結論として、「審査が甘い・ゆるい」と公言されているクレジットカードは存在しません。
理由は、クレジットカードの発行には必ず信用情報機関を利用した審査があり、また、法律によりクレジットカード会社が「審査が甘い」「ゆるい」と宣伝することが禁止されているためです。
しかし、比較的申し込みやすいカードはあります。消費者金融系などの一部のクレジットカードは、他と比較して審査難易度が低い可能性があると考えられています。
これは、審査時に年収の多さよりも現在の支払い能力(返済能力)を重視する傾向があるためで、現在無職の方などにも検討の選択肢となり得ます。
特に学生・フリーター・クレカ初心者の方は「審査が不安」と感じやすいですが、審査に不安がある方が検討しやすいクレジットカードには、以下の4つの共通の特徴があります。
審査に不安がある方が検討しやすいクレジットカードの特徴
- 信販系・流通系カード:銀行系と比較して独自の審査基準を持つことが多い
- 消費者金融系カード:現在の収入や支払い能力を重視する傾向がある
- 学生専用カード:学生や若年層向けに設計されている
本記事では、消費者金融系カードを中心に、当メディアがおすすめする「比較的申し込みやすいおすすめクレジットカード4選」を紹介します。
また、クレジットカード審査に通過するためのコツも解説しているので、不安を感じている方はぜひ参考にしてください。
- 審査時に現在の支払い能力を重視するとされる「プロミスVisaカード」や「モビットVISA-W」などの消費者金融系カードは、銀行系カードより比較的申し込みやすい傾向にある
- 審査が甘いカードはないが、比較的に申し込みやすいカードの例として、「年会費無料・即日発行可能な一般カード」や「リボ払い専用カード」、「キャッシング枠を希望しないカード」等が挙げられる
- クレジットカードの審査に通るためには、収入を増やす、借入額を減らす、同じ職場で長期間働くなど、信用情報を高めつつ、支払い遅延を避け、複数のカードに同時に申し込むことは避け、正確な情報を申告することが大切です
注記:当サイトを経由したお申し込みがあった場合、当社は提携する各企業から報酬の支払いを受けることがあります。提携や報酬の支払いの有無が、当サイト内での評価に影響を与えることのないようにしています。
※本記事に記載の価格はすべて税込みです。
審査が甘い? 比較的申し込みやすいおすすめクレジットカード4選
冒頭のとおり、審査が甘いクレジットカードは存在しませんが、審査に不安がある方も相対的に申し込みやすいとされる消費者金融系カードを中心に、以下の4種類のおすすめクレジットカードを表にまとめました。
| プロミスVisaカード | モビットVISA-W | PayPayカード | リクルートカード | |
|---|---|---|---|---|
| 年会費 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 |
| 基本ポイント還元率 | 0.5% | 0.5% | 1.0% | 1.2% |
| 貯まるポイント | Vポイント | Vポイント | PayPayポイント | リクルートポイント |
| 国際ブランド | Visa | Visa | Visa/Mastercard/JCB | Visa/Mastercard/JCB |
| 発行スピード | 約5営業日 | 約4〜14日※2 | 最短2分※1 | 最短5分※3 |
| 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
2025年9月26日時点
※1)デジタルカードの場合
※2)モビットカードのみ三井住友銀行発券機にて発行可能となります。
※3)JCBモバ即を利用した場合
プロミスVisaカード
- カードローン機能が搭載されたクレジットカード
- スマホのVisaタッチ決済利用で最大7.0%ポイント還元
- 申込要件に雇用形態や年収などの定めがなく、安定した収入があれば申し込み可能
プロミスVisaカードは、消費者金融「プロミス」が発行するクレジットカードです。
申込要件は「18〜74歳までのご本人に安定した収入のある方」であり、雇用形態や年収などの条件がありません。パートやアルバイトなどでも毎月一定の収入を得ているなら、審査に通る可能性があります。
カードローン会社が発行していますが、通常のクレジットカードとしても利用でき、一括払いなら利息もかからないため安心です。
ただし、プロミスと三井住友カードの2社による審査が必要なので、場合によってはプロミスローンのみ通過となる場合があります。
年会費が無料であるうえに、スマホのVisaタッチ決済利用で最大7.0%のポイント還元を受けられるため、普段使いにもおすすめです。
| プロミスVisaカードの基本情報 | |
|---|---|
| 年会費 | 永年無料 |
| 基本ポイント還元率 | 0.5% |
| 貯まるポイント | Vポイント |
| 国際ブランド | Visa |
| 家族カード(年会費) | ー |
| ETCカード(年会費) | 〇(税込550円)※ |
| 旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険(最高2,000万円) |
| 発行スピード | 約5営業日 |
| 対象年齢 | 18~74歳(高校生は除く) |
※初年度無料。年1回以上の利用で翌年度も無料
モビットVISA-W
- カードローンとクレジットの機能が1枚に集約
- 本カード&ETCカードが年会費永年無料
- 普段の買い物だけでなくローン返済でもポイントが貯まる
モビットVISA-Wは、「カードローン&クレジット」の機能を1枚にまとめたクレジットカードです。
「満20歳以上のモビットカード会員の方」で安定収入があればアルバイトやパートの方でも申込みでき、カードローンの審査通過後にクレジットカードの審査があるため、一般カードより審査ハードルは低いと言えるでしょう。
年会費やETCカードの年会費は永年無料なので、維持費を気にせずに保有できます。
また、買い物利用だけでなくカードローン返済でもVポイントが貯まり、貯まったポイントはローン返済にも利用可能です。
急な出費にも備えられる1枚となっています。
| モビットVISA-Wの基本情報 | |
|---|---|
| 年会費 | 永年無料 |
| 基本ポイント還元率 | 0.5% |
| 貯まるポイント | Vポイント |
| 国際ブランド | Visa |
| 家族カード(年会費) | ー |
| ETCカード(年会費) | 〇(永年無料) |
| 旅行傷害保険 | ー |
| 発行スピード | 約4〜14日 |
| 対象年齢 | 満20歳以上(モビットカード会員の方) |
PayPayカード
- 最短2分でバーチャルカードを発行
- PayPayの支払い方法にPayPayカードを設定すると、チャージ不要で決済できる
- Yahoo!ショッピングやLOHACOでの利用で最大5.0%還元
PayPayカードは「PayPayポイント」が貯まる流通系クレジットカードです。
「国内に住む満18歳以上で安定収入のある方」が対象で、年収や雇用形態に関する申込要件がありません。過去に延滞や債務整理などの履歴がなければ、主婦やフリーターの方でも審査に通過する可能性があるでしょう。
キャッシュレス決済「PayPay」との連携がスムーズで、オートチャージ設定をしておけば残高を気にせず支払いができます。
普段の買い物では1.0%、Yahoo!ショッピングやLOHACOで利用すると最大5.0%のPayPayポイントが貯まります。
申し込みから最短2分で審査が完了するので、急な出費が発生したときでも活躍するでしょう。
| PayPayカードの基本情報 | |
|---|---|
| 年会費 | 永年無料 |
| 基本ポイント還元率 | 1.0% |
| 貯まるポイント | PayPayポイント |
| 国際ブランド | Visa/Mastercard/JCB |
| 家族カード(年会費) | 〇(無料) |
| ETCカード(年会費) | 〇(税込550円) |
| 旅行傷害保険 | ー |
| 発行スピード | 最短2分(デジタルカードの場合) |
| 対象年齢 | 18歳以上(高校生を除く) |
リクルートカード
- JCBブランドなら最短5分のスピード発行に対応
- 基本還元率(1.2%)は年会費無料のカードのなかでトップクラスに高い
- リクルートポイントの交換先が豊富(Pontaポイント/dポイント/Amazonポイント)
リクルートカードは、年会費無料カードのなかでトップクラスの還元率を誇るクレジットカードです。常時1.2%分のポイントが貯まり、家族カードやETCカードの利用分も同率で貯まります。
普段の支払いをリクルートカードにまとめれば、利用場所に縛られずポイントを貯められるでしょう。
申込対象者は、18歳以上(高校生を除く)かつ安定した収入のある方です。
また、公式サイトでは学生向けの専用ページも用意されており、アルバイト収入がある大学生や専門学生でも審査に通りやすいでしょう。
| リクルートカードの基本情報 | |
|---|---|
| 年会費 | 永年無料 |
| 基本ポイント還元率 | 1.2% |
| 貯まるポイント | リクルートポイント |
| 国際ブランド | Visa/Mastercard/JCB |
| 家族カード(年会費) | 〇(無料) |
| ETCカード(年会費) | 〇(無料)※1 |
| 旅行傷害保険 | ー |
| 発行スピード | 最短5分で即時発行※2 |
| 対象年齢 | 18歳以上(高校生を除く) |
※1)MastercardとVisaの場合、新規発行手数料として税込1,100円が発生
※2)JCBモバ即を利用した場合
属性別! クレジットカードの審査通過に必要なポイント
以下の4つの属性をベースに、クレジットカードの審査通過において必要となるポイントを分かりやすく解説します。
【属性別】クレジットカードの審査通過に必要なポイント
学生の場合
結論として、学生もクレジットカードを発行する際には必ず審査があります。
理由は、学生向けカードであっても、法律に基づき信用情報機関を利用した支払い能力の確認が必須となるためです。したがって、「審査が甘い」と断言できるカードは存在しません。
学生がクレジットカードの審査を通過しやすくするためには、以下の5つのポイントを重視し、「安定した支払いが見込める」と判断されるように対策しましょう。
学生がクレジットカードの審査通過の可能性を高めるポイント
- 学生専用のクレジットカードを選ぶ
- 申し込み情報は正確に入力する
- キャッシング枠は「0円」で申し込む
- 短期間・同時期に複数のカードを申し込まない
- 料金支払いの遅延や延滞に注意
審査通過という観点でおすすめできるのは、学生専用のカードに申し込むことです。一般カードよりも審査基準が学生の属性(アルバイト収入など)に合わせて設定されているため、比較的通過しやすい傾向があります。
申し込み時には嘘の情報は書かずに、年収や勤務先などは、必ず事実に基づいた情報を入力しましょう。
また、キャッシング枠は審査に大いに影響するため、収入の少ない学生のうちは「なし」で申し込むようにすると、貸し倒れリスクが低いと判断され、審査に通りやすくなる可能性が高まります。
その他、携帯電話料金や公共料金の支払い遅延がないよう、日頃から良好な支払い履歴(クレヒス)を維持しましょう。料金の支払い遅延が多いと、審査に影響する可能性があるためです。
これらのポイントを押さえて、自分に合ったカードを選びましょう。まずは学生専用カードから検討するのがおすすめです。

派遣・アルバイトの場合
派遣社員やアルバイトの方でもクレジットカードの審査を通過することは可能です。
派遣・アルバイトの方は、雇用期間が限定され収入が不安定と判断されやすい傾向がありますが、クレジットカードの審査では正社員であるかどうかよりも、定期的に安定した収入を得ているかどうかが重視されるためです。
ただし、審査に当たって以下のポイントには気をつけるようにしましょう。
派遣・アルバイトの方がクレジットカードの審査で注意するポイント
- 勤続年数
- 信用情報
- 在籍確認
- 雇用形態の安定性
派遣やアルバイトであっても、勤続年数が長いほど(目安:1年以上)、その収入が継続的であると判断され、信用性が高まります。安定して働けている場合は評価されると考えて良いでしょう。
カードによっては、審査の過程で、申告された勤務先に実際に在籍しているかを電話で確認される場合があります。必ず連絡がつくように準備しておきましょう。
また、他の場合と同様、過去に携帯電話や奨学金、ローンの支払い遅延や延滞がないかが非常に重要です。良好な支払い履歴は、雇用形態の不安定さをカバーします。
もしこれらの観点でクレジットカードの作成が難しい場合は、消費者金融系のクレジットカードなども検討しましょう。
| 消費者金融系のクレジットカード | ||
|---|---|---|
| プロミスVisaカード | モビットVISA-W | |
| 年会費 | 永年無料 | 永年無料 |
| 基本ポイント還元率 | 0.5% | 0.5% |
| 貯まるポイント | Vポイント | Vポイント |
| 国際ブランド | Visa | Visa |
| 発行スピード | 約5営業日 | 約4〜14日※1 |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※1)モビットカードのみ三井住友銀行発券機にて発行可能となります。
専業主婦・パートの場合
専業主婦やパートの方の場合は、審査の際に世帯収入が考慮されます。そのため、配偶者に安定した収入があれば、本人の収入の有無にかかわらず支払い能力があると判断され、クレジットカードの作成が可能です。
申し込む際には以下の点を考慮すると、より審査通過する可能性が高まるでしょう。
専業主婦・パートの方がクレジットカードの審査で注意するポイント
- キャッシング枠は「0円」で申し込む
- 短期間・同時期に複数のカードを申し込まない
- 料金支払いの遅延や延滞に注意をする
- 年会費無料のカードを選ぶ
- 家族カードの発行も検討する
年会費がかかるカードよりも、年会費無料のカードのほうが、一般的に審査基準が柔軟である傾向があるため、比較的検討しやすいです。
もし本人名義のカード発行が難しい場合や審査に不安がある場合は、配偶者のメインカードの家族カードを発行するという選択肢もあります。家族カードは、本会員の信用情報で発行されるため、審査負担がほぼありません。
キャッシング枠は審査に影響しますので、学生の場合やアルバイトの場合と同様に必要なければ、必ず「0円」で申し込みましょう。
その他、短期間に複数のカードに申し込む「多重申し込み」を避け、配偶者を含め、過去の携帯電話料金や公共料金、ローンの支払い遅延がない状態を保つことも同様です。
主婦・パートの方向けにおすすめできるクレジットカードは以下で紹介していますので、合わせて参考にしてください。

個人事業主・フリーランスの場合
個人事業主やフリーランスの方は会社員と比較して、雇用の安定性が低いと判断されやすく、審査が厳しくなる傾向がありますが、クレジットカードの発行は十分に可能です。
審査基準が比較的柔軟なビジネスカードや、特定の個人向けカードを選ぶことで通過の可能性を高めることが可能です。
また、個人事業主向けビジネスカードの中には、個人の信用情報をもとに審査を行うものもありますので、開業して間もない場合などはそういったカードも選択肢に入れると良いでしょう。
個人事業主やフリーランスの方の場合も、支払い延滞など、個人の信用情報はできるだけ高めておく点は同様です。
比較的申込しやすい傾向にあるクレジットカードの7つの特徴
審査が甘い、ゆるいクレジットカードは存在しませんが、審査に不安を感じる方でも比較的申込しやすいカードに共通する特徴を7つ紹介します。
比較的申込しやすい傾向にあるクレジットカードの7つの特徴
即日発行に対応している
即日発行に対応しているクレジットカードは、他のカードと比較して審査の難易度が低い可能性があります。
理由は、申し込みから短時間で審査結果を出すために、AIやコンピューターによるスコアリング(採点)システムで審査を行うため、最低限の発行基準を満たしていれば審査通過しやすい傾向があるからです。
実際に、リクルートカードやdカードは最短5分で審査が完了し、デジタルカードが発行されます。
このように「即日発行」というサービス自体が、より多くの人に発行することを前提とした仕組みと言えるでしょう。

リボ払い専用のカードである
リボ払い専用のクレジットカードは、他のカードと比較して審査基準が比較的柔軟である可能性があります。
リボ払いの仕組み上、カード会社が安定した利息(リボ払い手数料)収入を得られるため、資金を回収しやすいと判断され、審査のハードルが低く設定されると考えられるためです。
ただし、リボ払いは利息が高め(年利15〜18%程度)なので、返済できる範囲で計画的に利用する必要があります。
申込み条件に収入の欄がない
申込フォームに「年収」や「雇用形態」の入力欄がないクレジットカードは、申し込みやすいカードの特徴のひとつです。
これらのカードは、支払い能力の判断要素として年収を必須としていないため、より多くの層(例:専業主婦や学生など)に発行したいというカード会社の意図があると考えられるからです。
たとえば、申込条件が「日本国内にお住まいの18歳以上で、電話連絡が可能な方」で、収入に関する記載はない場合等が特徴です。
収入申告が不要のカードなら、収入の安定していない学生や専業主婦の方でも申し込みやすいでしょう。
年会費無料で発行・維持できる
年会費無料で発行・維持できるクレジットカードは、有料カードよりも審査基準が緩やかに設定されている可能性が高いと言えます。
申込フォームに「年収」や「雇用形態」の入力欄がないクレジットカードの場合と同じように、年会費無料カードは主婦や学生といった幅広い層のユーザーの取り込みを主な目的としており、申し込み対象を限定しない柔軟な審査を行っていると考えられるためです。
実際に、プロミスVisaカードやPayPayカードなどの年会費無料のカードのなかには、主婦や学生でも申込可能と明記されているものがあり、幅広い層の取り込みを狙っています。
ただし、キャッシング枠を高めに設定した場合、返済能力を正確に判断するために審査が厳しくなる可能性があるので、キャッシング枠や利用可能枠は低めに設定するのが良いでしょう。

消費者金融系・流通系の企業が発行している
消費者金融系や流通系のクレジットカードは、銀行系カードと比較して審査基準が柔軟である傾向があるとされます。
理由は、これらの企業が自社サービスの利用促進や顧客層の拡大を目的としており、銀行系とは異なる独自の審査基準を持っているとされるためです。
たとえば、消費者金融系の「プロミスVisaカード」などは、カードローンによる利息収入が見込める分、ある程度審査基準を低く設定して多くのユーザーに利用してもらうことで収益確保が狙えます。
カード会社が学生や主婦向けであることを公表している
カード会社が学生や主婦向けであることを公表しているクレジットカードなら、比較的スムーズに審査が進む可能性があります。
また、公表しているだけでなく、学生専用の申込みサイトなどがある場合もありますので、その場合は学生向けの診査基準になっている可能性が高いと言えます。そういったカードの中から自分に合ったカードを選ぶと良いでしょう。


家族カード・プリペイドカード・デビットカード・デポジット型は作りやすい
審査が甘いクレジットカードはありませんが、審査に不安がある方は、以下の4種類のカード・サービスが比較的作りやすい傾向にあります。
これらのカードは信用情報の審査が不要であるか、または本会員の信用で発行されるため、本人名義で通常のクレジットカードを発行するよりもハードルが低いからです。
| 審査がないまたは審査に通りやすいカード | ||||
|---|---|---|---|---|
| 概要 | 審査通過の難易度 | |||
| 家族カード | 本会員の家族が利用できるカード | 家族本人の審査は不要(本会員の信用情報で審査されるため) | ||
| プリペイドカード | 事前にチャージした金額の範囲内で利用できるカード | 審査なし(前払い式で貸し倒れリスクがないため) | ||
| デビットカード | 銀行口座と直結し、利用と同時に引き落とされるカード | 審査なし(決済と同時に銀行口座から引き落とされるため) | ||
| デポジット型カード | カード会社に預ける保証金までを上限に利用できるカード | 審査はあるが通りやすい(保証金で貸し倒れリスクが低いため | ||
上記のカードはいずれも、カード会社の貸し倒れリスクが低いため、審査が不要または審査難易度が低く設定されています。
とくに、「デポジット型カード」は延滞や債務整理などで信用を失った方でも、保証金を預けることで使えるクレジットカードです。
過去に審査落ちを経験している方は、デポジット型カードを正しく使ってクレジットヒストリーを積み上げれば、今後のローンやカード審査にも良い影響を与えられるでしょう。


クレジットカード審査に通るための7つのポイント
クレジットカード審査の通過率を高めるには、「返済能力の強化」と「信用情報の健全化」という2つの軸で、以下の7つのポイントを意識することが重要です。
これらの要素がスコアリング(点数化)され、総合的な信用度が判断されるためです。
収入を増やし、借入額を減らす
クレジットカードの審査では、収入を増やし、借入額を減らすことが最も直接的に審査通過に繋がります。
理由は、割賦販売法により、クレジットカード会社には申込者の「支払可能見込額」の調査が義務づけられているため、支払い能力を超える契約は法律上できないからです。
そのため、副業や転職などで収入を増やすか、既存の借入を返済して借入残高を減らすことが、審査に通りやすくするためのポイントになります。
収入が増えれば総量規制の枠が広がり、借入額が少なければ返済能力に余裕があると判断される可能性が高いでしょう。
信用情報を確認して良い実績を積む
クレジットカードの審査を通過するためには、信用情報機関に記録されている自身の信用情報(クレヒス)を確認し、良い実績を積むことが不可欠です。
クレジットカード会社は審査の際に必ず「支払い履歴」や「借入状況」をチェックし、延滞や未払いといったネガティブな情報があると審査に非常に不利になります。
心当たりがある方は「全国銀行個人信用情報センター」で信用情報の開示請求をしましょう。大まかな請求手順は、以下のとおりです。
- メールアドレスを登録
- 氏名・住所などの個人情報を入力
- マイナンバーカードやSMS認証などで本人確認
- 手数料(1,000円)の支払い
- 登録したメールアドレス宛に送付されたURLから「開示報告書」をダウンロード
信用情報に問題がある場合は、まず延滞の解消や借入の返済を優先しましょう。
その後、手持ちのクレジットカードで遅延なく支払いを続ければ、良好な実績が積み重なって信用情報が回復します。
半年程度の期間を空ける|再申請の場合
クレジットカードの審査に一度落ちた場合は、再申請するまでに最低でも半年(6ヶ月)程度の期間を空けるようにしましょう。
審査落ちの直接的な理由にかかわらず、信用情報機関に前回の「申し込み記録」が6ヶ月間残るため、その期間中に再申請しても審査に通らない可能性が高いためです。
再申請までの期間に、支払い遅延がないか確認し、借入額を減らすなど、審査に有利となるように信用情報(クレヒス)の改善に努めることが重要です。
キャッシング枠は必ず「0円」に設定する
クレジットカードの審査通過率を少しでも高めるなら、申し込み時にキャッシング枠を必ず「0円」に設定しましょう。
キャッシングは、カード会社からの現金の借り入れができるサービスです。ですので、キャッシング枠を設定すると申込者の返済能力をより厳密に判断する必要が生じ、審査が厳しくなります。
キャッシング枠は後から必要になったタイミングで追加申請も可能なため、審査に通りやすくするためには「0円」に設定しましょう。
開業届を出して信用度を高める|個人事業主の場合
個人事業主やフリーランスの方がクレジットカード審査の通過率を高めるには、「開業届」を提出することが有効です。
開業届を出すことで税務署に正式な事業者として認められ、社会的・経済的な信用度が向上し、審査で有利に働くためです。
開業届はe-Tax(インターネット申請)でも提出できるので、e-Taxソフトや会計ソフトを使って作成してみてください。
同じ職場で長期間働く|勤続年数1〜3年以上が理想
クレジットカードの審査では、同じ職場で長期間働く(勤続年数)ことが非常に重要です。
理由は、勤続年数が「安定して返済できるかどうか」を示す重要な指標の一つであり、勤続年数1~3年以上あれば、派遣社員やアルバイトといった雇用形態にかかわらず、収入が安定しているとみなされ審査で有利になるためです。
一方で、短期間で何度も職場を変えていると収入が不安定と判断される可能性があるでしょう。
1〜3年以上は同じ職場で勤務している方が、クレジットカードや各種ローンなどの審査に通過しやすいと言えます。
短期間に複数カードへの申込みを避ける|約1〜2枚が理想
確実に審査を通過したいなら、短期間に複数カードへの申し込みは避けましょう。信用情報機関に「多重申込」の記録が残り、返済能力が低いと判断されるからです。
申し込むクレジットカードは、1か月間で1〜2枚程度が理想でしょう。
クレジットカードの審査に落ちる9つの理由
結論として、クレジットカードの審査に落ちる理由は、主に「返済能力の不足」と「信用情報(クレヒス)の問題」の2つの軸に分類されます。 これらが、カード会社が定めたスコアリングの基準を下回る原因となるため、審査不通過に繋がります。
審査に落ちる主な9つの理由と、その具体的な内容は以下の通りです。
申込内容に不備がある
クレジットカードの申込フォームに「入力ミス」や「記入漏れ」などの不備があると、審査に通らない可能性が極めて高いです。
クレジットカード会社は申込情報を信用情報機関のデータと照合しており、住所・勤務先・年収などが一つでも一致しない場合、「情報に不備がある」と判断して審査を見送るためです。
特に審査で不備が生じやすい5つの入力項目と、正しい入力方法は以下の通りです。
- 住所:番地やマンション名、部屋番号まで省略せず正確に入力しましょう。
- 勤務先名:必ず正式名称を入力し、略称や通称は避けましょう。
- 年収:源泉徴収票や給与明細に基づいた、直近の正確な金額を入力しましょう。
- 他社からの借入額:申込日時点での最新の残高を正確に入力し、数ヶ月前の古い情報は避けましょう。
- メールアドレス/電話番号:タイプミスがないか確認し、確認メールやSMS認証が確実に届く状態にしておきましょう。不備があると本人確認ができず、審査が止まります。
虚偽の内容を申告している
クレジットカードの申し込みで年収や勤務先などの「虚偽の内容」を申告することは絶対に避けるべきです。
虚偽申告が発覚した場合、審査に通らないだけでなく、詐欺罪などの罪に問われる可能性があり、また、信用情報機関に記録され今後のあらゆるカードやローン審査に永続的な悪影響を及ぼすためです。
審査に不安があっても、申し込み時には必ず正確な情報を申告しましょう。
無職や求職中などで収入が不安定である
現在、無職や求職中などで収入が不安定な状態では、クレジットカードの審査を通過することは困難です。
無職や求職中の場合、安定収入の証明ができないため、審査のスコアリングが極端に低くなってしまうためです。
実際ほとんどのカード会社は、申込要件に「安定した収入のある方」を設定しています。
アルバイトや復職、再就職などで安定した収入を確保してから、希望のクレジットカードに申し込むのがおすすめです。
短期間で複数のカードに申し込んでいる
1~2ヶ月の短期間に複数のクレジットカードに申し込む(多重申し込み)行為は、審査落ちの大きな原因となります。
カード会社が申込者を「金銭的に困窮している」と判断し、貸し倒れリスクが高いと見なすためです。
クレジットカードの申込み履歴は、最低でも半年間は記録が残ります。審査に通るか不安でも、月1枚程度に絞って申し込むのが無難です。
希望のキャッシング枠や利用限度額が高い
申込時に希望するキャッシング枠や利用限度額を高く設定すると、「返済能力を超えた借入をする可能性がある」と判断され、審査に落ちやすくなります。
特に、キャッシング枠は貸金業法の総量規制(年収の3分の1を超える貸付けの禁止)の対象となり、高額設定は法律上の審査基準を厳しくします。
また、利用限度額についても、カード利用実績がない状態で100万円超えの高額を希望すると審査に通りにくくなるでしょう。
カード会社が設ける申込基準を満たしていない
個人の信用情報に問題がない場合でも、カード会社が設ける基本的な申込基準を満たしていなければ、審査を通過することは不可能です。
特に見落としがちな以下の4つの申込基準を事前に確認し、確実に満たしているかチェックすることが重要です。
- 年齢制限:対象年齢の下限(例:18歳以上)だけでなく、上限(例:75歳未満)も設定されている場合があります。
- 高校生の除外:民法の成人年齢(18歳)に達していても、高校在学中の方は原則として申し込み対象外となります。
- 学生の可否と種類:学生専用カードは、一般の方や社会人は申し込み不可です。逆に、一般カードは学生の申し込みを制限している場合があります。
- 会員登録の有無:提携カードや特定ブランドのカードは、事前にその施設の会員登録をしていること(例:特定店の会員)が、申し込みの必須条件となっている場合があります。
審査基準は各カード会社ごとに異なるので、事前にクレジットカードの申込基準や条件を確認して申し込みましょう。
専業主婦は、配偶者が審査対象になる
専業主婦がクレジットカードを申し込む場合、審査対象は「配偶者」となります。あくまで家庭全体の返済能力を判断する仕組みだからです。
たとえ本人に収入がなくても配偶者の収入が安定していれば、クレジットカードを作れる可能性があります。

キャッシングやカードローンでの借り入れが多い
キャッシングやカードローンの借り入れが多いと、カード会社に「返済できる余力がない」と判断され、審査に落ちる可能性が高いです。
貸金業法の総量規制では、キャッシングやカードローンの利用枠は年収の3分の1までに制限されています。
借入れがある場合は、返済して借入残高を減らしてから申し込むのが審査に通るコツです。
クレジットヒストリーがない|スーパーホワイト
30代以降で信用情報(クレヒス)の記録が一切ない「スーパーホワイト」の状態は、クレジットカード審査で不利になる可能性があります。
カード会社が「スーパーホワイト」と、過去に金融事故を起こした後に信用情報がリセットされた「ホワイト」の状態を正確に区別できないため、リスクが高い申込者と見なされやすいからです。
- スーパーホワイト:クレジットカードやローンを一度も利用したことがない状態。信用履歴がないため、返済実績や信用度が判断できない。
- ホワイト:過去に債務整理などで金融事故を起こし、一定期間(5年~10年)経過後に情報が消去されリセットされた状態。過去に問題があった可能性があると疑われ、慎重に審査される。
そのため、30代以上でクレジットカードやローン、分割払いなどの履歴が一切ないと、「過去に金融トラブルがあったのでは?」と疑われ、審査に落ちる可能性があります。
支払いや返済を遅延した経験がある|ブラックリスト
クレジットカードやローンの支払いを何度も遅延したり、債務整理をした経験があると、審査に落ちる可能性が極めて高いです。
これらの行為が信用情報に「金融事故」(異動情報)として記録され、これを一般的に「ブラックリストに載る」と表現しますが、この状態では貸し倒れリスクが非常に高いと判断されるためです。
金融事故の記録は、信用情報機関(CIC、JICC、KSC)に最長7年間残ります。一度大きな金融事故を経験すると、数ヶ月〜数年以上はクレジットカードを作成できません。
1~2度の短期の延滞なら大きな問題にはならない
クレジットカードやローンの支払いを1~2回、数日程度遅らせる短期の延滞であれば、多くの場合、クレジットカード審査に大きな悪影響を与える可能性は低いです。
信用情報機関(CIC・JICC・KSC)に記録されるのは、「61日以上または3ヶ月以上の長期延滞や債務整理といった金融事故の有無」です。
ただし、短期の延滞であっても、何度も繰り返していると信用情報に悪影響が出る可能性があります。
クレジットカードの審査に関するよくある質問Q&A
クレジットカードの審査に関するよくある質問に回答します。
- 審査なし、審査が甘いクレジットカードはありますか?
-
法律上、審査なしで発行できる、または審査が甘いクレジットカードは存在しません。
ただし、審査なしで利用できるクレジットカードの代替手段として、以下のカードが挙げられます。
- デビットカード : 銀行口座の残高から即時決済。信用取引ではないため審査は不要。
- プリペイドカード : 事前にチャージした金額内でのみ利用可能。信用取引ではないため審査は不要。
- 家族カード : 本会員の信用情報で発行されるため、使用者本人の審査は不要。
デビットカードやプリペイドカードは、クレジットカードのような「後払い方式」とは異なり、カード会社が立て替えをしないため、基本的に審査不要で、信用情報に問題がある方も発行できます。
あわせて読みたい
2025年最新版|デビットカードおすすめ8選|ポイント還元率・年会費・使いやすさで徹底比較! デビットカードは、決済と同時に銀行口座から引き落としが行われるカードです。 デビットカードはクレジットカードと同じ感覚で便利に使える一方で、銀行口座の残高以上…あわせて読みたい
家族カードのおすすめ11選を紹介!発行するメリットや選び方も解説 家族カードは、家計の支出を一括管理でき、家族全員でポイントを効率的に貯められることから需要が高まっています。 一方、家族カードを発行できるクレジットカードには… - クレジットカードの審査落ちは履歴が残りますか?
-
クレジットカードの審査落ち自体が直接記録として残るわけではありませんが、審査時の「申し込み情報」は信用情報機関に6ヶ月間記録が残ります。
そのため、審査落ちから半年程度は同じカードに申し込んでも、審査に通りにくいです。
どうしても希望するカードやローンがあるときは、審査落ちから6ヶ月以降に申し込みましょう。
- クレジットカード会社に審査落ちの理由を確認できますか?
-
クレジットカード会社に直接問い合わせても、審査落ちの理由を個別に教えてもらうことは、基本的にできません。クレジットカード会社が審査基準を社外に公開していないためです。
ただし、信用情報機関に開示請求をすれば、自身の信用情報に問題がないかの確認は可能です。
開示請求方法等の詳細は、こちらの章で解説しています。
- クレジットカード審査に落ちた時はどう対処すべきですか?
-
クレジットカード審査に落ちた場合、最も重要なのはすぐに再申請せず、最低でも6ヶ月間の間に以下の対処を徹底することです。
また、信用情報機関に個人情報の開示請求をして、自分の信用情報に問題がないかを確認しておくのもおすすめです。
- クレジットカード審査では何を見て判断しているのですか?
-
クレジットカード会社は審査基準を公表していません。理由は、独自のノウハウとスコアリング(点数化)システムに基づいて申込者を総合的に評価しており、その評価基準自体が企業の機密情報であるためです。
ただ、基本的に以下3つの要素をチェックして、申込者の支払い能力を判断していると考えられます。
- 属性情報(人となり):申込者の年齢、職業、勤続年数、年収、居住形態など、返済能力や安定性を示す客観的な情報。
- 信用情報(クレヒス):信用情報機関に記録されている、過去のクレジットカードやローンの支払い履歴、借入状況、申し込み履歴など。
- 自社利用履歴:過去にそのカード会社やグループ会社のサービス(ローン、スマホ決済など)を利用していた場合の支払い実績(特に2枚目以降の申し込みで重要)。
カード会社は信用情報機関で申込者の情報を照会し、社内基準に基づいてスコアリングします。
そのスコアが一定基準を満たせば、カードが発行される仕組みです。
- 審査が甘い・ゆるいクレジットカードにデメリットはありますか?
-
審査が甘い・ゆるいクレジットカードは存在しませんが、消費者金融系カードを始めとして、比較的申し込みやすいカードというのは存在します。
これらのカードの特徴としては、以下の傾向があります。
比較的申し込みやすいクレジットカードによくある特徴
- カード付帯の特典が少ない
- 保険や補償が限定的で使いにくい
- 利用限度額が低めに設定されている
- 各種手数料が高めに設定されている
ただし、これらは必ずしもすべてのカードに当てはまるわけではありません。
たとえば、楽天カードやリクルートカードは、年会費無料でありながらポイント還元率が高く、旅行障害保険も付帯しています。
審査に不安があるときは、本記事の「比較的申し込みやすいおすすめクレジットカード4選」から自分に合った1枚を見つけましょう。
まとめ
冒頭でもお伝えしたとおり、審査が甘い・ゆるいクレジットカードは存在しませんが、他のカードと比較して申し込みやすいクレジットカードはあります。
プロミスやSMBCモビットなど、消費者金融業者が発行するクレジットカードは多くの方に利用してもらうために、銀行系カードより審査に通りやすいと言われています。
なかでも「プロミスVisaカード」なら、スマホタッチ決済に利用すると最大7.0%のポイントがもらえるので、普段使いでもポイントを貯められるでしょう。
オカネコの家計レベル診断

✓家族構成×居住エリアが同じ世帯と比較
✓あなたの家計をA~Eランクで診断
✓簡易ライフプラン表も作成できる
\簡単3分!世帯年収・貯金額・金融資産を診断/



