コインチェック(Coincheck)の手数料は高すぎる? 7つの取引所と比較検証!

Coincheckは、スマホアプリのダウンロード数が国内No.1(2019年1月〜2023年12月)の仮想通貨取引所です。シンプルで使いやすい仕様により、初心者でも迷わず仮想通貨(暗号資産)を購入できます。

しかし、一部で「Coincheckは手数料が高すぎる」と言われており、手数料に不安を感じている方もいるでしょう。

結論、Coincheckの手数料は高めに設定されています。しかし、それ以上にCoincheck独自のサービスや強みがあるのも事実です。

そこで本記事では、Coincheckの手数料を7つの国内取引所と比較し、お得に利用するコツを解説します。どの国内取引所を利用するか迷っているときは、参考にしてみてください。

6年連続アプリダウンロードNo.1のコインチェック
このコンテンツの3行まとめ
  • Coincheckは入出金手数料と送金手数料が高いものの、取引手数料は平均的である
  • 銀行振込や一括での入出金、手数料の低い仮想通貨(暗号資産)の利用など、工夫すればCoincheckでもお得に取引できる
  • bitbankやbitFlyerを利用すれば手数料を抑えられるが、さまざまな運用サービスを活用して利益を狙いたい方はCoincheckがおすすめ

※仮想通貨(暗号資産)は法定通貨ではありません。

注記:当サイトを経由したお申し込みがあった場合、当社は提携する各企業から報酬の支払いを受けることがあります。提携や報酬の支払いの有無が、当サイト内での評価に影響を与えることのないようにしています。

目次

Coincheck(コインチェック)の手数料は高い

Coincheckの各種手数料の一覧表
入金手数料銀行振込:無料
コンビニ入金
・3万円未満:770円
・3万円以上30万円以下:1,018円
クイック入金
・3万円未満:770円
・3万円以上50万円未満:1,018円
・50万円以上:入金額×0.11%+495円
出金手数料407円
送金手数料・BTC:0.0005〜0.016BTC
・ETH:0.005〜0.16ETH
・XRP:0.15XRP
取引手数料(取引所方式)・Maker:0〜0.05%
・Taker:0〜0.1%
・itayose:0〜0.05%
取引手数料(販売所方式)無料(別途、スプレッドあり)
※2025年4月5日時点の情報
※手数料はすべて税込み
※送金手数料はネットワーク手数料に合わせて変動
※取引所方式の取引手数料は、仮想通貨(暗号資産)の種類により変動

Coincheckの各種手数料は高めに設定されています。とくに、入金手数料と出金手数料が高く、少額ずつ日本円を入金する方や頻繁に現金化する方には向いていません。

ただ、販売所方式の「Taker手数料」が最大0.1%と、ほかの取引所より低いのが特徴です。

Coincheckの手数料を7つの取引所と比較

仮想通貨取引所の手数料一覧
CoincheckbitbankbitFlyerBITPOINTCoinTradeGMOコインSBI VCトレードBitTrade
入金手数料銀行振込:無料
コンビニ入金/クイック入金:770円〜※1
無料無料〜330円無料無料無料無料無料
出金手数料407円550〜770円3万円未満:220〜550円
3万円以上:440〜770円
無料(月2回目以降は330円)550円無料無料330円
送金手数料0.0005〜0.016 BTC0.0006BTC0.0004BTC無料0.0005BTC無料無料0.0005BTC
取引手数料(販売所)無料無料無料無料無料無料無料無料
取引手数料(取引所)無料(BTCの場合)Maker:-0.02%
Taker:0.12%
0.01~0.15%無料Maker:-0.01%〜-0.03%
Taker:0.05%〜0.09%
Maker:-0.01%
Taker:0.05%
無料
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
※2025年4月5日時点の情報
※手数料はすべて税込み

※1:50万円以上:入金金額×0.11%+495円

ここからは、Coincheckの5つの手数料について、ほかの取引所と比較しながら解説します。

入金手数料

入金手数料は、取引所の口座内に日本円を入金するときの手数料です。銀行振込を利用すれば、手数料なしでCoincheckの口座に入金できます。

国内取引所の入金手数料の一覧
Coincheck銀行振込:無料
コンビニ入金
・3万円未満:770円
・3万円以上30万円以下:1,018円
クイック入金
・3万円未満:770円
・3万円以上50万円未満:1,018円
・50万円以上:入金額×0.11%+495円
bitbank無料
bitFlyer住信SBIネット銀行からの入金:無料
住信SBIネット銀行以外からの入金:330円
BITPOINT無料
CoinTrade無料
GMOコイン無料
SBI VCトレード無料
BitTrade無料
※2025年4月5日時点の情報
※手数料はすべて税込み
※銀行側の振込手数料は自己負担

Coincheckには入金方法が3種類あり、ほかの取引所より豊富です。

ネットバンキングですぐに入金したい方や、ネットバンキングの操作に不安がある方など、だれでも自分にあった方法で入金ができます。

ただ、銀行振込以外では入金手数料がかかるので、コストを抑えるなら銀行振込を利用しましょう。

出金手数料

出金手数料は、取引所の口座から日本円を引き出すときの手数料です。国内取引所の相場をみると、Coincheckの出金手数料は平均的と言えるでしょう。

国内取引所の出金手数料(日本円)の一覧
Coincheck407円
bitbank3万円未満:550円
3万円以上:770円
bitFlyer三井住友銀行への出金
・3万円未満:220円
・3万円以上:440円
三井住友銀行以外への出金
・3万円未満:550円
・3万円以上:770円
BITPOINT月1回まで:無料
月2回目以降:330円
CoinTrade550円
GMOコイン2,000万円以下:無料
2,000万円超:400円(大口出金)
SBI VCトレード無料
BitTrade330円
※2025年3月24日時点の情報
※手数料はすべて税込み

SBI VCトレードやGMOコインは出金手数料が無料なので、頻繁に現金化したい方におすすめの取引所です。

一方、bitbankやbitFlyerは出金額や出金先によって手数料が異なるため、自由度が低いと言えるでしょう。

送金手数料

送金手数料は、ほかの取引所や外部ウォレットなどに仮想通貨(暗号資産)を送金するときの手数料です。ほかの取引所と比べて、Coincheckの送金手数料は高めに設定されています。

国内取引所の送金手数料の一覧
BTC(ビットコイン)ETH(イーサリアム)XRP(リップル)
Coincheck0.0005〜0.016BTC※10.005〜0.16ETH※10.15XRP
bitbank0.0006BTC0.00042〜0.005ETH※20.1XRP
bitFlyer0.0004BTC0.005ETH無料
BITPOINT無料無料無料
CoinTrade0.0005BTC0.005ETH0.01XRP
GMOコイン無料無料無料
SBI VCトレード無料無料無料
BitTrade0.0005BTC0.005ETH0.1XRP
※2025年4月5日時点の情報
※手数料はすべて税込み
※1:ネットワーク手数料に合わせて送金手数料も変動
※2:利用するネットワークの種類により変動

Coincheckの送金手数料は、ブロックチェーンの混雑状況にあわせて変動します。

たとえば、ビットコイン(BTC)の送金手数料は0.0005BTCですが、ネットワークが混雑していると最大0.016BTCまで手数料が高くなります。

外部ウォレットや海外取引所を利用する方は、取引所の送金手数料がかからないBITPOINTやGMOコイン、SBI VCトレードなどの利用がおすすめです。

また、Coincheckの口座から送金するときは、手数料の低い仮想通貨(暗号資産)を利用してみてください。

取引手数料|取引所方式

取引手数料とは、仮想通貨(暗号資産)を取引するときの手数料です。多くの取引所では「販売所方式」と「取引所方式」の2パターンの取引方法があり、それぞれ手数料が異なります。

国内取引所の相場をみると、Coincheckの取引所方式での取引手数料は平均的です。

国内取引所の取引所方式での取引手数料の一覧
Maker(メイカー)Taker(テイカー)itayose(板寄せ)
Coincheck0〜0.05%※10〜0.1%※10〜0.05%※2
bitbank-0.02%0.12%
bitFlyer0.01~0.15%※30.01~0.15%※3
BITPOINT無料無料
CoinTrade取り扱いなし取り扱いなし取り扱いなし
GMOコイン-0.01〜-0.03%※40.05〜0.09%※5
SBI VCトレード-0.01%0.05%
BitTrade無料無料
※2025年4月5日時点の情報
※手数料はすべて税込み
※1:仮想通貨(暗号資産)の種類により変動。BTC、ETH、XRPは0%
※2:取引所が一時停止した場合、再開時の「板寄せ」での取引で約定したときに適用。BTC、ETH、XRPは0%
※3:直近30日間での取引量に応じて変動
※4:仮想通貨(暗号資産)の種類により変動。BTC、ETH、XRPは、-0.01%
※5:仮想通貨(暗号資産)の種類により変動。BTC、ETH、XRPは、0.05%

Maker手数料が無料の取引所は多く、Coincheckも主要な銘柄(BTC、ETH、XRPなど)ではMaker手数料がかかりません。

一方、CoincheckのTaker手数料は0〜0.1%と、ほかの取引所より低めです。取引所方式でスムーズに取引を成立させたい方は、Coincheckを利用すると良いでしょう。

ただし注意すべきは、Coincheckで取引所が一時停止した場合に、別途「itayose(板寄せ)」と呼ばれる手数料が発生することです。

一部の仮想通貨(暗号資産)のみに適用される手数料で、銘柄選びに手間がかかるかもしれません。

スプレッド|販売所方式

スプレッドとは、販売所方式で仮想通貨(暗号資産)を取引するときの実質的な手数料です。仮想通貨(暗号資産)を売買するタイミングで、売値と買値の差額が自動的に差し引かれます。

Coincheckのスプレッド(手数料相当額)は、約0.1〜5.0%です。ただ、スプレッドは常に変動しており、この範囲を超える可能性もあります。

一部の投資家の意見では、Coincheckのスプレッドは高いと感じる方が多いようですが、銘柄ごとにスプレッドは異なるため、販売所形式を利用するときは売値と買値の差額をチェックしましょう。

Coincheck(コインチェック)の手数料を抑える5つのコツ

Coincheckの手数料を節約するおもな方法は、以下の5つです。

入金は銀行振込を利用する

Coincheckの口座に入金するときは、入金手数料がかからない「銀行振込」を利用しましょう。

Coincheckの入金パターン別の手数料
銀行振込無料(振込手数料は自己負担)
コンビニ入金・3万円未満:770円
・3万円以上30万円以下:1,018円
クイック入金・3万円未満:770円
・3万円以上50万円未満:1,018円
・50万円以上:入金額×0.11%+495円
2025年4月5日時点

Coincheckの3つの入金パターンのうち、唯一「銀行振込」は手数料がかかりません。

ネットバンキングでの入金も無料なので、最小限のコストでスマホからでも入金ができます。

取引量が多い時間帯に取引する

Coincheckの販売所方式を利用するときは、できるだけ取引量が多い時間帯を狙いましょう。取引量が多い時間帯は仮想通貨(暗号資産)の注文数も多く、スプレッドが狭くなりやすいからです。

とくに、週末や深夜などは取引量が少ないため、平日や日中に取引する方が低コストで取引できる可能性があります。

入金や出金はそれぞれ一括で行う

Coincheckの入出金手数料は、取引金額に関係なく1件ごとに発生するため、一括で行うのがおすすめです。

たとえば、入金時には1件ごとに銀行側で振込手数料が発生し、出金時は一律407円の出金手数料がかかります。

頻繁な入出金を避け、それぞれまとめて行う方が手数料を抑えられるでしょう。

送金手数料の低い仮想通貨を利用する

Coincheckの送金手数料は、銘柄ごとに異なります。外部ウォレットや海外取引所を利用する方は、できるだけ送金手数料の低い仮想通貨(暗号資産)を選びましょう。

具体例として、国際送金に特化したリップル(XRP)は、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)より送金手数料が低いです。

  • ビットコイン(BTC):0.0005BTC(約6,153円相当)
  • イーサリアム(ETH):0.005ETH(約1,331円相当)
  • リップル(XRP):0.15XRP(約47円相当)

※参照元:CoinMarkeCap(2025年4月5日時点)
※1BTC=1,230.5万円、1ETH=26.6万円、1XRP=311.3円で計算(小数点以下を四捨五入)

ほかにも、ステラルーメン(XLM)といった送金手数料が低い仮想通貨(暗号資産)を活用すれば、Coincheckでも手数料を気にすることなく送金できます。

取引所方式の手数料が無料の仮想通貨を選ぶ

Coincheckが売買の相手となる販売所方式では、スプレッドが大きく実質的な手数料が高くなりやすいです。

そのため手数料を抑えたい場合は、ユーザー同士が直接売買する取引所方式を利用しましょう。

また、以下の6つの仮想通貨(暗号資産)は、取引所方式で取引手数料が発生します。

  • パレットトークン(PLT)
  • ブラッドクリスタル(BC)
  • アイオーエスティー(IOST)
  • フィナンシェトークン(FNCT)
  • イーサリアムクラシック(ETC)
  • ブリリアンクリプトトークン(BRIL)

※参照元:Coincheck|Trading fee(2025年4月5日時点)

最小限のコストで利益を最大化できるよう、まずは上記以外の仮想通貨(暗号資産)のなかから投資先を選んでみてください。

Coincheck(コインチェック)とは【基本情報】

Coincheckは、コインチェック株式会社が運営する仮想通貨取引所です。国内取引所のスマホアプリのなかで、ダウンロード数が6年連続No.1(2019年~2024年)を記録しています。

シンプルな仕様で直感的に操作できるため、初心者でも迷わず仮想通貨(暗号資産)を取引できるでしょう。

また、2024年の下半期(2024年7月〜12月)では、取引所方式でのビットコイン現物取引高で国内1位を達成。

手数料は高めに設定されていますが、取引所の使いやすさと充実したサービス内容により、多くの投資家がCoincheckを利用しています。

日本暗号資産等取引業協会および国内暗号資産交換業者各社の公表情報を基にCoincheckにて集計

Coincheckの基本情報
運営会社コインチェック株式会社
金融庁への登録時期2019年1月
おもな提供サービス取引所/積立(Coincheckつみたて)/レンディング(貸暗号資産)/NFT取引(Coincheck NFT)/IEO(Coincheck IEO)
銘柄数29銘柄程
レバレッジ取引
スマホアプリAndroid/iOS
2025年5月2日時点
6年連続アプリダウンロードNo.1のコインチェック

Coincheck(コインチェック)の5つのメリット

Coincheckが多くの投資家に選ばれる理由は、以下の5つの魅力があるからです。

スマホアプリで迷わず仮想通貨を買える

Coincheckのスマホアプリは、ホーム画面がシンプルです。取引したい仮想通貨(暗号資産)をタップすれば「売却」「購入」のボタンが表示され、希望金額を入力するだけで取引が完了します。

直感的な操作により、初心者でも迷わず仮想通貨(暗号資産)を買えるでしょう。

また、銘柄ごとに概要や将来性の解説があるため、仕事や家事で忙しい方でも利用しやすいと言えます。

取り扱っている銘柄数が充実している|29種類

現在、Coincheckで取引できる仮想通貨(暗号資産)は29種類(2025年5月2日時点)と、ほかの国内取引所と比較してもラインナップが充実しています。

なかでも、Coincheckが取り扱うフィナンシェトークン(FNCT)やブリリアンクリプトトークン(BRIL)などは、ほかで取り扱っている国内取引所は少ないです。

また、複数の銘柄に分散投資をすれば、特定の仮想通貨(暗号資産)が値下がりしたときのリスク分散になります。

銘柄が豊富なCoincheckなら、自分の投資スタイルに合わせた柔軟なポートフォリオの調整ができるでしょう。

豊富なほったらかし運用サービスを利用できる

Coincheckには、ほったらかしでも仮想通貨(暗号資産)を増やせるサービスが充実しています。

具体的なサービスは、以下のとおりです。

Coincheckが提供する運用サービス
積立(Coincheckつみたて)毎月一定額の仮想通貨(暗号資産)を自動で買い続ける
レンディング(Coincheck貸暗号資産サービス)Coincheckに仮想通貨(暗号資産)を貸し出し、年率最大5%の利息を得る
ステーキング(Coincheckステーキング)イーサリアム(ETH)をネットワークに預け、年率最大2.7%の利息を得る

上記のサービスを活用すれば、チャートに張り付いて値動きを確認しなくても安心して仮想通貨(暗号資産)の運用が可能です。

独自のマーケットプレイスでNFT取引に挑戦できる

Coincheckは、独自のNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」を提供しています。

NFTとは、個別のシリアルナンバーにより唯一無二の価値が証明されたデジタルデータです。マーケットプレイスでは、イラストや写真、ゲームアイテムなどのNFTが取引されています。

Coincheck NFTはわざわざ外部ウォレットを作らなくても利用できるうえに、ネットワーク手数料もかかりません。

手軽にNFT取引を始められるので、NFT取引を行いたい方にもCoincheckはおすすめです。

公共料金の支払いでビットコイン還元を受けられる

Coincheckでは、公共料金の支払いでビットコインを活用できます。

Coincheckの公共料金支払いサービス一覧
サービス名内容対応エリア
Coincheckでんき・現金払い:ビットコインで還元(最大7%)
・ビットコイン払い:料金の割引(最大7%)
全国
Coincheckガス・現金払い:ビットコインで還元(3%)
・ビットコイン払い:料金の割引(3%)
関東圏(東京ガス利用者のみ)

普段の生活でも自動的にビットコインが貯まり、仮想通貨(暗号資産)を活用できます。

Coincheck(コインチェック)の2つのデメリット

Coincheckには以下の2つのデメリットがあります。

各種サービスの利用で手数料がかかる

Coincheckは豊富なサービスを提供していますが、それぞれ手数料がかかるものが多いです。

以下のサービスでは、報酬から実質的な手数料が差し引かれます。

  • 積立:手数料相当額0.1〜4.0%
  • ステーキング:報酬の30%

上記は資産運用として活用できますが、手数料が膨らむ可能性があります。

まずはCoincheckのサービスを試してみて、自分に合うものが見つかったらほかの取引所と比較し、コスト効率の良い取引所を選ぶと良いでしょう。

取引所形式で買える仮想通貨が少ない

Coincheckは「取引所形式」と「販売所形式」の2つの取引方法を提供しています。

しかし、Coincheckの取引所形式では買える仮想通貨(暗号資産)の種類が少ないです。

Coincheckの取扱い銘柄数

  • 販売所形式:29種類
  • 取引所形式:21種類

※2025年5月2日時点の情報

ただ時価総額が高くてメジャーな銘柄はひと通り取引できるため、仮想通貨取引に慣れて取り扱っていない銘柄を購入したくなったら、他の取引所の利用を検討しましょう。

Coincheck(コインチェック)が向いている人

Coincheckがとくに向いている人は、仮想通貨取引に慣れていない初心者です。

ほかにも以下の項目にあてはまる人は、Coincheckでの仮想通貨取引に向いているでしょう。

Coincheckの利用が向いている人

  • スマホアプリで取引したい人
  • うまく取引できるか不安な人
  • NFT取引に挑戦してみたい人
  • 手数料より使いやすさを重視する人
  • さまざまな仮想通貨(暗号資産)に挑戦したい人
  • 普段の生活でも仮想通貨(暗号資産)を活用したい人
  • 積立やステーキング、レンディングといった自動運用を試したい人

Coincheckの各種手数料は、ほかの取引所より高めに設定されています。すでに仮想通貨(暗号資産)を積極的に取引していて、より効率的な取引を求めている上級者には不向きです。

一方で、サービスの種類の豊富さや取引操作のしやすさなど、初心者にとっては仮想通貨取引を始めやすい環境が整っています。

まずはCoincheckで、少額から仮想通貨取引を始めることをおすすめします。

Coincheck(コインチェック)より手数料が低い国内取引所3選

Coincheckより手数料が低い国内取引所を3つ紹介します。

Coincheckより手数料が低い国内取引所3選

  • bitbank|Maker注文で0.02%の報酬がもらえる
  • bitFlyer|高いセキュリティと圧倒的なビットコイン取引量
  • SBI VCトレード|手数料なしで豊富なサービスを利用できる

bitbank|Maker注文で0.02%の報酬がもらえる

bitbankは、取引できる仮想通貨(暗号資産)の種類が国内トップクラスの取引所です。40種類以上の仮想通貨(暗号資産)を取り扱っています。

また、取引所形式のMaker手数料が最大−0.02%と低い点も特徴です。マイナス手数料により取引ごとに報酬が得られるため、手数料負けの心配がありません。

しかし、出金手数料は比較的高め(550〜770円)に設定されており、頻繁に現金化すると手数料が膨らみます。また、bitbankは提供サービスが少なく、さまざまな運用方法を試したいときはCoincheckの方がおすすめです。

さまざまな仮想通貨(暗号資産)を低コストで取引したい方は、bitbankを利用すると良いでしょう。

bitbank

取引手数料
  • 販売所:無料
  • 取引所:Maker「−0.02%」、Taker「0.12%」
入金・出金手数料
  • 入金:無料
  • 出金:3万円未満「550円」、3万円以上「770円」
メリット
  • 1,000円から出金できる手軽さ
  • 24時間365日リアルタイムで入出金が可能
  • 日本円で買える銘柄数が豊富(40銘柄以上)
  • 堅牢なセキュリティ対策(創業以来ハッキングゼロ件)
  • レンディングの年間利率は最大5%と高水準
デメリット
  • 出金手数料が高い
  • レンディングを途中でやめると5%の手数料がかかる
取り扱い通貨数40銘柄以上
スマホアプリ
レバレッジ取引最大2倍
最低取引数量取引所:0.0001BTC、販売所:0.00000001BTC
運営会社ビットバンク株式会社

2025年5月2日時点

bitFlyer|高いセキュリティと圧倒的なビットコイン取引量

bitFlyerは、ビットコイン取引量で9年連続国内No.1の実績を持つ取引所です。創業以来ハッキング被害ゼロの高いセキュリティを誇り、初心者でも安心して仮想通貨取引に挑戦できます。

Coincheckとは異なり、bitFlyerのスマホアプリでは「取引所方式」での取引に対応しています。ただし、取引所方式で取引できる銘柄数は2銘柄(BTC、ELF)のみと少ないです。

それでも、指定銀行への出金手数料(3万円未満の出金で220円)はCoincheckより低いため、安全に仮想通貨(暗号資産)を取引しながらこまめに出金したい方は、bitFlyerの利用を検討してみてください。

※2016年~2024年、日本暗号資産等取引業協会が公表する統計情報および国内暗号資産交換業者各社が公表する取引データをもとにbitFlyer調べ

bitFlyer

取引手数料
  • 販売所:無料
  • 取引所:0.01~0.15%
入金・出金手数料
  • 入金:住信SBIネット銀行からの入金「無料」、住信SBIネット銀行以外からの入金「330 円」
  • 出金:
    【三井住友銀行への出金】3万円未満「220 円」、3万円以上「440 円」
    【三井住友銀行以外への出金】3万円未満「550 円」、3万円以上「770 円」
メリット
  • 1円から仮想通貨(暗号資産)を買える
  • ビットコインの取引量が9年連続国内No.1
  • T-POINTをビットコインに交換できる
  • 高いセキュリティで創業以来ハッキング被害ゼロを誇る
  • クレジットカードでビットコインが貯まる
デメリット
  • 指定の金融機関以外は入出金手数料が高い
  • 暴落時に緊急メンテナンスが多く、損切りがしにくい
  • ビットコイン以外はレバレッジ取引に対応していない
取り扱い通貨数38銘柄程
スマホアプリ
レバレッジ取引最大2倍
最低取引数量0.00000001BTC
運営会社株式会社 bitFlyer

2025年5月2日時点

SBI VCトレード|手数料なしで豊富なサービスを利用できる

手数料の負担を最小限にしたい方は、SBI VCトレードがおすすめです。入金手数料(銀行側の振込手数料は自己負担)と出金手数料、送金手数料がすべて無料で、出金には回数制限もありません。

取引所方式のMaker手数料は-0.01%と、取引するたびに報酬が得られるのも魅力でしょう。

さらに、レンディングやステーキング、積立などの運用サービスが充実しており、自分にあった方法で運用が可能です。

コストを気にせず豊富な運用サービスを利用したい方は、SBI VCトレードを利用すると良いでしょう。

SBI VCトレード

取引手数料
  • 販売所:無料
  • 取引所:Maker「−0.01%」、Taker「0.05%」
入金・出金手数料
  • 入金:無料
  • 出金:無料
メリット
  • 1,000円から出金できる
  • 入出金に手数料がかからない
  • 大手企業によるセキュリティ対策で安心して利用できる
  • レバレッジ取引に対応している銘柄が多い(13銘柄以上)
  • 「SBI Web3ウォレット」を使って日本円でNFTを取引できる
デメリット
  • アプリに毎回ログインする必要がある
  • メンテナンスにより取引できない時間帯が多い
取り扱い通貨数38銘柄
スマホアプリ
レバレッジ取引最大2倍
最低取引数量0.00000001BTC
運営会社SBI VCトレード株式会社

2025年5月2日時点

Coincheckの手数料に関するよくある質問Q&A

Coincheckの手数料に関するよくある質問に回答します。

Coincheckに取引所方式はありますか?

Coincheckは「取引所方式」の取引サービスを提供しています。

ただし、以下の2点を考慮したうえで利用を検討しましょう。

  • スマホアプリで取引所方式を利用できない
  • 販売所方式より銘柄数が少ない(21種類)

※2025年5月2日時点の情報

Coincheckの手数料はどのように計算しますか?

Coincheckの取引手数料は「取引数量×手数料率」で計算できますが、取引方法によって手数料率が異なります。

以下の表では、10万円分の取引で発生する手数料をまとめました。

10万円分の仮想通貨(暗号資産)を取引したときの取引手数料
手数料率計算式手数料相当額
販売所形式スプレッド1〜5%程度10万円×5%約5,000円
取引所形式Maker手数料0〜0.05%10万円×0.05%最大50円
Taker手数料0〜0.1%10万円×0.1%最大100円
itayose手数料0〜0.05%10万円×0.05%最大50円

また、入出金や仮想通貨(暗号資産)の送金では、それぞれ1件ごとに一律の手数料が発生します。

※ネットワークの混雑状況で変動

Coincheckの送金手数料は高すぎるでしょうか?

ほかの取引所と比較して、Coincheckの送金手数料は高めに設定されています。

たとえば、ビットコイン(BTC)を送金する場合、ほかの取引所は一律で「無料」か「約0.0005BTC」で送金が可能ですが、Coincheckはネットワークが混雑していると最大で0.016BTCの送金手数料が発生します。

ただし、送金に特化したリップル(XRP)を利用すれば、ほかの取引所の送金手数料とほとんど変わりません。

Coincheckから外部ウォレットや海外取引所に送金するときは、送金手数料の低い仮想通貨(暗号資産)を利用しましょう。

Coincheckのスプレッドを確認する方法はありますか?

Coincheckのスマホアプリで「販売所方式」のスプレッドを確認する方法は、以下のとおりです。

  1. 「販売所」で取引したい銘柄をタップする
  2. 「売却」と「購入」の両方で仮想通貨(暗号資産)の価格を確認する
  3. 売値と買値の差額を計算する

※価格は常に変動するため、正確数値は算出できません

Coincheckのスプレッドは、0.1〜5.0%程度と言われています。

スプレッドは銘柄や時間帯ごとに異なるため、スプレッドが狭いタイミングを狙って取引しましょう。

Coincheckの口座に預けるだけで手数料はかかりますか?

Coincheckの口座で仮想通貨(暗号資産)を持っているだけなら、手数料は発生しません。口座開設費用や維持手数料も無料です。

コストを気にせずアカウントを維持し続けられます。

販売所方式で買ったのに入金額が減っているのはなぜですか?

販売所方式では「スプレッド」と呼ばれる見えない手数料が発生します。仮想通貨(暗号資産)を買うと、自動的にスプレッドが差し引かれる仕組みです。

そのため、実際に入金される仮想通貨(暗号資産)は、指定した購入金額より少なくなります。

できるだけコストを抑えるためには、取引所方式を利用するか、スプレッドが狭いタイミングで取引しましょう。

まとめ

Coincheckの手数料は、ほかの取引所より高めに設定されています。とくに、日本円の入金手数料と出金手数料、仮想通貨(暗号資産)の送金手数料が高いです。

そのため、まとめての入出金や送金手数料の低い仮想通貨(暗号資産)を利用するなど、コストを抑えるための工夫が必要でしょう。

一方で、Coincheckには初心者向けのメリットがたくさんあります。

メリット・デメリットを比較しながら、利用を検討しましょう。

オカネコの家計レベル診断

家族構成×居住エリアが同じ世帯と比較
あなたの家計をA~Eランクで診断
簡易ライフプラン表も作成できる

簡単3分!世帯年収・貯金額・金融資産を診断

オカネコマガジン編集部

オカネコマガジンは、お金の悩みを抱えるユーザーとお金の悩みを解決する専門家をマッチングするサービス「オカネコ」を運営する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ、本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村 仁)が運営する、みんなのお金のことが分かるオウンドメディアです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次