預金口座に毎月3万円ずつ貯金すると決めても買い物や飲み会などで、「結局今月は1万円しか貯められなかった…」なんてこともあるでしょう。
自分の意思だけでは誘惑に負けてしまい、うまく貯金できない場合があります。
そんなときには積立預金がおすすめです。
積立預金は毎月一定額を決まった日に積立てるタイプの預金で、自分の意思に関係なく貯金することができます。
「5年後までに200万円貯めておきたい」というように明確な貯金の目標額がある場合に効果的な預金です。
今回は積立貯金のポイントやおすすめの銀行などをご紹介します。
貯金だけでなく、初心者でも始めやすい積立投資についても解説するのでぜひ参考にしてください。
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積立預金とは? 特徴を解説
毎月一定額を自分で貯蓄しようと思っても引き落としてしまう。
余ったお金はすべて使ってしまう…。
そんな人におすすめなのが積立預金。
予め決めておいた金額のお金を毎月自動的に積み立ててくれるため、計画的に蓄財を進めることができます。
積立預金の仕組み
積立預金とは毎月同じ日に決まった額のお金を自動で蓄えてくれる預金のこと。
例えば会社の給与が支払われる普通口座から毎月一定額を積立預金に移す設定にしておくことで、天引き方式で貯蓄することができます。
自分で貯蓄するのが苦手な人にはおすすめの預金です。
積立預金のお金は契約によって預金や投資信託、国債として運用されることがありますが、金融機関のプロが行うため、個人による株式・FX投資よりはローリスクの金融商品と言えます。
積立預金と定期預金の違い
定期預金はまとまった額のお金を予め決めておいた期間預ける預金のことで、基本的には途中で引き落とすことはできません。
その代わり、金利は0.020%と、0.001%の普通預金よりも高く設定されています(2020年10月現在)。
これに対し積立預金は最初にまとまったお金がなくてもゼロから始められる預金。
そのため、定期預金は余剰資金を手を付けずに預けておきたい人向けの預金であり、積立預金は安定して貯蓄したい人向けの預金と言えるでしょう。
また、積立預金として積立て機能をもちながら、定期預金のように引き出しに制限があるため比較的高金利となる積立定期預金というものもあります。
積立預金で注意したいこと
積立預金を使うことで貯金が苦手な人でも強制的に貯金できるようになりますが、最初のうちは利息はごくわずかです。
毎月3万円を預ける積立預金の利息を100万円の定期預金と比較した場合、同じ0.020%の金利であっても最初の1年間は最大でも36万円にしかならないため、定期預金の方が受け取る利息は多くなります。
利益を得るためではなく貯蓄するための商品として位置づけておきましょう。
「積立貯金」は大きく分けて3種類
積立貯金とは銀行で行うものというイメージがあるかもしれません。
しかし、積立貯金の方法はいくつかあります。
勤め先を介して契約することができる社内預金や財形貯蓄などがあり、銀行にはない特典がつくことも。
また、財形住宅貯蓄は住宅ローンの借入時に貯蓄額の10倍までの融資を受けられるほか、社内預金では下限利率が設定されているため金利が高くなります。
ひとつずつご紹介するので、参考にしてください。
銀行の積立預金
銀行の積立預金は積立定期預金として提供されていることが多く、その場合は金利が定期預金と同じ0.020%前後となります。
基本的には銀行の窓口で契約することができますが、ネット銀行の場合は郵送される資料に記入して契約します。
各種ローン金利の引き下げや、ローン返済時の繰り上げ手数料が無料となる特典がつく場合があります。
社内預金
社内預金は会社が従業員の預金を管理する制度のことです。
給与天引き方式で貯蓄できるため、無駄な浪費を防ぐことができます。
会社が管理しますが従業員がいつでも自由に引き出しできるよう、労働基準法で定められています。
メリットは利子の高さ。
厚生労働省によって0.5%の下限利率が定められているため、銀行よりも利息は高くなります。
しかし全ての会社が実施しているわけではなく、会社にとって負担となるため規模の小さい会社ではない場合も。
ご自分の会社に制度があるか確認してみましょう。
財形貯蓄
財形貯蓄は会社の協力のもと、給与天引きによって銀行に毎月一定額を預ける貯蓄のこと。
預金の管理が会社ではないためその点が社内預金とは異なります。
一般財形貯蓄、財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄の3種類があり、財形年金貯蓄の場合は老後に年金として受け取ることができます。
元金550万円分までに対する利息が非課税となるメリットがありますが、個人で加入することはできず、社内預金同様に会社が制度を用意していなければ利用することができません。
積立預金を始める方法
ここからは積立預金を上手に続けるためのポイントを紹介します。
これから紹介するポイントをおさえて、始めてみてください。
貯金をする目標・方針を決めましょう
積立預金を始めるには満期の設定と月々の積立額を設定する必要があります。
満期に必要な資金は、その資金を何にあてたいかによって変わるため、まずは目標設定を行いましょう。
積立金額が決まればそこから逆算して月々の積立額を求めることができます。
何も考えずに積立預金を続けてみたものの、大きい出費には全然足りないということがあります。
逆に無理して節約しながら積み立てたものの、使い道が無いという事にもなりかねません。
積立を始めるにはざっくりと10年で500万円、20年で700万円というように決めるのではなく、目標を定めましょう。
例えば住宅ローン、教育資金、老後の生活費は人生の3大支出と言われています。
子供の大学費用であれば1人当たり500万円から1000万円必要となり、老後の生活費の足しするならばライフプランによって必要な金額が大きく変わります。
とはいえ、積立額が決まったとしても急な出費で積み立てられない月もでるかもしれないため、柔軟性を持たせながら計画しましょう。
月々の積立金額はどう決める?決め方と目安
目標から逆算することで月々の積立金額を決めることができます。
利息をゼロと仮定しましょう。
生まれた子供の大学費用として500万円貯めることを目的に積立預金を始めるのであれば、18年で割って1年間に30万円程度貯蓄する必要があります。
この場合、1か月あたりの貯蓄額は2万5000円前後となります。
積立金額は変更することができるため、夫婦で働いている間は3万5000円にしておき、奥さんが産休を取得している間は1万5000円にしておくといった柔軟な対応が良いでしょう。
ボーナスも積立に配分できる
生活をするうえで積立貯金以外にも生命保険や火災保険、住宅ローンといったお金関係の出費はいろいろと重なってくるでしょう。
こうなると最初に決めた月々の積立額を守ることが難しくなる可能性があります。
この場合はボーナスを配分すると良いでしょう。
ゆうちょ銀行の自動積立預金ではボーナス月を設定しボーナスを配分することができるため、月々の積立額を1万円減らす代わりに年2回のボーナスからそれぞれ6万円を積み立てるといった工夫もできます。
満期の設定により金利や引き出す時期を決める
積立預金は満期に積立分と利息を引き出すことができます。
この際、金利は満期と月々の積立額によって変動するため手計算では難しく、細かいシミュレーションを行う必要があります。
人生にはさまざまな出費があり、計画を立てるうえで将来の出費を一部見落としてしまうと積立てが計画通りにいかなくなってしまいます。
具体的な計画を立てる際には、お金のプロであるファイナンシャルプランナーと相談してみるのも良いでしょう。
確実に積立預金で貯金を増やすには?
普通の貯金が難しいのは、私たち個人の意識によって左右されるから。
毎月2万円貯金するつもりであっても、いつでも引き出せるような状況にあれば買い物の際にATMから引き落としてしまうでしょう。
貯金を効果的に増やすには「自動」に任せるしかありません。
銀行の仕組みを上手く使い、計画的に貯蓄を進めましょう。
給料が出たらすぐに積立する「先取り貯金」
給料が支払われる口座から積立預金に毎月一定額を積み立てる設定にしたとしても、口座のお金が底をつきていれば積み立てることは不可能になります。
そのため先取り貯蓄がおすすめ。
積立預金の自動積立日を給与が支払われる翌日にしておけば、給料の一部を先取りすることができます。
社内預金や財形貯蓄であれば、会社が積立の手続きをしてくれるため、先取り貯金が可能になります。
ボーナス月には増額
積立預金の満期が長ければ毎月の積立分の出費が家計を圧迫します。
そのため一旦目標金額を決めたなら、満期が短い方が後々楽になるでしょう。
満期を短くするには毎月の積立額を多めにするか、ボーナス月の積立額を増額がおすすめ。
ボーナス月は本来買うつもりのなかった物を買ってしまいがちですので、積立預金に回しておくことで出費を抑えることができます。
また、満期が同じであれば毎年の積立額の大きい方が利息面でも有利となり、満期受取金が多くなります。
金利の高い銀行へ預金する
積立預金の金利は銀行によって変わります。
1か月単位で見れば利息も大きく変わりませんが、複利の効果によってわずかな金利の違いが満期に受け取れる金額を大きく左右します。
もしくは金利の大きい方が満期を短くすることも可能。
銀行を選ぶ際は金利を見ておきましょう。
また、給料が振り込まれる口座と積立預金の口座がそれぞれ別の銀行であれば手数料が発生してしまいます。
毎月2万円の積立に対し200円の手数料であれば実質1%のマイナスです。
手数料も考慮して銀行を選ぶ必要があります。
積立預金で貯金するならおすすめの銀行3選
多くの銀行が積立預金を提供していますが、金利が異なります。
もちろん金利の高い方がお得ですが、手数料や特典を考慮した場合、実は金利の低い銀行の方がお得だったということもあります。
どの銀行が一番お得であるかは皆さんの状況や積み立てプランによって変わるため一概には言えませんが、各銀行が提供する積立預金のなかで比較的おすすめできるものを見ていきましょう。
ソニー銀行は他の金融機関からの振込手数料が無料
就職すると給与の振込先となる銀行を会社から指定される場合があります。
リスク分散を考えて貯蓄用口座と給与の振込口座を分けたいという方もいらっしゃるかもしれませんが、異なる銀行間の振込みは手数料が発生します。
200~400円程度かかることが多く、月3万円の振込であれば実質1%前後損することになります。
振込先となる積立預金の金利が高くても手数料を考慮したら、振り込まないほうがお得になるかもしれません。
そうした点を踏まえると、ソニー銀行では他の銀行からの振込手数料が何度でも無料となるため、貯蓄用口座としておすすめです。
1000円から始めることができ、最短期間でも金利は0.010%と比較的高めに設定されています。
住信SBIネット銀行は金利が低いが管理がしやすい
残念ながら住信SBIネット銀行には積立預金のサービスはありません。
普通預金口座に貯める形になるため金利は0.001%と大手銀行と同じ低水準となってしまいます。
しかし「目的別口座」というサービスを提供しており、1つの口座の中で目的別に資金を分けて管理することが可能。
マイホーム購入用の貯蓄口座、入院・事故など緊急用の貯蓄口座、というように自分で口座名をつけることができ、各口座には目標金額を設定できます。
スマホ・ネットを通じて目標達成率をグラフで表示できるため、積立預金同様に計画的に貯蓄を進めることが可能です。
楽天銀行は普通預金の金利が高い
楽天銀行の定期預金も積立を1000円から始めることができ、月々の積立額を状況に応じて臨機応変に変化させることができます。
また、普通預金の金利が0.02%と高いことも特徴的で、使い方によっては金利を上げることも(2020年10月現在)。
そのため実質的な積立預金口座として使うことができるでしょう。
楽天銀行はオンラインに特化しているため、従来の銀行にあるような面倒な手続きが省かれているのも魅力的です。
ただし自動入金サービスはないため自分で入金する必要があります。
貯蓄計画をしっかり自分で管理できる方にはおすすめです。
積立貯金のワンステップ先「つみたてNISA」って何?
積立貯金で計画的に財産を形成できますが、あくまでも預金の一種です。
利息よりも高い利益を目指したい方や投資に興味がある方には、投資の第一歩となるつみたてNISAがおすすめ。
プロが運用する投資信託に積立てる仕組みですので通常の株取引よりも比較的リスクを抑えることができます。
最後につみたてNISAについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
一定期間一定額利益が非課税になる投資商品
NISAは少額投資非課税制度のことで、年間120万円までの投資に対する利益が非課税となる制度です。
これに対し「つみたてNISA」はNISAよりもハードルの低い制度として位置づけられ、年間40万円までの積立型投資に対する利益が非課税対象です。
毎月均等に積立てる場合は月々最大で3万3333円までが非課税枠となります。
さらに最長で20年間の積立額が非課税対象となるため、最大で800万円分の投資に対する利益が非課税となります。
積立貯金との最大の違いはリスク
積立預金は利息に対して課税されますが、つみたてNISAは利益が非課税となる点が魅力。
しかし、投資ですので必ず利益が出るわけではなく、損をする場合もあります。
積立預金で元本割れすることはありませんが、つみたてNISAでは元本割れのリスクがあるため。
投資信託には日本株に投資するものや、比較的ハイリスク・ハイリターンな新興国株に投資する商品があるため、各商品の特徴を把握したうえで商品を選びましょう。
リスクはあるものの、つみたてNISAは初心者向けの制度としてつくられたため、金融庁が安全性を認めた銘柄しか購入できないようになっています。
リスクの少ない商品から選ぶことが可能なので、初心者におすすめです。
投資初心者におすすめ
投資の言えば株やFXなどがあげられますが、ある程度の知識が欠かせません。
株取引には決算書の読み方や最新のニュースを把握しておく必要があり、FXでは各国の金融政策を考慮する必要があります。
しかし、つみたてNISAは投資対象が投資信託ですので個別株のように自分で運用する必要はないうえに、積立型なので最初にまとまった資金も必要ありません。
そのため投資初心者でも手軽に始めることができます。
▼つみたてNISAについて詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
お金の不安や悩みはチャットでプロに相談してみよう
積立預金は着実に貯金をすることが出来るため、これから貯金を始めたい方に最適な方法です。
ざっくりと始めるのではなく期限と貯金の目標額を決めてから毎月の積立額を決めるようにしましょう。
状況に応じた目標額の設定や、利息を考えた上での積立額の設定には専門的な知識が必要となる場合があります。
そんなときは、ファイナンシャル・プランナーと相談しながら理想とするライフプランを立てましょう。
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