ステーブルコインは、米ドルや金(ゴールド)などの裏付け資産がある仮想通貨(暗号資産)です。
米ドルやユーロ、日本円などが裏付け資産である「法定通貨担保型」や、ビットコインやイーサリアムなどを担保とする「仮想通貨担保型」などの種類があります。
本記事では、ステーブルコインの基本的な仕組みや種類、投資するメリットなどを解説します。日本で買えるステーブルコインについても紹介していますので、投資を検討している方はぜひ参考にしてください。
| ステーブルコインの取り扱いがある国内仮想通貨取引所5選 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| Coincheck | bitFlyer | GMOコイン | SBI VCトレード | bitbank | |
| 取り扱うステーブルコイン | DAI/ZPG | DAI/ZPG | DAI/ZPG | DAI/ZPG/USDC | DAI/ZPG |
| BTC最小取引数量(販売所) | 0.001BTC以上かつ500円以上 | 0.00000001BTC | 0.00001BTC | 0.00000001BTC | 0.00000001BTC |
| BTC最小取引数量(取引所) | 0.005BTC以上かつ500円以上 | 0.001BTC | 0.001BTC | 0.00000001BTC | 0.0001BTC |
| 取引手数料(販売所) | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 取引手数料(取引所・BTC) | 無料 | 0.01〜0.15% | Maker:-0.01% Taker:0.05% | Maker:0.01% Taker:0.05% | Maker:-0.02% Taker:0.12% |
| 日本円入金手数料 | 銀行振込:無料 コンビニ入金/クイック入金:770円〜 | 0〜330円 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 日本円出金手数料 | 407円 | 3万円未満:220〜550円 3万円以上:440〜770円 | 無料(大口出金は400円) | 無料 | 550〜770円 |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※仮想通貨は法定通貨ではありません。
注記:当サイトを経由したお申し込みがあった場合、当社は提携する各企業から報酬の支払いを受けることがあります。提携や報酬の支払いの有無が、当サイト内での評価に影響を与えることのないようにしています。
そもそもステーブルコインとは(ビットコインとの違い)

ステーブルコインとは、簡単にいえば価格が安定するように設計された仮想通貨(暗号資産)・電子決済手段のことです。
ビットコインなど従来の仮想通貨(暗号資産)は、価格の変動が大きい傾向にあるため、日常生活での支払いや送金などには利用しにくいという側面がありました。
一方のステーブルコインは、米ドルなどの法定通貨や金(ゴールド)などの特定の資産の価値と連動(ペッグ)するように作られています。
「1コイン=1米ドル」のように価値が固定されることで、仮想通貨(暗号資産)が持つ送金の速さといった利便性を持ちながら、価格を安定させる効果が期待できます。
ただし、価格がまったく変動しないわけではありません。裏付けとなる資産の価格や、発行元の信頼性などによっては、価値が変動することもあります。
| ステーブルコイン | ビットコイン | |
|---|---|---|
| 目的 | 価格を安定させるために設計 | 分散型デジタル資産・価値保存手段 |
| 担保資産 | 法定通貨・暗号資産・実物資産等 | なし |
| 価格変動 | 比較的安定 | 大きい |
| 発行主体 | 中央主権型 | 分散型 |
| 主な購入場所 | 仮想通貨取引所 | 仮想通貨取引所 |

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ステーブルコインの4つの種類
ステーブルコインは、その価値を安定させる仕組みや裏付けとなる資産によって、主に以下の4種類に分けられます。


法定通貨担保型
法定通貨担保型は、米ドルやユーロといった法定通貨(国が発行する通貨)を裏付け資産(担保)とするステーブルコインです。
発行元が、コインの総額と同等の法定通貨を銀行口座などで保有します。
コインを保有する人は裏付けとなっている法定通貨といつでも交換できる仕組みのため、金(ゴールド)を担保に貨幣の価値を保証する金本位制に似ているといえます。
仕組みがわかりやすく、信頼性や流動性(取引のしやすさ)も高いため、ステーブルコインの中でも特に活用されることが多いです。
法定通貨担保型の代表的な銘柄
- テザー(USDT):米ドル連動型で取引量は世界トップクラス
- USDコイン(USDC):米ドル連動型でUSDTに次いで2番目に時価総額が大きい
- JPYC:日本円と連動するステーブルコイン
仮想通貨担保型
仮想通貨担保型は、ビットコインやイーサリアムなど、他の仮想通貨(暗号資産)を担保にして発行されるステーブルコインです。
仮想通貨(暗号資産)は価格変動が大きい傾向にあるため、発行するステーブルコインの価値よりも多くの担保(超過担保・過剰担保)が求められるケースが少なくありません。
銘柄によっては、担保にしている仮想通貨(暗号資産)の価格が大幅に下落して最低担保率(発行するステーブルコインの130%など)を下回ると、担保が強制的に清算(売却)されることがあります。
法定通貨担保型に比べ、担保自体の価格変動リスクが高い点は押さえておきましょう。
仮想通貨担保型の代表的な銘柄
- ダイ(DAI):イーサリアム(ETH)などを担保としてスマートコントラクトで発行される
- sUSD(SUSD):特定の金融商品と同等の価値を持つ合成資産の発行・取引ができる、「Synthetix」のプロトコル上でSNXを担保にしている


コモディティ型(商品担保型)
コモディティ型(商品担保型)は、金(ゴールド)や銀、原油といった実物資産(コモディティ)を裏付け資産とするステーブルコインです。
たとえば「1コイン=金1g」のように、特定の商品の価値に連動するように設計されています。発行元は、その実物資産を現物や証券の形で保管します。
実物資産に裏付けられているため、インフレ対策や資産保全の手段として選ばれることもあります。
コモディティ型の代表的な銘柄
- ジパングコイン(ZPG):日本で認定された初のコモディティ型銘柄で、1gの金と1ZPGの価値が同じになるように設計
- テザーゴールド(XAUt):金の延べ棒1トロイオンスの価格と1XAUTが連動するように設計
無担保型(アルゴリズム型)
無担保型(アルゴリズム型)は、明確な担保資産を持たないステーブルコインです。
担保資産がない代わりに、アルゴリズム(プログラムによる計算や処理)を用いてコインの供給量を自動的に調整することで、価格を一定に保つ仕組みです。
たとえば、価格が基準より上がった場合は供給量を増やし、下がった場合はバーン(焼却)などにより供給量を減らしてバランスを取ります。
担保を必要としないため資本効率が良いとされる一方、価格のコントロールが難しく価値を維持できなくなったプロジェクトも多いとされる点には注意が必要です。
無担保型の銘柄
- TerraUSD(UST):「LUNA」の姉妹コインで米ドルと連動させる
- フラックス(FRAX):部分的担保型とアルゴリズム型を組み合わせたハイブリッドモデル
ステーブルコインの代表的な銘柄一覧
ステーブルコインの代表的な銘柄7種について詳しく紹介します。
| ステーブルコインの代表的な銘柄 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| テザー(USDT) | USDコイン(USDC) | ダイ(DAI) | ジパングコイン(ZPG) | ユーロコイン(EURC) | テザーゴールド(XAUT) | JPYC | |
| 種類 | 法定通貨担保型(米ドル) | 法定通貨担保型(米ドル) | 暗号資産担保型 | コモディティ型(商品担保型) | 法定通貨担保型(ユーロ) | コモディティ型(商品担保型) | 日本円連動 |
| 時価総額ランキング | 3位 | 6位 | 17位 | ー | 85位 | 33位 | ー |
| 取り扱いのある主な国内取引所 | なし | SBI VCトレード | GMOコイン bitFlyer | bitFlyer SBI VCトレード | なし | なし | なし(公式サイト等で購入可能) |
テザー(USDT)
| テザー(USDT)の概要 | |
|---|---|
| ティッカーシンボル | USDT |
| 種類 | 法定通貨担保型(米ドル) |
| 裏付け資産 | 発行済みUSDTと同額の現金や米国債、現金同等物など |
| 発行元 | Tether Limited |
| 取り扱いのある主な国内取引所 | なし (海外取引所で取引可能) |
テザー(USDT)は、米ドル(USD)と連動するように設計された法定通貨担保型のステーブルコインです。
世界初のステーブルコインであり、Tether Limited社により2015年に発行されました。
発行量や取引量が多く、多くの仮想通貨取引所で基軸通貨として採用されており、仮想通貨市場では米ドルの代わりとなる決済や取引の手段として広く普及しています。
裏付け資産は、発行したUSDTと同額の現金や米国債などとされていますが、具体的な内訳や透明性について市場から疑問視されることもあります。
USDコイン(USDC)
| USDコイン(USDC)の概要 | |
|---|---|
| ティッカーシンボル | USDC |
| 種類 | 法定通貨担保型(米ドル) |
| 裏付け資産 | 発行されたトークンと同額の米ドルまたは米国短期国債などの安全資産 |
| 発行元 | Circle Internet Financial |
| 取り扱いのある主な国内取引所 | SBI VCトレード |
USDコイン(USDC)は、米ドルと連動する法定通貨担保型のステーブルコインです。
テザー(USDT)と並び国際送金や決済、DeFi(分散型金融)など幅広く活用され、発行元のCircle社は規制への対応や透明性を重視している点が特徴です。
たとえば、USDCは「1USDC=1米ドル」での交換が可能であることを保証するため、準備資産は現金や現金同等物の安全資産で100%裏付けられています。
また、外部の監査法人による月次報告が行われるなど、準備資産の透明性を高める取り組みが行われています。
ダイ(DAI)
| ダイ(DAI)の概要 | |
|---|---|
| ティッカーシンボル | DAI |
| 種類 | 暗号資産担保型 |
| 裏付け資産 | イーサリアム(ETH)をはじめとする複数の仮想通貨(暗号資産) |
| 発行元 | MakerDAO |
| 取り扱いのある主な国内取引所 | GMOコインbitFlyerCoincheck |
ダイ(DAI)は、主にイーサリアムを担保として米ドルと連動するよう設計されたステーブルコインです。特定の企業ではなく、MakerDAOという分散型自律組織によって運営されています。
利用者がイーサリアムなどの仮想通貨(暗号資産)を担保として預け入れることで、DAIが発行される仕組みです。
利便性が高く、DeFi(分散型金融)での貸し借り・決済・利回り運用に広く利用されており「できるだけ特定企業に依存しないドル建て資産」として評価されています。
ただし、担保となる仮想通貨(暗号資産)は、発行するDAIの価値を上回るように預けなければなりません。また、担保となる仮想通貨(暗号資産)の価格急落による清算(強制的な売却)のリスクがあります。
ジパングコイン(ZPG)
| ジパングコイン(ZPG)の概要 | |
|---|---|
| ティッカーシンボル | ZPG |
| 種類 | コモディティ型(商品担保型) |
| 裏付け資産 | 実物の金(ゴールド) |
| 発行元 | 三井物産デジタルコモディティーズ株式会社 |
| 取り扱いのある主な国内取引所 | bitFlyerSBI VCトレード |
ジパングコイン(ZPG)は、三井物産グループの子会社である三井物産デジタルコモディティーズが発行する国産のステーブルコインです。
金(ゴールド)の価格と連動するように設計されたコモディティ型(商品担保型)のステーブルコインであり、1ZPGが金1gの価格となるよう調整される点が特徴です。
発行量に応じて、裏付けとなる金の現物が信託に預けられており、金価格からZPGの価値が大きく乖離しないような仕組みが取られています。
ジパングコインであれば、デジタル資産という形で安全資産といわれる金(ゴールド)を少額から実質的に保有することが可能です。
ユーロコイン(EURC)
| ユーロコイン(EURC)の概要 | |
|---|---|
| ティッカーシンボル | EURC |
| 種類 | 法定通貨担保型(ユーロ) |
| 裏付け資産 | ユーロ建ての資産(現金や現金同等物) |
| 発行元 | Circle Internet Financial |
| 取り扱いのある主な国内取引所 | なし |
ユーロコイン(EURC)は、欧州連合(EU)の共通通貨であるユーロ(EUR)と連動する法定通貨担保型のステーブルコインです。
発行元は、USDC(USDコイン)と同じCircle社です。「1EURC=1ユーロ」の価値を保つように設計されています。
100%ユーロ建ての準備金を現金または現金同等資産で保有することでその価値を裏付けているとされており、それを証明する月次の証明書も公開されています。
主にユーロ圏のユーザーや企業による決済、またはブロックチェーン上での取引手段として、イーサリアムやSolanaなど複数のチェーンで利用されています。
テザーゴールド(XAUT)
| テザーゴールド(XAUT)の概要 | |
|---|---|
| ティッカーシンボル | XAUT |
| 種類 | コモディティ型(商品担保型) |
| 裏付け資産 | スイスの保管庫に保管された物理的な金 |
| 発行元 | Tether Limited |
| 取り扱いのある主な国内取引所 | なし |
テザーゴールド(XAUT)は、実物資産である金(ゴールド)の価格と連動するコモディティ型のステーブルコインです。発行元は、USDT(テザー)と同じTether社です。
このステーブルコインは「1XAUT=1トロイオンス(約31.1グラム)の金」の所有権を表すトークンとして設計されています。
裏付けとなる金の現物はスイスの金庫に保管されており、Tether社の公式サイトでいつでも追跡できます。
また、物理的な金とは異なり、細かい単位まで分割が可能です。XAUTトークンは0.000001トロイオンスという小さな単位に分割できるため、少額から間接的に金投資ができます。
JPYC
| JPYCの概要 | |
|---|---|
| ティッカーシンボル | JPYC |
| 種類 | 日本円連動ステーブルコイン(法的には前払式支払手段) |
| 裏付け資産 | 日本円(JPY) |
| 発行元 | JPYC株式会社 |
| 取り扱いのある主な国内取引所 | なし(公式サイト等で購入可能) |
JPYCは、日本円(JPY)と連動する日本発のステーブルコインです。2025年10月27日からJPYC株式会社によって発行されました。
「1JPYC=1円」の価値で利用できるように設計されており、発行額に見合う資産を日本国債や銀行預金などで裏付ける仕組みです。
厳密には仮想通貨(暗号資産)ではなく電子決済手段とされていますが、他の仮想通貨(暗号資産)と同様にウォレットで管理ができます。
多くのステーブルコインが米ドル建てである中、JPYCは円建てであるため、国内での決済やデジタル資産の取引、海外送金などに利用しやすい点が特徴です。
ステーブルコインに投資するメリット
ステーブルコインに投資する主なメリットは、以下のとおりです。
ステーブルコインに投資するメリット
価格変動(ボラティリティ)が比較的小さい
ステーブルコインは、基本的に米ドルや金(ゴールド)といった特定の資産価値に連動するよう作られているため、価格変動(ボラティリティ)が比較的抑えられます。
ビットコインをはじめとした仮想通貨(暗号資産)の価格が不安定なときや取引しない期間は、資産の避難先としてステーブルコインを利用するという投資戦略も活用できます。
決済や送金手段として利用しやすい
日常的な決済や送金の手段として利用しやすい点もステーブルコインのメリットです。
ステーブルコインは、他の仮想通貨(暗号資産)と同様にブロックチェーン上でやり取りされる一方で、価格は比較的安定しているため決済手段として利用しやすいです。
また、法定通貨とは異なり銀行や送金システムを介さないため、24時間365日送金が可能です。従来よりも送金コストが低く、送金速度も数分以内に完了します。
分散型金融(DeFi)サービスで活用できる
ステーブルコインは、DeFi(分散型金融)と呼ばれるブロックチェーン技術を活用した新しい金融サービスで幅広く活用されています。
DeFiとは、銀行などの仲介者を介さずにブロックチェーン上で実行される金融取引の仕組みのことです。以下のような種類があります。
DeFiの主な種類
- 分散型取引所(DEX):中央機関を介さずに直接暗号資産を交換できるプラットフォーム
- レンディング:仮想通貨(暗号資産)を預けて利息を得られるサービス
- ボローイング:仮想通貨(暗号資産)を担保に他の仮想通貨(暗号資産)を借りるサービス
- イールドファーミング:仮想通貨(暗号資産)を預け入れて市場に流動性を提供するとその見返りとして手数料を得られる運用方法
ステーブルコインであれば価格が大きく変動しにくいため、リスクを抑えながらDeFiにより効率的にリターンを狙えます。


ステーブルコインの今後は?将来性や日本と海外の動向
ステーブルコインは、従来の仮想通貨(暗号資産)と同様に高い利便性を持ちながら、価格変動リスクが比較的小さいため、世界中で注目を集めています。
一方で、ステーブルコインを利用する人を保護し、世の中のお金の仕組みが混乱しないようにするための法律や規制の整備にはまだまだ課題が残されています。
ステーブルコインの将来性を把握するために、日本と海外(米国や欧州など)の動向をみていきましょう。
日本の動向
日本では、2023年6月に改正資金決済法が施行され、法定通貨の価値に連動するステーブルコインは仮想通貨(暗号資産)ではなく「電子決済手段」と法的に位置づけられました。
また、日本で電子決済手段としてのステーブルコインを発行できるのは、銀行、信託会社、資金移動業者に限定されることも定められています。
この法改正により、国内ではさまざまな民間企業がステーブルコインの取り扱いの開始、あるいはその準備を始めています。
- 2025年3月にSBI VCトレード株式会社が米ドル連動型ステーブルコインUSDCの取り扱いを開始
- 2025年8月にJPYC株式会社が資金移動業者として認可され、同年10月27日に日本円建ステーブルコイン「JPYC」の取り扱いを開始
- KDDIは2025年内に、共通ポイント「Ponta」をステーブルコインとして利用可能にする新サービスを開始すると発表
- 三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行が、共同ステーブルコイン発行プロジェクトに向けてプラットフォーム構築や実証実験を進めている
このように日本では、ステーブルコインを新たなインフラとして普及させるための準備や法整備が着実に進められている状況です。
米国など世界各国の動向
米国や欧州諸国では、ステーブルコインに関する包括的なルール作りが活発に進められています。
たとえば、欧州連合(EU)では、MiCA(マイカ:暗号資産市場規制)と呼ばれる包括的な規制法案が2023年に採択され、2024年12月から本格的に適用が開始されています。
MiCAでは、ステーブルコインの発行者に対して、十分な準備資産の保有や厳格なガバナンス(管理体制)などが義務付けられました。
米国では、2025年7月にトランプ大統領が「GENIUS法案」に署名したことで、ステーブルコインに対して包括的な連邦規制の枠組みを設けることが決まりました。
このGENIUS法では、ステーブルコインの発行者に対して「準備金を米ドルまたは米ドル短期国債で100%保有すること」「準備資産を毎月公開すること」などが義務づけられます。
ステーブルコインの注意点
価格の安定を目指して設計されているステーブルコインですが、以下のような注意すべき点も存在します。
ステーブルコインの注意点
価値の乖離(ディペッグ)が発生する可能性がある
ステーブルコインには、特定の資産と価値が乖離(かいり)する「ディペッグ」が発生する可能性があります。
たとえば「1コイン=1米ドル」を目指しているにもかかわらず、市場での価格が0.9ドルや1.1ドルのように、基準となる価値からずれてしまうような状態です。
ディペッグが起こる要因
- 裏付けとなる資産の価値の急落
- 市場で大量の売り注文が発生(需給バランスの崩れ) など
過去には、無担保型(アルゴリズム型)のステーブルコイン「TerraUSD(UST)」とその姉妹通貨である「LUNA」が、信用不安により価値が暴落した事例がありました。
従来の仮想通貨(暗号資産)に比べて価格が安定しているとされるステーブルコインですが、絶対に価値が固定されているわけではない点を理解しておきましょう。
運営者・発行元の信用リスクがある
ステーブルコインの価値は、その発行元や運営者の信用にも依存しています。
特に、法定通貨担保型やコモディティ型の場合、発行者が「発行したコインと同等の裏付け資産を、本当に保有・管理しているか」という点が信用に大きく影響します。
もし発行元の経営状態が悪化したり、裏付け資産の管理が不透明であれば、そのステーブルコインの価値に対する信頼も失われるかもしれません。
ステーブルコインに投資する際は、裏付け資産の構成や監査の結果が定期的に公開されているかなどを確認し、発行元が信頼できるかよく検討しましょう。
国内取引所での取り扱いは少ない
国内の仮想通貨取引所で取り扱われているステーブルコインの種類は限定的です。
ダイ(DAI)やジパングコイン(ZPG)を扱う国内取引所はいくつかありますが、世界で広く利用されている時価総額が大きいUSDT(テザー)は国内取引所では購入できません。
一方で、SBI VCトレードは2025年3月からUSDC(USDコイン)、JPYC株式会社は同年10月からJPYCの取り扱いを開始しており、今後取り扱うステーブルコインは増えていくことが予想されます。


リスクを抑えたいなら少額から仮想通貨投資を始めよう
国内の仮想通貨取引所では、まだステーブルコインの取り扱いは多くありません。
そのため、価格変動のリスクを抑えながら投資を始めることが目的であれば、通常の仮想通貨投資を少額から始めるのも1つの方法です。
少額投資であれば、価格が大きく下がったとしても損失は限定的で、リスクを抑えられます。
国内の取引所の多くは、500円や1,000円といった少額から投資できます。失っても生活に困らない資金で始め、投資経験を積むのもよいでしょう。


国内取引所なら規制のもとで安全に少額投資を始められる
仮想通貨(暗号資産)はデジタル上で管理される資産であるため、取引所がハッキングの被害に遭い資産が流出する恐れがあります。過去には取引所が経営破綻して資産が失われてしまうケースも発生しました。
一方、国内の仮想通貨取引所は、以下の条件を満たしたうえで金融庁に登録する必要があるため、安心して取引できます。
暗号資産交換業者として金融庁に登録されるための要件の一部
- 株式会社である、または国内に営業所を設置している
- 資本金額は1,000万円以上で債務超過でない
- 利用者財産の分別管理が行われている
- 利用者情報の適切な管理がされている
- サイバーセキュリティ対策が施されている など
海外の仮想通貨取引所は、詐欺やハッキングなどが起きても保証が受けられない可能性があります。仮想通貨投資の経験が浅いうちは、国内取引所を利用するのがよいでしょう。
ステーブルコインが買える国内仮想通貨取引所
これから仮想通貨投資を始めるのであれば、以下の仮想通貨取引所から選ぶとよいでしょう。いずれもステーブルコインの取り扱いがあり、仮想通貨(暗号資産)への投資も数百円から始めることができます。
| ステーブルコインの取り扱いがある国内仮想通貨取引所5選 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| Coincheck | bitFlyer | GMOコイン | SBI VCトレード | bitbank | |
| 取り扱うステーブルコイン | DAI/ZPG | DAI/ZPG | DAI/ZPG | DAI/ZPG/USDC | DAI/ZPG |
| BTC最小取引数量(販売所) | 0.001BTC以上かつ500円以上 | 0.00000001BTC | 0.00001BTC | 0.00000001BTC | 0.00000001BTC |
| BTC最小取引数量(取引所) | 0.005BTC以上かつ500円以上 | 0.001BTC | 0.001BTC | 0.00000001BTC | 0.0001BTC |
| 取引手数料(販売所) | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 取引手数料(取引所・BTC) | 無料 | 0.01〜0.15% | Maker:-0.01% Taker:0.05% | Maker:0.01% Taker:0.05% | Maker:-0.02% Taker:0.12% |
| 日本円入金手数料 | 銀行振込:無料 コンビニ入金/クイック入金:770円〜 | 0〜330円 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 日本円出金手数料 | 407円 | 3万円未満:220〜550円 3万円以上:440〜770円 | 無料(大口出金は400円) | 無料 | 550〜770円 |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
Coincheckの詳細
Coincheck
\ スマホアプリのユーザー数が業界トップクラス /
- 販売所:無料
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- 入金:
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- コンビニ入金:3万円未満「770円」、3万円以上30万円以下「1,018円」
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- アプリのダウンロード数が国内No.1
- 電気代やガス代の支払いでビットコイン割引や還元を受けられる
- 出金手数料がかかる
- レバレッジ取引ができない
- 銀行振込以外の入金手数料が高い
| 取り扱い通貨数 | 35銘柄 |
| スマホアプリ | 〇 |
| 最低取引数量 | 0.001BTC以上かつ、500円以上 |
| 提供サービス | レバレッジ取引:× ステーキング:〇 レンディング:〇 積立:〇(10,000円~) |
| 運営会社 | コインチェック株式会社 |
2026年4月3日時点


bitFlyerの詳細
bitFlyer
\ ビットコイン(BTC)の取引量が多く取引しやすい /
- 販売所:無料
- 取引所:0.01~0.15%(単位:BTC)
- 入金:住信SBIネット銀行からの入金「無料」、住信SBIネット銀行以外からの入金「330 円」
- コンビニからの入金:330円
- 出金:
【三井住友銀行への出金】3万円未満「220 円」、3万円以上「440 円」
【三井住友銀行以外への出金】3万円未満「550 円」、3万円以上「770 円」
- 1円から仮想通貨(暗号資産)を買える
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- T-POINTをビットコインに交換できる
- 高いセキュリティで創業以来ハッキング被害ゼロを誇る
- クレジットカードでビットコインが貯まる
※ JVCEA および暗号資産交換業者各社が公表するデータを基に当社調べ
(差金決済取引および先物取引を含む年間出 来高、2016~2025年)
- 指定の金融機関以外は入出金手数料が高い
- 暴落時に緊急メンテナンスが多く、損切りがしにくい
- ビットコイン以外はレバレッジ取引に対応していない
| 取り扱い通貨数 | 39銘柄程 |
| スマホアプリ | 〇 |
| 最低取引数量 | 0.00000001BTC |
| 提供サービス | レバレッジ取引:〇(最大2倍) ステーキング:× レンディング:〇 積立:〇(1円~) |
| 運営会社 | 株式会社 bitFlyer |
2026年4月3日時点


GMOコインの詳細
GMOコイン
\ 初心者から上級者まで使えるサービスやツールが優秀 /
- 販売所:無料
- 取引所:Maker「−0.01%〜−0.03%」、Taker「0.05%〜0.09%」
- 入金:無料
- 出金:無料
- 入出金に手数料がかからない
- 最短10分で取引を始められる
- 500円から仮想通貨(暗号資産)の積立購入ができる
- 豊富な取引ツールで初心者から上級者まで取引に困らない
- 利用できるサービスが多い(レンディング、ステーキング、取引の自動化など)
- スマホアプリだとチャートが見にくい
- 1万円未満の出金は全額出金しか選択できない
- 定期メンテナンスで利用できない時間帯がある(毎週土曜日の9:00〜11:00)
| 取り扱い通貨数 | 23銘柄程 |
| スマホアプリ | 〇 |
| 最低取引数量 | 0.00001BTC |
| 提供サービス | レバレッジ取引:〇(最大2倍) ステーキング:〇 レンディング:〇 積立:〇(500円~) |
| 運営会社 | GMOコイン株式会社 |
2026年4月3日時点


SBI VCトレードの詳細
SBI VCトレード
\ 手数料無料で1,000円から出金できる /
- 販売所:無料
- 取引所:Maker「−0.01%」、Taker「0.05%」
- 入金:無料
- 出金:無料
- 1,000円から出金できる
- 入出金に手数料がかからない
- 大手企業によるセキュリティ対策で安心して利用できる
- レバレッジ取引に対応している銘柄が多い(13銘柄以上)
- 「SBI Web3ウォレット」を使って日本円でNFTを取引できる
- アプリに毎回ログインする必要がある
- メンテナンスにより取引できない時間帯が多い
| 取り扱い通貨数 | 42銘柄 |
| スマホアプリ | 〇 |
| 最低取引数量 | 0.00000001BTC |
| 提供サービス | レバレッジ取引:〇(最大2倍) ステーキング:〇 レンディング:〇 積立:〇(500円~) |
| 運営会社 | SBI VCトレード株式会社 |
詳細説明
SBI VCトレードは、ネット証券大手の「SBIグループ」が運営している仮想通貨取引所です。
金融業界の大手企業が運営している安心感に加え、2段階認証やコールドウォレット(オフラインでの資産管理)など、セキュリティ対策にも力を入れています。
一方で、セキュリティが高いゆえに、アプリを使うときは毎回ログインするのに手間がかかる点や、メンテナンスによって取引できない時間帯が多い点がデメリットです。
それでも、レバレッジ取引に対応している通貨が豊富(13銘柄以上)で、取引で利益が出たときは1,000円から出金ができ、手数料もかかりません。
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bitbankの詳細
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\ 手数料の低さや銘柄の豊富さなど、全体的にバランスの良い取引所 /
- 販売所:無料
- 取引所:Maker「−0.02%」、Taker「0.12%」
- 入金:無料
- 出金:3万円未満「550円」、3万円以上「770円」
- 1,000円から出金できる手軽さ
- 100円から積立購入ができる
- 24時間365日リアルタイムで入出金が可能
- 日本円で買える銘柄数が豊富(40銘柄以上)
- 堅牢なセキュリティ対策(創業以来ハッキングゼロ件)
- レンディングの年間利率は最大5%と高水準
- 出金手数料が高い
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| 取り扱い通貨数 | 40銘柄以上 |
| スマホアプリ | 〇 |
| 最低取引数量 | 取引所:0.0001BTC、販売所:0.00000001BTC |
| 提供サービス | レバレッジ取引:〇(最大2倍) ステーキング:× レンディング:〇 積立:〇 |
| 運営会社 | ビットバンク株式会社 |
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ステーブルコインに関するQ&A
最後に、ステーブルコインに関してよくある質問に回答します。
- ステーブルコインのランキングは?
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2026年3月16日時点の主なステーブルコインの時価総額は以下のとおりです。
主なステーブルコインの時価総額ランキング 1位 テザー(USDT) 時価総額:約29兆円 2位 USDコイン(USDC) 時価総額:約12兆円 3位 Ethena USDe(USDE) 時価総額:約1兆円 4位 ダイ(DAI) 時価総額:約8,500億円 5位 World Liberty Financial USD(USD1) 時価総額:約7,200億円 ※参照元:CoinMarketCap|時価総額別上位Stablecoinトークン(2026年4月6日時点の情報) テザー(USDT)とUSDコイン(USDC)の2銘柄で、ステーブルコイン市場の大半を占めている状況です。
時価総額は投資判断をするうえで重要な指標ではあるものの、ランキングの上位にある銘柄であっても、安全性や信頼性が保証されるわけではありません。
裏付け資産の内訳や監査の結果などを確認し、コインや発行元が信頼できるかどうかを慎重に判断することが大切です。
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【2026年4月】仮想通貨の時価総額ランキング!銘柄選びのポイントもわかる 時価総額は、簡単に言えばその仮想通貨(暗号資産)の規模や価値を示すものです。 時価総額が高い銘柄ほど、急な価格変動が起きにくく希望する価格で取引しやすい傾向が… - ステーブルコインとビットコインの違いは?
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ステーブルコインとビットコインの主な違いは、価格の安定性です。
ステーブルコインは、基本的に米ドルや金(ゴールド)といった特定の資産の価値と連動(ペッグ)するように設計されています。価格が比較的安定しているため、決済や送金、DeFi(分散型金融)サービスでも利用しやすい点が特徴です。
一方、ビットコインは、特定の資産と価値を連動させる仕組みではなく、市場での需要と供給のバランスによって価格が大きく変動します。
そのため、ビットコインは決済手段としてよりも投資対象として見られることが多いです。
- ステーブルコインはどこで買えますか?
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ステーブルコインは、仮想通貨取引所で購入することができます。ただし、国内取引所で取り扱っている銘柄はダイ(DAI)やジパングコイン(ZPG)など限定的です。
USDT(テザー)をはじめとする多くのステーブルコインを購入するためには、海外取引所を利用する必要があります。
まとめ
ステーブルコインは、米ドルや円、金などの価値と連動させて価格変動を抑えた仮想通貨・電子決済手段です。「法定通貨担保型」「仮想通貨担保型」「コモディティ型」「無担保型(アルゴリズム型)」の4種類に分かれています。
ステーブルコインは価格が比較的安定しているため、相場が荒いときの待機資金や送金手段、DeFiでの運用などに使いやすいという特徴があります。
一方、ディペッグや発行元の信用リスク、国内で買える銘柄が限られている点には注意が必要です。
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