600万円〜	200万円〜
キャリア	未経験、第二新卒、ハイクラス	未経験、第二新卒、ハイクラス	第二新卒、無職、フリーター、未経験	ハイクラス	未経験、第二新卒、ハイクラス	ハイクラス、第二新卒、未経験
登録料	無料	無料	無料	無料	無料/有料	無料
公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

リクルートエージェント｜求人数が多く幅広い選択肢から探せる

リクルートエージェントは、国内最大級の求人数を扱う転職エージェントとして、40代の転職でも幅広い選択肢がある点が強みです。

管理職や専門職、一般職まで幅広く求人が揃っているため、年収維持・キャリアアップ・働き方調整など、多様なニーズに対応できます。

専任アドバイザーが企業との間に入り、書類添削や面接対策、年収交渉をサポートしてくれるため、転職活動に不安がある方でも安心です。

複数の企業を比較して慎重に転職先を選びたい方や、まずは求人情報を幅広く知りたい40代に向いているサービスと言えます。

doda（デューダ）｜スカウト・求人紹介・面談対策など手厚いサポート

dodaは、求人紹介・スカウト・転職サポートを提供する総合型エージェントです。

担当者による職務経歴書添削や企業に合わせた面接アドバイスが受けられ、選考通過率を高められる点が特徴で多くの40代の方が登録しています。

また、スカウト機能を活用することで、企業側から直接アプローチが届くため、自分の市場価値を把握しながら受動的な転職活動もできます。

年収アップやキャリアチェンジなどの幅広い希望に対応可能で、転職の選択肢を広げたい方や効率よく転職活動を進めたい方におすすめです。

マイナビエージェント｜未経験・キャリアチェンジにも対応できる柔軟性

マイナビエージェントは、手厚いフォロー体制が特徴の転職エージェントです。

40代の利用者も多く、初めて転職する方や在職期間が空いてしまっている方でも担当者が丁寧にサポートし、未経験職種への挑戦や仕事と家庭の両立を前提としたキャリア相談にも対応しています。

求人の質やサポート力を重視したい40代の方に向いているサービスで、バックオフィス職や管理部門など、安定的で需要の高い職種の求人が多い点が強みです。

JACリクルートメント｜管理職・専門職・ハイクラス領域に強い

JACリクルートメントは、管理職・専門職に強いハイクラス向け転職エージェントです。

企業との直接的なリレーションが多く、紹介求人のマッチング精度の高さに定評があります。

40代では、年収アップや役職維持を意識するケースが多いですが、JACリクルートメントでは経営企画・管理部門・技術系エンジニアなど、高収入かつ責任あるポジションの求人が豊富です。

また、担当者が企業と求職者の両方を担当する両面型なため、選考突破に向けた実践的なアドバイスが受けられるでしょう。

BIZREACH（ビズリーチ）｜スカウト型で自分の市場価値を見極められる戦略性

BIZREACH（ビズリーチ）は、ハイクラス・管理職向けのスカウト型転職サービスです。

登録すると企業やヘッドハンターから直接スカウトが届き、自分の市場価値を客観的に把握しながら転職活動を進められます。想定していなかった業界・職種からオファーが届く場合があるため、キャリアの選択肢も広がるでしょう。

スピード感より戦略性を重視したい方、これまでよりも年収アップを目指す40代の方に向いているサービスです。

パソナキャリア｜丁寧な伴走型支援と年収アップ実績の強み

パソナキャリアは、サポートの丁寧さに定評がある転職エージェントで、40代の支援実績も豊富です。

企業カルチャーや働き方など、求人票には掲載されていない情報を多く保有し、マッチング精度の高い企業の提案を受けられます。

また、バックオフィス職・人材系・営業など、経験を活かしやすい求人が多く、年収アップの成功例も多いサービスです。

転職に不安がある方や、安心して相談できる伴走型サポートを求めている40代に適しています。

40代におすすめの専門特化型転職エージェントまとめ

「総合型転職エージェント」は求人の幅が広く、情報収集や比較に役立つ一方で、担当者の業界理解やアドバイスの内容に差が出やすい傾向があります。

特に40代の転職では、即戦力性・専門スキル・マネジメント経験が評価ポイントになるため、業界への理解が浅い担当者の場合、企業とのミスマッチや選考対策不足につながる可能性が考えられます。

転職の方向性がある程度定まっている方や、年収アップ・キャリア形成を重視したい方は、総合型に加えて専門領域に特化した「特化型転職エージェント」を併用するのがおすすめです。

この項目では、目的別に40代の方におすすめの特化型転職エージェントを紹介します。ご自身の状況に合う転職エージェントが見つかるでしょう。

40代に代におすすめの専門特化型転職エージェント
女性向け	type女性の転職 マイナビ転職 女性のおしごと パソナキャリア
年収アップ・ハイクラス向け	doda X ミドルの転職 ランスタッド
Web・IT業界・エンジニア向け	type転職エージェントIT レバテックキャリア ワークポート
その他業種向け	コトラ 外資就活ネクスト LHH転職エージェント
未経験・フリーター向け	FROM40 マイナビミドルシニア

40代の転職エージェントの選び方・使い方

40代の方が転職先を探す際は、以下のポイントを押さえて転職エージェントを選ぶのがおすすめです。

年収アップを目指すならハイクラス向けエージェントに登録する

40代の方が年収アップや管理職・専門職としてのキャリア継続を目指す場合、まず登録すべきはハイクラス向けの転職エージェントです。

ハイクラス向けの転職エージェントは、年収700万～1,500万円クラスの求人が豊富で、40代向けの紹介実績も多い傾向があります。

一般的な総合型転職エージェントでは紹介されないような経営層・事業責任者ポジションへの転職も狙えるため、キャリアの維持や向上を目指したい方に最適です。

利用を断られた場合は大手総合型を活用する

ハイクラス向けの転職エージェントからの求人紹介が止まってしまったり、登録後に連絡が途絶えたりなど、「実質的なお断り」が発生した場合は、大手総合型の転職エージェントに切り替えましょう。

総合型の転職エージェントは専門特化型に比べて求人が幅広く、これまでの経歴と転職条件のすり合わせを全般的にサポートしてくれます。

また、総合型は「転職可能性のある領域や役割」の求人も紹介してくれるため、ご自身の現実的な市場ラインを知るきっかけにもつながります。

40代は転職エージェントに断られやすいって本当？

40代の転職は、20〜30代の若手と比べて難しいと言われることがあります。

若手は将来性やポテンシャルが評価されるのに対し、40代は基本的に入社直後から成果を出せるような「即戦力」が求められるからです。

企業側が求める経験やスキルが明確な分、条件に合わなければ応募できる求人が限られます。また、管理職や専門職などポジション枠が少ないことや、年収や働き方など希望条件が複雑になりやすい点も転職のしやすさに影響します。

ただし、40代はこれまでの実績やマネジメント経験が評価される年代でもあり、戦略的に転職活動を進めれば、若手にはないポジションを目指すことも可能です。

転職エージェントを活用すれば、条件に合う求人の選定や書類作成、年収交渉のサポートを受けられ、効率良く転職活動を進められます。

大手総合型・特化型の複数エージェントを活用する

40代の方が転職活動を行う際は、転職エージェントは1社に依存せず、総合型・特化型・ハイクラス型など、各転職エージェントの役割を理解した上で使い分けることが大切です。

総合型は幅広い求人情報と転職市場の整理がしやすく、特化型は専門領域に絞った高精度な提案が期待できます。

選択肢も広げられるため、結果として効率の良い転職活動につながるでしょう。

スカウト型で自分の市場価値を把握する

転職エージェントのなかには、スカウト型サービスを提供している場合もあります。

スカウトを受けると企業側からのオファー内容や年収が提示されるため、ご自身の市場価値を客観的に把握しやすい点がメリットです。

応募前に評価傾向を知ることで「条件設定が高すぎる」「志望業界と経験がズレている」などに気付くきっかけとなり、入社後のミスマッチ防止にもつながります。

自身の希望を明確にする

40代の方が転職活動を成功させるには、「転職時の条件のうち、何を優先したいか」を明確にすることが大切です。

年収・ポジション・働き方・勤務地・企業規模など、希望条件の優先順位を決めておくことで、転職エージェントからの求人の提案等がよりスムーズになります。

転職時の条件や理由が曖昧なまま転職活動を進めると、希望のすり合わせから始める必要があったり、膨大な量の求人の中から自分に合った企業を探す必要があるため、時間や手間がかかるでしょう。

40代で転職を成功させるポイント

40代の方が転職を成功させるには、以下の5つのポイントを押さえておくことが大切です。

40代の転職は、20〜30代と比較して企業側が求職者に求める条件が明確で、即戦力性やマネジメント経験、業務再現性が重視されます。

そのため、結果を焦るのではなく、戦略的に準備しながら進めることが成功の鍵になります。

企業研究を徹底する

企業側が40代の方を採用する際、「志望理由の深さ」や「企業課題との接続」が重視されるため、企業研究が非常に重要です。

志望先の事業フェーズ、人材戦略、競合比較、組織構造、今後の事業計画などを理解し、ご自身の経験がどの領域に貢献できるのかを整理しましょう。

特に、ミドル層では「なぜこの企業を選んだのか」「なぜ今のタイミングで転職するのか」といった質問に答えられるように、事前準備が大切です。

転職エージェントによっては、求人票には掲載されていない企業の内部情報を保有している場合があるため、企業理解や自分にあった企業の選定がしやすくなるでしょう。

焦らず長期的なスケジュールで転職活動をする

40代の場合、ご自身の希望条件に合う求人が短期間で見つかるとは限らず、半年〜1年単位で転職活動を行うケースは少なくありません。

焦って条件を妥協するとミスマッチにつながり、再転職のリスクも高まります。再就職までのスケジュールや資金面に余裕を持ち、情報収集・準備・応募・選考のサイクルを丁寧に回すことを心がけましょう。

求人情報は同業他社以外の企業も幅広く探す

同業種・同職種以外にも、経験が応用できる業界や職種が見つかる場合があります。

特にDX、事業開発、人材育成、業務改善領域など、他業種ながらこれまでの経験を活かせるポジションは増えています。

ご自身だけでは転職活動の選択肢を狭めてしまうおそれがあるため、転職エージェントを活用し、ご自身の強みが活かせる業界を探してみるのもおすすめです。

アルムナイや部署異動も検討する

40代の転職では、必ずしも「今いる会社を辞めること」だけが選択肢ではありません。

キャリアや働き方を見直すなら、社内異動やグループ会社への転籍、アルムナイ（出戻り採用）といったルートの選択肢もあります。

特に近年は、人材確保の背景からアルムナイ制度を導入する企業が増えており、企業文化や業務理解がある分、採用後のミスマッチや環境適応の負担が少ない点がメリットです。

また、部署異動も同様に、転職せずにキャリアの方向を変える手段として効果的なので、一度検討してみると良いでしょう。

転職エージェントには積極的に相談する

40代の転職活動では、「市場価値の把握」「職務経歴書の整理」「面接戦略」などについて、プロ視点のアドバイスを参考にするのが得策です。

書類で落ちる原因や企業が求めるポイントは、ご自身だけでは気付きにくいポイントです。

複数のエージェントに相談しながら、提案内容や相性を比較し、親身にサポートしてくれる転職エージェントを見つけることが転職成功の近道といえます。

40代の転職に関するよくある質問Q&A

最後に、40代の転職に関するよくある質問に回答します。

40代でも異業種・未経験の領域に転職できる？

結論として可能ですが、ポジションは限定されやすく、即戦力が求められます。

40代の異業種転職は「完全未経験職種」よりも、これまでの経験が活かせる領域を軸に検討することが現実的です。

特に、営業経験・マネジメント・事業推進・業務改善・人材育成など、汎用性の高いスキルは業界をまたいで評価される傾向にあります。

採用企業が求める役割や解決したい課題に対して、ご自身の実績を活かす方法を説明できれば、転職成功の可能性は高まるでしょう。

40代の転職後の年収は上がる？下がる？

交渉力やこれまでの経験、アピール方法次第ですが、約半数は年収が横ばいまたは減少する傾向があります。※

40代の転職では「専門性」「再現性のある実績」「マネジメントレベル」が基本的な評価ポイントです。

年収を維持またはアップさせたい場合は、ハイクラス向けの転職エージェントやスカウト型サービスを活用し、ご自身の市場価値を確認した上でプロによるサポートを受けながら進めるのがおすすめです。

※参考：厚生労働省「令和６年雇用動向調査結果の概況」

どのくらいの期間をかけて転職活動するべき？

目安として3〜6ヶ月、場合によっては半年以上の期間を見積もっておくと良いでしょう。

40代の転職活動は、20代や30代よりも求人選定や内定までに時間がかかる傾向があります。

焦って応募先の選択や条件を妥協すると、ミスマッチにつながり再転職リスクが高まるため、スケジュールを計画的に進めることが成功のポイントです。

面接で気を付けるポイントは？若手と何が違う？

面談では経験だけでなく、「企業の課題にどう貢献できるか」を明確に伝えることが大切です。

40代では、これまでの職務内容や実績だけでなく、リーダーシップ、問題解決力、再現性を見られる場合が多くあります。

また、柔軟性や周囲との協働姿勢など、年齢による懸念点を払拭することも重要です。

採用企業が求めている役割に対し、ご自身がどのように活躍できるかをしっかり伝えましょう。

45歳以上、50代に近い場合でも転職エージェントは利用できる？

利用は可能です。ただし、希望する業界・職種や条件によっては紹介案件数が限られることがあります。

管理職・専門職・プロジェクト経験は求められることが多いため案件数が増えやすいですが、未経験職を希望する場合や条件を絞ると難易度は上がります。

また、登録する転職エージェントは、総合型よりもハイクラス型やミドル層に強いサービスを利用するとマッチした求人が見つかりやすいです。

転職エージェントは基本的に無料で利用できるため、複数の転職エージェントに登録しながら比較し、ご自身に合うサービスを探しましょう。

 転職しない選択肢（部署異動・フリーランス・再雇用）はあり？

転職だけに絞らず、自身が希望する働き方や今後のライフプランに応じて、さまざまな選択肢を視野に入れておくと良いでしょう。

40代はキャリアの方向性を見直すタイミングでもあり、外部転職だけでなく、社内異動やグループ内転籍、フリーランス、アルムナイ採用など複数の選択肢が存在します。

市場価値や希望条件を整理したうえで、ご自身にとって最適な働き方を比較検討することが重要です。

今後のキャリアに不安を抱えている方は、転職エージェントに相談しながら判断材料を増やすことで、ご自身の納得がいく選択ができます。

まとめ

本記事では、40代の方が転職を成功させるためのポイントや、ジャンル別に活用すべき転職エージェントを解説しました。

40代の転職は若手と比較すると、即戦力性やマネジメント経験が重要視される傾向にあるため、不安や迷いを感じる方も少なくありません。

しかし、これまで積み重ねてきた経験や実績は大きな強みであり、活かせる領域を選べばチャンスは十分にあります。

総合型と特化型の転職エージェントを組み合わせて活用することで、選択肢を広げながらご自身に合った求人に出会いやすくなります。焦らず戦略的に準備を進め、納得できる転職活動を実現させましょう。