法人口座におすすめの銀行5選比較!ネット銀行で作成するメリットや口座開設方法がまる分かり

監修者
株式会社400F オンラインアドバイザー
松井 大輔
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / CFP® / 証券外務員一種
この専門家にチャットでお金の相談をする(チャット相談は無料診断後に可能です)

企業にとって、法人口座の開設は法的な義務ではありません。個人口座でも事業経営を行うことに問題はないため、法人口座なしで起業した人もいるでしょう。

しかし、ビジネスにおいては法人口座がないと困る場面が多いのが実情です。会社の売上・経費などの資金管理、取引先との信頼関係構築などを考えると、いずれ法人口座は必要になるでしょう。

そこで今回は、法人口座の開設を検討している人におすすめの銀行や選び方を解説します。法人口座開設に際しよくある疑問もQ&A形式で紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

監修者

法人口座の開設は、事業を始める上での第一歩であり、会社の信用と資金管理の基盤となる、極めて重要な経営判断です。
個人の口座とは異なり、審査も厳格で、開設には時間と労力がかかります。
どの金融機関を選ぶかによって、日々の経理業務の効率や手数料コスト、さらには将来の資金調達の可能性まで変わってきます。
設立当初はコストと利便性を重視してネット銀行を選び、事業の成長に合わせてメガバンクや地方銀行の口座を追加で開設するなど、企業のステージに応じた使い分けも有効な戦略です。
「どこが一番良いか」ではなく、「どの銀行が今の自社にとって最適なパートナーか」という視点を持ち、手数料・利便性・将来性といった多角的な観点から、慎重に検討してください。

スクロールできます
三井住友銀行「Trunk」GMOあおぞらネット銀行ドコモSMTBネット銀行PayPay銀行楽天銀行
ネットバンキング費用(維持費)無料無料無料無料無料
他行宛振込手数料実質100円※5一律100円※1,2一律100円※3一律145円150-229円
ATM利用手数料当行ATM:0-110円
提携ATM:220-330円
110円※2110円(ゆうちょ銀行ATM330円)3万円以上:0円
3万円未満:165円(ゆうちょ銀行ATM330円)※4
220-275円
当日振込可能時間
24時間対応※一部制限あり
24時間対応24時間対応24時間対応24時間対応
総合振込の可否最大3,000件登録可最大9,999件振込可最大9,999件振込可最大3万件振込可最大3,000件振込可
法人用キャッシュカードの発行〇〇〇〇〇
海外送金○(別途お申込み)〇〇〇(提携サービス)〇
融資商品不明ビジネスローン(1,000万円)・最大3,000万円融資
・資金調達支援サービス
ビジネスローン(1,000万円)ー
詳細ページ詳細詳細詳細詳細詳細
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

手数料は税込です。振込手数料はインターネットバンキングを利用した場合。
※1:新規法人口座開設で、開設月の翌々月まで他行宛振込手数料が月20回まで無料。設立1年未満の法人の場合、他行宛振込手数料が設立月から12か月間、月20回無料
※2:月額500円(振込料金とくとく会員入会)で、振込手数料一律99円/件、ATM出金手数料が月5回無料
※3:振込件数に応じて振込手数料が最大130円まで下がる。口座開設日の当月および翌月は月10回無料
※4:毎月最初の1回は入金も出金も0円(利用金額が3万円以上でもその月の最初の1回としてカウント)

※5:振込時に145円引落し、差額45円を後日返金。詳細は三井住友銀行HPをご確認ください。

注記:当サイトを経由したお申し込みがあった場合、当社は提携する各企業から報酬の支払いを受けることがあります。提携や報酬の支払いの有無が、当サイト内での評価に影響を与えることのないようにしています。

目次

法人口座が作れる金融機関とメリット・デメリット

法人名義の口座は幅広い金融機関で開設できます。

ここでは代表的な銀行を「都市銀行」「地方銀行・信用金庫」「ネット銀行」の3つに分け、それぞれの特徴と口座開設のメリット・デメリットを解説します。

監修者

法人口座は、都市銀行、地方銀行・信用金庫、ネット銀行の主に3つで開設できます。
都市銀行は社会的信用力や融資体力に優れ、ネット銀行は手数料の安さと利便性が魅力です。
そして地方銀行や信用金庫は、地域に根ざした親身なサポートが期待できます。
それぞれの特性を理解し、自社の事業ステージや目的に合わせて選ぶことが重要です。

都市銀行 (メガバンク含む)のメリット・デメリット

都市銀行 (メガバンク含む)のメリット・デメリット
メリット・資金力があるため大規模な融資を受けやすい
・取り扱う金融商品が豊富で幅広いサービスを受けられる
デメリット・口座開設時の申込要件が厳しい
・申込時の提出書類が多く、審査に一定の時間がかかる

都市銀行とは、都市部に本店を持ち、全国規模で展開する銀行のことです。メガバンクは、その中でもとりわけ大きな資産規模・収益力を持つ3行(みずほ銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行)を指します。

いずれも日本全国に支店を持ち、広範なネットワークと充実したサービスで法人顧客にサービスを提供します。

ただし、申込要件が厳しいため特に新設法人や資本金が少ない中小企業の場合、口座開設を断られる可能性があるでしょう。

一方で三井住友銀行 法人ネット口座 Trunkでは、最短即日で口座開設可能であり、必要書類は事業内容を確認できる書類1点だけのため、創業直後からオススメできると言えます。

地方銀行・信用金庫のメリット・デメリット

地方銀行・信用金庫のメリット・デメリット
メリット・ローカルビジネスの支援に強い
デメリット・地域外やオンラインのサービスが弱い

地方銀行・信用金庫は、特定の地域を営業基盤とした金融機関です。地域内に複数の支店・ATMを持ち、地元の中小企業や個人事業主を対象に事業支援を行っています。

地方銀行・信用金庫は地元の企業や団体と強固なネットワークを築いているため、地域に根ざした事業を行う場合、心強い相談相手になるでしょう。

一方で、地域に特化したサービスを展開していることから、サービス面が都市銀行やネット銀行に劣ると感じるかもしれません。

ネット銀行のメリット・デメリット

ネット銀行のメリット・デメリット
メリット・他行宛振込手数料など各種手数料が安い
・操作性の高いアプリやサイトを提供している
・口座開設時の申込基準が比較的やさしい
デメリット・対面型の銀行と比べて融資限度額が小さい傾向にある
・対面での経営相談ができない

ネット銀行とは、ネット完結型の金融サービスを展開する金融機関です。

基本的に店舗を持たないため対面サービスの提供はなく、オンラインサービスが中心です。ネット取引が主体の法人であれば、非常に使い勝手がよいでしょう。

一方で店舗がないため、現金での取引機会が多い事業では不便さを感じるかもしれません。

法人口座におすすめの銀行5選

法人口座におすすめの銀行として、以下の5つの銀行を紹介します。各行の特徴とあわせて、おすすめの理由を解説するので、ぜひ参考にしてください。

各行の法人向け機能を、公式サイトの記載で確認できた範囲で並べると次のとおりです。

銀行口座維持手数料他行宛振込手数料複数口座複数ユーザー・承認会計ソフト連携法人デビット海外送金日本政策金融公庫の口座振替
三井住友銀行「Trunk」無料実質100円(145円引落・45円を翌々月末までに返金)公式サイトに記載なし公式サイトに記載なしクラウド会計サービスと連携(取引データ取得・振込データ作成)法人クレジットカードを案内(デビットの記載なし)あり(海外への送金・海外からの入金をネットで手続き)三井住友銀行のページ内に、口座振替の案内あり
GMOあおぞらネット銀行無料100円(振込料金とくとく会員は99円・月額500円)代表口座1つにつき19口座まで追加スマート振込承認(最大7段階の多段階承認・代理承認)freee・弥生などと銀行API接続ビジネスデビット 年会費無料・1%キャッシュバック・最大10,018枚あり(為替手数料0円・提携先経由で最短当日着金)日本政策金融公庫の公開ページで返済取扱開始の記載あり
ドコモSMTBネット銀行無料145円(振込優遇プログラムで最安130円)公式サイトに記載なし総合振込で承認者2名まで・1契約最大20ユーザー経費Bank等のAPI連携・会計サービス利用料のデビット払いデビット付キャッシュカード 年会費無料・0.8%還元(プラチナは1.0%・年会費11,000円)外貨送金 10通貨ドコモSMTBネット銀行のページ内に、口座振替の案内あり
PayPay銀行無料145円1法人20口座まで追加(要審査)BA-PLUS(最大20ユーザー・権限分け)API連携(OAuth2.0)・freee/弥生を案内Visaデビット 年会費・発行手数料無料・翌月払い(要審査)提携サービス(PayForex)・送金手数料は最安0円からPayPay銀行のページ内に、口座振替の案内あり
楽天銀行無料3万円未満150円/3万円以上229円(同行宛52円)複数口座管理(口座管理プラス)複数ユーザー機能 最大200ユーザー・二次承認の設定可公式サイトに記載なしビジネスデビット(JCB) 年会費1,100円・1%キャッシュバック・最大9,999枚あり(200か国以上・60通貨以上)楽天銀行のページ内に、口座振替の設定について記載あり

※2026年9月3日時点の各行公式サイトの記載。「公式サイトに記載なし」は当該機能の案内ページを確認できなかった項目で、非対応の意味ではありません。日本政策金融公庫の口座振替は、公庫と各行の公開ページに対応金融機関の一覧が見当たらないため、契約時に公庫へ確認してください。

三井住友銀行「Trunk」GMOあおぞらネット銀行ドコモSMTBネット銀行PayPay銀行楽天銀行
ネットバンキング費用(維持費)無料無料無料無料無料
他行宛振込手数料実質100円※5一律100円※1,2一律100円※3一律145円150-229円
ATM利用手数料当行ATM:0-110円
提携ATM:220-330円
110円※2110円(ゆうちょ銀行ATM330円)3万円以上:0円
3万円未満:165円(ゆうちょ銀行ATM330円)※4
220-275円
当日振込可能時間
24時間対応※一部制限あり
24時間対応24時間対応24時間対応24時間対応
総合振込の可否最大3,000件登録可最大9,999件振込可最大9,999件振込可最大3万件振込可最大3,000件振込可
法人用キャッシュカードの発行〇〇〇〇〇
海外送金○(別途お申込み)〇〇〇(提携サービス)〇
融資商品不明ビジネスローン(1,000万円)・最大3,000万円融資
・資金調達支援サービス
ビジネスローン(1,000万円)ー
詳細ページ詳細詳細詳細詳細詳細
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

手数料は税込です。振込手数料はインターネットバンキングを利用した場合。
※1:新規法人口座開設で、開設月の翌々月まで他行宛振込手数料が月20回まで無料。設立1年未満の法人の場合、他行宛振込手数料が設立月から12か月間、月20回無料
※2:月額500円(振込料金とくとく会員入会)で、振込手数料一律99円/件、ATM出金手数料が月5回無料
※3:振込件数に応じて振込手数料が最安130円まで下がる。口座開設日の当月および翌月は月10回無料
※4:毎月最初の1回は入金も出金も0円(利用金額が3万円以上でもその月の最初の1回としてカウント)

※5:振込時に145円引落し、差額45円を後日返金。詳細は三井住友銀行HPをご確認ください。

監修者

どの銀行が最適かは、企業の状況によって大きく異なります。
例えば、設立間もないスタートアップであれば、手数料が安く、会計ソフトと連携しやすいネット銀行が適しているでしょう。
一方で、将来的な融資や大規模な取引を見据えるのであれば、実績と信用力のあるメガバンクや地方銀行が有力な選択肢となります。

三井住友銀行「Trunk」

三井住友銀行「Trunk」

\ 三井住友銀行の中小企業向け法人ネット口座 /

ATM手数料(入出金)
  • 当行ATM
    • 平日(8:45-18:00):0円
    • 時間外:110円
  • 提携ATM:
    • 平日(8:45-18:00):220円
    • 時間外:330円
振込手数料(ネットバンキング)
  • 同行宛:無料
  • 他行宛:実質100円※
    ※振込時に145円引落し、差額45円を後日返金。詳細は三井住友銀行HPをご確認ください。
初期費用・維持費無料
当日振込可能時間24時間※一部制限あり
おすすめポイント
  • 三井住友銀行が2025年5月に開始した、中小企業向けのデジタル総合金融サービス
  • 口座開設や各種手続きをオンラインに特化
  • 初期費用や維持費は0円で、振込手数料がお得
  • 三井住友銀行は口座開設数が約3,000万口座(法人・個人合算)とネット銀行と比較して多く、Trunkでは同行あて振込手数料が無料なため、法人・個人ともに口座数が多いからお得
  • 法人用クレジットカードの発行も可能でVポイントも貯まる
  • 取引可能なATM:イーネットATM・ローソン銀行ATM・セブン銀行ATM
詳細説明を見る

「Trunk(トランク)」は三井住友銀行の中小企業向け法人ネット口座で、2025年5月に誕生した新サービスです。

従来のメガバンクの顧客層とは異なり、主に従業員数100名以下程度の中小企業を対象としています。

振込手数料が安い、各種サービスとの連携、簡略化された口座開設手続きに加えて、メガバンクならではの高い信頼性が特徴です。

創業直後でも開設可能と案内があり、最短即日で口座開設が可能なため、今までメガバンクでの口座開設は敷居が高いと思っていた方にもおすすめできます。

╲ 信頼性のあるメガバンクなのに中小企業向けのサービスが充実!/

手数料はすべて税込みです。

三井住友銀行「Trunk」が向いている人と確認したいデメリット

公式サイトの記載内容を元に、7項目に分けてまとめています。

項目内容
向いている人メガバンクの信頼性を保ちつつ、振込手数料と維持費を抑えたい中小企業
主なメリット同行宛振込0円・他行宛実質100円、口座維持手数料無料、必要書類は事業内容が分かる書類1点
確認したいデメリット他行宛は145円を引き落として45円を後日返金する方式のため、会計処理を確認する必要がある。請求書支払機能など一部機能は別途申込・審査
申込対象中小企業向けの法人ネット口座(申込条件は公式サイトの3条件を確認)
公式の最短開設表示最短即日
手数料同行宛0円/他行宛実質100円/ATMは当行8:45〜18:00で0円・時間外110円、提携ATM220〜330円
特徴的な法人機能クラウド会計サービス連携、海外送金・外貨預金のネット手続き

GMOあおぞらネット銀行

GMOあおぞらネット銀行

\ 設立1年未満の法人でも申し込みでき手数料もお得! /

提携ATM手数料(入出金)
  • 入金:110円
  • 出金:110円※2
振込手数料(ネットバンキング)
  • 同行宛:無料
  • 他行宛:100円※1,2
初期費用・維持費無料
当日振込可能時間24時間

※1:新規法人口座開設で、開設月の翌々月まで他行宛振込手数料が月20回まで無料。設立1年未満の法人の場合、他行宛振込手数料が設立月から12か月間、月20回無料
※2:月額500円の振込料金とくとく会員入会で、振込手数料一律99円/件、ATM出金手数料が月5回無料

おすすめポイント
  • 初期費用や維持費は0円で、振込手数料は業界最安水準
  • 月額500円の「振込料金とくとく会員」入会で他行宛振込手数料が1件99円に
  • 新設法人やバーチャルオフィス・携帯電話のみでも手続き可能
  • 開設月の翌々月まで、他行宛て振込手数料が毎月20回無料
  • さらに、設立1年未満のお客さまは、登記上の設立月から12カ月間、他行宛て振込手数料が毎月20回無料
  • 取引可能なATM:セブン銀行ATM・イオン銀行ATM・ゆうちょ銀行ATM
詳細説明を見る

GMOあおぞらネット銀行は、あおぞら銀行とGMOインターネットグループが共同で設立したネット銀行です。

他行宛振込手数料は1件100円と業界最安水準で、月額500円の「振込料金とくとく会員」になれば1件99円まで下げることができます。

申込要件がやさしく、新設法人やバーチャルオフィス・携帯電話のみでもオンラインで手続き可能です。

╲ オンラインで完結、条件を満たせば最短即日で口座開設が可能/

手数料はすべて税込みです。

GMOあおぞらネット銀行が向いている人と確認したいデメリット

公式サイトの記載内容を元に、7項目に分けてまとめています。

項目内容
向いている人設立1年未満の法人、他行宛振込が多い法人、承認フローや会計ソフト連携を重視する法人
主なメリット他行宛100円(会員99円)、設立1年未満は設立月から12か月間・月20回無料、最大7段階の承認、API接続
確認したいデメリット振込料金とくとく会員は月額500円がかかる。即日開設は代表者と取引責任者が同一の場合のみ
申込対象法人(バーチャルオフィス・携帯電話のみでも申込可)
公式の最短開設表示最短即日(条件あり)
手数料他行宛100円/会員99円/提携ATM入出金110円(会員は出金月5回まで0円)
特徴的な法人機能スマート振込承認、ビジネスデビット最大10,018枚、為替手数料0円の海外送金、銀行API

ドコモSMTBネット銀行

ドコモSMTBネット銀行

\ 必要書類は代表者の運転免許証のみで最短翌日に口座開設 /

提携ATM手数料(入出金)
  • 入金:110円(ゆうちょ銀行ATMは330円)
  • 出金:110円(ゆうちょ銀行ATMは330円)
振込手数料(ネットバンキング)
  • 同行宛:無料
  • 他行宛:100円※
初期費用・維持費無料
当日振込可能時間24時間

※振込件数に応じて振込手数料が最安130円まで下がる。口座開設日の当月および翌月は月10回無料

おすすめポイント
  • 初期費用や維持費は0円で、振込手数料がお得
  • 完全オンラインで口座開設でき、必要書類は法人代表者の運転免許証のみ
  • 事業性融資dayta(デイタ)は口座を利用するだけで借入条件をご案内
  • 取引可能なATM:セブン銀行ATM・イオン銀行ATM・ゆうちょ銀行ATMほか
詳細説明を見る

ドコモSMTBネット銀行は、株式会社NTTドコモ・フィナンシャルグループと三井住友信託銀行の共同経営体制の銀行です。

法人口座の開設は完全オンラインで手続き可能です。必要書類は法人代表者の運転免許証のみ、最短で翌日には口座を開設できます。

日々の入出金データを元に借入条件が決まる事業性融資「dayta(デイタ)」は、所定の要件を満たすと最短当日で融資を受けられます。

╲ 新規口座開設月と翌月は他行宛手数料が月10回まで無料/

手数料はすべて税込みです。

ドコモSMTBネット銀行が向いている人と確認したいデメリット

公式サイトの記載内容を元に、7項目に分けてまとめています。

項目内容
向いている人必要書類を最小限にして早く開設したい法人、振込件数が多い法人、デビットで経費を一元化したい法人
主なメリット必要書類は代表者の運転免許証、最短翌日から利用、振込優遇で最安130円、開設当月・翌月は月10回無料
確認したいデメリット総合振込・振込APIは振込優遇プログラムの対象外。総合振込は他行宛一律145円
申込対象法人(法人第一支店・第一ビジネス営業部が対象支店)
公式の最短開設表示最短翌日
手数料他行宛145円(優遇最安130円)/ATM入出金110円(ゆうちょ銀行ATMは330円)
特徴的な法人機能事業性融資dayta、総合振込9,999件/回・承認者2名、外貨送金10通貨、デビット限度1回1,000万円・月3億円

PayPay銀行

PayPay銀行

\ 各種手数料がお得に利用できる! /

提携ATM手数料(入出金)
  • 3万円以上:0円
  • 3万円未満:165円(ゆうちょ銀行は330円)
振込手数料(ネットバンキング)
  • 同行宛:無料
  • 他行宛:145円※
初期費用・維持費無料
当日振込可能時間24時間

※前月の預金平均残高(円普通預金、円定期預金)が3,000万円以上の場合、振込手数料が同行宛・他行宛合計月5回まで無料。新規口座開設月の翌々月末までの他行宛振込手数料が毎月5回無料

おすすめポイント
  • 初期費用や維持費は0円で、振込手数料がお得
  • 提携ATMの入出金手数料は3万円以上の利用であればいつでも0円
  • 一定の条件を満たせば法人代表者の運転免許証と事業内容の確認資料で口座開設手続き可能
  • 取引可能なATM:セブン銀行ATM・イオン銀行ATM・ゆうちょ銀行ATMほか
詳細説明を見る

PayPay銀行は、LINEヤフー株式会社・三井住友銀行グループのネット銀行です。ユーザーインターフェースに優れたアプリやビジネスローンの提供、手頃な各種手数料が特徴です。

特に提携ATMの入出金手数料はお得で、3万円以上の利用であればいつでも0円でATMを利用することができます。

法人口座は「事業実態を確認できる独自ドメインの企業サイトがある」などの条件を満たせば、法人代表者の運転免許証と事業内容の確認資料で開設手続き可能です。

╲ 新規口座開設月の翌々月末までの他行宛振込手数料が毎月5回無料/

手数料はすべて税込みです。

PayPay銀行が向いている人と確認したいデメリット

公式サイトの記載内容を元に、7項目に分けてまとめています。

項目内容
向いている人ATM入出金が多い法人、総合振込の件数が多い法人、デビットの翌月払いを使いたい法人
主なメリット提携ATMは3万円以上の利用で0円、総合振込最大3万件、Visaデビットは年会費・発行手数料無料
確認したいデメリット海外送金は提携サービス経由。運転免許証のみで申し込める条件(独自ドメインの企業サイト・設立後半年)がある
申込対象法人(条件により必要書類が変わる)
公式の最短開設表示最短当日
手数料他行宛145円/提携ATMは3万円以上0円・3万円未満165円(ゆうちょ銀行ATMは330円)
特徴的な法人機能WEB総振(総合振込)、Visaデビット翌月払い、API連携

楽天銀行

楽天銀行

\ ビジネスカードの発行や海外送金が多い方におすすめ! /

提携ATM手数料(入出金)
  • 入金・出金:220~275円(提携ATMによって異なる)
振込手数料(ネットバンキング)
  • 同行宛:52円
  • 他行宛:3万円未満150円/3万円以上229円
初期費用・維持費無料
当日振込可能時間24時間
おすすめポイント
  • 2024年7月時点で預金口座数は1,600万口座を突破(個人口座含む)
  • 提携ATMが多く(9つ)、使い勝手が良い
  • 還元率1%のビジネスデビットカードの発行が可能(与信審査不要で最大9,999枚まで発行可能)
  • 海外送金手数料は1,000円(非課税)と業界最低水準
  • 取引可能なATM:セブン銀行ATM・イオン銀行ATM・ゆうちょ銀行ATMほか
詳細説明を見る

楽天銀行は楽天グループ傘下のネット銀行です。楽天経済圏の利便性もあって口座利用者は多く、2024年7月時点で預金口座数は1,600万口座を突破しています。

楽天銀行は法人口座も使い勝手がよく、他行宛振込手数料は150~229円、同行(楽天銀行)宛の振込手数料は52円という水準です。楽天銀行の利用者の多さや認知度を考慮すると、同行宛振込手数料の安さは大きな魅力と言えます。

ただし、楽天銀行は他に紹介したネット銀行よりも申込要件が厳しめです。特に、事業用の固定電話がなければ、法人口座を開設できない点には注意が必要です。(IP電話は可)

╲ 利用者が多く法人口座も使いやすい /

手数料はすべて税込みです。

楽天銀行が向いている人と確認したいデメリット

公式サイトの記載内容を元に、7項目に分けてまとめています。

項目内容
向いている人海外送金の通貨・地域が広い銀行を求める法人、担当者ごとに権限を分けたい法人、楽天グループのサービスを使う法人
主なメリット200か国以上・60通貨以上の海外送金、複数ユーザー最大200・二次承認、ビジネスデビット最大9,999枚
確認したいデメリット他行宛振込は150〜229円と5行の中では高め。ビジネスデビットは年会費1,100円。事業用の固定電話(IP電話可)が必要
申込対象法人(必要書類は公式の書類一覧で状況別に確認)
公式の最短開設表示公式サイトに最短日数の表示なし
手数料同行宛52円/他行宛3万円未満150円・3万円以上229円/提携ATM220〜275円
特徴的な法人機能海外送金、複数ユーザー機能、口座管理プラス、ビジネスデビット(JCB)

法人口座の選び方とおすすめの銀行

法人口座のニーズは企業によって異なります。企業に適した法人口座を選ぶために、見るべきポイント別におすすめの銀行を紹介します。

監修者

法人口座を選ぶ際は、手数料・利便性・将来性の3つの軸で比較検討しましょう。
特に他行への振込手数料は毎月発生する重要なコストです。
また、オンラインバンキングの使いやすさや、将来の融資相談のしやすさも、事業を円滑に進める上で見逃せないポイントです。

維持費(月額料金)が安い銀行

通常、法人口座の維持には一定の月額料金がかかります。少しでも経営コストを抑えるためには、維持費がかからないネットバンキングの法人口座がおすすめです。

今回紹介した5つの銀行(三井住友銀行のTrunk、GMOあおぞらネット銀行、ドコモSMTBネット銀行、PayPay銀行、楽天銀行)は法人口座の月額料金が無料で利用できます。

他行宛の振込手数料が安い銀行

ビジネスに企業間の振込は欠かせないため、他行宛振込手数料の安さも重要です。振込件数や利用状況に応じて、他行宛振込の無料回数が付く場合もあります。

GMOあおぞらネット銀行は、他行宛振込手数料がもっとも安いうえ、月額500円の「振込料金とくとく会員」になれば99円/回に下げることが可能です。

ドコモSMTBネット銀行は振込件数に応じて最安で130円/回になるプログラムがあり、振込が多い企業ほどお得に利用できます。

他行宛の振込手数料が安い銀行
  • 三井住友銀行Trunk:実質100円/回
  • GMOあおぞらネット銀行:100円/回(500円の月額会員になると99円/回。新規口座開設月の翌々月まで月20回無料)
  • ドコモSMTBネット銀行:145円/回(振込件数に応じて130円/回になる。新規口座開設日の当月および翌月は月10回無料)
  • PayPay銀行:145円/回(前月の預金平均残高に応じて無料回数あり。新規口座開設月の翌々月末までは毎月5回無料)

総合振込サービスのある銀行

総合振込とは、一度の手続きで複数の取引先に一括振込できるサービスで、毎月複数件の振込がある企業におすすめです。

PayPay銀行は最大3万件の振込指定ができます。

24時間即日振込に対応している銀行

24時間即日振込の有無も見ておきましょう。即日振込はネットバンキングであれば対応している銀行が多いです。

ATMや窓口に行く必要はなく、専用アプリやサイトにログインすれば、いつでもどこでも振込対応が可能です。

口座開設がスムーズな銀行

口座開設時の審査等の手続きのスムーズさも重要です。とはいえ、法人口座の審査基準は非公開で、審査の結果は個々の状況によって異なります。

この前提をふまえたうえで、比較的口座開設がスムーズと思われる銀行はネット口座です。

特に以下の銀行は口座開設時の必要書類が少なく、申込手続きもオンラインで手軽にできます。

口座開設時に必要書類が少なくオンライン手続きが可能な銀行
  • 三井住友銀行Trunk:必要書類は本人確認書類(運転免許証またはマイナンバーカード)と事業実態確認書類1点
  • ドコモSMTBネット銀行:必要書類は代表者の本人確認書類(運転免許証)のみ
  • PayPay銀行:必要書類は代表者の本人確認書類(運転免許証またはマイナンバーカード)と事業内容の確認資料

海外送金にかかる費用の比較

海外送金の費用は、送金手数料のほかに為替関連費用(為替手数料・為替レートの上乗せ)、中継銀行・受取銀行の手数料に分かれます。「送金手数料無料」と表示されていても、海外送金の総額が無料になるわけではありません。

銀行送金手数料為替関連費用中継・受取費用対応通貨・地域手続
三井住友銀行「Trunk」・海外他行への送金
事前受付:3,000円/件
当日受付:3,500円/件
・三井住友銀行の海外支店・現地法人・連携銀行への送金
事前受付:2,500円
当日受付:3,000円
円貨建てで送金され、円預金で受け取る場合
・円為替取扱手数料 送金金額の1/20%(0.05%、最低2,500円)
外貨建てで送金され、外貨預金で受け取る場合
・リフティングチャージ 送金金額の1/20%(最低2,500円、または25米ドル)
円貨建てで送金され、円預金で受け取る場合・被仕向送金手数料 1,500円
外貨建てで送金され、円預金で受け取る場合・被仕向送金手数料 1,500円(円預金への入金円貨額は、入金日の所定の外国為替相場を適用し換算)
外貨建てで送金され、外貨預金で受け取る場合・被仕向送金手数料 1,500円(円預金より別途手数料を支払うため、手数料引落依頼書などの提出が必要)
日本円・米ドル・ユーロ・英ポンド・スイスフラン・カナダドルインターネットで手続き
GMOあおぞらネット銀行金額により異なり、送金申込時に確認(ページ内にシミュレーターあり)為替手数料0円(上乗せのないレート)提携先(ワイズ社)の条件による9カ国+ユーロ圏(19カ国)・9通貨インターネットで完結(最短当日着金)
ドコモSMTBネット銀行3,500円/件(別途、海外送金サービスの導入時に55,000円も必要)・1米ドルあたり6銭・1ユーロあたり14銭・1英ポンドあたり24銭・1豪ドルあたり24銭・1NZドルあたり24銭・1カナダドルあたり24銭・1スイスフランあたり24銭・1香港ドルあたり5銭・1南アランドあたり19銭2,500円/件10通貨(対応地域については公式ページに「取扱ができない国」についての記載あり)インターネットで完結(口座開設後に申込)
PayPay銀行提携サービス(PayForex)最安0円から送金先の国・通貨によって変動(PayForex公式ページに料金表あり)提携サービス(PayForex)に着金で手数料なし200以上の国と地域・40通貨以上提携サービス(PayForex)に会員登録
楽天銀行1,000円/件円から外貨への両替費用が発生中継銀行・受取銀行の手数料が発生する場合あり200か国以上・60通貨以上インターネットで手続き

※2026年9月3日時点。各行の料金表は金額・通貨・送金方法で変わるため、実際の送金前に公式の手数料表で総額を確認してください。

目的別に見た比較と評価基準

紹介した5つの銀行を目的別に並べると次のとおりです。順位は2026年9月3日時点で各行の公式サイトに表示されている数値・機能の有無でのみ付けたものとなっており、審査の通りやすさや融資の可否は含めていません。

目的上位中位下位評価に使った公式表示
開設スピード重視三井住友銀行「Trunk」(最短即日)・GMOあおぞらネット銀行(最短即日・条件あり)・PayPay銀行(最短当日)ドコモSMTBネット銀行(最短翌日)楽天銀行(表示なし)公式の最短開設表示。平均日数ではない
月額・振込コスト重視GMOあおぞらネット銀行(100円・会員99円)三井住友銀行「Trunk」(実質100円)ドコモSMTBネット銀行・PayPay銀行(145円)口座維持手数料と他行宛振込手数料
海外送金重視楽天銀行(60通貨以上)GMOあおぞらネット銀行(為替手数料0円)ドコモSMTBネット銀行(10通貨)対応通貨数と為替関連費用の公表内容
複数ユーザー・承認機能重視楽天銀行(最大200ユーザー・二次承認)GMOあおぞらネット銀行(最大7段階の承認)ドコモSMTBネット銀行(最大20ユーザー・承認者2名)ユーザー数と承認段階の公表内容
会計ソフト連携重視GMOあおぞらネット銀行(銀行API・freee/弥生)三井住友銀行「Trunk」(クラウド会計連携)PayPay銀行(API連携)・ドコモSMTBネット銀行(経費Bank等)連携方法の公表内容

評価は、上の「評価に使った公式表示」の項目だけを比較し、公式サイトに表示がない項目は最下位に置いています。推測による補足はありません。

融資商品のある銀行

利用しやすい事業性融資商品の有無も重要です。GMOあおぞらネット銀行、ドコモSMTBネット銀行、PayPay銀行は、オンラインで申し込める融資商品を提供しています。

特にドコモSMTBネット銀行の事業性融資「dayta(デイタ)」は決算書なしで申し込める手軽さがおすすめです。所定の要件を満たせば最短当日で融資を受けられるため、いざというときにスムーズな借入れができるでしょう。

融資商品のある銀行

【Q&A】法人口座の開設に関するよくある質問

法人口座の開設に関してよくある質問とその答えを紹介します。

法人口座の審査に通りやすくするためには?

法人口座の審査では実際の事業実態が重視されます。事業内容がわかるサイトやパンフレット、名刺、取引の存在を証明する業務委託契約書や発注書などがあるとよいでしょう。

法人成りの場合は個人事業主時代の実績がわかる書類、創業期の場合は事業計画書などを用意してください。銀行によっては、事業用固定電話やオフィスの有無も重要です。

法人口座を複数持つメリットは?

法人に「一社一口座」という決まりはありません。複数の法人口座を使い分けると、資金管理や融資の面で有利になる可能性があります。

最初は1口座でスタートした場合でも、事業拡大にあわせて複数口座を開設し、適切に使い分けると良いでしょう。

法人口座の開設時に必要な書類は?

一般的な銀行では、以下の書類が必要です。

  • 履歴事項全部証明書(発行から6か月以内のもの)
  • 法人の印鑑登録証明書(発行から6か月以内のもの)
  • 口座開設手続き担当者の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 許認可・届出等が必要な業種の場合は許認可証(有効期限内のもの)

ただし、ご紹介したネット銀行の法人口座では、必要書類が「履歴事項全部証明書のみ」「本人確認書類のみ」でよい場合もあります。詳細は各行にお問合せください。

スタートアップが確認したい機能は?

担当者ごとの権限設定と承認フロー(楽天銀行・GMOあおぞらネット銀行・ドコモSMTBネット銀行)、会計ソフトとのAPI連携(GMOあおぞらネット銀行・PayPay銀行・ドコモSMTBネット銀行)、経費支払いに使える法人デビットの枚数と限度額(GMOあおぞらネット銀行は最大10,018枚、楽天銀行は最大9,999枚)を確認しておくと、社員数が増えたときに困りにくくなります。

日本政策金融公庫の返済・口座振替に使える?

日本政策金融公庫と各行の公開ページには、口座振替に対応する金融機関の一覧が見当たりませんでした。融資の契約時に公庫の窓口へ、希望する銀行の口座が返済用の口座振替に使えるかを確認してください。

法人デビットカードは後払いできる?利用限度額は?

法人デビットカードは、利用時に法人口座から即時または一定のタイミングで引き落とされる仕組みが基本で、クレジットカードのような後払いを前提とする商品ではありません。

ただし、加盟店から売上情報が届く時期、オフライン取引、取消・返金などにより、利用時点と口座反映時点が一致しない場合があります。

利用限度額は、預金残高だけでなく、カード会社・銀行が設定する1回・1日・1か月などの上限にも左右されます。例としてドコモSMTBネット銀行は1回・1日あたり1,000万円、1か月あたり3億円の範囲で設定でき、GMOあおぞらネット銀行はVisaが1日500万円、Mastercardが1日1,000万円までです。

PayPay銀行のVisaデビットには審査を経て翌月一括払いに変更できる「翌月払い」がありますが、これはクレジット機能を追加するサービスです。

まとめ

法人口座はスムーズな経営と資金管理、企業の信頼性を支える重要なインフラです。本記事でご案内した各行のメリット・デメリットや法人口座の選び方を参考に、事業に適した法人口座を見つけてください。

近年は振込手数料や維持費の安さやオンライン完結型など、コストパフォーマンスと実用性を重視したネットバンキングの法人口座が注目されています。

まずは一つ法人口座を開設し、必要に応じて使い分けを検討してみてはいかがでしょうか。

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松井 大輔

株式会社400F オンラインアドバイザー
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / CFP® / 証券外務員一種

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