日常生活に欠かせないアイテムのスマートフォンは、近年の価格高騰に伴い、修理費用が値上がり傾向にあります。
万一の事態に備えて「スマホ保険(モバイル保険)」を検討中の方も多いと思われますが、それと同時に以下の理由から「果たして本当にスマホ保険は必要なのだろうか?」と疑問に感じる方も少なくありません。
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スマホ保険の必要性に疑問を感じる理由
- 毎月の保険料負担が発生する
- 修理や交換時に一定の自己負担が発生する
- 保護フィルムやスマホケースを利用している
そこで本記事では、スマホ保険の必要性やスマホ保険の加入がおすすめな人とそうでない人の特徴を解説します。
後半では、おすすめのスマホ保険についても解説するので、ご自身に合うスマホ保険を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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スマホ保険の必要性
はじめに結論をお伝えすると、多くの方にとってスマホ保険の必要性は高いと考えられます。その理由は以下の2点です。
スマホ保険の必要性が高い理由
- スマホの購入価格が高額化している
- 同じ端末の利用が長期化
冒頭でお伝えした通り、近年はスマートフォンの販売価格が高騰しており、なかには10万円や20万円を超える機種も登場しています。
例えば、2024年にAppleから発売された「iPhone 16」は、ストレージ容量が少ない最安モデルでも124,800円(税込)※1と非常に高価です。
スマホの本体価格が高騰すると、買い替え(機種変更)の機会が減少し、自然と同じ端末を長期にわたって利用し続ける方が増加します。
一方、利用期間の長期化に伴い、日常生活の中で落下や水没などの理由でスマホが故障する可能性も高くなり、修理や交換をする機会が増えることも予想されます。
さらに、本体価格の高騰に伴い、スマホの修理費用や交換費用も値上がりしています。上述の「iPhone 16」を例に挙げると、画面割れの修理だけでも42,800円(税込)※2の修理費用が発生します。
「スマホ保険(モバイル保険)」に加入していれば、少額の保険料で大きな保証を備えることができ、高額な修理費用が発生した際も安心です。
※1:Apple公式ストアで購入する場合の販売価格です
※2:2025年2月26日時点におけるAppleで直接修理を行う場合のおおよその料金です。Apple正規サービスプロバイダで修理する際は料金が異なる場合があります
スマホの保証サービスは大きく分けて3種類
スマホの保証サービスは、大きく分けると「スマホ保険」、「キャリア保証」、「メーカー保証」の3種類が挙げられます。
スマホの保証サービスの種類 | ||||||
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スマホ保険 | キャリア保証 | メーカー保証 | ||||
提供元 | 少額短期保険会社 | 通信キャリア | 各メーカー | |||
保証期間 | 1年間(延長可能なケースが多い) | 2年間(延長なし) | 2年間(延長なし) | |||
利用回数 | 上限金額まで無制限 | 年2回または年3回まで | 年1回または年2回まで | |||
一例 | ・ニッセイプラス少額短期保険:月々200円からのスマホ保険 ・さくら少額短期保険:モバイル保険 ・さくら少額短期保険:あんしんスマホ保険 ・justInCase:スマホ保険 ・Mysurance:スマホ保険 ・Mysurance:クロネコ「スマホもしも保険」 ・ワランティ少額短期保険:スマホ保険 ・イオン少額短期保険:イオンのスマホ保険 | ・ドコモ:smartあんしん補償(iPhone・Android兼用) ・au:故障紛失サポート ワイド with AppleCare Services & iCloud+(iPhone専用) ・au:故障紛失サポートワイド with Cloud(Android専用) ・ソフトバンク:あんしん保証パック W with AppleCare Services(iPhone専用) ・ソフトバンク:あんしん保証パックネクスト(Android専用) ・楽天モバイル:故障紛失保証 with AppleCare Services & iCloud+(iPhone専用) ・楽天モバイル:スマホ交換保証プラス&家電補償(Android専用) | ・Apple(iPhone):AppleCare+ for iPhone ・Google(Pixel):Preferred Care ・Samsung(Galaxy):Galaxy Care ・SHARP(AQUOS):モバイル補償パック for SIMフリー ・SONY(Xperia):Xperiaケアプラン ・オウガ・ジャパン(OPPO):O Care保証サービス |
「スマホ保険」は、少額短期保険会社などが運営する保険商品です。生命保険や損害保険と同様で、毎月の保険料を負担することで、もしものときの大きな保証を備えられます。
「キャリア保証」は、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなどのMNO、格安SIMを運営するMVNOが運営する保証サービスです。
「メーカー保証」は、スマホメーカーが提供する独自の保証サービスで、基本的には自社メーカーのスマホしか契約ができません。
いずれのサービスもスマホの修理や交換費用が発生した際に利用できますが、毎月の保険料負担の有無以外に、保証期間や利用回数に大きな違いがあります。
特に、キャリア保証やメーカー保証は保証期間を延長できないケースが多く、長期にわたって同じ端末を使い続けるケースでは、もしものときに一切の保証を受けられない可能性も考えられるでしょう。
一方、スマホ保険は契約が続く限りは半永久的に保証を受けられます。年間の上限金額まで何度でも補償を受けられる点に加え、キャリア保証やメーカー保証では対応できない故障や破損についても補償されるケースもあります。
反対に、スマホ保険は各社が独自の加入条件を設けており、条件を満たしていない場合はスマホ保険に加入できない場合もあるので注意が必要です。
スマホ保険の加入がおすすめな人
ここまでに解説した「スマホ保険の必要性」を踏まえた上で、スマホ保険の加入がおすすめな人の特徴を解説します。
スマホ保険の加入がおすすめな人
上記に該当する場合は、もしものときのスマホの故障に備えて、スマホ保険に加入するのがおすすめです。それぞれの理由について詳しく解説します。
スマホを仕事でも利用する人
プライベートに限らず、スマホを仕事でも利用する機会が多い人は、スマホ保険に加入したほうが良いでしょう。
仕事にご自身のスマホを使わない人に比べ、圧倒的にスマホの利用時間が増えるため、その分スマホが故障するような事故に遭遇するリスクも高くなってしまいます。
もしスマホが故障すれば仕事に悪影響を及ぼす可能性も考えられ、取引先や仕事仲間との連絡ツールとして使っている人は、スマホ保険に加入しておくと安心です。
小さな子どもがいる人
小さな子どもがいる人にとっても、スマホ保険は必要性が高いサービスといえます。
特に、2〜3歳くらいの小さな子どもは、感情表現や遊びの一環として、目に付く物を手にとって投げたりぶつけたりすることがあります。
テーブルの上に置いたスマホを、子どもが落として画面を割ってしまうこともあるでしょう。
子育てには何かとお金がかかるものです。スマホの修理費用や交換費用などの余計な出費を減らすためにも、出産を控える方や子育て中の方は、もしものときに備えてスマホ保険に加入しておくと安心です。
よく海外に行く人
趣味や仕事で海外へ行く機会が多い人も、スマホ保険に入っておくと安心です。
国によっては盗難被害が多く、日本にいるよりもスマホを紛失するリスクは非常に高いと言えます。
言語が通じない国や地域でスマホを紛失すると死活問題になるため、紛失時の代替機など手厚いサポートが充実しているスマホ保険に加入しておくと安心です。
なお、スマホ保険は盗難や紛失時の補償がオプションとなっているケースが多いため、事前に補償内容をしっかり確認しましょう。
高額な端末を長期で利用する人
冒頭でもお伝えした通り、近年のスマートフォンは10万円や20万円を超える高額な機種も数多く登場しています。
本体価格が高額な機種は修理費用も高額なので、少しの画面割れや外装破損などを修理するだけでも数万円以上の費用がかかる場合が多いです。
高額な端末を購入して長期間使い続けたいと考えている人は、バッテリーの劣化や不慮の事故によるスマホの故障に備えて、スマホ保険に加入しておくと安心です。
スマホをよく壊す・過去に壊したことがある人
これまでの人生で1年のうちに複数回スマホを故障させてしまったことがある人は、スマホ保険に加入して高額な修理費用に備えておくのが良いでしょう。
たとえば、スマホの画面割れを修理するだけでも安くて数千円、高いと数万円の費用がかかります。
仮に3,000円程度で画面割れを修理できたとしても、1年のうちに何度も落下させて画面を割ってしまうと、それだけで修理費用が1万円を超えてしまう可能性も。
スマホを水没させてしまう人も少なくないので、過去に何度もスマホを壊してしまった経験がある人は、スマホ保険に加入しておきましょう。
スマホ保険の加入をおすすめしない人
多くの人にとって必要性の高いスマホ保険ですが、反対に、以下に該当する人はスマホ保険の必要性はそこまで高くありません。
スマホ保険の加入をおすすめしない人
短期間で機種変更をする人
スマホを1〜2年程度の短い期間で機種変更する人は、スマホ保険に加入する必要性はそこまで高くありません。
保有期間が短いため故障のリスクが抑えられており、仮にスマホが故障しても新品の端末に機種変更をしてしまえば、毎月の保険料を負担して保証を備える必要はないでしょう。
iPhoneやGoogle Pixelシリーズなど、毎年発表される新機種への買い替えを楽しみにしている方は、スマホ保険に支払う保険料を新機種の購入費用に充てたほうが良いという考え方もあります。
安価な端末を利用している人
近年では高額なスマートフォンが多く登場していますが、一方で各メーカーからは2万円程度で購入できるエントリーモデルのスマホも販売されています。
安価な端末を利用する場合は、仮に修理が必要な場合でも交換費用が割安なケースも少なくありません。
場合によっては、スマホ保険で備えるより買い替え費用のほうが安く済む場合もあるので、安価な端末を利用している人にとって、スマホ保険の優先度は低いといえるでしょう。
スマホにガラスコーティングやケースを付けている人
ガラスコーティングとは、スマホ本体に特殊なガラス成分の被膜を形成し、スマホ本体の強度を底上げするコーティング技術です。
ガラスコーティングをしていれば、何もしない状態に比べてスマホが破損しづらい状態になっています。
同様の理由で、普段からスマホケースや保護フィルムを使っている人にとっても、スマホ保険の必要性はそこまで高くありません。
おすすめのスマホ保険
おすすめのスマホ保険を知りたい方は、以下の記事をご参考ください。

おすすめのスマホ保険の記事でわかること
- ひと目で分かる、スマホ保険・補償サービス22選のスペック比較表:保険料・保障範囲・加入条件などを比較しながら検討できる
- おすすめのスマホ保険8選:22選の中から特におすすめのスマホ保険8選の詳細がわかる
自分にあったスマホ保険が見つかるはずです。
まとめ
スマホ保険を検討中の人は、以下を参考にしながらご自身にとってスマホ保険が必要かどうかを振り返ってみましょう。
スマホ保険の加入がおすすめな人
スマホ保険の加入をおすすめしない人
近年のスマートフォンは本体価格が高騰し、それに伴い修理や交換費用も大幅に値上がりしています。
一度の修理で数万円以上の費用が発生するケースも多いため、多くの人にとって「スマホ保険(モバイル保険)」に加入する必要性は高いと考えられます。
ご自身にとってスマホ保険が必要と感じた場合は、本記事でご紹介したおすすめのスマホ保険を参考にしていただけると幸いです。