ITに強いおすすめ転職エージェント12選！目的別や失敗しないための選び方を解説

日本には約3万事業所の転職エージェント※が存在します。（令和6年度）

数が多すぎるがゆえに、IT系の転職をする際に「年収アップを狙うならどこが良いの？」「エンジニアの知識が深い転職エージェントはどこ？」などと迷いやすいです。

本記事では、当メディアが厳選したIT転職におすすめの転職エージェント12社を紹介します。目的ごとにもおすすめエージェントを紹介しているので、転職で年収やスキルをアップを目指す方はぜひ参考にしてください。

※出典：厚生労働省　需給調整事業課業務統計「民営職業紹介事業所数の推移」

【まずはココ】おすすめIT・Webエンジニア転職エージェント12選

IT・Webエンジニア系の転職において、当メディアがおすすめする転職エージェント12社の詳細を以下の表にまとめました。

IT・Webエンジニアにおすすめの転職エージェント12選
	ビズリーチ	レバテックキャリア	リクルートエージェントIT	マイナビ転職 IT AGENT	マイナビクリエイター	Geekly	ワークポート	doda	ウィルオブテック	MyVision	type転職エージェントIT	JACリクルートメント
担当形態※1	スカウト型	分業型	分業型	分業型	分業型	分業型	分業型	分業型	分業型	両面型	分業型	両面型
IT系公開求人数※2	約6.4万件（全職種は約18.9万件以上）	約5.2万件	約10.4万件（全職種は約75万件以上）	約2.8万件	約3.4千件	約4.7万件	約3.5万件（全職種は約12.6万件以上）	約6.3万件（全職種は約25万件以上）	約5.5千件	非公開	約4.2千件	約3千件
非公開求人数※2	非公開	非公開	約3.2万件	約7.6千件	非公開	非公開	非公開	非公開	約7割	非公開	非公開	非公開
対応年代	20〜40代	20〜30代	20〜50代	20〜30代	20〜30代	20〜40代	20〜30代	20〜30代	20〜40代	20〜30代	20〜30代	30〜50代
キャリア対象	ハイクラス	IT実務経験者	未経験・第二新卒〜実務経験者	未経験・第二新卒〜実務経験者	クリエイティブ職実務経験者	IT/Web/ゲーム業界実務経験者	未経験・第二新卒〜実務経験者	未経験・第二新卒〜実務経験者	エンジニア経験者	コンサル未経験〜経験者	未経験〜経験者	ハイクラス
面談方法	応募企業・エージェントによる	オンライン/対面	オンライン/対面/電話	オンライン/対面/電話	オンライン/対面/電話	オンライン/対面	オンライン/対面	オンライン/電話	オンライン/対面	オンライン	オンライン/対面	オンライン/対面/電話
アプリ有無	◯	×	◯	◯	×	×	◯	◯	×	×	◯	×
書類の自動作成機能	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯	×	×	×	×
スケジュール管理機能	×	×	◯	◯	×	×	◯	◯	×	×	◯	×
メッセージ管理機能	◯	×	◯	◯	×	×	◯	◯	×	×	◯	×
希望年収帯の目安	800万円以上が中心	600〜800万円台	400〜900万円台	400〜700万円台	300〜800万円台	400〜800万円台	300〜600万円台	300〜800万円台	600〜1,400万円台	800万円〜	300万〜700万円台	800〜2,000万円以上
登録料	無料・審査制（一部機能有料）	無料	無料	無料	無料	無料	無料	無料	無料	無料	無料	無料
公式URL	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

2025年11月27日時点の情報
※1）「分業型」は求職者と企業担当がわかれている形式。「両面型」は一人の担当者が求職者と企業の両方を担当する形式。「スカウト型」は企業がスカウトを送る形式。
※2）2025年11月13日時点の各社求人検索機能より

ビズリーチ×IT｜スカウト型で年収1,000以上の求人が豊富

ビズリーチは、ハイクラス層に特化したスカウト型の転職サービスです。

登録後は企業やヘッドハンターから直接スカウトを受け取れ、自ら求人を探さなくても好条件の求人に出会える環境です。

年収1,000万円以上の求人を約4割保有し、IT分野でも転職後の年収は平均130万円アップ（「ビズリーチ」を利用したIT技術職の転職で年収が上昇した方の実績）と高水準。非公開求人も多く、ほかの転職サービスでは出会えない案件が多いのが特徴です。（2025年1月時点）

また、公開求人のうち3万件以上がリモートワーク可能で、在宅ワークや週3〜4日勤務などの柔軟な働き方を叶えたい方にも向いています。（2023年10月時点）

キャリアップを目指す方、柔軟な働き方を模索している方におすすめのサービスです。

レバテックキャリア｜認知度業界No.1の実績と情報の質

レバテックキャリアは、登録率と認知度が業界トップクラス※1のIT・Web特化型転職エージェントです。

とくに、経験者のキャリアアップ支援に強く、利用者の4人に3人がレバテックキャリアで年収アップ※2を実現。ITやWeb業界に精通したキャリアアドバイザーから的確なアドバイスを受けられます。

また、年間7,000回以上の企業訪問と、現場のエンジニアや派遣スタッフからの情報収集により、求人票に記載のない現場のリアルを把握できます。就職後のミスマッチを避けやすいでしょう。

「経験値をしっかり評価されたい」「現場に詳しいキャリアアドバイザーと一緒に転職を進めたい」と考えているIT経験者は、レバテックキャリアの利用がおすすめです。

※1）ITエンジニア向け仕事探し支援サービス「レバテック」としての登録率と認知率No.1（調査委託先：GMOリサーチ＆AI株式会社/調査方法：インターネットリサーチ/調査対象：一都三県居住・20-49歳・男女・IT専門職/回答者数：4172名/調査期間：2024年12月5日～13日）
※2） 2024年2月～2024年8月の実績：レバテックキャリアにおける内定承諾者のうち応募時年収よりも転職後年収が高い割合

リクルートエージェントIT｜業界最大級の求人数で未経験層も安心

リクルートエージェントITは、業界最大級のIT求人数を誇る転職エージェントです。

全国の大手企業からベンチャー企業まで幅広い求人を網羅しており、膨大な求人データベースをもとに自分に合った選択肢を提示してくれます。

「未経験OK」のIT系求人数も多数保有しており、これからIT分野にチャレンジしたい方でも理想の職場を見つけやすいです。

また、職種の広さや求人数の多さが強みなので、システム開発やサーバー管理、社内のIT担当など、幅広い職種を選べる環境が整っています。

「U・Iターン転職を希望する方」「IT未経験でできるだけ多くの選択肢を比較したい方」におすすめの転職エージェントです。

マイナビ転職 IT AGENT｜入社定着率の高さと無制限サポート

マイナビ転職 IT AGENTは、IT・Webエンジニアに特化した転職エージェントです。マイナビ独自のネットワークにより、ほかの転職サービスより求人数が充実しています。

書類添削や模擬面接などの実践的サポートが手厚く、IT・Webエンジニア分野における3ヵ月以内の入社決定率は84.6％※1と高水準を実現。

転職後の定着率も99.2％※2と高く、入社後のミスマッチが不安な方にもおすすめです。

大手SIerから自社開発、スタートアップなどの選択肢が豊富なので、IT未経験の方でも自分に合う職種を見つけやすいでしょう。

面談回数も期間も無制限であるうえに、夜間や土曜の面談にも対応。現職で忙しい方や転職初心者の方でも、マイナビ転職 IT AGENTなら安心して相談できるはずです。

※1） 2023年10月1日～2024年9月30日にマイナビの人材紹介サービスで入社された方の3ヵ月以内の入社決定率
※2）2023年10月1日～2024年9月30日にマイナビの人材紹介サービスで入社された方の90日の定着率

マイナビクリエイター｜Web・クリエイティブ転職に特化

マイナビクリエイターは、IT業界のなかでもデザインやゲーム、Webなどのクリエイティブ職に強い転職エージェントです。非公開求人やマイナビクリエイター独占の求人も多数あります。

専用ツール「MATCHBOX」を使えば、手順に従って操作するだけでポートフォリオや履歴書、職務経歴書を手間なく作成できます。

企業から直接オファーが届く仕組みも備わっており、自身のクリエイティブ実績に興味を持った企業と効率よくつながれるでしょう。

作品やスキルを正しく評価してくれる企業と出会える転職エージェントです。

Geekly（ギークリー）｜IT特化×応募書類作成に強い

Geekly（ギークリー）は、ITやWeb、ゲーム領域の転職に強い転職エージェントです。

職種ごとに専任のアドバイザーが在籍し、転職希望者の希望やスキルに応じて最適な求人を提案してくれます。

また、応募書類の添削サポートが手厚く、職種や業界特有のスキルやニーズを押さえた書類作成が可能。自己応募と比べて、Geekly経由の書類選考で通過率が20％アップした事例※もありました。

精度の高い転職サポートにより、入社後の定着率は97%（2024年3月時点）と入社後のミスマッチが少ない結果につながっています。

ITやWeb、ゲーム業界でキャリアアップを目指す方におすすめのサービスです。

※2022年12月時点、書類添削サービス利用者の実績

ワークポート｜全国拠点×退職相談まで徹底サポート

ワークポートは、IT・Web業界への転職サポートに強い総合型転職エージェントです。

全国47都道府県に拠点があり対面相談ができるため、書類作成から企業選び、面接準備まで丁寧なサポートを受けられます。

ワークポートの特徴は、退職届の書き方や上司への伝え方といった「退職手続きのアドバイス」を実施している点です。退職の切り出し方や手続きのサポートが受けられ、次のキャリアのスタートがしやすい環境が整っています。

さらに、専用アプリ「eコンシェル」を活用すれば、応募管理や担当者とのやり取りをスマホで完結でき、忙しい方でもストレスなく転職活動を進められます。

はじめて転職活動をする方や、スムーズな転職を目指す方におすすめのサービスです。

doda（デューダ）｜豊富な求人と便利機能で時短転職

doda（デューダ）は、ITジャンルを含む幅広い職種の求人を取り扱う総合型転職エージェントです。

専任アドバイザーが利用者の情報を聴取し、希望条件やキャリアの方向性に合わせて最適な選択肢を提案します。

職務経歴書は、空欄を埋めるだけでプロ仕様に仕上がる「レジュメビルダー」で簡単に作成が可能。

オンライン面談やLINEでのやり取りにも対応しているので、忙しい方や地方に住んでいる方でも無理なく転職活動を進められます。

dodaは求人紹介から応募手続き、面接日程の調整、年収や入社日の交渉までを代行してくれるため、転職の負担を最小限に抑えられるでしょう。

ウィルオブテック｜元エンジニアのアドバイザーが徹底サポート

ウィルオブテックは、内定までのスピード感と候補者の納得感を重視した転職エージェントです。

内定までの期間は最短1ヵ月、平均2ヵ月半とスピーディーでありながら、選考前には社員面談や質問会を設定し、求人票では掴みきれない社風や実際の働き方を把握できるようサポートします。（2025年7月時点）

利用者と職場環境の相性を丁寧に確認するため、入社後の定着率は97％と高水準です。（2025年7月時点）

また、元エンジニアやIT業界出身のアドバイザーが在籍しており、キャリア面談で利用者の強みや働き方の傾向を分析しながら具体的なフィードバックを受けられます。

丁寧なサポート、かつスピーディーな転職を求める方におすすめです。

MyVision（マイビジョン）｜ITコンサル転身に強い専門的なサポート

MyVision（マイビジョン）は、ITコンサル領域への転職に強みを持つ転職エージェントです。

BCGやEY、Deloitteなど、世界トップクラスの経営コンサル会社出身のキャリアアドバイザーが複数在籍。

ケース面接やロジック面接、企業別対策といった専門的な選考サポートを受けられ、コンサル未経験でもキャリアアップを目指せます。

さらに、年収アップ額の平均は122万円※と高水準。エンジニアとしての経験を活かしてキャリアアップしたい方、コンサル領域を検討している方におすすめの転職エージェントです。

※2025年2〜4月に内定承諾し、MyVision経由で年収UPを実現した方の平均

type転職エージェントIT｜年収UPが叶いやすく、IT未経験の支援にも強い

type転職エージェントITは、IT・Webエンジニアの転職に特化した転職エージェントです。

創業30年以上の蓄積されたデータをもとに、企業ごとの選考傾向を踏まえたアドバイスで約78％※の利用者が年収アップを実現しています。

また、IT系の求人の約4割は「年収300万〜500万円帯」と、これからIT職に挑戦したい方でも応募しやすいポジションの求人を多く保有しています。

転職で年収をアップさせたい方や未経験からIT業界を目指す方に、おすすめのサービスです。

※type転職エージェントITで転職をした方で年収アップした人の割合（計測期間：2021年10月1日～2022年9月30日）

JACリクルートメント｜外資・上場企業等を目指すハイクラス向け

JACリクルートメントは、管理職・スペシャリスト層のIT転職に特化したハイクラス向け転職エージェントです。

ロンドン発祥のネットワークを背景に、外資系やグローバル企業、上場企業といった年収の高い求人（800万〜2,000万円以上）が充実しています。

経験豊富なキャリアアドバイザーは、組織課題や求められる成果、なぜその求人が発生した経緯などの解像度が高いため、転職後の活躍を見据えた求人紹介が可能です。

IT領域でもPM・部長職・IT戦略・システム企画など、上流やマネジメントポジションを狙う方にとっても、JACリクルートメントはおすすめの転職エージェントです。

目的・キャリア別のおすすめIT・Webエンジニア転職エージェント

IT・Webエンジニアの転職では、自分のキャリアや転職目的によって、利用すべき最適な転職エージェントが異なります。

本章では、以下の目的ごとに相性の良い転職エージェントをまとめました。自分の状況に近いカテゴリからチェックしてみてください。

目的・キャリア別のおすすめIT・Webエンジニア転職エージェント
業界未経験・第二新卒向け	ワークポートdodaウズカレIT（UZUZ）
経験者・ベテラン向け	レバテックキャリアGeekly（ギークリー）リクルートエージェントIT
女性向け	type女性の転職エージェントパソナキャリア（ハイクラス）マイナビクリエイター
管理職・ハイクラス向け	JACリクルートメントビズリーチMyVision（マイビジョン）
リモートワーク・在宅求人に強い	レバテックキャリアdodaRemoters（リモーターズ）
外資系の求人に強い	JACリクルートメントランスタッドビズリーチ
ベンチャー・スタートアップの求人に強い	Geekly（ギークリー）レバテックキャリアワークポート

年齢別のおすすめIT・Webエンジニア転職エージェント

IT・Webエンジニアの転職では、年齢によって求められるスキルや評価ポイントが変わります。

そこで本章では、20〜50代のキャリアごとにおすすめの転職エージェントを厳選しました。自身の年代に近いカテゴリをチェックし、最適な転職エージェント選びの参考にしてください。

年齢別のおすすめIT・Webエンジニア転職エージェント
20代向けのIT転職エージェント	マイナビ転職 IT AGENTマイナビジョブ20’s ITリクルートエージェントIT
30代向けのIT転職エージェント	レバテックキャリアウィルオブテックTECHCLIPS
40代向けのIT転職エージェント	ビズリーチリクルートダイレクトスカウトJACリクルートメント
50代向けのIT転職エージェント	en ミドルの転職ビズリーチJACリクルートメント

転職エージェントと並行して活用したい転職サイト

転職エージェントと合わせて、自身で求人を比較検討できる「転職サイト」も併用することで、転職成功率アップに繋がります。

基本的に転職サイトはエージェントよりも保有する求人数が多く、エージェントでは紹介されない求人に出会うことができます。また、自分のペースで転職活動を進められるのもメリットです。

以下の表では、ITやWeb業界の転職におすすめの転職サイト9つをジャンル別にまとめました。

IT・Web業界向けのジャンル別おすすめ転職サイト
ジャンル	サイト名	IT系求人数	登録料	おすすめポイント
IT特化	Green	約3万件	無料	・自社開発やスタートアップ系の求人に強い ・実際に受けた求職者の口コミが見れる ・カジュアル面談の依頼が可能
	IT転職ナビ	約12万件	無料	・IT特化で最大級の求人数を誇る ・IT転職成功者の履歴書サンプルや全16種類の職務経歴書の利用が可能
総合型	リクナビNEXT	約1千件以上（全職種の場合約129万件以上）	無料	・国内最大級の求人数を保有 ・未経験〜即戦力まで幅広い職種の求人を扱う
	エン転職	約3.4千件（全職種の場合約10万件以上）	無料	・取材に基づくリアルな求人情報を掲載 ・「社会人経験20年以上歓迎」「募集人数10名以上」など、特徴ベースで検索が可能
スカウト型	Direct type	非公開	無料	・ITエンジニア専門のスカウト型サイトで詳細な希望条件を設定できる ・登録だけで効率よくオファーを受け取れる
	Forkwell	約1.6千件	無料	・テンプレではない個別スカウトで、企業とのマッチ精度が高められる ・「キャリアダッシュボード」で経験やスキルを可視化・管理が可能
ハイクラス専用	タレントスクエア	非公開	無料	・20〜30代向けの人気企業の限定求人が多数 ・登録後24時間以内に人気企業の高年収スカウトを受け取れる
	doda X	約1.5万件（全職種の場合約6.6万件以上）	無料	・年収600万〜2,000万円台の求人が多数 ・ヘッドハンター在籍数が約7,300人（2025年4月時点）と国内最大級
比較型	キャリアインデックス	約8.1万件（全職種の場合約153万件以上）	無料	・国内の主要転職サイト・ハローワークの求人が比較可能 ・共通フォーマットで主要転職サイトに一括で登録可能

サイトごとに取り扱う求人が異なるうえに、独自の非公開求人を保有していることもあります。

多くのサイトが無料で登録できるので、複数のサイトに登録してより多くの求人をチェックするのがおすすめです。

転職エージェントと転職サイトの違い

転職エージェントと転職サイトのおもな違いは、プロのサポートがあるかどうかです。

転職エージェントはキャリアアドバイザーが求人紹介から選考対策まで伴走してくれるのに対し、転職サイトは自分で求人を探して応募します

転職エージェントと転職サイトの比較表
	転職エージェント		転職サイト
求人探しの方法	キャリアアドバイザーが希望条件や経験をもとに求人を紹介		自分で求人を検索・比較し、企業に直接応募でする
求人の特徴	・非公開求人や紹介限定の求人がある ・職場の雰囲気や評価制度など、求人票には載っていない内部情報を保有している場合がある		・公開求人が多く、幅広い業界や職種の求人を一覧で掲載 ・給与レンジや残業時間など、数字で比較しやすい
サポート内容	書類添削、面接対策、年収交渉など		なし（自主的に応募・準備を進める必要がある）
メリット	・転職活動の手間を減らし、ミスマッチを防ぎやすい ・年収など自身で交渉しにくいことを代行してくれる		・自分のペースで気軽に求人チェックや応募ができる ・企業と直接やりとりができる
デメリット	・担当者との相性によって結果が左右されやすい ・自分のペースで転職活動を進めにくい		・情報収集、選考対策を自力で行う必要がある ・客観的なプロの視点や助言を受けにくい
おすすめタイプ	・転職活動を効率よく進めたい人 ・初めての転職でプロの伴走が欲しい人		・自分で主体的に求人を探したい人 ・気軽に市場動向を知りたい人

転職エージェントは「プロのサポート」、転職サイトは「選択肢を広げる」という役割で使い分けるのがポイントです。

失敗しない！ IT転職エージェントの6つの選び方

IT転職エージェント選びで失敗しないよう、以下の6つを意識しましょう。

年収アップやキャリアアップなどといった理想の転職を実現するためにも、エージェント選びのコツをしっかり押さえておきましょう。

求人数が多い

求人数が多いほど、自分のスキルや条件に合う求人と出会える確率が高まります。

大手総合型エージェントのリクルートエージェントなら、IT求人だけでも約10万件超、dodaは約6万件超と膨大な求人数を保有しています。（2025年11月13日時点）

できるだけ求人数の多い転職エージェントに登録することで、IT未経験の方やスキルがまだ十分にない方でも理想の求人を見つけやすくなるでしょう。

サポート実績が豊富

転職サポートの実績についても、エージェント選びでは必ずチェックしましょう。

支援実績が豊富な転職エージェントなら、転職活動中に予想される課題や選考突破のコツを熟知しているからです。また、長く企業と繋がりがあれば、求人票にはない情報も把握している可能性があります。

公式サイトに支援実績が記載されているケースがあるため公式サイトを確認するか、初回面談の際に「どの職種・業界をどれくらい支援してきたか」や「過去何件の内定実績があるか」を確認してみると良いでしょう。

総合型と特化型を併用する

転職活動を効率よく進めたい場合、「総合型」と「特化型」のエージェントを併用するのがおすすめです。

両者を組み合わせることで、幅広い選択肢と専門的なサポートの両方を得られます。

総合型エージェントと特化型エージェントの比較表
	総合型エージェント		特化型エージェント
求人数	多い		限定的
求人の幅	幅広い（異業種や未経験歓迎求人も豊富）		IT/Web職種の経験者求人が中心（細かいスキルの条件設定が可能）
担当者の専門性	業界知識は浅めの人もいる		深く、実務理解がある人が多い
向いている人	転職が初めての人・キャリア模索中の人		方向性が明確な人・IT業界の経験が豊富な人

総合型は求人数が多く選択肢を広げられる一方、特化型はIT業界に詳しいアドバイザーからのサポートを受けられます。

両方を併用することで、可能性を探りながら専門的なアドバイスを得られるため、納得度の高い転職を実現できるでしょう。

ユーザーの口コミや評判を確認してから登録する

転職エージェントを利用する前に、口コミサイトやSNSで実際の声をチェックしておきましょう。

たとえば「いつも親身になってくれた」「連絡が早かった」などの体験談からは、サポートの丁寧さや連絡頻度、対応の質を把握できます。

また、ネガティブなレビューに対する企業の返信を見るだけでも、運営の誠実さやサポート体制をチェックできます。

スムーズな転職を目指すうえで、評判の良いエージェントの方が安心して利用できるはずです。

希望条件が検索しやすい

とくに、IT系でスキルや技術領域が細分化されている職種では、転職サービスの「求人検索機能」をフル活用して求人を探すケースが多いです。

自分の希望条件に絞った求人検索ができるかどうかも、転職エージェント選びでは欠かせないポイントと言えます。

以下のような項目から希望する条件を組み合わせることで、自分の理想に近い求人を検索できるでしょう。

検索機能が充実している転職エージェントを選ぶと、自分の希望に合った求人だけを絞り込めるため、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。

自分に合う支援が受けられる

転職エージェントごとに、得意分野や支援スタイルは異なります。

自分に合ったエージェントを選ぶには、各エージェントの公式サイトで「どんな支援に力を入れているか」を確認しましょう。

書類添削サービスやポートフォリオ作成支援など、具体的なサポート内容が明記されていれば、自分が必要とする支援を受けられるかをチェックできます。

また、初回面談時に「どんなサポートが得意か」「過去にどんな転職者を支援してきたか」を直接質問することで、自分の状況に合った支援を受けられるかを見極められるでしょう。

ITに強い転職エージェントを利用する5つのメリット

ITに強い転職エージェントの利用には、以下の5つのメリットがあります。

企業ごとに適した選考対策を受けられる

転職エージェントでは、応募企業ごとの選考傾向や過去の内定事例を踏まえた面接対策を受けられます。

ITジャンルでは企業が求めるスキルや人物像が細かく異なるため、企業が重視するポイントに合わせた面接対策が欠かせません。

アドバイザーの指導のもと、事前に「その技術を選んだ理由」や「開発で重視していること」といった質問に対する回答を準備できれば、スムーズな回答で好印象を与えられます。

本記事で紹介している特化型の転職エージェントなら、企業別の質問傾向を踏まえた模擬面接や回答のブラッシュアップを受けられ、選考通過率を高められるでしょう。

年収交渉や待遇のやり取りを代行してくれる

応募者の希望をもとに年収や待遇の交渉を代行してくれるのも、転職エージェントならではのメリットです。

「入社前に年収交渉をすると印象が悪くなるのでは？」などの不安から、希望を伝えられない方も多いでしょう。

転職エージェントなら交渉のプロが代わりに動いてくれるため、個人で交渉するよりも有利な条件を引き出しやすく、年収アップに繋がりやすいです。

とくにIT業界では、スキル価値を正確に把握したキャリアアドバイザーが企業側と調整することで、数百万円単位の年収アップが実現するケースも少なくありません。

年収や待遇面で妥協したくない方こそ、転職エージェントの交渉力を活用するのがおすすめです。

非公開求人を含む優良求人を紹介してもらえる

転職エージェントを利用すると、一般には出回らない「非公開求人」にアクセスできる可能性があります。

そもそも、企業が求人をあえて非公開にするのは、以下のような理由があります。

求める人材を効率的に見つけるため、一般には公開せず転職エージェント側で調整してもらうことを目的に非公開とする場合が多いです。

そのため、転職エージェントを利用した方が、一般の求人サイトでは出会えない優良案件が見つけやすいことに繋がります。

自分の経験・スキルに合った企業を見つけやすい

転職エージェントを使えば、自分の経験やスキルマッチした企業が見つけやすいです。

IT業界は職種や技術が細かく分かれており、自分の強みを活かせる企業を一人で探し、判断するのは他の業界よりも難易度が高いことが考えられます。

転職エージェントを利用すれば、過去の採用実績や市場データをもとに「どの企業で経験が活きるか」を分析してくれます。

自分では想定していなかった、他の業界や職種でマッチした求人提案がもらえる可能性もあり、より幅広い選択肢の中から自分の経験・スキルに合った企業と出会えるかもしれません。

IT業界に詳しいアドバイザーから的確なサポートを受けられる

転職エージェントには、特定の業界に詳しいアドバイザーが在籍してるケースが多いです。

IT業界専門の転職エージェントなら、業界に詳しいアドバイザーと繋がる可能性が高く、業界特有の実情を踏まえた的確なサポートを受けられるでしょう。

とくにIT・Web業界では、同じ職種名でも企業によって使う技術や開発環境が大きく異なる場合があります。求人票だけでは実際の仕事内容や働き方が分かりにくいため、業界知識がないとミスマッチが起きやすいです。

将来性のある技術を扱う企業や、自分のスキルが活きる環境を見極めるためにも、IT業界に詳しいアドバイザーにサポートを受けられることは大きなメリットと言えます。

ITに強い転職エージェントを利用する4つのデメリット・注意点

IT転職において、転職エージェントの活用には以下のようなデメリット・注意点もあります。

担当者の質や相性にバラつきがある

転職エージェントを利用する際に重要なのが、担当者との相性です。

提案の方向性や対応スピード、コミュニケーションの丁寧さなどは、どうしても担当者によって差があります。

また、担当者の経験が浅くIT業界に精通していない場合、的確なアドバイスを受けられない可能性があります。

信頼できる担当者からサポートを受けるためにも、複数の転職エージェントを併用することも検討してみてください。

自分のペースで転職活動ができない場合がある

転職エージェントを利用すると、面談日程調整や求人への返答期限など、アドバイザーとスケジュールを合わせる必要があります。

また、転職エージェントは企業から成功報酬を受け取るため、担当者によっては早期の転職成約を優先し、意思決定を急かされるケースもあるでしょう。

仕事や家庭で忙しい方にとっては、こうした調整が負担になり「自分のペースで進められない」と感じるかもしれません。

提案された企業の開発体制や環境を確認しておく

一見、紹介された求人の内容が魅力的であっても、転職してみたら実際の開発環境やチーム体制が合わなかったケースが発生する可能性があります。

とくに、求人情報の更新頻度が低いものは、現場の実態とのズレが起きやすいです。

そのため、面談時に「技術スタック」「開発手法」「リモート率」などをエージェント経由で確認し、事前にミスマッチを防ぐための対策は自身でも行う必要があるでしょう。

スキルや経験によってミスマッチが起きる可能性がある

自分のスキルや経験をうまくアドバイザーに伝えられないと、以下のようなミスマッチが生じやすいです。

アドバイザーとの認識のズレを防ぐためにも、事前に自身の経歴や希望条件を整理したりしたうえで、アドバイザーと密に連携しながら進めるのがおすすめです。

IT業界の転職に関するよくある質問Q&A

IT業界の転職に関するよくある質問に回答します。

文系でもIT業界に転職できる？

文系出身の方でも、IT業界への転職は可能です。実際にIT業界は、理系出身者以外も多く活躍しています。

たとえば、「SE」では顧客の要望を整理して技術者に伝える力、「Webディレクター」では非エンジニアにも分かりやすくマニュアルを作成する力が重視されることが多いです。

IT業界は、文系出身者が活躍できる職種が多いと言えます。

IT系で1番稼げる職業・業種は？

高収入を狙いやすいIT職種の代表格は、ITコンサルタントとプロジェクトマネジャーです。

実際に、リクルートダイレクトスカウトで「年収2,000万円以上」を条件に検索すると、両職種だけで1,900件以上の求人を確認できました。（2025年11月13日時点）

ただ、上記の職種に共通して求められるスキルは、以下のようなハイレベルな内容です。

高収入求人で求められるスキルの一例

• 関係者を巻き込み推進するリーダーシップ
• 複雑な情報を整理し、何が必要かを明確にする力
• 経営層や現場と調整できるコミュニケーション能力
• 不確実な状況でも方向性を定める課題解決力・意思決定力

IT経験が豊富な方や実績を積み上げてきた方であれば、ITコンサルタントやプロジェクトマネジャーなどで年収アップを狙えるでしょう。

これまでの転職回数は選考に影響する？

転職回数そのものが不利になるわけではありません。

ただ、短期間に何度も転職を繰り返していたり、転職理由に一貫性がなかったりすると「またすぐに退職するのでは」と懸念され、選考で不利になることがあります。

もし転職回数が多くて不安な方は、転職理由等の伝え方をキャリアアドバイザーと相談しながら進めるのがおすすめです。

IT・Webエンジニアへの転職は何歳までできる？

ITエンジニアへの転職に年齢制限はありません。

かつては「35歳定年説」が語られていましたが、DXの加速による慢性的な人手不足により、35歳以降の転職で活躍するIT・Webエンジニアは増えています。

近年は無料でWeb関係の学習ができるサービスも増えているため、年齢を気にせずチャレンジしてみてください。

40代でIT特化の転職エージェントを使うと断られる？

40代であれば、年齢が原因でIT特化エージェントに断られることはないでしょう。

IT業界は慢性的な人材不足で、40代経験者の知見やプロジェクト管理能力を求める企業も多いです。

ただ、40代で「IT未経験」の場合、求人数が限定的になりやすいです。

その場合はアドバイザーに相談しながら前職の経験を活かせる職種（システム営業・ITコンサルなど）を狙うことで、IT業界への転職を実現できる可能性があります。

転職エージェントを活用してIT業界に転職するコツは？

IT業界への転職を成功させるには、以下のポイントを押さえましょう。

IT業界への転職を成功させるコツ

• 複数の転職エージェントに登録して選択肢を広げる
• ポートフォリオや個人開発でアウトプットを用意する
• 希望条件やスキルを具体的に伝え、認識のズレを防ぐ
• 常に学び続ける姿勢を面接でアピールできるよう準備する
• 書類添削や面接対策など、サポートを積極的に活用する
• 求められるプログラミング言語や技術スキルを学んでおく

転職エージェントに任せきりにせず、希望を明確に伝え、フィードバックを活かすことで転職の成功に繋がります。

IT業界への転職ならハローワークとエージェントどっちが良い？

技術トレンドや開発環境を理解したアドバイザーのサポートが受けられるため、IT業界への転職なら「転職エージェント」を利用するのがおすすめです。

ただハローワークには以下のメリットもあるため、より選択肢を広げたいなら、転職エージェントとハローワークを併用するのも一つの手です。

	転職エージェント		ハローワーク
メリット	・IT領域に精通したアドバイザーからのサポートが受けられる可能性が高い ・非公開求人や高待遇の案件を多く保有している ・平日夜間や土日にもサポート対応している		・中小企業や地域密着の求人が豊富にある ・失業給付の手続きを同時に進められる ・職業訓練、雇用保険の給付金などの支援が受けられる
デメリット	・担当者との相性に左右される ・希望外の求人提案が入ることがある		・IT特化のサポートは弱い ・年収や労働条件などの交渉は頼れない

転職エージェントで質の高いサポートを受けながら、ハローワークで選択肢を広げることで、納得のいく転職先を見つけやすくなるでしょう。

まとめ

IT業界の転職は、集められる情報や受けられるサポートによって結果が大きく変わります。

今の状況（未経験/経験者/年代など）によって利用すべきサービスも異なるため、業界に詳しいアドバイザーと繋がれる可能性の高いIT特化の転職エージェントを利用するのがおすすめです。

どれにすべきか迷ったときは、以下3つの転職エージェントから選ぶと良いでしょう。

転職活動に不安がある方も、本記事で紹介したポイントを参考にしながら自身のキャリアに合ったサービスを利用し、納得のいくIT転職を実現しましょう。