不動産クラウドファンディングのおすすめ9選徹底比較|仕組みや選び方もわかる!

不動産価格の高騰がニュースになっている昨今、資産形成の手段として不動産投資に興味を持っている方は多いでしょう。しかし、不動産投資は自己資金の準備や物件選び、ローン契約など初心者には難しいハードルがいくつもあります。

そこで、手軽に不動産投資に挑戦したい方におすすめなのが「不動産クラウドファンディング」です。不動産クラウドファンディングは、複数の投資家から集めた資金をもとに不動産投資を行うサービスで、面倒な手続きを踏まずに少額から不動産投資を始められるメリットがあります。

本記事では不動産クラウドファンディングの仕組みや、おすすめの不動産クラウドファンディング10選を紹介します。

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【比較表】おすすめの不動産クラウドファンディング10選
COZUCHICREAL利回り不動産みんなで大家さんTECROWDちょこっと不動産TSON FUNDINGRIMPLETOMOTAQU
想定利回りの目安4~10%3~5%5~12%6~7%8~12%4%5.3~6%2.7%5~8%
劣後出資比率の目安3~60%5~20%10%20%5~10%30~40%20%30%10%
募集方法先着順
抽選
先着順先着順
抽選
先着順先着順先着順先着順
抽選
抽選先着順
抽選
最低出資額1万円1万円1万円100万円10万円1万円10万円1万円10万円
運用期間の目安3か月~10年3か月~3年6か月~2年3~5年8か月~5年4か月~1年6か月~10年6か月3か月~2年
途中解約×××××××
上場××※1××××
詳細ページ詳細詳細詳細詳細詳細詳細詳細詳細詳細
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2025年1月時点の情報
※1:ロンドン証券取引所 上場のMOH NIPPON PLCの子会社化による

不動産投資を検討中で、まずはクラウドファンディングから始めたい方は、ぜひ参考にしてください。

注記:当サイトを経由したお申し込みがあった場合、当社は提携する各企業から報酬の支払いを受けることがあります。提携や報酬の支払いの有無が、当サイト内での評価に影響を与えることのないようにしています。

目次

不動産クラウドファンディングの仕組み

不動産クラウドファンディングの仕組み

不動産クラウドファンディングとは、複数の投資家から集めた資金をもとに不動産投資を行うサービスのことです。

現在さまざまな事業者が不動産クラウドファンディングのサイトを運営しており、住宅やテナントビル、商業施設、福祉施設など、多種多様なファンドの出資募集がかかっています。

投資先や想定利回り、運用期間、最低投資額はファンドごとに異なり、投資家は公開情報を参考に出資先を選びます。事業者は投資家から集めた資金を不動産の取得・運用にまわし、得た収益を投資家に分配します。これが不動産クラウドファンディングの仕組みです。

不動産クラウドファンディングがおすすめな人
  • 頭金等のまとまった資金の用意が難しい人
  • ローンの審査が不安な人
  • 物件の管理等に手間や時間をかけずに不動産投資をしたい人
  • なるべくリスクを抑えて不動産投資したい人

事業者もファンドに共同出資している

不動産クラウドファンディングでは、事業者もファンドに「優先劣後方式」で共同出資している場合が多いです。

「優先劣後方式」とは、不動産クラウドファンディングのリスクを低減する仕組みです。

優先劣後方式とは

優先劣後方式の不動産クラウドファンディングでは、事業者もファンドに共同出資し、投資家の出資分を「優先出資」、事業者の出資分を「劣後出資」として資金管理します。優先劣後方式のファンドでは、運用がうまくいかず損失が出た場合に事業者が先に損失を負担するため、投資家は元本割れリスクの低減が可能です。

ただし、優先劣後方式のファンドは、事業者が出資した分だけ投資家の出資枠が減ってしまうデメリットがあります。人気の高いファンドでは、枠が埋まり希望額の出資ができないこともしばしばです。

優先出資と劣後出資の割合はファンドによって異なります。不動産クラウドファンディングのリスクを抑えるには、優先劣後方式のファンドのなかでも事業者の出資割合が高いファンドを選ぶとよいでしょう。

優先劣後方式の不動産クラウドファンディングのポイント
  • クラウドファンディング事業者もファンドに共同出資する
  • 損失は事業者の出資分から引かれるため、元本割れリスクが低減
  • 投資家の出資枠が減ってしまうため、希望額が出資できない可能性がある

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※2024年6月24日当社データベースより概算(オカネコサービスすべての実績総数)

不動産クラウドファンディングおすすめ10選

不動産クラウドファンディングのおすすめ10選を紹介します。各事業者のおすすめポイントや特徴、概要も解説するので、不動産クラウドファンディングを選ぶ際の参考にしてください。

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【比較表】おすすめの不動産クラウドファンディング10選
COZUCHICREAL利回り不動産みんなで大家さんTECROWDちょこっと不動産TSON FUNDINGRIMPLETOMOTAQU
想定利回りの目安4~10%3~5%5~12%6~7%8~12%4%5.3~6%2.7%5~8%
劣後出資比率の目安3~60%5~20%10%20%5~10%30~40%20%30%10%
募集方法先着順
抽選
先着順先着順
抽選
先着順先着順先着順先着順
抽選
抽選先着順
抽選
最低出資額1万円1万円1万円100万円10万円1万円10万円1万円10万円
運用期間の目安3か月~10年3か月~3年6か月~2年3~5年8か月~5年4か月~1年6か月~10年6か月3か月~2年
途中解約×××××××
上場××※1××××
詳細ページ詳細詳細詳細詳細詳細詳細詳細詳細詳細
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2024年1月時点の情報
※1:ロンドン証券取引所 上場のMOH NIPPON PLCの子会社化による
※2:NASDAQに親会社(株式会社シーラテクノロジーズ)が上場

COZUCHI

おすすめポイント
  • 短期運用型・中長期運用型のファンドがあり、資金計画に応じた出資が可能
  • これまでに100件を超えるファンドの運用実績がある
  • 手数料を払えば途中解約が可能

COZUCHIは最低出資額1万円から参加できる不動産クラウドファンディングです。

専門家目線でリスクを判断し、オフィスビルやマンション、開発用地などさまざまな物件を取り扱い、資金の流動性を確保した運用を目指しています。

運用期間の目安は3か月~10年で、短期運用型・中長期運用型のファンドがあるため、自分の資金計画に応じた出資が可能です。

COZUCHIの運営はLAETOLI株式会社が行っており、前身サービスである「WARASHIBE」を含め、これまでに100件を超えるファンドの運用実績があります。

元本毀損は一度もなく、手数料を払えば途中解約も可能(中長期運用型のファンドは手数料無料)なため、リスクを抑えた運用を望む方におすすめです。

COZUCHIの概要
会社名LAETOLI株式会社
資本金1億円
想定利回りの目安4~10%
募集方法先着順・抽選
最低出資額1万円
物件種別オフィスビル・マンション・開発用地など
運用期間の目安3か月~10年
途中解約の可否

CREAL

おすすめポイント
  • 家賃収入をもとにした配当を行うインカムゲインのファンドを中心に取り扱う
  • 保育園や学校など社会貢献性の高い物件を扱っている

CREAL(クリアル)は東証グロース市場に上場するクリアル株式会社が提供する不動産クラウドファンディングです。

保育園や学校など社会貢献性の高い物件を豊富に扱っているのが特徴で、最低出資額1万円から参加できます。

CREALは家賃収入をもとにした配当を行うインカムゲインのファンドを中心としているため、低リスクで安定的な運用が期待できます。

2024年2月末時点で運用中のクリアル組成ファンドの想定利回りの平均値は4.3% です。運用期間が1年以下の短期案件もあるので、気軽に挑戦しやすいでしょう。

CREALの概要
会社名クリアル株式会社
資本金12億4,542万4,950円
想定利回りの目安4.3%
募集方法先着順
最低出資額1万円
物件種別保育園・学校・物流施設・区分マンションなど
運用期間の目安3か月~3年
途中解約の可否×

利回り不動産

おすすめポイント
  • 想定利回り10%前後の高利回りが期待できるファンドを多く取り扱う
  • 案件数は2024年4月末時点で累計54件を超え、現時点での償還実績は100%

利回り不動産は「1万円から出来る不動産投資」をキャッチコピーに、高利回りが期待できる案件を取り扱う不動産クラウドファンディングです。

利回り不動産を運営する株式会社ワイズホールディングスは、もともとホテル用地やレジデンスを中心とした不動産開発をメインに行っている会社です。

運用期間は1年程度のものが多く、想定利回り10%前後のファンドもあるので、短期の運用でしっかり配当が狙えます。

利回り不動産の案件数は2024年4月末時点で累計54件を超え、現時点での償還実績は100%のため、今後もたくさんのファンド募集がかかることが期待されます。

利回り不動産の概要
会社名株式会社ワイズホールディングス
資本金1億円
想定利回りの目安5~12%
募集方法先着順・抽選
最低出資額1万円
物件種別テナントビル・リゾートヴィラ・バルクプロジェクトなど
運用期間の目安6か月~2年
途中解約の可否×

みんなで大家さん

おすすめポイント
  • 運用期間3~5年程度のファンドがメイン
  • 想定利回りが6~7%と比較的高い
  • 利益分配金が2か月に1回の頻度でもらえる

みんなで大家さんは1口100万円から始められる不動産クラウドファンディングで、運用期間3~5年程度のファンドを中心に扱っています。

ファンドの募集はみんなで大家さん販売株式会社が、運用は都市綜研インベストファンド株式会社が行っており、想定利回りは6~7%と比較的高いです。

最低でも100万円の資金が必要ですが、利益分配金が2か月に1回の頻度でもらえること、営業者への譲渡により現金化しやすいことは大きなメリットといえます。

みんなで大家さんの概要
会社名募集:みんなで大家さん販売株式会社
運用:都市綜研インベストファンド株式会社
資本金みんなで大家さん販売株式会社:1億円
都市綜研インベストファンド株式会社:29億2,330万9,139円
想定利回りの目安6~7%
募集方法先着順
最低出資額100万円
物件種別成田空港周辺開発・物流センター・テナントビルなど
運用期間の目安3~5年
途中解約の可否

TECROWD

おすすめポイント
  • アメリカや新興国などの海外不動産ファンドを取り扱う
  • 国内不動産ファンドは、福祉施設・ホテル・マンションなど多種多様な案件を取り扱う

TECROWD(テクラウド)は海外不動産に投資できるのが特徴の不動産クラウドファンディングです。「新興国の発展に投資ができる 」がコンセプトで、これまでアメリカ以外にもスリランカ、モンゴル、カザフスタンなどの海外不動産ファンドの募集実績があります。

また、TECROWDでは国内不動産のファンドも扱っており、福祉施設・ホテル・マンションなど多種多様な案件が揃っています。ただし、国内不動産のファンドの想定利回りは5%前後で、海外不動産のファンドに比べて低い傾向です。

最低出資額は10万円なので、少額から手軽に海外不動産投資に挑戦したい方は利用を検討するとよいでしょう。

TECROWDの概要
会社名TECRA株式会社
資本金1億5,660万円
想定利回りの目安8~12%
募集方法先着順
最低出資額10万円
物件種別海外不動産・福祉施設・ホテル・マンションなど
運用期間の目安8か月~5年
途中解約の可否×

ちょこっと不動産

おすすめポイント
  • 取り扱い物件は東京都の居住用物件で、運用期間4か月~1年程度の短期型ファンドが多い
  • 劣後出資割合が30%以上と高い

ちょこっと不動産は1991年創業の不動産会社・株式会社良栄が運営する、東京都の居住用物件がメインの不動産クラウドファンディングです。

最低出資額は1万円で、運用期間4か月~1年程度の短期型ファンドが多いので、長期の資金拘束ができない方も利用しやすいでしょう。

ちょこっと不動産のファンドは想定利回り4%前後が中心でリターンはやや低めですが、劣後出資割合が30%以上と高いので、リスクを抑えた運用をしたい方におすすめです。

ちょこっと不動産の概要
会社名株式会社良栄
資本金3億8,982万円
想定利回りの目安4%
募集方法先着順
最低出資額1万円
物件種別戸建住宅・アパート・区分マンションなど
運用期間の目安4か月~1年
途中解約の可否×

TSON FUNDING

おすすめポイント
  • 物件選定にAIを活用することで高利回りと堅実性を確保
  • 運用が終了しても途切れることなく代替ファンドの提案が可能

TSON FUNDING(ティーソンファンディング)は名古屋に本社を持つ株式会社TSONが運営する、戸建やアパートなどの賃貸住宅に投資可能な不動産クラウドファンディングです。

物件選定にAIを活用しており、収集した約300万件の不動産データを分析し、住所・希望価格・希望販売期間を入力するだけで、市場の販売動向を把握できる独自のマーケティングシステムを活用しています。

それにより高利回りと堅実性の確保ができ、想定利回り5.3~6%のファンドが多くあります。

ファンドの運用が終了しても途切れなく代替ファンドの提案が可能なため、長期で投資したい方にも短期で回収したい方にもおすすめです。

TSON FUNDINGの概要
会社名株式会社TSON
資本金1億円
想定利回りの目安5.3~6%
募集方法先着順・抽選
最低出資額10万円
物件種別戸建住宅・アパートなど
運用期間の目安6か月~10年
途中解約の可否×

RIMPLE

おすすめポイント
  • 運営会社は東証プライム上場企業
  • 劣後出資比率が30%以上と高い
  • 最低出資額は1万円~、運用期間6か月と短期のため、初心者にもおすすめ

RIMPLE(リンプル)は東証プライム上場企業のプロパティエージェント株式会社が提供する不動産クラウドファンディングで、運営会社の信頼性の高さが人気を集めています。

都内を中心とした複数の賃貸マンションに投資できるファンド「Rimple’s Selection」は、最近は想定利回り2.7%で募集がかけられています。ほかの不動産クラウドファンディングに比べて想定利回りは低いですが、劣後出資比率が30%以上と高いためローリスクでの運用が可能です。

最低出資額は1万円からで、運用期間も6か月と短期のため、不動産クラウドファンディングが初めての方も気軽に参加しやすいでしょう。

RIMPLEの概要
会社名プロパティエージェント株式会社
資本金6億1,873万円
想定利回りの目安2.7%
募集方法抽選
最低出資額1万円
物件種別賃貸マンション
運用期間の目安6か月
途中解約の可否×

TOMOTAQU

おすすめポイント
  • 想定利回り5~8%の高利回りファンドをメインに取り扱う
  • 一棟ビル・マンションへの投資により安定的な運用を実現
  • すべてのファンドが劣後出資比率10%

TOMOTAQU(トモタク)は想定利回り5~8%の高利回りファンドを中心に扱っている不動産クラウドファンディングで、最低出資額10万円から参加可能です。

TOMOTAQUを運営する株式会社イーダブルジーは、不動産売買・仲介を行ってきた会社で物件選定に強みがあり、一棟ビル・マンションへの投資により安定的な運用を実現しています。

すべてのファンドが劣後出資比率10%となっており、元本割れリスクを軽減しながら高い利回りが期待できるところがTOMOTAQUのおすすめポイントです。

TOMOTAQUの概要
会社名株式会社イーダブルジー
資本金1億円
想定利回りの目安5~8%
募集方法先着順・抽選
最低出資額10万円
物件種別一棟ビル・一棟マンション・ホテルなど
運用期間の目安3か月~2年
途中解約の可否×

不動産クラウドファンディング事業者の選び方

不動産クラウドファンディングは事業者によって取り扱うファンドの傾向が異なります。不動産クラウドファンディング事業者の選び方のポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。

ファンドの数や取り扱う募集口数が豊富なサイト

不動産クラウドファンディングは、人気のあるファンドだとすぐに募集が締め切られたり、なかなか抽選に当たらなかったりするデメリットがあります。

出資のチャンスをつかめるよう、できるだけファンドの数や取り扱う募集口数が豊富なサイトを選ぶのがおすすめです。

おすすめサイト
  • COZUCHI:大規模プロジェクトが多く募集口数が多い
  • TSON FUNDING:ファンド組成数が多く応募できる機会が多い

想定利回りが高いファンドを多く扱うサイト

できるだけ高い投資効果を得たいなら、想定利回りが高いファンドを扱っている不動産クラウドファンディングがおすすめです。

想定利回り5%以上のファンドは、比較的高利回りといえるでしょう。

おすすめサイト

劣後出資割合が高いファンドを多く扱うサイト

劣後出資割合が多いファンドを選べば、元本割れリスクを軽減してローリスクな運用が可能です。

例えば、劣後出資割合が20%以上のファンドを扱うサイトなら、不動産の評価額・賃料の下落が起きても20%までは優先出資元本が保全されます。

おすすめサイト

運営元の経営が安定しているサイト

不動産クラウドファンディングのリスクの1つに、事業者の倒産リスクがあります。そのため、特に長期の運用をする場合は運営元の経営が安定していることが重要です。

判断の参考として、運営元が上場しているかどうか資本金額をチェックするとよいでしょう。

おすすめサイト
  • RIMPLE:東証プライム市場上場企業・資本金6億1,873万円
  • CREAL:東証グロース市場上場企業・資本金12億4,542万4,950円

希望する運用期間のファンドがあるサイト

不動産クラウドファンディングの運用期間は、短いもので3か月程度、長いもので10年程度です。

希望する運用期間によって、不動産クラウドファンディングのサイトを選ぶのもおすすめです。

短期ファンドの特徴・資金の流動性が高い
・運営会社の倒産リスクが低減する
・運用資金の入金にタイムラグが発生し、投資効率が悪くなる場合がある
長期ファンドの特徴・長く保有できるので手続きの手間が少ない
・市場の変化の影響を受けやすい
・資金が必要なときに簡単に引き出せない
おすすめサイト

不動産クラウドファンディングのメリット

不動産クラウドファンディングのメリットについて詳しく解説します。

少額から不動産投資ができる

不動産クラウドファンディングは少額からの投資が可能です。最低投資額は事業者やファンドによりますが、なかには1万円から参加できるものもあります。

一方、通常の不動産投資では、融資を受ける場合でも物件価格の5~10%程度の自己資金が必要です。例えば3,000万円の物件を買うなら、150~300万円の現金を用意しなければなりません。

自己資金がない方でもすぐに不動産投資を始められる点は、不動産クラウドファンディングの大きなメリットです。

物件管理が不要

不動産クラウドファンディングは、事業者が不動産の運用を行うため物件管理が不要です。

入居者の募集や家賃の入金確認、入居者対応、建物管理などの業務を行う必要がなく、出資後は事業者からの収益分配を待つだけで済むので、ほったらかしで不動産投資ができます。

面倒な手続きや審査が不要

不動産クラウドファンディングでは事業者が物件取得を行います。そのため自分で物件を購入する場合とは違い、何枚もの書類に記入したり、必要書類を揃えたりする手間がかかりません。

ローン審査も不要なので、投資用ローンの承認が下りるか不安な方も気軽に不動産投資を始められます。

基本的に投資金以外に費用がかからない

通常の不動産投資は修繕費などの思いがけない出費が発生する可能性がありますが、不動産クラウドファンディングは基本的に投資金以外の費用がかかりません。そのため、自分が希望する出資額の範囲内での不動産投資が可能です。

また、ファンドの想定利回りを参考にして、どのくらいのリターンが得られそうかも簡単に計算できます。

不動産クラウドファンディングのデメリット

不動産クラウドファンディングのデメリットについて詳しく解説します。

元本割れのリスクがある

不動産クラウドファンディングの各ファンドで公開されている想定利回りは、あくまでも「想定」であり、想定利回りどおりの運用を保証するものではありません。運用がうまくいかなかった場合は、想定利回りを下回る分配金しか得られない可能性があります。

また、不動産クラウドファンディングには、出資額よりも少ない金額しか戻ってこない「元本割れリスク」があることも理解しておきましょう。

基本的に途中解約ができない

不動産クラウドファンディングは基本的に途中解約ができず、運用期間が終わるまで資金拘束されてしまうのがデメリットです。

ただし、不動産クラウドファンディングによっては、手数料を支払うことで途中解約や譲渡が可能なものもあります。出資前に、運用期間および途中解約・譲渡の可否を必ず確認しておきましょう。

必ず希望のファンドに投資できるわけではない

人気のある不動産クラウドファンディングは、出資が殺到して早く募集が終了してしまう可能性があります。

参加可否は先着順または抽選で決まりますが、必ず希望のファンドに希望額を投資できるわけではないのがデメリットです。

投資にローン等は活用できない

自分で物件を購入する場合は投資用ローンの利用が可能ですが、不動産クラウドファンディングではローン等が活用できません。

クレジットカードや振込での決済となるため、出資は手元にある資金の範囲内に限られます

不動産クラウドファンディングで失敗しないための注意点

不動産クラウドファンディングで失敗しないためには、以下の点に注意しましょう。

不動産クラウドファンディングで失敗しないための注意点

途中解約が可能か確認する

不動産クラウドファンディングは基本的に途中解約ができませんが、ファンドによっては途中解約または譲渡を認めている場合があります。

運用期間中に資金を引き出す選択肢を残したい場合は、必ず途中解約が可能か確認しましょう。

複数のファンドの候補から選ぶ

不動産クラウドファンディングの投資先や想定利回り、運用期間、最低投資額などの条件はファンドによって異なります。

出資先を決める際はさまざまな事業者の商品を比較したうえで、複数のファンドの候補から自分の投資方針に合うものを選びましょう。

余剰資金で投資をする

安定的な利回りが得られるとして注目を集めている不動産クラウドファンディングですが、投資である以上は元本割れリスクがあります。また、先述のとおり運用期間中は基本的に資金の引き出しができません。

そのため、不動産クラウドファンディングへの投資は余剰資金で行うことが大切です。生活費や近い将来に使う予定のあるお金は、不動産クラウドファンディングに投資しないようにしましょう。

【Q&A】不動産クラウドファンディングに関するよくある質問

最後に、不動産クラウドファンディングに関するよくある質問に回答します。

1. 不動産クラウドファンディングは儲からない?

不動産クラウドファンディングの想定利回りはファンドによりますが、年利3~8%程度 のものが多くみられます。たとえば100万円を不動産クラウドファンディングに投資し、年利5%で1年間運用した場合の儲けは税引き前で5万円です。

不動産クラウドファンディングはローンが使えないため、自分で物件を購入する不動産投資に比べると利益が少ないように感じるかもしれませんが、儲からないということではありません。

2. 不動産クラウドファンディングと不動産投資の違いは?

不動産クラウドファンディングと不動産投資の違いは以下のとおりです。

不動産クラウドファンディングと不動産投資の違い
 不動産クラウドファンディング不動産投資
始め方ファンドの募集に応募する自分で物件を購入し運用する
収益の仕組み事業者からの分配金家賃収入または物件売却益
自己資金1万円程度~物件価格の5~10%程度が必要
ローン利用不可利用可
運用期間数か月から数年数年から数十年
リスク元本割れリスク、事業者の倒産など空室リスク、金利上昇リスクなど
3. 利益が出たら何か手続きが必要?

不動産クラウドファンディングの分配金は雑所得として扱われるため、年間の雑所得が20万円を超える場合は確定申告が必要です。

また、もともと確定申告の必要がある場合も、不動産クラウドファンディングで得た利益を申告しなければなりません。

4. 募集金額に達しなかったら返金される?

不動産クラウドファンディングの目標募集金額に達しなかった場合は、プロジェクトが不成立となり出資金は全額返金されるのが一般的です。

ただし、一定金額が集まっていれば予定どおりに運用開始される場合もあるので、ファンド計画をよく確認しましょう。

5. 不動産クラウドファンディングで節税できる?

不動産クラウドファンディングへの出資には経費がかからず、自分で物件を所有するわけでもないため、通常の不動産投資のような節税効果は得られません。

6. REITとの違いは?

REITは「不動産投資信託」という証券の一種です。投資家から集めた資金で運用会社が不動産投資を行い、得た利益を配当で分配します。

REITの不動産クラウドファンディングとREITの違いは以下のとおりです。

不動産クラウドファンディングと不動産投資の違い
 不動産クラウドファンディングREIT
始め方ファンドの募集に応募する証券取引所で不動産投資信託を購入する
収益の仕組み事業者からの分配金配当・売買差益
投資資金1万円程度~数万円程度~
運用期間数か月から数年いつでも売買可能
リスク元本割れリスク、事業者の倒産など減配リスク、上場廃止や倒産のリスクなど
7. ソーシャルレンディングとの違いは?

ソーシャルレンディングは「融資・貸付型」と呼ばれるクラウドファンディングの一種です。事業者は投資家から集めた資金を企業に融資し、その利息で得た利益を投資家に分配します。

不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違いは以下のとおりです。

不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違い
 不動産クラウドファンディングソーシャルレンディング
運用方法不動産投資融資
分配金の原資家賃収入・物件売却益融資の利息
投資先の開示ありなし
事業者の共同出資ありなし
利回りの目安3~8%程度4~10%程度

まとめ

不動産クラウドファンディングを利用すれば、不動産投資の知識がない方、多額の初期費用を用意できない方、運用に手間をかけられない方でも、気軽に不動産投資を始められます。

また、ファンドの多くは事業者が共同出資する優先劣後方式を取っているため、万一運用が計画どおりにいかなかった場合でも、先に事業者に損失を負担してもらえます。劣後出資割合が高いファンドを選ぶことで、元本割れリスクを大幅に低減できるのが大きなメリットです。

なかには1万円から参加できる不動産クラウドファンディングもあるので、不動産投資に興味のある方は、初めの一歩として挑戦してみてはいかがでしょうか。

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※2024年6月24日当社データベースより概算(オカネコサービスすべての実績総数)

オカネコマガジン編集部

オカネコマガジンは、お金の悩みを抱えるユーザーとお金の悩みを解決する専門家をマッチングするサービス「オカネコ」を運営する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ、本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村 仁)が運営する、みんなのお金のことが分かるオウンドメディアです。

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