定期預金はおすすめしない?意味ないと言われる理由と適切な資産管理方法の見つけ方

2025年12月に日銀が追加の利上げに踏み切り、金利上昇が各所で話題になっています。このタイミングで定期預金を考え、預け先の銀行を探している人もいるのではないでしょうか。

一方で、ネットやSNSで調べると「定期預金はおすすめしない」「意味がない」という声も散見されます。

本記事では、利上げをふまえた定期預金の特徴とメリット・デメリットをそれぞれ解説。定期預金をおすすめする人や他の資金管理方法も案内するため、まとまったお金の預け先を考えている人はぜひ参考にしてください。

このコンテンツの3行まとめ
  • 定期預金はいまだ金利が低い傾向にあり、インフレで預金の価値が目減りするリスクが高い点が、定期預金はおすすめしないと言われる主な理由
  • 一方で、定期預金は基本的に元本保証で普通預金よりも金利が高い傾向にあることから、出口が決まっている資金を安全に管理したい人投資に不安がある人におすすめ
  • 10年以上使う予定のない資金や老後資金は、長期の運用を前提に投資信託等をiDeCoやNISAで積立てる方法を利用するなど、資金の用途によって預け先を分けることが大切

注記:当サイトを経由したお申し込みがあった場合、当社は提携する各企業から報酬の支払いを受けることがあります。提携や報酬の支払いの有無が、当サイト内での評価に影響を与えることのないようにしています。

目次

定期預金とは?特徴やメリット

定期預金は、一定期間お金を預け入れることで利息がお得になる預金商品です。一般的な預金商品(普通預金・積立定期預金)との違いを下記にまとめました。

【比較表】各預金商品の違い
普通預金定期預金積立定期預金
通貨の種類円/外貨円/外貨円/外貨
金利の種類変動金利固定金利/変動金利固定金利/変動金利
入出金
金利水準※低い(年0.2~0.5%程)普通預金より高め (年0.25~1%程)銀行により異なる (年0.2~1%程)
特徴いつでも入出金できる預入期間を決めることで高金利が適用される毎月一定額を自動で積み立てられる
※2026年1月時点

「普通預金」は銀行や提携ATMで入出金できるため、生活費の支払いなど日常使いに適しています。

一方で「定期預金」や「積立定期預金」は貯蓄を目的とした預金商品です。コンビニなど提携ATMでは引き出せない場合が多く、日常使いには適していません。

普段よく使うお金は普通預金、一定期間使わないお金は定期預金・積立定期預金に預けるのがよいでしょう。

すべての預金商品には円建てと外貨建てがありますが、預金保険制度(ペイオフ)の対象になるのは円建て商品のみです。外貨建ての普通預金・定期預金については、金融機関破綻時の保障制度がない点に注意してください。

定期預金の主なメリット

定期預金の主なメリット
  • 普通預金よりも金利が高い
  • 基本的に元本保証
  • 円建てなら預金保険制度の対象
  • 金利上昇局面では定期預金金利も上がりやすい
  • 普通預金とわけて管理でき貯蓄を続けやすい

定期預金のメリットは、元本保全性の高さによる安全な貯蓄機能であることです。途中解約しても元本割れすることはありません。

普通預金(日常の資金)とは別口座で管理できるため、うっかり使い過ぎてしまうことがなく、まとまったお金を安全に運用することができます。

また、円建ての定期預金であれば預金保険制度(ペイオフ)の対象です。1金融機関につき1人元本1,000万円+利息が保護されるため、金融機関の破綻リスクにも備えることができます。

2024年のマイナス金利政策解除以降、日銀は段階的に政策金利を引き上げており、それに伴い各行の預金金利もゆるやかに上昇しています。金利上昇時には定期預金金利も恩恵を受けるため、今後は徐々に利息の増加が期待できるでしょう。

※参照:日本銀行_主要時系列統計データ表

定期預金のデメリット(おすすめしないと言われる理由)

安全性が高い一方で、定期預金には無視できないデメリットもあります。

ネットやSNSなどで「おすすめしない」とされる理由をもとに、それぞれのデメリットを確認していきましょう。

利上げでもまだ金利が低く当面利息収入は期待できない

利上げで預金金利が上がり始めているとはいえ、2026年1月時点の定期預金金利の水準は年0.25~1%程度です。100万円を1年預けた場合の利息は数千円程度で、資産を大きく増やせるほどの利息収入は期待できません。

ただし、今後物価上昇に伴い政策金利が引き上げられると、各行の定期預金金利も自然と上がる可能性があります。特に顧客獲得競争が激しいネット銀行では、年1%超の定期預金が普通になるかもしれません。

金利年1%の定期預金に1年間預けた場合の利息(税引後)
預入額利息(税引後)
300万円約2万3,900円
500万円約3万9,840円
1,000万円約7万9,700円

ネット銀行であれば期間限定で高金利キャンペーンを展開していることもあります。できる限りお得な銀行を探しましょう。

インフレで預金の価値が目減りするリスクがある

インフレで物価が上がり続けると、現金の価値が相対的に低くなる可能性があります。

2025年の日本ではすでに消費者物価指数が前年比で2%を超えるほど上昇しており、物価上昇を実感している人は少なくありません。

一方で、銀行の預金金利は日銀の利上げでようやく上昇の兆しを見せているものの、多くの預金商品の金利はいまだに0%台。物価上昇に追いつくほどの金利水準には至っていないのが現状です。

現時点の普通預金や定期預金だけではインフレへの対応が困難です。債券や投資信託など、異なる資産も運用し、インフレに対応できる資産形成を検討する必要があります。

急な出費に対応しにくい

基本的に、定期預金に預けたお金は普通預金とは別口座で管理されます。

銀行直轄のATMであれば定期預金でも引き出せる場合がありますが、コンビニなどの提携ATMでは出金できないケースがほとんどです。

外出先でまとまったお金が必要になっても即座に対応しにくく、臨時出費の資金には不向きです。

途中引き出そうと中途解約すると金利が低くなる

満期前にお金が必要な場合は、一部解約または中途解約の手続きが必要です。

中途解約すると、中途解約利率という、預け入れ時よりも低い金利が適用されます。中途解約で元本割れすることはありませんが、利息は低くなるため注意しましょう。

また、中間利息を受取った後に中途解約すると、すでに受取った利息と中途解約利息の差額の精算が必要です。場合によってはその差額を支払うことになる点に留意してください。

預金保険制度の上限は元本1,000万円+利息まで

円建ての定期預金は預金保険制度(ペイオフ)の対象になる一方で、保障には限度額がある点には注意が必要です。

定期預金はまとまった資金を預けるほど受取利息も増える商品ですが、預金保険制度の保障上限は一つの金融機関につき、「元本1,000万円+利息」までとなっています。

よって、1,000万円以上の資金を預ける際は、金融機関を分散させてリスク対策するように気をつけてください。

銀行口座を検討している方におすすめ

「今の貯金額だと定期預金が最適?」
「他にどんな貯金方法があるの?」
「いつまでにいくら貯めるべき?」

120万人以上が体験しているオカネコでは、そのような悩みをFPにオンラインで無料相談ができます。

■FPからもらえるアドバイス・提案の一例

  • ヒアリングの上で詳細なライフプランニング表の作成
  • おすすめの家計管理方法
  • 目的別の効率的な貯金方法
  • 老後までに必要な貯金額とやるべき対策

FPから無理に商品を勧められることはありません。目的や希望に応じて適切な提案がもらえるため、納得のいく選択ができるでしょう。

<相談前に無料家計診断もできる!>

登録して家計に関する約20問の質問に回答すると、住んでいる地域 × 家族構成が同じ人と比べてあなたの世帯年収・貯金額・金融資産は高いのか低いのかを、A~Eランクで診断します。

診断結果には簡易ライフプラン表もついてくるので、このままいくと老後資金がいくら貯まるのかも一目でわかります。

オカネコは完全無料で利用できて、約3分で簡単に診断できます。家計見直しのきっかけにもなるでしょう。

※2025年6月1日当社データベースより概算(オカネコサービスすべての実績総数)

定期預金がおすすめな人・おすすめしない人

これまで解説してきた定期預金の商品性をふまえて、おすすめする人・逆におすすめできない人の特徴を紹介します。

定期預金がおすすめな人・おすすめしない人
おすすめな人おすすめしない人
・近い将来に使う予定がある資金を安全に管理したい人
・元本割れリスクを避けたい人
・投資に強い不安や抵抗感がある人
・近い将来で大きな支出の予定がなく、今はとにかく資産を増やしたい人
・手元にまとまった資金がない人
・資金の使いやすさを重視したい人
・積極的な資産運用、投資をしたい人

たとえば、数年後に買い換え予定の車の購入費や、時期が決まっているリフォーム用の資金など、近い将来に使う資金は定期預金がおすすめです。

投資だと資金を大きく増やせる可能性はありますが、いざ使う時期になって相場が悪く、元本割れするリスクがあります。出口が決まっている資金を安全に管理したい人や投資に不安がある人は、定期預金を賢く活用しましょう。

一方、近い将来で使う予定がない人や、まとまった資金が手元にない人には定期預金はおすすめできません。また、急な出費に備えたい人や、資金を柔軟に動かしたい人にも不向きです。

20代などでまだ若く、積極的な運用で資産形成したい人は、後述する他の方法を検討してみてください。

【比較表】定期預金以外のお金の管理方法

定期預金以外にも資産を管理・運用する方法はいくつかあります。投資も含めたお金の管理方法の比較を下記表にまとめました。

【比較表】各お金の管理方法の違い
定期預金(円建)定期預金(外貨建)投資信託株式投資債券不動産投資積立型の保険
元本保証×××
収益性中〜高低〜中中〜高
流動性
インフレ耐性
※債券のうち個人向け国債は元本保証あり
※積立型保険のうち一部の商品は元本保証あり

定期預金は元本保証が大きなメリットですが、収益性やインフレ耐性の低さはデメリットです。

他の資金管理方法を組み合わせて、デメリットを補うようにしましょう。

預入期間・目的別のおすすめの資産管理方法

お金の管理方法は「何年後に使う予定なのか」「どんな目的で使うのか」によって最適な選択肢が変わります。

定期預金が合う場合もあれば、別の方法を選んだほうがよいケースもあるため、下記を参考に最適な方法を検討してください。

日常の生活費やもしものときの費用(生活防衛資金)は、いつでも引き出せる預貯金で管理するのが基本です。

一方で使い道が決まっているお金は定期預金や個人向け国債など、元本保全性が高いものが適しています。

10年以上使う予定のない資金や老後資金は、定期預金に預け続けるとインフレの影響を受けやすくなります。長期の運用を前提に、投資信託等をiDeCoやNISAで積立てる方法も検討したほうがよいでしょう。

定期預金の金利が高いおすすめの銀行

定期預金で少しでも利息を増やしたい場合は、メガバンクよりもネット銀行を選ぶのが有利です。ネット銀行は店舗コストが低く、その分を金利や手数料の優遇として利用者に還元しているケースが多いからです。

定期預金の金利が高いおすすめのネット銀行9選を、預入期間ごとに金利が高い順にランキングにしました。

\ 2026年1月最新! /
1年もの定期預金金利が高い銀行ランキング

(参考)三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・りそな銀行・ゆうちょ銀行:0.275%

2026年1月14日時点の金利です。金利は税引き前の年利です。適用金利は条件によって変わる場合があります。

【Q&A】定期預金に関するよくある質問

定期預金に関してよくある質問をQ&A形式で案内します。

定期預金を利用する際の注意点は?

定期預金は商品によって商品性や利用条件が異なるため、利用の際はまず以下を確認するようにしてください。

定期預金を選ぶときに確認すべきこと

  • 税引き後の金利
  • 預入期間
  • 途中解約する際の条件、適用金利
  • 満期時の取扱い
定期預金を利用している人の割合は?

定期預金を含めた預貯金は資産管理の基本です。

オカネコの調査によると、約75%の人が老後資金の主な準備に定期預金を含めた預貯金を利用していることがわかりました。

一方で、同調査では投資信託や株式の利用者も増えており、約60%もの人が行っている・いたと回答しています。

物価上昇への不安や新NISAの広がりにより、今後も定期預金と投資を組み合わせた資産形成が主流になっていくと予想されます。

まとめ

定期預金はまとまった資金を手堅く守る安全な資産管理方法です。

ただし、金利は上昇傾向にあるとはいえ、定期預金の金利はまだまだ低水準。急激な物価上昇に追いつけるほどの利息は期待できません。

近い将来に使う資金を安全に確保する手段として定期預金は非常に有効です。しかし、将来を見据えて資産を増やすことを考える場合は、投資信託や株など他の資産管理方法も検討したほうがよいでしょう。ご自身のお金の使い道や目的に応じて、適切な管理方法を組み合わせるようにしてください。

オカネコの家計レベル診断

家族構成×居住エリアが同じ世帯と比較
あなたの家計をA~Eランクで診断
簡易ライフプラン表も作成できる

簡単3分!世帯年収・貯金額・金融資産を診断

オカネコマガジン編集部

オカネコマガジンは、お金の悩みを抱えるユーザーとお金の悩みを解決する専門家をマッチングするサービス「オカネコ」を運営する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ、本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村 仁)が運営する、みんなのお金のことが分かるオウンドメディアです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次