銀行口座は複数持つのがおすすめ!メリット・デメリットや上手な使い分け方とは

上手に生活費をやりくりして貯蓄を増やすには、手間のかからない家計管理の仕組みを作ることが重要になります。おすすめは、複数の銀行口座を開設し、目的に応じて使い分ける方法です。メインバンクサブバンクを持つことで、誰でも簡単に自動的に貯蓄できる仕組みを作れます。

本記事では、複数の銀行口座を活用した上手な家計管理の方法や、目的別におすすめの銀行口座を紹介します。

複数の銀行口座を使うメリット・デメリットを知りたい方、手数料や金利がお得な銀行口座を利用したい方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事内に記載の手数料はすべて税込みです。

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目次

銀行口座はメインバンクとサブバンクの複数持つのがおすすめ

1つの銀行口座で家計を管理していると、「今月は使いすぎて貯蓄できなかった」「今いくら貯蓄があるのかわからない」といった悩みにつながりがちです。

できるだけ手間をかけず、上手に家計を管理するには、ぜひ複数の銀行口座を開設して目的に応じて使い分けましょう。

おすすめは「メインバンク」と「サブバンク」の2つの銀行口座を持つ方法です。メインバンクは給与受取用・生活費用口座として、サブバンクは貯蓄用口座として使います。

メインバンク(給与受取口座/生活費口座)とサブバンク(貯蓄口座)の活用例手順

  1. 毎月の貯蓄額を決定する
  2. メインバンクの自動送金機能を使い、給料日直後に貯蓄分をサブバンクへ送金
  3. メインバンクに残ったお金で生活費をやりくりする

複数の銀行口座を使ってこのような仕組みを作っておけば、毎月自動的に給与を生活費と貯蓄に振り分けられます。

目的別に銀行口座を分けて管理すると、生活費を使いすぎて貯蓄に回すお金がなくなる心配がありません。また現在の貯蓄額の把握も、サブバンクの残高を確認するだけで簡単にできます。

夫婦・カップルは「共通口座」も作ると家計管理しやすい

同居生活を送っている夫婦・カップルのなかには、どのように家計を管理すればいいのか頭を抱えている方もいるかもしれません。

1つの解決策として、各自の口座とは別に2人の「共通口座」と「貯蓄口座」を開設する方法があります。

共通口座と貯蓄口座の活用例手順

  1. 毎月の生活費と目標貯蓄額を決定する
  2. 各自の給与振込口座の自動送金機能を使って、給与振込口座から共通口座と貯蓄口座に毎月負担額を移動
  3. 共通口座のお金で生活費をやりくりする

1か月あたりの生活費と目標貯蓄額は、収入に差がある場合、それを考慮して2人で負担額を決めるのがおすすめです。

食費や水道光熱費などの生活費は共通口座から支払います。共通口座を家計簿アプリと連携させておけば、2人での支出管理がラクです。支出が予算を超えるときは、2人で話し合って共通口座へ追加入金を行い、残高不足にならないようにしましょう。

貯蓄口座のお金は2人の共有財産として扱い、一緒に使い道や残高を管理します。

各自の給与振込口座に残ったお金は、それぞれが好きなことに使ってよいお小遣いです。

このように複数の銀行口座を上手に使い、目的別に預け先を分けるようにすれば、夫婦・カップルの家計も手間をかけず、かつ透明性を保ちながら管理できます

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銀行口座を複数持つメリット・デメリット

複数の銀行口座を持つ場合のメリットとデメリットを解説します。

銀行口座を複数持つメリット

複数の銀行口座を持つメリットは以下のとおりです。

複数の銀行口座を持つメリット
  • 目的別に口座を使い分けられ計画的にお金を貯めやすい
  • 手数料を抑えられる
  • 破綻等のリスク分散が可能

複数の銀行口座があれば、目的別に口座を使い分けられるので、貯蓄に回すはずのお金をうっかり使ってしまう心配がありません。自動送金機能を使って毎月定額を貯蓄用口座に移動させる仕組みを作っておけば、家計管理が苦手でも計画的にお金を貯められます。

ATM手数料や振込手数料の無料回数が付いている銀行口座をメインバンクとして使えば、手数料を抑えることも可能です。現在、手数料がかかる銀行を使っている方は、ぜひ手数料コストの安い銀行での口座開設を検討しましょう。

また、複数の銀行口座に資金を分けることで、銀行の破綻リスクを分散できるメリットもあります。万一銀行が破綻した際に預金保険制度で守られるのは、元本1,000万円までと破綻日までの利息等のみです。 そのため、1,000万円以上を1つの銀行に預けている場合は特に、複数の銀行口座を使った資金分散を検討したほうがよいでしょう。

銀行口座を複数持つデメリット

複数の銀行口座を持つデメリットは以下のとおりです。

複数の銀行口座を持つデメリット
  • 管理の手間が増える
  • 口座間の資金移動で振込手数料がかかる

複数の銀行口座を持つデメリットは、管理の手間が増えることです。まず各銀行での口座開設手続きが必要ですし、開設後は銀行口座の数だけ通帳やキャッシュカード、暗証番号を管理しなければなりません。

また、口座間の資金移動の際には振込手数料がかかります。そのため複数の銀行口座で家計管理をするなら、振込手数料の無料回数がある銀行を給与受取口座にしておくなど、コストを抑える工夫をするのがおすすめです。

「生活費用口座」は手数料がお得な銀行口座がおすすめ

生活費用口座として使うなら、ATM手数料や振込手数料がお得な銀行口座を選ぶのがおすすめです。

以下の銀行は各種手数料の無料回数が付いているので、家計管理にかかる手数料を抑えられます。

生活費用口座におすすめの手数料がお得な銀行
ATM手数料振込手数料(他行宛)公式サイト
東京スター銀行月8回実質無料月5回実質無料公式サイト
ソニー銀行「Sony Bank WALLET」月4回無料最大月11回無料公式サイト
SBI新生銀行最大月5回無料最大月10回無料公式サイト
住信SBIネット銀行最大月20回無料最大月20回無料公式サイト
2025年2月25日時点。アカウントランクによって無料回数が異なる場合があります。

「貯蓄用口座」は金利が高い銀行がおすすめ

貯蓄用口座として使うなら、多くの利息を受け取れるよう、できるだけ金利が高い銀行を選びましょう。普通預金金利・定期預金金利は、メガバンクや地方銀行よりもネット銀行のほうが高い傾向にあります。

以下のネット銀行は、普通預金金利や定期預金金利が特に高金利なので、貯蓄用口座におすすめです。

貯蓄用口座におすすめの高金利な銀行
普通預金金利定期預金金利(最大)公式サイト
SBI新生銀行0.21~0.4%(パワーフレックス円普通預金)1.5%(スタートアップ円定期預金3か月もの)公式サイト
SBJ銀行0.1%~※11.3%(スポーツ選手応援定期預金3年もの公式サイト
オリックス銀行0.21%1.3%(eダイレクト定期預金5年もの)※2公式サイト
あおぞら銀行0.35%(BANK口座)0.95%(BANK The 定期5年もの公式サイト
2025年3月3日時点。金利は税引前の年利です。
※1:通常の利息(年0.1%)に加え、月内の最低残高(毎日の最終残高のうち最も低い最終残高、上限1,000万円)に対し、1ヶ月分の追加利息を翌月付与
※2:新規口座開設者限定金利/上限1,000万円

「共通口座」はデビットカード付きの銀行口座がおすすめ

デビットカードとは、決済をしたタイミングで紐づけた銀行口座から即時引き落としが行われる仕組みのカードです。

デビットカードはクレジットカード感覚で使えるのに口座残高以上にお金を使ってしまう心配がなくポイント還元も受けられるメリットがあります。

そのため、夫婦・カップルの共通口座として使うなら、デビットカード付きの銀行口座がおすすめです。

共通口座におすすめのデビットカード付きの銀行
国際ブランドポイント還元方法還元率公式サイト
三井住友銀行「Olive」VisaVポイント0.5~1%公式サイト
ソニー銀行「Sony Bank WALLET」Visaキャッシュバック0.5~2% (上限20万円/月)公式サイト
あおぞら銀行BANKVisaキャッシュバック0.25~1%公式サイト
PayPay銀行VisaPayPayポイント0.2%公式サイト
2025年2月25日時点

銀行口座を複数持つときの注意点・ポイント

銀行口座を複数持つときの注意点とポイントを解説します。

基本的に同じ銀行では複数口座は作れない

基本的に、各銀行で開設できるのは1人あたり1口座までです。犯罪への利用や不正利用被害を防ぐため、同じ銀行での複数口座の開設はできません。

そのため複数の銀行口座を持ちたい場合は、メインバンクはA銀行、サブバンクはB銀行のように別々の銀行で口座開設する必要があります。

貯金用口座はさらに貯金目的別に使い分けると貯めやすい

貯蓄用口座は住宅ローンの頭金用・車の買替用・家族旅行用など、貯金の目的別にさらに細かく使い分けるのもおすすめです。

貯金の目的別に複数の銀行口座を開設するのが大変な場合は、住信SBIネット銀行の「目的別口座」を貯蓄用口座として利用するとよいでしょう。代表口座に紐づく預金専用の目的別口座を10個まで作成でき、代表口座から各目的別口座への自動振替も可能なので、1つの銀行口座で細かい貯金の管理ができます。

使ってない口座は解約する

複数の銀行口座を持つ場合、使わなくなった口座は早めの解約を心がけましょう。

放置すると不正利用のリスクがあるだけでなく、管理手数料がかかったり、解約手続きが煩雑になったりと良いことがありません。また、通帳やキャッシュカード、印鑑を紛失してしまう可能性もあります。

定期的に手持ちの銀行口座を確認し、2年以上取引がない場合は解約を検討するのがおすすめです。

まとめ

複数の銀行口座を持ち、目的別に使い分ければ、手間をかけることなく上手に家計を管理できます。まずは給与受取・生活費用のメインバンクと、貯蓄用のサブバンクの2つの開設を検討しましょう。

生活費用口座は手数料がお得な銀行、貯蓄用口座は金利が高い銀行、夫婦・カップルの共通口座はデビットカードが発行できる銀行を選ぶのがおすすめです。

ぜひ本記事で紹介した複数の銀行口座を使った家計管理の方法を参考に、自分に合う銀行口座や家計管理のやり方を探してみてください。

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オカネコマガジン編集部

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