
こんにちは、オカネコ編集部です!
人生のなかでも大きなライフイベントである「結婚」。結婚には一般的にどのくらいお金がかかるものなのか、貯金に不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では以下についてご紹介していきます。
- 結婚前の夫婦の平均貯金額
- 結婚前後でかかる費用
- 今からできる4つの貯金方法
結婚指輪や顔合わせ、結婚式、新婚旅行など結婚前後にかかる費用の平均額をご紹介しますので、今からどのくらい貯金があると良いのか、ぜひ参考にしてください。
結婚費用のための平均貯金額は336.6万円!

リクルートのブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2022(首都圏)」(※)のデータを活用し、結婚費用について確認していきます。
はじめに、貯金の目安として結婚のためにみんながどのくらい貯金をしていたのかを確認してみましょう。
結婚費用のために貯金をしていた夫婦の割合は87.6%で、そのうち結婚費用のための夫婦2人の平均貯金額は336.6万円。一人あたり、平均約168万円を貯金していたということになります。
結婚費用をしっかり貯金で備えている方が多いことがわかりますね。
ただし、ここでいう結婚費用とは結納や挙式、披露宴・披露パーティ、二次会、新婚旅行を想定したもので、婚約・結婚指輪や新生活の準備費用などは含まれていません。
結婚費用は親族から支援がある可能性も
結婚費用は家族、親戚から結婚祝い金として、援助がある場合もあるでしょう。
実際に、結婚費用(結納、挙式、披露宴・ウエディングパーティー、二次会、新婚旅行)に対して、親・親族からの援助があったと回答した方の割合は79.2%で、援助金額の平均は193.2万円でした。
これから挙式、披露宴などの結婚にかかる費用を確認しますが、どのくらい親族からの援助が見込めるかも含めて考えると、より明確にいくら貯金すべきかが見えてくるかもしれませんね。
結婚にあたって必要な貯金額は?結婚でかかる費用を徹底解説

ここからは、「結婚」にかかる費用を確認していきます。具体的にどのようなものに、どのくらいお金がかかるのでしょうか。
平均費用 | |
---|---|
婚約・結婚指輪 | 67.4万円 |
両家の顔合わせ | 7.2万円 |
結納金 | 112.9万円 |
新婚旅行 | 33.9万円(2020年は66.0万円) |
結婚式(挙式、披露宴・ウエディングパーティー) | 347.3万円 |
それぞれ詳しくご紹介していきますので、結婚に向けてどのくらい貯金すべきなのか、参考にしてみてくださいね。
婚約・結婚指輪の平均費用は67.4万円
結婚を決めたら、まずはじめに婚約指輪や結婚指輪の購入を考える方も多いでしょう。
指輪に限らず婚約記念品があった方の割合は78.2%、結婚指輪を購入された方の割合は98.8%でした。
それぞれの平均費用については婚約指輪が40.4万円、結婚指輪は2人あわせて27万円という結果に。
婚約・結婚指輪をあわせると、約67万円ほどが平均費用となります。
顔合わせの平均費用は7.2万円
両家の両親・ご家族との顔合わせを行った人の割合は85%でした。
料亭やホテル、レストランを利用される方が多く、食事を含めた両家の顔合わせ費用は平均7.2万円という結果に。
それぞれの両親4名と夫婦2人が出席すると考えると、1人1万円前後かかることが予想されます。
結納金の平均費用は112.9万円
男性の家から女性の家へ贈られる結納金は、嫁入り準備金という意味がありますが、最近は結納金が発生しないケースも増えています。
結納金・結納品(結納道具)のいずれかがあったと回答した人の割合は92.5%、そのうち結納金のみあった人の割合が45%。
結納金の金額は平均112.9万円で、結納品(結納道具)の金額は平均9.2万円でした。
新婚旅行の平均費用は33.9万円(2020年は66.0万円)
新婚旅行の費用はコロナ禍の影響を大きく受けるため、2022年と2020年のデータを比較しながら確認していきます。
2020年 | 2022年 | |
---|---|---|
新婚旅行に行った・行く予定の人の割合 | 64.0% | 66.7% |
旅行先 | 海外82.3% 国内18.5% | 海外8.2% 国内92.9% |
夫婦2人の旅費の平均(お土産代を除く) | 33.9万円 | 66.0万円 |
2020年の新婚旅行費用は平均33.9万円だった一方で、海外旅行者が80%以上を占める2020年は66.0万円。海外旅行にかかる費用が、平均を大きく上げていることがわかります。
結婚式(挙式、披露宴・ウエディングパーティー)の平均費用は347.3万円
挙式、披露宴・ウエディングパーティーをどちらも行ったと回答した人の割合は90.1%で、挙式のみが6.8%、披露宴・ウエディングパーティーのみが3.1%でした。
結婚式(挙式、披露宴・ウエディングパーティー)にかかった費用の平均は347.3万円。ご祝儀の平均は185.2万円ですので、夫婦2人の負担額は162.1万円という計算になります。
挙式、披露宴・ウエディングパーティーの会場は、一般の結婚式場を利用した方の割合がもっとも多く、次にホテル、ハウスウエディング(ゲストハウス)と続きます。
規模や演出などによって結婚式費用は前後しますので、自分がどんな結婚式を挙げたいのかをイメージして、その金額を想定しておくと良いでしょう。
また、2次会を行う場合は参加者から会費を募る場合でも、ゲームの景品や幹事代行業者への支払いなどが発生する可能性も考慮しましょう。
その他の結婚にかかる費用
ウェディングフォトを依頼する場合、以下の費用が発生します。
結婚式当日の撮影において、事業者に支払ったスナップ撮影の費用の平均は21.6万円。
結婚式とは別撮りの撮影において、事業者に支払った別撮りのスタジオ撮影の費用の平均は15.8万円でした。
また、結婚式の前にブライダルエステを行った人の割合は93.0%と、ほとんどの方が実施しており、ブライダルエステにかかった費用の平均は11.5万円です。
結婚にともない、新居への引っ越しが発生する方も多いのではないでしょうか。では夫婦2人で新居に引っ越しをする場合、どのくらい費用がかかるのでしょうか。
ここでは家賃10万円の家に引っ越す場合の一例をご紹介します。
前家賃 | 10万円 |
敷金・礼金(それぞれ1か月分の場合) | 20万円 |
不動産会社への仲介手数料 | 5~10万円 |
引っ越し業者への支払い(都道府県をまたぐ同一地方への引っ越しの場合) | 約10万円 |
家具・家電一式 | 約20~50万円 |
引っ越し費用は家庭によって大きく異なりますが、50~100万円ほどかかることが予想されます。
結婚するにあたって、さまざまな費用が発生することがわかりました。
特に結婚式にはお金がかかりますので、どのようなスタイルの結婚式を挙げたいのか、それ以外にかかる費用も含めて検討してみましょう。

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結婚にはさまざまな費用がかかることがわかりましたが、今回ご紹介した費用はあくまで首都圏の平均額。
新婚旅行や結婚式、引っ越しなどは、一人ひとりの考え・価値観・環境などによってかかる費用は大きく異なります。
「結婚にかかるリアルな金額が知りたい」「今後子どもができたときや家を買ったときも踏まえて、結婚にかけられる費用が知りたい」という方は、一度ライフプランニングをするのがおすすめ。
ライフプランニングをすることで、以下のことがわかります。
- どのタイミングで、どれくらいお金がかかるかがわかる
- 将来に備えるために今やるべきことがわかる
FPなどお金のプロにライフプランニングを依頼すれば、現在の家計状況や理想とするライフプランから、今すべきことを的確にアドバイスしてくれますので結婚のために自分にあった対策ができ、効率よく貯金ができます。
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無理に商品を勧められることはありませんので、ぜひ安心して相談してみてくださいね。
今すぐに試すべき結婚のための貯金方法4選
ここからは結婚にかかる費用に備え、今からすべき貯金方法を4つご紹介していきます。
- 「先取り貯金」で確実に貯金ができる仕組みづくりを
- アプリで手軽に「家計の収支を把握」しよう
- 固定費を見直して継続的な節約を目指そう
- 資産運用をしてお金を増やすことを目指そう
①「先取り貯金」で確実に貯金ができる仕組みづくりを

先取り貯金とは、貯金に回すお金を給料から先に差し引く貯金方法のこと。
先取り貯金をすれば、給与振込口座には貯金分を引いたお金だけが残るので、あとはすべて使ってしまってもOK。
シンプルですが、簡単&確実にお金が貯まる仕組みです。
先取り貯金のやり方には、以下のような方法があります。
- 給与振込口座から貯金専用口座へ自動振替設定をする…普通預金口座で気軽にお金を貯めたい人におすすめの方法です。
- 自動積立定期預金を活用する…給与振込口座の銀行に依頼すれば、誰でもすぐに始められます。
- 社内預金・財形貯蓄制度…勤務先にこれらの制度があれば、給与から貯金額を天引きしてくれます。
貯金額は手取りの20〜25%が理想とされますが、難しい場合はまずは手取りの10%を目標に先取り貯金を始めてみましょう。
慣れてきたり手取りが増えたタイミングで、貯金額を増やせばOKです。
給与振込口座から貯金専用口座へ自動振替設定するやり方でお金を貯めたい人は、次の記事も読んでみてください。

②アプリで手軽に「家計の収支を把握」しよう
なかなか貯金ができないと悩む方は、自分が何にいくら出費をしているのかをしっかり把握できていないということはありませんか?
ざっくりでも良いので、支出状況を把握し、お金の流れをイメージできるようにすることが大切です。
また、自身でライフプランニングをしてみたりお金のプロに相談する際にも、何にいくらお金を使っているのかがわからないとプランニングはできません。
スマホで簡単に家計管理ができる家計簿アプリなら、クレジットカードや銀行口座と連携させれば、自動的に収入や支出が記録されるのでおすすめ。
「マネーフォワードME」や「Moneytree」は使いやすいので、ぜひ活用して家計状況を把握しましょう。
③固定費を見直して継続的な節約を目指そう

結婚費用の貯金のためには、無駄な出費を減らすことも重要です。
食費や娯楽費の節約はストレスの原因になり長続きしにくいため、まずは固定費から見直していきましょう。
固定費は一度見直して削減できれば、節約効果が長く続きます。
固定費削減の具体例をいくつか紹介します。
固定費 | 削減方法の例 |
---|---|
住居費 | ・少しでも家賃の安いところに住む ・家賃の値下げ交渉を行う |
通信費 | ・大手キャリアから格安スマホに乗り換える ・インターネット回線をスマホとのセット割が使えるものにする |
保険料 | ・無駄な保険に入っていないか見直す |
水道光熱費 | ・供給会社や契約プランを変更して基本料金を下げる |
サブスクリプションサービス | ・ジムや動画配信サービスなど、利用頻度の低いものは解約する |
今すぐできそうなものから見直してみましょう。
④資産運用をしてお金を増やすことを目指そう
結婚を目前に控えている方は、結婚費用を資産運用で増やすことは難しいかもしれません。
でもまだ結婚費用の発生がしばらく先の方や、結婚費用以外の教育費や老後費用などの貯金を目指す場合、銀行預金ではなく投資をすることで効率良くお金を貯めることができます。
「投資=ギャンブル」と思っている人も少なくありませんが、そんなことはありません。
短期間で売買を繰り返すのではなく、長期運用向きの投資商品に数十年スパンで投資をすれば、安定的なリターンが期待できます。
国も「つみたてNISA」や「確定拠出年金(企業型DC/iDeCo)」などの、非課税制度の資産形成を推奨しており、投資人口も年々増えてきているので、ぜひ長期積立投資を検討してみましょう。
■ つみたてNISAの特徴
毎年40万円の投資枠内で、投資信託の金融商品を最長20年間に渡って非課税で運用益を受け取ることができる制度。(※)
つみたてNISAで投資できる金融商品は、国が認めた長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限られており、月100円から始められます。
詳しくは金融庁のホームページをご覧ください。
■iDeCo(個人型確定拠出年金)
確定拠出年金法に基づいて実施されている任意加入の私的年金制度。定期預金・保険・投資信託の中から運用商品を選び、運用実績に応じて老齢給付金として受け取ることができます。
原則60歳までは運用資金を引き出すことができませんが、「掛金が全額所得控除される」「運用益は非課税で再投資される」「受給時に所得控除を受けられる」点がメリットです。
詳しくはiDeCo公式サイトをご覧ください。
(※)2023年1月時点の情報。令和5年度税制改正の大綱等において、2024年以降のNISA制度の抜本的拡充・恒久化の方針が示されました。年間投資枠の拡大や、非課税保有期間の無期限化などが予定されています。詳しくは金融庁のホームページをご覧ください。
<まとめ>結婚費用を上手に貯金して理想のライフプランを目指そう!

結婚前の夫婦の平均貯金額、結婚前後にかかる費用、結婚のための貯金方法をご紹介しました。
でも今回ご紹介した貯金額や結婚にかかる費用はあくまで平均額。「実際は平均費用よりもっと高かった」などというケースも十分考えられます。
まずは現在の家計状況を踏まえ、結婚式や新婚旅行など夫婦での理想を考えてみてください。そして理想とするライフプラン実現のために、ぜひライフプランニングをしてみましょう。
あなたが今備えるべきこと、対策がわかります。
オカネコに所属するFPなどのお金のプロは、すでに結婚をされている男性・女性の方が多く在籍しています。
そういった方を選べば、経験談をもとにアドバイスをもらうこともできるでしょう。
ぜひ気軽に活用してみてくださいね。