個人事業主におすすめの屋号付き銀行口座6選比較!フリーランスの事業用口座開設のメリットとは

監修者
オカネコマガジン監修者 松井大輔株式会社400F オンラインアドバイザー
松井 大輔
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / CFP® / 証券外務員一種
この専門家にチャットでお金の相談をする(チャット相談は無料診断後に可能です)

個人事業主・フリーランスとして活動するなら、なるべく早い段階でや事業用の銀行口座を作りましょう。

プライベート用と事業用の銀行口座を分けたほうが、お金の流れが見えやすくなり、帳簿の作成がラクになります。また、屋号付きの銀行口座を用意すれば取引先からの信頼も得やすいので、事業をいち早く軌道に乗せられるでしょう。

事業用の銀行口座は、振込手数料が安いネット銀行を選ぶと経費削減になりおすすめです。本記事では、個人事業主・フリーランスにおすすめのネット銀行を6選紹介するので、ぜひ参考にしてください。

  • あおぞら銀行:他行宛振込手数料:月9回まで無料(無料回数以上は150円/回)
  • 住信SBIネット銀行:他行宛振込手数料:月1~20回無料(ランクに応じて無料回数が異なる/無料回数以上は77円)
このコンテンツの3行まとめ
  • 個人事業主におすすめのネット銀行6選比較」では、金利や振込手数料などを比較しながら、おすすめの銀行を紹介
  • プライベートと事業用の口座をわけると、お金の流れ(キャッシュフロー)が可視化され、帳簿の作成がラクになる。屋号付きの銀行口座であれば、取引先からの信頼が得やすいなどのメリットがある
  • 個人事業主におすすめの銀行口座は、振込手数料が安い、ポイント還元がある、金利の高い銀行がおすすめ

注記:当サイトを経由したお申し込みがあった場合、当社は提携する各企業から報酬の支払いを受けることがあります。提携や報酬の支払いの有無が、当サイト内での評価に影響を与えることのないようにしています。

▼以下の記事でも法人口座におすすめの銀行や選び方を紹介しています。

目次

個人事業主におすすめのネット銀行6選比較

個人事業主におすすめのネット銀行を6選を、屋号付き口座の有無、手数料や金利、特典等を比較しながら紹介します。

スクロールできます
住信SBIネット銀行SBI新生銀行GMOあおぞらネット銀行あおぞら銀行楽天銀行PayPay銀行
他行宛振込手数料(ネットバンキング利用時)1~20回/月無料(無料回数以上は77円)1~10回/月無料(無料回数以上は75~214円)143円/回9回/月無料(無料回数以上は150円)145円/回145円/回
屋号付き口座×××
デビットカードの発行
(Visa/Mastercard®)

(J-Debit)

(Visa/Mastercard®)

(Visa)

(Visa/Mastercard®/JCB)

(Visa)
アプリ対応
Pay-easy対応××
口座自動振替
おすすめポイント複数の口座を作成可能!自動振込サービスも便利ランクによって振込手数料が最大月50回無料個人事業主専用口座でビジネスに使いやすい機能が多数!優遇特典多数!高金利が魅力対象取引でポイントが貯まる!ビジネス用デビットカードも発行可能Visaデビット利用でPayPayポイントが貯まる
詳細ページ詳細ページ詳細ページ詳細ページ詳細ページ詳細ページ詳細ページ
公式サイト公式サイト
▲アプリダウンロード画面
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
手数料は税込です。

Pay-easy(ペイジー)は、ネットバンキングで税金の納付や社会保険料の支払いができるサービスです。Pay-easyや口座振替に対応していると、支払い忘れを防げたり手軽に支払い・振込ができます。

また、会計ソフトと連携できる銀行口座であれば、入出金履歴等を自動で会計ソフトに取り込むことができ、入力ミスの防止や経理業務の効率化に繋がります。

上記いずれの銀行も、freee会計・マネーフォワードクラウド会計・弥生会計の会計ソフトとAPI連携が可能です。

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行のポイント
  • 複数の預金専用口座の作成が可能
  • 定額自動振り込みサービスが利用できる
  • ランクに応じて手数料の無料回数が増える
  • 屋号付き口座の作成は不可

住信SBIネット銀行(d NEOBANK)

\給与口座・生活費口座・貯金用口座など多数の目的で利用できる!/

普通預金金利

0.2%(通常)
0.21%(SBI証券との連携)

定期預金金利
商品名円定期預金
1,000円~
6か月0.225%
1年0.275%
3年0.35%
5年0.40%
2025年10月1日時点の情報。金利はすべて税引前の年利です。
ATM手数料
  • 入金:ランクによって2~20回/月まで無料(無料回数以上は165円~)
  • 出金:ランクによって2~20回/月まで無料(無料回数以上は165円~)
    ※「アプリでATM」利用ならセブン銀行・ローソン銀行ATMは入出金が何度でも無料
振込手数料
  • 同行・三井住友信託銀行宛:無料
  • 他行宛:ランクによって1~20回/月まで無料(無料回数以上は77円)
おすすめポイント
  • 貯金の目的に応じて10個まで預金専用口座(目的別口座)を作成できる
  • 目的別口座は自動積立設定も可能
  • ランクに応じてATM利用手数料と振込手数料の無料回数あり
  • 取引可能なATM:セブン銀行・イオン銀行・ゆうちょ銀行・イーネットほか

╲ 預金専用の目的別口座が作れて、貯金の管理が簡単! /

▲スマホ専用サイトのため、スマートフォンからアクセスしてください。

手数料はすべて税込みです。

SBI新生銀行

SBI新生銀行のポイント
  • SBI証券口座との連携で他行宛振込手数料が月50回まで無料、普通預金金利がUP
  • 屋号付き口座の作成は不可

SBI新生銀行

\ SBI証券との連携で普通預金金利UP!定期預金金利も高く貯金用口座におすすめ! /

普通預金金利

▼パワーフレックス円普通預金

0.21%(ダイヤモンドランク以外)
0.40%(ダイヤモンドランク(SBI証券との連携/28歳以下/60歳以上等)

▼SBIハイパー預金

0.42%

定期預金金利
商品名スタートアップ円定期預金
店舗:500万円~
インターネット:30万円~
パワーダイレクト円定期預金30/100
インターネット:30万円~
パワーフレックス円定期預金
1,000円~
3か月1.3%0.55%0.27%
6か月0.70%0.28%
1年0.85%0.55%0.30~0.31%
3年0.80%0.35~0.36%
5年0.85%0.40~0.41%
2025年10月16日時点の情報。金利はすべて税引前の年利です。
ATM手数料
  • 入金:無料
  • 出金:ランク・銀行によって無料、または5回/月まで無料(無料対象外の場合は110円/回)
振込手数料
  • 同行宛:無料
  • 他行宛:ランクによって1~10回/月まで無料(無料回数以上は75円~214円)
    ※ネットバンキング利用時
おすすめポイント
  • 定期預金の金利が高く、特に新規で口座開設した方限定の定期預金金利が高金利
  • 2週間満期の定期預金があり、長期で預けるのが不安な方にもおすすめ
  • SBI証券との口座連携だけでダイヤモンドランクの優遇金利が適用
  • スタンダードステージは入出金手数料が5回まで無料、シルバー以上のステージは回数制限なく無料(※)
  • ネットバンキング利用で他行宛振込手数料がステージに応じて月1~10回まで無料
  • 取引可能なATM:セブン銀行・イオン銀行・ゆうちょ銀行・イーネットほか

╲ 新規口座開設で3か月ものの定期預金金利が1.30%に!最大22,000円キャッシュプレゼントも実施中!/

手数料はすべて税込みです。
(※)セブン銀行ATM・イーネットATM・ローソン銀行ATM・イオン銀行ATM・PatSat(パッとサッと)・VIEW ALTTE(ビューアルッテ)をご利用の場合のみ。ゆうちょ銀行ATM(ファミリーマートに設置のATMも含む)・全都市銀行ATM・三菱UFJ信託銀行ATM・三井住友信託銀行ATM・商工中金ATMをご利用の場合、1回あたり110円(税込)です。

GMOあおぞらネット銀行

GMOあおぞらネット銀行のポイント
  • 個人事業主用の屋号付き口座(屋号+個人名/個人名+屋号)が作成可能
  • 発行手数料・年会費無料の「ビジネス用デビットカード」が発行される
    • デビットカード利用額の通常1%をキャッシュバック
  • 使う目的に応じて1つの口座内で最大10口座まで開設できる

GMOあおぞらネット銀行

\個人事業主専用口座が作成でき、ビジネス向けのサービスが多数!/

普通預金金利

0.2%

定期預金金利
商品名円定期預金
1,000円~
6か月0.23%
1年0.31%
3年0.32%
5年0.32%
2025年10月1日時点の情報。金利はすべて税引前の年利です。
ATM手数料
  • 入金:110円/回
  • 出金:110円/回
振込手数料
  • 同行宛:無料
  • 他行宛:143円/回
おすすめポイント
  • 個人事業主用の屋号付き口座の作成ができる
  • 口座開設はWebからでき、アプリで24時間取引可能
  • ビジネス用デビットカードが発行され利用額の通常1%がキャッシュバック
  • 使う目的に応じて最大10口座まで作成できる
  • 取引先ごとに振込入金口座を割り当てられ管理がラク
  • 取引可能なATM:セブン銀行・イオン銀行・ゆうちょ銀行

╲ 個人事業主が使いやすい機能が豊富! /

手数料はすべて税込みです。

あおぞら銀行

あおぞら銀行のポイント
  • 他行宛の振込手数料が最大月9回無料
  • Visaデビットの利用額に応じてキャッシュバックがある
  • 屋号付き口座の作成は不可

あおぞら銀行

\普通預金金利・定期預金金利が高くバランスが良い!/

普通預金金利

0.35%(残高100万円超)
0.50%(残高100万円まで)

定期預金金利
商品名BANK The 定期(BANK)
50万円~
6か月0.55%
1年0.65%
3年0.85%
5年0.95%
2025年10月1日時点の情報。金利はすべて税引前の年利です。
ATM手数料
  • ゆうちょ銀行ATM:何度でも入出金無料
  • セブン銀行ATM:入金は何度でも無料/出金は110円~
  • その他ATM:提携金融機関の定める手数料に準ずる
振込手数料
  • 同行宛:無料
  • 他行宛:月9回まで無料(無料回数以上は150円/
おすすめポイント
  • 普通預金金利・定期預金金利が高くバランスが良い銀行
  • ゆうちょ銀行ATMなら入出金が何度でも無料
  • 他行宛振込手数料が最大月9回無料
  • Visaデビット機能付きキャッシュカードが発行される
  • 半年ごとに利用額に応じてキャッシュバックを受けられる(上限なし)
  • 取引可能なATM:ゆうちょ銀行・セブン銀行・イーネット・ローソン銀行ほか

╲ 普通預金の金利が高いことや手数料もお得で使い勝手抜群! /

手数料はすべて税込みです。

PayPay銀行

PayPay銀行のポイント
  • 屋号付き口座の開設が可能
  • 最短当日に口座開設可能

PayPay銀行

\ PayPayポイントがたまりやすい!/

普通預金金利

0.2%(通常)
0.3%(29歳以下:預入額10~100万円未満/30歳以上:預入額50~200万円未満)
0.4%(29歳以下:預入額100~1,000万円/30歳以上:預入額200~1,000万円未満)

定期預金金利
商品名定期預金(ネット定期)
1万円~
6か月0.225%
1年0.275%
3年0.35%
5年0.40%
2025年10月1日時点の情報。金利はすべて税引前の年利です。
ATM手数料
  • 入金・出金ともに月1回まで無料(2回目以降は利用金額3万円以上は無料、3万円未満は165円~)
振込手数料
  • 同行宛:無料
  • 他行宛:145円
    ※ネットバンキング利用時
おすすめポイント
  • 無料でVisaデビット付きキャッシュカードが発行できる
  • 満15歳以上なら審査不要で口座開設可能
  • 給与受取口座に設定すると、他行宛の振込手数料が月3回まで無料
  • Visaデビットの利用で500円につき1円分のPayPayポイント付与
  • 口座開設の翌月末までにVisaデビット3回利用で、1,000円分のPayPayポイントがもらえるキャンペーン実施中
  • 定期預金は預入期間が1か月~10年まで幅広く設定可能
  • PayPayマネーへの入出金が何度でも無料
  • 取引可能なATM:ゆうちょ銀行・セブン銀行・イーネット・ローソン銀行ほか

╲ 口座開設の翌月末までにVisaデビット3回利用で1,000円分のPayPayポイントがもらえる! /

手数料はすべて税込みです。

楽天銀行

楽天銀行のポイント
  • 屋号がつけられる「個人ビジネス口座」の開設が可能
  • 「ビジネス用デビットカード(複数枚の発行が可能)」が発行される
    • 発行手数料無料・年会費1,100円(税込)
    • デビットカード利用額の1%をキャッシュバック

楽天銀行

\ 楽天証券との連携でよりお得に! /

普通預金金利

0.2%(通常)
0.22%(楽天カード引き落とし設定)
0.28%(マネーブリッジ利用者)
0.44%(ボーナス金利)

定期預金金利
商品名定期預金
10万円~
6か月0.225%
1年0.275%
3年0.35%
5年0.40%
2025年9月1日時点の情報。金利はすべて税引前の年利です。
ATM手数料
  • 入金:3万円未満は220円~(会員ステージに応じて入出金合計最大7回/月まで無料)/3万円以上は無料※3
  • 出金:220円~(会員ステージに応じて入出金合計最大7回/月まで無料)
振込手数料
  • 同行宛:無料
  • 他行宛:145円(条件を満たすと最大5回/月まで無料)※4
おすすめポイント
  • 楽天銀行と楽天証券を連携させると(マネーブリッジ)、普通預金金利がアップ
  • 資産残高や対象サービス取引によって楽天ポイント獲得倍率がアップ※3
  • 条件を満たせばATM手数料が最大7回/月、振込手数料が最大5回/月まで無料※4
  • 振込などの対象取引で楽天ポイントが貯まる
  • 給与口座に設定すると他行宛振込手数料が月3回無料に
  • 取引可能なATM:セブン銀行・イオン銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行ほか

╲ 楽天ポイントが貯まるので楽天ユーザーはポイ活も可能! /

楽天証券について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。

手数料はすべて税込みです。
※普通預金詳細はこちら
※マネーブリッジ(楽天証券口座との連携)詳細はこちら

※1:利息には復興特別所得税が課され、20.315% (国税15.315%、地方税5%)の税金がかかります。普通預金金利は変動金利です。お預入れ後の金利は、金融情勢等により予告なく変更する場合があります。
普通預金:詳細はこちら
楽天カード引き落とし設定:詳細はこちら
マネーブリッジ:詳細はこちら
ボーナス金利:詳細はこちら

※2:満期日以降の利息は、満期取扱が「元利自動継続」および「元金自動継続」の場合、満期日現在の定期預金の利率が適用されます。「満期自動解約」の場合、普通預金の利率が適用されます。
定期預金に100万円を年0.225%(税引後年0.179%)でお預入の場合に得られる利息(税引後)は以下となります。
6ヶ月間(180日間):100万円×年0.179%×180日/365日=882円
詳細はこちら
※3:会員ステージがスーパーVIPの場合。
※4:会員ステージに応じた無料回数と「給与・賞与・公的年金の受取で翌月3回無料」での無料回数を比較して、多い方の回数のみ付与。

監修者

手数料や金利、特典など何を優先して選べば良いのか迷ってしまう方は多いと思います。
まず、「屋号付き口座を開設するメリット」について考えてみましょう。一般的に、会社名や店名が付いた銀行口座の方が、安心して取引できるという声が多いことが予想されます。
次に確認したいのが「振込頻度」です。振込頻度が高い事業であれば、屋号付き口座を開設するメリットより、振込手数料の負担を軽減させることを重視すると良いでしょう。

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個人事業主が事業用の銀行口座を作成するメリット

個人事業主が事業用の銀行口座を作成すると、以下のメリットが得られます。

キャッシュフローが把握しやすい

個人事業主の毎月の経理作業として欠かせないのが、取引先からの入金確認です。

事業は売上を立てて終わりではありません。取引先から銀行口座に正しい金額が振り込まれたかどうかを自分でチェックする必要があります。

しかし、もしプライベート用と事業用の銀行口座を分けていない場合、事業に関係のない入出金履歴に取引先からの入金が紛れてしまうので、入金確認するだけでも一苦労です。

こうした問題は、事業用の銀行口座を作成し、取引先に振込先として案内すれば解決します。

入出金の履歴が事業関係に限られるだけでキャッシュフローを把握しやすくなり、管理の手間を大きく削減することが可能です。

監修者

事業に関する入出金を事業用口座で行うことで、入出金履歴や実際に使える資金がどの程度あるのかがすぐにわかります。
今後の事業計画を立てる際や資金計画が変更になった際も、スムーズに対応ができるでしょう。

帳簿の作成がラク

個人事業主は毎年の確定申告に備えて帳簿を作成しますが、その際も事業用の銀行口座があると作業が格段にラクになります。

帳簿への記録は、事業に使っている通帳の内容をもとに行います。プライベート用と事業用の銀行口座を分けていない場合、プライベートな入出金の記録も帳簿に残す必要があるため、余計な手間が増えてしまうのです。

事業用の銀行口座を持っていれば、通帳の内容が事業に関係することに限られるので、帳簿に記録する量が最小限で済みます。プライベートの記録が不要になる分、記帳ミスの防止にも繋がるでしょう。

取引先からの信頼が得やすい

金融機関によっては、事業用の銀行口座の名義に屋号を付けることができます。屋号付きの銀行口座は、個人名義の銀行口座に比べて取引先からの信頼を得やすいのがメリットです。

「自分が相手にお金を振り込む立場だったら?」と想像してみましょう。個人名義の銀行口座よりも、会社名や店名が付いた銀行口座のほうが安心して取引できるのではないでしょうか。

特に、一般の顧客から商品代金を振り込んでもらう事業の場合は、口座名義が原因で売上を逃すことのないよう、屋号付きの銀行口座を用意するのがおすすめです。

個人事業主におすすめの銀行口座の選び方

個人事業主の方は、以下のポイントを基準に銀行口座を選ぶのがおすすめです。

振込手数料が安い銀行

事業用の銀行口座から、プライベート用の銀行口座や取引先に振込する機会は少なくないでしょう。そのため、事業用の銀行口座には、できるだけ振込手数料が安い銀行を選ぶのがおすすめです。

なかには、毎月一定回数までの振込手数料が無料になる銀行もあります。こうした銀行で事業用の銀行口座を開設すれば、振込手数料がかからない分経費削減に繋がります。

振込手数料が安いおすすめの銀行

あおぞら銀行

他行宛振込手数料:月9回まで無料(無料回数以上は150円/回)

住信SBIネット銀行

他行宛振込手数料:月1~20回無料(ランクに応じて無料回数が異なる/無料回数以上は77円)

スマホアプリ起動画面遷移するためスマートフォンからアクセスしてください。

屋号付き口座のある銀行

取引先からの信頼を得るため、個人事業主の方は屋号付きの口座を開設できる銀行を選びましょう。

ただしメガバンクの場合、屋号付きの口座を開設するには必要書類を持って直接店舗へ出向かなければならないのが一般的です。もし店舗に出向くのが面倒なら、ネット銀行で屋号付き口座を開設するとよいでしょう。

ネット銀行には、必要書類をアップロードすることによりオンラインで手続きを完結させられるところが多いので、忙しい方も簡単に屋号付き口座を持てます。

屋号付き口座のあるおすすめの銀行

GMOあおぞらネット銀行

個人事業主用の屋号付き口座(屋号+個人名/個人名+屋号)が作成可能

楽天銀行

屋号がつけられる「個人ビジネス口座」の開設が可能

監修者

今回紹介している6つのネット銀行の中で、屋号付き口座の開設ができるのは「GMOあおぞらネット銀行」「PayPay銀行」「楽天銀行」です。
PayPay銀行は最短当日で口座開設が可能なため、急ぎで口座を準備したい方におすすめです。
楽天銀行で個人ビジネス口座を開設する際は、まず個人口座の開設が必要ですが、いずれも自宅にいながら手軽に開設手続きができます。

ポイント還元があったり金利が高い銀行

お得さを追及したい個人事業主の方は、ポイント還元のある銀行や、金利の高い銀行を事業用口座にするとよいでしょう。

例えば、公共料金の口座振替、クレジットカードの料金引き落とし、ダイレクトバンキングへのログインなど、特定の取引によってポイント還元を行っている銀行があります。いつもの取引でポイントが貯まるので、手軽にポイ活が可能です。

金利を重視するなら、メガバンクよりも好金利な傾向のネット銀行を選びましょう。簡単な条件を達成するだけで優遇金利が適用される場合もあるので、複数の銀行を比較しより有利なところで口座開設するのがおすすめです。

ポイント還元があったり金利が高いおすすめの銀行

GMOあおぞらネット銀行

  • デビットカード利用額の通常1%をキャッシュバック
  • 普通預金金利:0.2%

あおぞら銀行

  • Visaデビットの利用額に応じてキャッシュバック
  • 普通預金金利:100万円以下0.5%/100万円超0.35%

2025年10月1日時点の情報。金利は税引前の年利です。

個人事業主が口座開設に必要な書類

一般的に、個人事業主が銀行口座を開設するには以下の書類が必要です。

個人事業主の銀行口座開設に必要な書類

  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
  • 個人事業主の確認書類(開業届・営業許可証など)
  • 印鑑

銀行によっては上記のほか、確定申告書やパンフレットなど、個人事業の財務状況や内容を確認できる書類の提出を求められる場合があります。

口座開設手続きをする前に、銀行のホームページなどで必要書類を確認しておくとスムーズです。

【Q&A】個人事業主が銀行口座を開設する際によくある質問

個人事業主が銀行口座を開設する際によくある質問に回答します。

1. メガバンクで口座開設はおすすめしない?

メガバンクで事業用の銀行口座を作ると、取引先から信頼を得やすいメリットがあります。

一方で、口座開設には店舗へ出向かなければならない、振込手数料が高め、金利が低めといったデメリットもあります。また、審査もネット銀行に比べて厳しい場合が多いです。

手続きの手軽さや振込手数料・金利の条件の良さを重視するなら、メガバンクよりもネット銀行で口座開設するのがおすすめです。

2. ビジネスカードってなに?

ビジネスカードとは、個人事業主や中小企業向けの事業用クレジットカードのことです。

ビジネスカードの特徴は、料金引き落とし口座に個人口座のほか法人口座を指定できる点です。また、個人向けのクレジットカードと比べて利用限度額が高め、事業に役立つ付帯サービスが付いているなどのメリットもあります。

事業用のクレジットカード発行を考えている個人事業主の方は、選択肢の1つとしてビジネスカードを検討するとよいでしょう。

3. 会計ソフトと連携できる銀行口座はある?

会計ソフトによって、連携可能な金融機関が異なります。事業用の銀行口座を開設する前に、使用している会計ソフトとの連携可否を確認しましょう。

まだ会計ソフトを決めていない方には、連携可能な金融機関が多い「マネーフォワード クラウド会計」や「freee会計」がおすすめです。

まとめ

プライベート用と事業用の銀行口座を分けていない個人事業主の方は、この機会に事業用の銀行口座を開設しましょう。

事業用の銀行口座を選ぶ際は、「振込手数料」「屋号付き口座の開設可否」「ポイント還元や金利」に注目するのがおすすめです。

本記事で紹介した個人事業主におすすめのネット銀行も参考にしながら、自分に合う銀行で事業用口座を開設してください。

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