住宅ローンの借り換え手数料を徹底比較!相場やシミュレーションでメリット額が確認できる

住宅ローンの借り換え時には、主に以下の手数料がかかります。

  • 契約中の住宅ローンの全額繰り上げ返済手数料
  • 借り換え後の銀行に支払う事務手数料
  • 住宅の抵当権変更のための登録免許税や司法書士報酬の費用

借入額1,000万円・返済期間10年の条件で変動金利の住宅ローンに借り換える場合、手数料と金利を踏まえたトータルコストの目安は約50~60万円です(詳しいシミュレーション内容は後述の住宅ローンの借り換え手数料比較表を参照)。

本記事では、住宅ローンの借り換えにかかる手数料の種類と相場や、手数料を抑える方法を紹介。住宅ローンの借り換えにかかる手数料の相場を知りたい方、借り換え手数料をできるだけ抑えたい方は、ぜひ参考にしてください。

このコンテンツの3行まとめ
  • 住宅ローンの借り換えにかかる費用は、契約中の住宅ローンの全額繰り上げ返済手数料や、借り換え後の銀行に支払う事務手数料、住宅の抵当権変更時の登録免許税や司法書士報酬費用があり、総額約50~60万円程がかかる
  • 借り換え後の金利が1%以上低い場合や、借入残高と返済期間が残っているタイミングほど借り換えメリットがあり、手数料がかかってもお得になる可能性が高い
  • 借り換え手数料は借入額や金融機関によって異なるため、金利を踏まえたトータルコストをシミュレーションして比較することが大切

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目次

住宅ローンの借り換えにかかる手数料の種類・相場

住宅ローンを借り換える場合、借り換え前の銀行・借り換え後の銀行で発生する手数料と、抵当権の変更費用が発生します。

住宅ローンの借り換え時にかかる手数料の相場
内容諸費用金額の目安
借り換え前の銀行で発生する手数料全額繰り上げ返済手数料0円~5.5万円
保証会社事務手数料0円~1万円
借り換え後の銀行で発生する手数料事務手数料定額型:数万円~30万円
定率型:借入額の2.2%
保証料借入額の0%~2%
印紙税0円~2万円
抵当権の変更費用登録免許税借入額の0.4%
司法書士報酬5万円~10万円
その他保証料等、金融機関によって別途費用がかかる場合があります。

それぞれ詳しく見ていきます。

借り換え前の銀行で発生する手数料

借り換え前の銀行で発生する費用

  • 全額繰り上げ返済手数料:0円~5.5万円
  • 保証会社事務手数料:0円~1万円

住宅ローンの借り換えは、借り換え後の銀行で受けた融資を使い、契約中の住宅ローン残高を全額繰り上げ返済することで行います。その際、銀行によっては数千円から数万円の全額繰り上げ返済手数料が必要です。

また、契約中の住宅ローンで保証料を一括前払いしている場合は、全額繰り上げ返済に伴い保証料が一部返金されることがあり、1万円前後の保証会社事務手数料がかかります。

借り換え後の銀行で発生する手数料

借り換え後の銀行で発生する費用

  • 事務手数料:定額型は数万円~30万円、定率型は借入額の2.2%
  • 保証料:借入額の0%~2%
  • 印紙税:0円~2万円

事務手数料は住宅ローンの借入時にかかる手数料で、定額型と定率型の2種類があります。相場は定額型が数万円から30万円程度、定率型は借入金額の2.2%です。

保証料は、保証会社を利用して融資を受ける場合に発生する費用です。保証会社を利用することで、連帯保証人を立てなくても住宅ローンを契約できます。保証料の相場は借入額の0%~2%で、なかには保証料無料の住宅ローンもありますが、その分事務手数料が高くなっている場合もあるのでトータルコストを比較しましょう。

印紙税は、住宅ローンの契約書を交わす際にかかる費用です。印紙税は借入額によって変わり、500万円超~1,000万円以下では1万円、1,000万円超~5,000万円以下では2万円です。ただし、電子契約の場合は印紙税がかかりません

抵当権の変更費用

抵当権の変更費用

  • 登録免許税:借入額の0.4%
  • 司法書士報酬:5万円~10万円

抵当権は、融資を行う銀行などが不動産に設定する権利のことです。

住宅ローンを契約する際は、住宅を担保に入れて銀行から融資を受けます。これにより、万一住宅ローンの返済が滞れば、銀行は抵当権を行使し、住宅を競売にかけて弁済を進めることが可能になります。

そのため、住宅ローンの借り換え時には抵当権の変更が必要で、手続きの過程で登記免許税(借入額×0.4%)や司法書士報酬などの費用がかかります。抵当権変更手続きの司法書士報酬の相場は5万円~10万円です。

その他の手数料(借り換え前から継続してかかる費用)

住宅ローンの借り換え時にかかるその他の費用は、火災保険料団体信用生命保険(団信)の保険料などがあります。

火災保険は住宅ローンとは別契約のため、借り換え後も継続が可能です。ただ、見直しによって保険料が安くなる可能性もあるので、住宅ローンの借り換えを機に現在の契約内容を確認するとよいでしょう。

団信は住宅ローンの借り換えに伴い終了となるため、借り換え先の団信に入り直す必要があります。団信の費用は住宅ローンや保障内容によって異なり、無料で加入できる場合もありますが、上乗せ金利がかかることもあるので、住宅ローンの金利や手数料と一緒に確認しておきましょう。

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手数料がかかっても借り換えメリットがあるパターン

借り換えメリットがあるパターンの目安

  • 金利:借り換え前より1%以上低い場合
  • 借入残高:1,000万円以上
  • 返済期間:10年以上

住宅ローンの借り換えには手数料がかかりますが、現在の住宅ローンと借り換え先の金利差が大きければ、手数料を含めても借り換えメリットを得られます。目安として現在の住宅ローンより1%以上低い金利なら、十分な借り換えメリットを得られる可能性が高いでしょう。

住宅ローンの借り換えメリットは、借入残高や残りの返済期間にも左右されます。住宅ローンの借り換えメリットを得られる借入残高の目安は1,000万円以上です。また、借入残高が同じなら、残りの返済期間が長いほど借り換えメリットは大きくなります。借り換えメリットを得られる返済期間は10年以上が目安です。

以下は、借入残高3,000万円と1,000万円、返済期間30年と15年の場合の住宅ローン借り換えメリットを比較した図です。

借り換えメリットの比較表図

モゲチェック 借り換えメリット額シミュレーションにて試算(変動金利の場合の一例)

まとめると、金利が1%以上低くなる場合、借入残高1,000万円以上・返済期間10年以上の場合は、手数料がかかっても借り換えメリットがある可能性が高くなります。

該当する場合はシミュレーションを行い、住宅ローンの借り換えメリット額を試算してみましょう。

【比較表・シミュレーション】住宅ローンの借り換え手数料

借り換えにおすすめの以下の住宅ローンにおいて、借り換え手数料・変動金利を踏まえ、「借入額1,000万円・返済期間10年の場合」のトータルコストをシミュレーションしました。

借り換え先を選ぶ際の参考にしてみてください。

住宅ローンの借り換え手数料比較表
借り換え手数料変動金利手数料+金利
借入額1,000万円/返済期間10年の場合※1
りそな銀行(融資手数料型)事務手数料:借入額×2.2%
保証料:55,000円
年0.390%~約47.5万円
三菱UFJ銀行事務手数料:借入額×2.2%
保証料:0円
年0.345%~約53万円
auじぶん銀行事務手数料:借入額×2.2%
保証料:0円
年0.385%~※2,※3約56万円
ソニー銀行(変動セレクト住宅ローン)事務手数料:借入額×2.2%
保証料:0円
年0.647%~約69万円
ソニー銀行(住宅ローン)事務手数料:44,000円
保証料:0円
年1.007%~約70.4万円
住信SBIネット銀行事務手数料:借入額×2.2%
保証料:0円
年0.448%~約59万円
PayPay銀行事務手数料:借入額×2.2%
保証料:0円
年0.390%~約56万円
イオン銀行(定率型)事務手数料:借入額×2.2%
保証料:0円
年0.53%~約63万円
イオン銀行(定額型)事務手数料:11万円
保証料:0円
年0.73%~約62万円
2025年1月6日時点
※1:表記載の事務手数料・保証料のほか、抵当権の変更費用として14万円(登録免許税1,000万円×0.4%+司法書士費用10万円)を含めて計算しています。また、金利コストはモゲチェックの返済額シミュレーションを用いて計算しています。

※2:「借入時の年齢が50歳以下」「特約なしの一般団信を選択」の場合の適用金利
※3:審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。

それぞれの金融機関の特徴をご紹介します。

りそな銀行

りそな銀行

変動金利0.390%※1
ずーっとお得!全期間型・融資手数料型

固定金利

固定10年:年1.815%
固定20年:年3.295%

はじめがお得!当初型・融資手数料型

おすすめポイント
  • 土日祝日含め17時まで窓口相談できる
  • 女性向けプランなど住宅ローンの種類が豊富
  • 専用火災保険に保険料10%OFFで加入できる

※1 WEB完結金利優遇キャンペーン実施中
以下①~③の条件を満たした方を対象に、変動金利が年0.490%~⇒年0.390%~へ引き下げ
①りそな住宅ローンの事前審査をwebで申込
②りそな住宅ローンマイページで正式審査申込
③りそな住宅ローン電子契約サービスを利用(非対面電子契約、店頭電子契約いずれも可)
※お申込期間2024年11月1日~2025年3月31日まで
※2026年3月31日までのお借り入れに限る
※キャンペーン詳細はりそな銀行の公式サイトをご確認ください。

2025年1月6日時点。手数料はすべて税込価格です。適用金利は申込内容や審査結果等によって変わる場合があります。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行

変動金利0.345%

変動金利タイプ

固定金利

固定10年:年1.31%
固定20年:年2.17%

固定金利タイプ・最初に大きな優遇コース

おすすめポイント
  • インターネット手続きで一部繰り上げ手数料・金利変更手数料が無料になる
  • 電子契約を利用すれば印紙代が無料になる
  • pontaポイントが毎月貯まる

2025年1月6日時点。手数料はすべて税込価格です。適用金利は申込内容や審査結果等によって変わる場合があります。

auじぶん銀行

変動金利0.385%

変動金利(全期間引下げプラン)借換え

固定金利

固定10年:年1.311%
固定20年:年1.891%
固定35年:年2.466%

固定金利(当初期間引下げプラン)借換え

審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます

おすすめポイント
  • ネット銀行ならではの低金利が魅力
  • 携帯電話、電気、インターネット、TVのプラン組み合わせで最大年0.15%の金利優遇あり

2025年1月6日時点。手数料はすべて税込価格です。適用金利は申込内容や審査結果等によって変わる場合があります。
※「物件価格の80%以下の借入れ」「借入時の年齢が50歳以下」「特約なしの一般団信を選択」の場合の適用金利

ソニー銀行

変動金利0.647%

変動セレクト住宅ローン

固定金利

固定10年:年1.498%
固定20年:年2.070%

固定セレクト住宅ローン

おすすめポイント
  • 保証料、団信保険料、印紙代(電子契約の場合)が無料
  • 繰り上げ返済は一部返済も全額返済も無料
  • 上乗せ金利なしでがん保障付きの団信に加入できる

2025年1月6日時点。手数料はすべて税込価格です。適用金利は申込内容や審査結果等によって変わる場合があります。

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行

変動金利0.448%

WEB申込コース・通期引下げプラン

固定金利

固定10年:年1.415%
固定20年:年1.835%

固定35年:年1.895%
WEB申込コース・当初引下げプラン

おすすめポイント
  • 変動金利、固定金利ともに低金利
  • 50歳以下なら上乗せ金利なしで3大疾病50%保障&全疾病保障ありの「スゴ団信」に加入できる

2025年1月6日時点。手数料はすべて税込価格です。適用金利は申込内容や審査結果等によって変わる場合があります。

PayPay銀行

PayPay銀行

変動金利0.390%

全期間引下型

固定金利

固定10年:年1.310%
固定20年:年2.090%

固定35年:年2.280%
当初期間引下型

おすすめポイント
  • 変動金利タイプが低金利
  • 保証料・印紙税がかからない
  • 団信が手厚く、満51歳未満の方なら金利上乗せなしで全疾病・自然災害・失業に備えられる

2025年1月6日時点。手数料はすべて税込価格です。適用金利は申込内容や審査結果等によって変わる場合があります。

イオン銀行

変動金利0.530%

全期間優遇金利プラン

固定金利

固定3年:年0.88%
固定5年:年0.95%
固定10年:年1.21%

手数料定率型・当初固定金利プラン

おすすめポイント
  • 金利上乗せなしで全疾病団信に加入できる
  • イオングループでの買い物が毎日5%OFFになる特典あり(セレクトクラブカードのクレジット払いの場合)

2025年1月6日時点。手数料はすべて税込価格です。適用金利は申込内容や審査結果等によって変わる場合があります。

住宅ローンの借り換え手数料を抑える方法

住宅ローンの借り換え手数料を抑えるには、以下の方法が有効です。

事務手数料が「定額型」の住宅ローンを選ぶ

借入額が多いときは、事務手数料が定額型の住宅ローンを選ぶと、借り換え手数料を抑えられる可能性があります。

定率型の事務手数料の相場は借入額の2.2%なので、借入額1,000万円なら22万円、借入額1,500万円なら33万円、借入額3,000万円なら66万円が目安です。

これに対し、例えばイオン銀行の事務手数料定額型の住宅ローンなら、借入額に関係なく事務手数料は11万円しかかかりません。

ただし、事務手数料が定額型の住宅ローンは、事務手数料が定率型の住宅ローンよりも金利が高い傾向なので、トータルコストをシミュレーションして比較することが大切です。

保証料を分割払いにする

住宅ローンの保証料の支払い方法は、一括前払い型(外枠方式)と金利上乗せ型(内枠方式)の2つがあります。

外枠方式は、借入額の一定割合の保証料を借入時にまとめて支払う方法です。

一方、内枠方式は、住宅ローンの金利に保証料分の上乗せをして、毎月の返済と一緒に分割して保証料を払っていく方法です。

保証料の支払い方法が内枠方式の住宅ローンを選ぶと、借り換え時にかかる手数料を抑えられます。また、住宅ローン借り換え後の返済期間が短ければ、外枠方式に比べてトータルコストも抑えられる可能性があります。

手数料をローンに組み込む

借り換え時にかかる手数料を抑えるなら、できるだけ手数料をローンに組み込めるようなプランの住宅ローンを選ぶとよいでしょう。

ただし、借り換え時にかかる手数料をローンに組み込むと、借入額が増えるので総支払額は多くなります。また、手数料をローンに組み込まない場合に比べて、金利が少し高くなる傾向があるため注意が必要です。

まとめ

住宅ローンの借り換え時には、以下の手数料がかかります。

住宅ローンの借り換え時にかかる手数料の相場
内容諸費用金額の目安
借り換え前の銀行で発生する手数料全額繰り上げ返済手数料0円~5.5万円
保証会社事務手数料0円~1万円
借り換え後の銀行で発生する手数料事務手数料定額型:数万円~30万円
定率型:借入額の2.2%
保証料借入額の0%~2%
印紙税0円~2万円
抵当権の変更費用登録免許税借入額の0.4%
司法書士報酬5万円~10万円
その他保証料等、金融機関によって別途費用がかかる場合があります。

しかし、借り換えで住宅ローン金利が1%以上低くなる場合、借入残高1,000万円以上・返済期間10年以上の場合は、手数料以上の借り換えメリットを得られる可能性が高いです。

条件に当てはまる方はシミュレーションを行い、住宅ローンの借り換えメリットを試算してみることをおすすめします。

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オカネコマガジン編集部

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