メインバンクは「手数料の低さ」「普通預金金利の高さ」「ATM台数の多さ」を基準に選ぶのがおすすめです。これらの条件を満たす銀行はネット銀行に多いため、お得さを追求するならネット銀行をメインバンクにするとよいでしょう。
一方、安心を優先するなら都市銀行(メガバンク)が最適です。メガバンクは全国各地に支店があるので、わからないことがあれば対面で説明を受けられるメリットがあります。
本記事では、メインバンクとサブバンクの使い分け方やメインバンクの選び方、メインバンクにおすすめの比較表を紹介します。どの銀行をメインバンクにするか迷っている方、相性の良いメインバンク・サブバンクの組み合わせを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
※本記事の表記金利は2025年2月3日時点のものです。また、すべて税引前の金利です。
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メインバンクとサブバンクをうまく使い分けよう
銀行口座を開設する際は、メインバンクだけでなくサブバンクも検討しましょう。資金の用途に応じて複数の口座を使い分けると、家計管理がしやすいのでおすすめです。
例えば、「給与受取用の口座/生活費用の口座」をメインバンクとし、「貯蓄用の口座」のサブバンクを別途開設する方法があります。

上記の使い分けを採用すれば、基本的に出金や引落が発生するのはメインバンクのみになります。お金の出口を1つの口座にまとめることで、家計簿をつけなくても毎月の支出の把握が可能です。
また、メインバンクと別に貯蓄用口座を用意すれば、うっかり貯蓄を使い込んでしまう心配がありません。
ほかにも、自分の生活スタイルや人生設計に応じて、生活防衛費用・子どもの学費用・マイホームの頭金用などのサブバンクを用意するとよいでしょう。


メインバンクのおすすめの選び方
メインバンクを選ぶ際は、以下の基準に合う銀行を選ぶのがおすすめです。
手数料が低いまたは無料回数が多い銀行
メインバンクはATM入出金や振込の機会が多いため、できるだけ手数料が低い銀行を選ぶのがおすすめです。銀行によっては、毎月一定のATM利用手数料や振込手数料の無料回数が付くところもあります。
1回あたりの手数料は数百円程度ですが、取引のたびに手数料を払うのはもったいないです。積み重なれば大きな金額になるので、メインバンク開設前に各種手数料の金額を確認しましょう。
手数料が安いおすすめの銀行 | ||
---|---|---|
ATM手数料 | 振込手数料 | |
東京スター銀行 | 月8回実質無料 | 月5回実質無料 |
ソニー銀行(Sony Bank WALLET) | 月4回無料 | 他行宛最大月11回無料 |
楽天銀行 | 最大月7回無料 | 最大月3回無料 |
住信SBIネット銀行 | 最大月20回無料 | 最大月20回無料 |
SBI新生銀行 | 月5回無料 | 最大月10回無料 |
普通預金金利が高い銀行
利息の受け取りを少しでも増やしたいなら、普通預金金利が高い銀行をメインバンクに選びましょう。
普通預金金利は、メガバンクよりもネット銀行のほうが高い傾向です。2025年2月現在のメガバンクの普通預金金利は年0.1%ですが、ネット銀行のなかには条件を満たせば年0.3%前後の高金利が適用されるところもあります 。
今は金利上昇が進みつつあるので、各銀行の最新の普通預金金利を比較したうえで、メインバンクを選ぶのがおすすめです。
普通預金金利が高いおすすめの銀行 | ||
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普通預金金利 | ||
東京スター銀行 | 年0.4%(スターワン円普通預金/給与振込設定or年金受取設定をした場合の金利) | |
SBI新生銀行 | 年0.3%(SBI証券口座の連携等の条件達成時の金利) | |
あおぞら銀行 | 年0.35%(BANK口座) | |
UI銀行 | 年0.2% |
ATMの数が多い銀行
メインバンクはATM台数の多さも大切です。全国各地にたくさんのATMが設置されている銀行なら、旅行や出張のときはもちろん、転勤などで住む場所が変わっても困る心配がありません。
2023年3月時点でもっともATM台数が多いのは、ゆうちょ銀行です。また、最近はセブン銀行やローソン銀行などのコンビニATMの設置台数が増加傾向にあります。
そのため、ゆうちょ銀行やコンビニATMと提携している銀行をメインバンクにすれば、より利便性が高まるでしょう。
【目的別】メインバンクにおすすめの銀行
メインバンクを選ぶ際は、目的によってネット銀行とメガバンクのどちらにするか決めましょう。お得さを優先するならネット銀行、安心を優先するならメガバンクがおすすめです。
ネット銀行・メガバンクのそれぞれで、メインバンクにおすすめの銀行の手数料・普通預金金利・提携ATMを比較表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
お得に利用したい方は「ネット銀行」がおすすめ
おすすめのネット銀行比較表 | |||||||
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SBI新生銀行 | 東京スター銀行 | あおぞら銀行 | UI銀行 | ソニー銀行Sony Bank WALLET | 楽天銀行 | 住信SBIネット銀行 | |
ATM利用手数料 | 月5回無料※1 預入:0円 引出:110円 | 月8回実質無料 預入:0円 引出:110円 | 預入:ゆうちょ銀行・セブン銀行0円 引出:ゆうちょ銀行0円、セブン銀行110-220円 | 預入:0円 引出:0-110円 | 月4回無料※4 預入:0円 引出:110円 | 最大月7回無料 預入:0~220円 引出:220-275円 | 最大月20回無料 預入:110円 引出:110円 |
振込手数料 | 0-330円※2 | 月5回実質無料 当行宛:0円 他行宛:110円※2 | 当行宛:0円 他行宛:150円 | 当行宛:0円 他行宛:86円 | 他行宛最大月11回無料 当行宛:0円 他行宛:110円 | 最大月3回無料 当行宛:0円 他行宛:145円 | 最大月20回無料 当行宛:0円 他行宛:0-77円 |
普通預金金利 | 年0.11% | 年0.1%-0.5% | 年0.35% | 年0.2% | 年0.20% | 年0.1-0.18% | 年0.1%-0.11% |
提携ATM | セブン銀行 イーネット ローソン銀行 イオン銀行 パッとサッと ビューアルッテ ゆうちょ銀行 全都市銀行 三菱UFJ信託銀行 三井住友信託銀行 商工中金 | セブン銀行 ゆうちょ銀行 MICS提携ATM※3 | ゆうちょ銀行 セブン銀行 都市銀行 商工中金 信託銀行 イーネット ローソン銀行 | きらぼし銀行 セブン銀行 | セブン銀行 イオン銀行 イーネット ローソン銀行 ゆうちょ銀行 三菱UFJ銀行 三井住友銀行 | セブン銀行 イオン銀行 ローソン銀行 イーネット パッとサッと 三菱UFJ銀行 みずほ銀行 ゆうちょ銀行 ビューアルッテ | イオン銀行 セブン銀行 ゆうちょ銀行 イーネット ローソン銀行 ビューアルッテ |
公式サイト | URL | URL | URL | URL | URL | URL | URL |
2025年2月3日時点の金利。手数料は税込み価格です。
※1:シルバーステージ以上は無制限無料。
※2:インターネットバンキング利用の場合。
※3:MICS提携金融機関は、ファミリーマート、ローソンなどのコンビニエンスストアATM、信託銀行、都市銀行、SBI新生銀行、あおぞら銀行、イオン銀行、商工中金、地方銀行、第二地方銀行などがあります。
※4:優遇プログラム Club S プラチナは無制限無料。
ネット銀行はメガバンクよりも手数料が低く、普通預金金利が高い傾向にあります。
支店や自行ATMはないものの、コンビニ系銀行やゆうちょ銀行など提携ATMが豊富なため、対面サービスを希望する方でなければ利便性も問題ありません。お得さを重視するなら、ネット銀行をメインバンクに選びましょう。
安心して利用したい方は「都市銀行(メガバンク)」がおすすめ
おすすめのメガバンク比較表 | ||||
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三井住友銀行(Olive) | みずほ銀行 | 三菱UFJ銀行 | りそな銀行 | |
ATM利用手数料 | 預入:0-330円 引出:0-330円※1 | 預入:0-220円 引出:0-220円 | 預入:0-330円 引出:0-330円 | 預入:0-220円 引出:0-220円 |
振込手数料 | 当行宛:0円 他行宛:0-330円※2 | 当行宛:0円 他行宛:150-320円※2 | 当行宛:0円 他行宛:154-220円※2 | 当行宛:0円 他行宛:165円※2 |
普通預金金利 | 年0.1% | 年0.1% | 年0.1% | 年0.1% |
提携ATM | イーネット ローソン銀行 セブン銀行 ゆうちょ銀行 ビューアルッテほか | イーネット ローソン銀行 セブン銀行 イオン銀行 ビューアルッテ ゆうちょ銀行 パッとサッと スルガ銀行ほか | 三井住友銀行 イーネット ローソン銀行 セブン銀行 ゆうちょ銀行 JAバンク イオン銀行 パッとサッと ビューアルッテ | 関西みらい銀行 バンクタイム みなと銀行 セブン銀行 ローソン銀行 イーネット ビューアルッテ ゆうちょ銀行ほか |
公式サイト | URL | URL | URL | URL |
2025年2月3日時点の金利。手数料は税込み価格です。
※1:Oliveアカウントでは本支店ATM手数料がいつでも無料になります。また、選べる特典で選択した場合、コンビニATMの手数料も最大月2回まで無料になります。
※2:インターネットバンキング利用の場合。
メガバンクはネット銀行よりも手数料がやや高く、普通預金金利も年0.1%と低めです。
しかし、自行ATMのほかコンビニ系銀行やゆうちょ銀行などの提携ATMがあり、支店窓口が全国各地にあるため安心感があります。安心を重視するなら、メガバンクをメインバンクに選びましょう。
おすすめのメインバンクとサブバンクの組み合わせ
メインバンクとサブバンクをどの銀行で開設するか悩んでいる方は、以下の組み合わせがおすすめです。

給与受取口座/生活費用口座(メインバンク)
メインバンクには東京スター銀行のスターワン口座がおすすめです。給与受取設定により、年0.4%の優遇金利が適用されます。(2025年2月3日時点の金利)
ATM利用手数料は月8回、インターネットバンキングでの他行宛振込手数料は月5回無料のため、手数料をかけずに他口座への資金移動ができます。
そのほかに、取り引きでVポイントが貯まる三井住友銀行のOliveもおすすめです。Oliveアカウントを契約すれば、本支店ATM手数料がいつでも無料になり、選べる特典でコンビニATMの手数料が最大月2回まで無料になります。
また、1枚でキャッシュカードのほかクレジット払い・デビット払い・ポイント払いができ、アプリで一元管理ができるため、生活費用口座として最適でしょう。

資産運用をする場合はSBI証券の口座を開設し、Oliveと連携させるのがおすすめです。積立投信をOliveフレキシブルペイで決済すればポイントが貯まるうえ、NISA口座の投資信託の評価額に応じてポイント還元率もアップします。
Oliveの概要やメリット・デメリット、申込方法は、以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方は、ぜひ併せて読んでみてください。


貯蓄用口座(サブバンク)
貯蓄用口座にはSBI新生銀行を使いましょう。
毎月一定額を給与受取口座からSBI新生銀行の口座へ移し、まとまった金額になったら金利が高いパワーダイレクト円定期預金(金利:3年もの年0.35%、5年もの年1.20%) で運用するとよいでしょう。(2025年2月3日時点の金利)

まとめ
メインバンクを選ぶ際は、手数料の低さや普通預金金利の高さ、ATM台数の多さを基準に選びましょう。お得さを優先するならネット銀行、安心を優先するならメガバンクをチェックしてみてください。
迷う場合は、三井住友銀行のOliveをメインバンクとして使うのがおすすめです。Oliveはメガバンクの安心感がありながら、ATM利用手数料の優遇も受けられます。また、生活費の支払いにOliveフレキシブルペイを使えば、どんどんVポイントが貯まるのでお得です。