ガス代の節約方法16選、場所別かんたん節ガス方法まとめ

原油輸送費の高騰や円安の影響により、2022年からガス代が値上がりし、一般家庭にも大きな影響を与えています。

本記事では、少しでも生活費を抑えるため、キッチン周りやお風呂周りなどの場所別にガス代の節約方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。

ガス代の節約方法16選
キッチン周りのガス節約方法	・食器洗い時はゴム手袋を活用する ・食洗器を活用する ・コンロの周りを小まめに掃除する ・電子レンジや電気ケトルを活用する ・大きめの鍋を使う ・圧力鍋や保温鍋を活用する ・煮込み料理は電子レンジで下茹でする ・料理は作り置きする
お風呂周りのガス節約方法	・お風呂はすぐに入り、追い焚きを控える ・節水シャワーヘッドを活用する ・適温でお湯張りをする ・浴槽は保温シートや蓋を使う
その他のガス節約方法	・ガス会社の切り替えを検討する ・電気・ガスがセットのプランに切り替える ・リビングのガス暖房にも気をつける ・クレジットカードでガス代を払う

ガス代以外の節約方法について知りたい方は、以下の記事をご参考ください。

過去8年間のガス代の平均推移

過去8年間のガス代の平均推移を以下の表にまとめました。ガス代の価格は長らく一定の水準を保っていましたが、2022年になってから大きく値上がりし、2023年になってもガス代の金額は元の水準に戻っていません。

小数点第1位四捨五入。
参照：小売物価統計調査 小売物価統計調査｜政府統計の総合窓口

都市ガスとLPガスについても、最大で約2,000円の金額差がありましたが、2023年には約700円の差となっています。

節ガスのニーズは高まっている

都市ガス・LPガス代の値上げに伴い、ガス代の節約ニーズは高まっています。

都市ガス代が値上がりした主な原因は、ウクライナ紛争により天然ガスの供給が不安定になったことです。今後も紛争は続くとされており、ガスの安定供給が見込めないため、都市ガス代の値下げも見込めないでしょう。

また、LPガス代が値上がりした主な原因は、原油価格高騰と円安です。LPガスのほとんどは海外からの輸入に頼っており、原油価格の高騰はLPガスの値段にそのまま反映されてしまいます。また、原油を調達するには輸送する必要があるため、円安がLPガス代に大きな影響を与えます。

ガス代をとりまく状況が不透明なため、いかにガス代を節約できるかが家計にとっては重要です。

都市ガスとプロパンガスの違い

都市ガスとプロパンガスには、原料や供給方法などに違いがあります。

都市ガスとプロパンガスの違い
項目	都市ガス		プロパンガス
原料	液化天然ガス（メタンが主成分）		液化石油ガス（プロパン・ブタンが主成分）
供給方法	排管		ガスボンベ
供給エリア	都市部		全国
火力（発熱量）	弱い		強い（都市ガスの約2倍）
料金	安い		高い

一般的に都市ガスの方がプロパンガスよりも安い傾向にあります。ただし、ガス供給会社はガス代を自由に設定できるため、実際に価格を見比べることが大切です。

また、都市ガスは地下にある排管を通してガスを供給しているため、排管がない地域のガス供給は自然とプロパンガスとなります。

ガス代の節約 : キッチン周り

食洗器や電子レンジなどキッチン周りの対策を行うことで、手軽にガス代の節約ができます。具体的な対策方法を8つ紹介するので、ぜひ意識して実践しましょう。

食器洗い時はゴム手袋を活用する

とくに冬の時期は水が冷たく、つい温水を使いがちですが、温水の利用はガス代がかかります。冷水で手の冷えが気になる場合は、厚手のゴム手袋を活用するのがおすすめです。

もし食器の油汚れなどが気になる場合は、なるべく温水の温度は低く設定して洗いましょう。

食洗器を活用する

食洗器を利用すると、使用する温水の量が抑えられることでガス代も抑えられます。食洗器には給湯接続と給水接続タイプがありますが、おすすめは給湯接続タイプです。

電気で水を沸かすよりもガスの方が安く湯沸かしできるため、給湯接続タイプの食洗器のほうが家計にとっては良いでしょう。食洗器には乾燥モードがついていますが、消費電力が高いため、節約を意識するなら最低限の利用がおすすめです。

コンロの周りを小まめに掃除する

ガスコンロ周りを小まめに掃除してキレイにしておくと、ガス代の節約になります。ガスコンロは汚れが溜まると、熱効率が悪くなりガスを多く使用してしまうからです。

油汚れは重曹で掃除すると簡単に取れるため、汚れがついたときには小まめに掃除をしておきましょう。

電子レンジや電気ケトルを活用する

食品や水などを温めるときにガスコンロを使わず、電子レンジや電子ケトルを使うことでガス代を浮かせられます。どのような食品が電子レンジで温められるのか確認し、温めのときには適宜電子レンジを活用しましょう。

電子レンジや電子ケトルを利用すればガス代はかかりません。また、お湯をガスコンロで沸かすよりも、電子ケトルを利用する方が時短にもつながるので便利です。

大きめの鍋を使う

湯沸かしや煮物を作るときは大きな鍋を利用しましょう。

大きな鍋は小さな鍋に比べて熱効率が上がるため、少ない熱量で湯沸かしや煮物調理が可能です。鍋の底や外側に水分がついていると熱効率が落ちるため、利用するときは水分をふき取ってから火にかけましょう。

圧力鍋や保温鍋を活用する

鍋で料理を作るときは圧力鍋や保温鍋を活用することで、ガス代の節約に繋がります。

とくに長時間ガスを利用する煮込み料理を作るときは、圧力鍋を利用すればガスの利用が短時間に抑えられます。しかも圧力鍋には電気だけで使用できるタイプもあるため、より自分にあった節約方法を選択可能です。

煮込み料理は電子レンジで下茹でする

電子レンジで野菜の下茹でをするとガス代を抑えられます。資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、ほうれん草やキャベツの下茹でするのをガスから電子レンジに変更するだけで、年間940円安くなると試算されています。

固い野菜をガスで下茹ですると時間がかかりますが、電子レンジを利用することで短時間かつガスを利用せずに済むので、固い野菜に熱を通す必要がある場合は積極的に電子レンジを利用しましょう。

料理は作り置きする

料理を作り置きすることでガスの使用頻度を減らすことができ、結果的にガス代が抑えられます。

また作り置きした料理を温めるときは、電子レンジを利用すればよいため、ガスを使わなくて済むでしょう。

ガス代の節約 : お風呂周り

ガス代はお風呂回りでも節約可能です。節水シャワーヘッドや蓋を活用した方法など、4つの節約方法を紹介します。

お風呂はすぐに入り、追い焚きを控える

追い焚きは大量の水を温める必要があり、ガス代がかなりかかってしまいます。追い焚き機能を使う前に全員入浴するなど、一気に入浴を済ませてなるべく追い焚きを利用しないようにしましょう。

節水シャワーヘッドを活用する

シャワーでお湯を利用するときは、水道代と同時にガス代もかかります。節水シャワーヘッドを利用すると、シャワーに使用する水の量が抑えられ、結果的にガス代の節約に繋がります。

シャワーヘッド自体は数千円から販売されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

適温でお湯張りをする

お湯張りの温度を上げれば上げるほどガス代がかかります。お湯が冷めることを見越した温度設定ではなく、適温での湯張りを心がけましょう。

また夏は低めに設定するなど、季節ごとの温度設定の工夫もガス代節約につながるのでおすすめです。

浴槽は保温シートや蓋を使う

ガス代を抑えたいなら浴槽に保温シートや蓋を使いましょう。浴槽に入れたお湯はそのままにしておくと、冷めてめてしまいますが、保温シートや蓋をすることで熱を逃がさずに保温効果が期待できます。

保温シートとは、アルミなどの素材で出来ておりお湯の上に浮かべるシートです。入浴の間隔が空いてしまうときなどは、保温シートや蓋を利用してお湯を保温しておきましょう。

ガス代の節約 : その他

キッチン・お風呂周り以外のガス代の節約方法を4つ紹介します。

ガス会社の切り替えを検討する

ガス会社を切り替えるとガス代が抑えられる場合があります。ガスは従来、独占業務として一定の企業しか供給できませんでした。しかし、2017年4月から小売り自由化され、多くの会社がガスの供給を開始しました。

多くのガス供給会社が現れたことにより、競争が生まれてガス代の価格も会社によって差が出てきています。ガス供給会社それぞれのガス代を比較し、できるだけお得なガス供給会社に切り替えましょう。

電気・ガスがセットのプランに切り替える

ガス会社の切り替えをするときは、併せて電気・ガスセットのプランを検討しましょう。ガス代は電気代とセットプランにすると安くなるケースが多くあります。またセットにすることで支払いの1本化も可能です。

ただし、セットプランにはプラスの条件がつく場合もあるため注意しましょう。セットプランの内容をすべて確認したうえで、現在のガス会社よりガス代が安くなるか比較するのが大切です。

リビングのガス暖房にも気をつける

ガス暖房は温かくなる速度が早く、ガス暖房があるとついつい使ってしまいます。しかし、ガス暖房はガス代がかかるため注意しなければいけません。

ある程度室内が温まったらエアコンに切り替えたり、ガス暖房の効率をあげるためにサーキュレーターを利用しましょう。サーキュレーターとは、室内の温度を均一にさせるために使う送風機です。

クレジットカードでガス代を払う

クレジットカードでガス代を支払うと、クレジットカードの種類によって所定のポイントが貯まります。たとえば、クレジットカードのポイント還元率が1%で、年間90,000円のガス代をクレジットカードで支払うと1年間で900ポイント貯まる計算です。

クレジットカードで貯まったポイントは、各ポイントの使用方法によりガス代の支払いに充てたり、ショッピングしたりと色々な用途での利用ができます。クレジットカード以外にも、支払方法によって特典がある場合もあるのでよく確認してみましょう。

まとめ

都市ガス・LPガスともに、ウクライナ紛争や円安の影響により、2022年から大きく値上がりしています。

今後もガス代が安定する見通しはついていないため、ガス代の値上げに備え、できる限りガスを利用しない工夫が大切です。ガス節約方法として本記事では以下を紹介しました。

ガス代の節約方法17選
キッチン周りのガス節約方法	・食器洗い時はゴム手袋を活用する ・食洗器を活用する ・コンロの周りを小まめに掃除する ・電子レンジや電気ケトルを活用する ・大きめの鍋を使う ・圧力鍋や保温鍋を活用する ・煮込み料理は電子レンジで下茹でする ・料理は作り置きする
お風呂周りのガス節約方法	・お風呂はすぐに入り、追い焚きを控える ・節水シャワーヘッドを活用する ・適温でお湯張りをする ・浴槽は保温シートや蓋を使う
その他のガス節約方法	・ガス会社の切り替えを検討する ・電気・ガスがセットのプランに切り替える ・リビングのガス暖房にも気をつける ・クレジットカードでガス代を払う

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