国内最大級(※1)の家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ、本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村仁、以下「当社」)は、昨今、新NISAをはじめとした投資に対する関心が高まっている中で、投資に対するリスクの考え方や相場下落時の対応等の実態を探るべく、全国の『オカネコ』ユーザーの男女776人を対象に「投資に対するリスクへの意識調査」を実施しました。
※1: 現時点での当社データベース及び他社公開情報の比較調査による
アンケートの調査概要 | ||
調査名 | オカネコ 投資に対するリスクへの意識調査 | |
調査方法 | WEBアンケート | |
調査期間 | 2024年9月25日(水)~2024年10月1日(火) | |
回答者 | 全国の『オカネコ』ユーザー776人 | |
回答者の年齢 | 20代以下:4.3% 30代:17.6% 40代:27.5% 50代:30.9% 60代以上:19.7% | |
回答者の世帯年収 | 400万円未満:25.5% 400万円以上600万円未満:21.0% 600万円以上800万円未満:16.0% 800万円以上1,000万円未満:11.5% 1,000万円以上1,200万円未満:6.5% 1,200万円以上:12.2% 分からない:7.3% | |
調査元 | 株式会社400F |
調査サマリー
「オカネコ 投資に対するリスクへの意識調査」結果サマリー
- 相場下落時、約6割が「何もしなかった」。しかし、投資額1,500万円以上、投資歴15年以上の方の約半数が追加投資へ
- 2024年8月の市場急変時の投資判断について、約半数が「何もしなかったが、判断は正しかった」と回答。約3割は「投資額を増やせばよかった」と後悔
- 投資額50万円未満、投資歴1年未満の約2人に1人が知識不足に悩む一方、投資額1,500万円以上、投資歴15年以上の方の約半数は“外部環境の見極め”に苦戦
- 投資をしていない方の64.9%が“元本割れ”に不安、さらに13.9%が「リスクが何かわからない」と回答—心理的ハードルが投資参入の壁に?
「オカネコ 投資に対するリスクへの意識調査」の主な結果
相場下落時、約6割が「何もしなかった」。しかし、投資額1,500万円以上、投資歴15年以上の方の約半数が追加投資へ
調査対象者の中から「投資を行っている」「過去に行っていた」と回答した方へ「相場下落局面を経験した際に、どのような行動を取りましたか。」と質問したところ、全体では「何もしなかった」59.9%「投資額を増やした」28.5%「投資額を減らした」4.6%の順に続き、相場の下落に関して静観をしている方が多いことがわかりました。
また、ほとんどの方は相場下落局面でも投資を継続しており「投資をやめた」と回答した方の割合は5%未満にとどまっています。
「投資額を増やした」方は「投資額を約2割増やした」方が69.3%で最も多く、相場下落を好機と捉えつつ、積極的に行動していることがわかります。
同データを、回答者の少ないその他(自由回答)選択者を除き投資額別に見ると「何もしなかった」方は「投資額50万円未満」では78.8%ですが「1,000万円以上」では44.4%まで減少しています。投資額が少ない方ほど、慎重に行動していることを示唆しています。
また「投資額を増やした」方は、投資額300万円以上の方からその割合が顕著に高くなり、特に「1,500万円以上」の方は42.0%、約半数が相場下落局面で投資額を増やしています。
同データを、回答者の少ないその他(自由回答)選択者を除き投資歴別に見ると投資歴が長いほど、相場下落局面で「投資額を増やす」傾向があります。特に「15年以上」投資している方は40.9%が投資額を増やしています。
長い経験の中で自身の投資スタイルやリスク許容度を理解し、市場下落時でも、好機と考えた際には積極的な投資を行っていることが伺えます。
一方で、投資初心者(1年未満60.0%、1~3年未満の方73.7%)はより受動的で「何もしなかった」と答えています。市場が不確実な時期に行動を取る自信や知識が不足している可能性があります。
2024年8月の市場急変時の投資判断について、約半数が「何もしなかったが、判断は正しかった」と回答。約3割は「投資額を増やせばよかった」と後悔
調査対象者の中から「投資を行っている」「過去に行っていた」と回答し、「すでに投資をやめていた」方を除いた方に「2024年8月初旬の市場急変時のご自身の判断を振り返っていかがですか。」と質問したところ「何もしなかったがその判断は正しかった」54.5%が最も多く、約半数の方が冷静に市場を見極め、長期投資を前提とした行動をしていることが伺えます。
一方で、33.5%の方は「投資額を増やせばよかった」と後悔しており、相場の変動に対してより積極的な対応を取るべきだったという声も見られました。回答の「その他」の中には「投資額を増やしてよかった」の声も複数あり、積極的な投資に前向きな層が広がっている可能性があります。
投資額50万円未満、投資歴1年未満の約2人に1人が知識不足に悩む一方、投資額1,500万円以上、投資歴15年以上の方の約半数は“外部環境の見極め”に苦戦
調査対象者の中から、投資を行っていると回答した方へ「現在、投資について悩んでいることはありますか。」と質問したところ、全体では「経済状況の変化に対する見極め方が難しい」41.2%「投資資金がもう少し欲しい」40.3%「知識・情報が不足している」40.1%の順に多い結果となりました。
同データを、投資額別に見ると「投資に必要な知識・情報が不足している」は「50万円未満」56.1%「50万円以上100万円未満」53.5%で最多となり、「経済状況の変化への見極め方が難しい」が「1,000万円以上1,500万円未満」52.2%「1,500万円以上」45.0%で最多となりました。
投資額が少ない方ほど投資そのものへの知識不足に、投資額が高い方ほど戦略的な問題である”外部環境の見極め”や”ポートフォリオの適切性”に悩む傾向が強いことがわかります。
同データを、投資歴別に見ると「投資に必要な知識・情報が不足している」は「1年未満」41.6%「1〜3年未満54.4%」と投資歴が短いほど高いことがわかります。投資歴が長くなるにつれて、この悩みは減少し「15年以上」では30.1%まで下がります。
一方で「経済状況の変化への見極め方が難しい」が「15年~20年以上」48.8%で最多となり、投資歴が長い方も外部環境の正確な見極めは難しいことを示しています。
しかし、相場下落時に投資額を増やしている方が多いことからも経済変化の正確な予測よりも自己の投資スタイルを確立できるか、が投資を長く続ける上では大切なことがわかります。
投資をしていない方の64.9%が“元本割れ”に不安、さらに13.9%が「リスクが何かわからない」と回答—心理的ハードルが投資参入の壁に?
調査対象者全員に「投資を行うにあたって『リスク』という言葉を聞いた時、あなたが感じることとして当てはまるものすべてをお答えください。」と質問したところ「投資資本が元本割れしてしまう」56.2%「投資商品の価格が下がること」35.8%「投資商品の価格の振れ幅が上にも下にも大きいこと」33.1%の順に多い結果となりました。
同データを、回答者の少ないその他(自由回答)選択者を除き投資の経験有無別に見ていくと、「投資資本が元本割れしてしまう」を選択した方は「投資をしている」53.3%「投資をしていない」64.9%となり、投資をしていない方は元本割れに対する不安がより強いことがわかります。
また、投資をしていない方は「わからない」と答える割合が「投資をしていない」13.9%(「投資をしている」1.1%)とより高く、自分が何をリスクとして考えているかが整理できていないことが投資への参入に対する大きな心理的ハードルである可能性があります。
今回の調査を通じて、相場下落時の対応やリスクへの認識には、投資経験の有無や投資額・投資歴によって大きな違いがあることが明らかになりました。
投資を行っていない方、投資初心者の方は「投資とは何か、リスクとは何か」「自分が許容できるリスクは何か」を理解することで、投資を自身の資産形成の一助として活用できる可能性があるのではないでしょうか。
今後もオカネコでは、ユーザーそれぞれのお考えやライフプランニングをもとに、投資への漠然としたお悩みの解決や投資スタイルの確立をお金のプロの目線からサポートしてまいります。
アンケート結果の利用について
調査結果データの引用、転載に際しては必ず『オカネコ 投資に対するリスクへの意識調査』『家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ』と記載してください。
また、Web媒体の場合はプレスリリース、もしくはオカネコマガジン、オカネコいずれかへのリンクをお願いいたします。
出典の記載例
- 出典 : 「オカネコ 投資に対するリスクへの意識調査」| 家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ
調査結果は、そのままの形で正確に引用してください。結果の改変や歪曲はおやめください。
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※2024年6月24日当社データベースより概算(オカネコサービスすべての実績総数)