PayPay証券は、普段の買い物でPayPayを利用している人にとって、操作性が良くて使いやすいネット証券です。一方で、PayPay証券は、ポイント還元率が悪い、手数料が高いなどの口コミも見られます。では、PayPay証券に向いている人はどんな人なのでしょうか。
PayPay証券のメリット・デメリットや、みなさんからの口コミを詳しくチェックしていきましょう。これから口座を開設して、資産運用にチャレンジしようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
PayPay証券の悪い評判・口コミ
まずは、PayPay証券の悪い評判や口コミをチェックしていきます。
ポイント還元率が悪い
PayPay証券では、投資信託をPayPayマネー、クレジットカード支払い、またはポイントで積立投資すると、支払金額やポイント付与率に応じて、ポイントが貯まります。
この貯まるポイント還元率が他社の証券会社に比べて低く、PayPay証券はお得ではないという悪い評判があります。
総合評価★★★
20代・女性
世帯年収:600万円以上800万円未満
画面がかなりごちゃごちゃしていて、分かりにくいところが多い。ポイント還元率も低いし本当に儲けてるのかなって感じ。もっとやりやすくなったら利用する人も増えると思います。
なお、PayPay証券のポイント付与率は、以下のとおりです。
- クレジットでつみたて投資:クレジットつみたて金額×0.7%
- PayPay残高でつみたて投資:PayPay残高(PayPayマネー、PayPayポイント)つみたて金額×0.5%
※2024年3月22日時点
日本株の取引手数料が高い
PayPay証券の日本株式の取引手数料は、基準価格に0.5%を乗じた価格です。
※2024年3月22日時点
1日の約定金額合計が50万円以下は無料となっている証券会社もある中で、PayPay証券の手数料は割高だと感じている人もいます。
株の少額投資しか行わない人は、PayPay証券よりも、より手数料が安い証券会社を選んだ方が、お得に取引できるでしょう。
アプリや画面が使いにくい
PayPay証券の取引は、スマホアプリやパソコンから行います。
普段の買い物でPayPayを利用している方の場合、PayPayアプリから投資もできる手軽さがメリットです。
総合評価★★★★
50代・女性
世帯年収:400万円未満
簡単でPayPayポイントでも出来るから良いですね。アプリですぐ確認も出来てついつい見てしまう。ほったらかしで良い所もいいし100円から出来るところも無理なく設定出来る所。
しかし、実際に取引しようとすると、取引画面がごちゃごちゃしていて、分かりにくいと感じている人がいました。取引画面が改良されれば、PayPay証券のユーザーが増えるのではという意見も見られました。
PayPay証券の良い評判・口コミ
次に、PayPay証券の良い評判や口コミをチェックしていきます。
普段の買い物などで貯めたPayPayポイントを使ってポイント投資ができる
PayPay証券では、1ポイント1円に換算して、PayPayポイントを使って投資ができます。
※2024年3月22日時点
普段の買い物などの支払いで貯まったポイントを使えるので、ポイントを無駄なく有効活用できるでしょう。
初めて投資をする人も、現金ではなくポイントを使うことで、大きな抵抗感がなく投資にチャレンジできるようです。
100円から投資ができる
PayPay資産運用(PayPayアプリ内の取引)は100円から1円単位で取引ができます。支払いには、PayPayマネー、PayPayポイント、クレジットの利用が可能です。
※2024年3月22日時点
PayPayポイントが余っている方、初めて投資にチャレンジする方、損をするのが怖い方、少額投資をしたい方などにとっては嬉しいサービスです。
そして、PayPay資産運用では、NISAのつみたて投資枠と成長投資枠に投資できます。つみたて投資枠では長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託へ、成長投資枠では日本株式・米国株式・投資信託等への投資も100円からチャレンジ可能です。
なお、PayPay証券アプリは1000円から1円単位で取引が可能となります。
※2024年3月22日時点
PayPayアプリから投資ができて操作が簡単
普段の買い物などで、PayPayを活用している場合、同じPayPayアプリを使って簡単な操作で、投資をすることができます。
証券会社の取引画面は、人によって使い勝手が異なりますが、一部のPayPayユーザーからは、画面が分かりやすくて使いやすいという口コミがありました。
また、2024年2月からは、PayPayのミニアプリ「PayPay資産運用」において、本人確認済みユーザーであれば、口座開設時などに必要な本人確認書類や容貌の撮影などの手続きを一部省略できるサービスが始まりました。
本人確認済みのPayPayユーザーが、ミニアプリ経由で口座開設する場合、PayPay証券では3ステップのみと大幅に改善されています。口座開設手続きの手間が省けるため、PayPayユーザーにとっては、PayPay証券のメリットが大きいと考えられます。
PayPay証券の総合評価【オカネコユーザーの口コミまとめ】
ここでは、PayPay証券をメイン口座として利用しているオカネコユーザーの口コミ・評判をまとめて紹介します。
この記事の調査概要 | ||
---|---|---|
調査名 | ネット証券に関する意識調査 | |
調査方法 | WEBアンケート | |
調査期間 | 2024年2月26日(月)~2024年3月3日(日) | |
回答者 | 回答者 全国の『オカネコ』ユーザー1,135人 ※本記事では、メイン口座として利用するネット証券を『PayPay証券』と回答した口コミを抜粋 | |
回答者の年齢 | 20歳未満:0.62% 20~29歳:5.73% 30~39歳:19.47% 40~49歳:30.57% 50~59歳:25.29% 60~69歳:13.30% 70歳以上:5.02% | |
回答者の世帯年収 | 400万円未満:29.07% 400万円以上600万円未満:20.97% 600万円以上800万円未満:16.04% 800万円以上1000万円未満:9.60% 1000万円以上1200万円未満:5.90% 1200万円以上:8.19% 分からない:10.22% |
PayPay証券でデメリットを感じる人
PayPay証券の特徴や実際に使った人の声から、PayPay証券を使うとデメリットが大きい人の特徴をご紹介します。
PayPay証券でデメリットを感じる人の特徴
PayPayを使っていない人
普段の買い物などでPayPayを使っている人は、同じアプリから投資できる便利さをメリットに感じるでしょう。
一方で、PayPayを全く使っていない人の場合、まずはPayPayの利用手続きから始めないといけない点がデメリットになります。
また、PayPayポイントを貯めたり、PayPayクレジットカードで積立投資する場合も、始めに利用手続きが必要です。
PayPayに登録していない人で、一般的な口座開設手続きのみですぐに投資を始めたいと考えている人にとっては、利用開始までに手間や時間がかかると感じるかもしれません。
株取引の手数料をできるだけ安くしたい人
PayPay証券で日本株式を売買する時の手数料は、基準価格に0.5%を乗じた価格となっています。
※2024年3月22日時点
1日の約定金額合計が50万円以下が無料の松井証券や、国内株式取引手数料”ゼロ革命”を打ち出しているSBI証券がある中で、PayPay証券の手数料設定をデメリットに感じる人もいるでしょう。
他社が手数料設定を無料としている金額内で取引する人は、手数料が割高になります。
また、取引回数が多い人にとっても、他社にある1日定額プランと比べても、取引コストが割高になります。
手数料をできるだけ安くしたいと考える人には、PayPay証券は向いていないと言えるでしょう。
さまざまな商品に投資をしたい人
PayPay証券は、取扱い商品数が、他の大手ネット証券に比べて少ないという特徴があります。例えば、2024年3月26日現在、PayPay資産運用(PayPay証券ミニアプリ)で取り扱っている銘柄数は、投資信託は117銘柄、米国株・米国ETFは182銘柄となっています。
一方、SBI証券は投資信託だけで2,620本、楽天証券は投資信託2,564本となっており、PayPay証券に比べて幅広いラインナップが用意されています。
PayPay証券・SBI証券・楽天証券の取扱商品数 | |||
---|---|---|---|
PayPay資産運用(PayPay証券ミニアプリ) | SBI証券 | 楽天証券 | |
投資信託 | 117銘柄 | 2,620銘柄 | 2,564銘柄 |
米国株・米国ETF | 182銘柄 | 5,400銘柄超 | 4,683銘柄(米国株式) |
さまざまな国の投資信託や、中国株のような外国株式に投資をしたいと考えているような人にとって、PayPay証券は向いていません。
今後、さまざまな国に投資をしたいと考えている方は、自分の希望する商品を購入することができる他社の証券会社を活用する必要があります。
PayPay証券でメリットを感じる人
PayPay証券でメリットを感じる可能性が高い人の特徴
PayPayを使っていて、簡単に投資を始めたい人
すでにPayPayアプリを使っていて普段の買い物でもPayPayを使っている場合、PayPay証券の口座開設が簡単にできます。
口座開設後は、PayPayアプリから取引画面を開けるので、気軽に投資にチャレンジしやすいのもメリットでしょう。
また、買い物で貯まったPayPayポイントを使って投資したり、投資をしてポイントを貯めることもできます。
普段の買い物、クレジットカード、証券会社、銀行など、お金についてはすべてPayPayに集約させてしまうと、手続きが効率化され、どんどんポイントを貯めることができるでしょう。
とりあえず投資を始めたい人
PayPay証券では、PayPayユーザーの場合、口座開設が簡単です。また、ポイント投資では、わずか100円から投資をすることができます。
投資をしたことがない方が、とりあえず気軽に始めてみたいと考えている場合、手間暇かけずに使えるPayPay証券が便利です。また、投資信託の買付手数料は無料なので、とりあえずNISAで積立投資を始めたい方にもおすすめです。
株取引を行わない人
PayPay証券の株式の売買手数料は、基準価格に0.5%を乗じた価格となっています。他のネット証券よりも割高であると感じるユーザーもいますが、もしも株での取引を行わない場合は、株の売買手数料は関係ありません。
PayPayユーザーで、NISAで投資信託のみを積立投資するような方は、PayPay証券を使うと良いでしょう。
PayPay証券以外でおすすめの証券会社
PayPay証券にデメリットを感じたり、悪い評判を聞いて不安に感じている場合は、他のネット証券の活用を検討してみましょう。特におすすめするのは、大手ネット証券であるSBI証券や楽天証券です。SBI証券や楽天証券についても、満足度評価を確認していきましょう。
こちらの調査は、「あなたがメイン口座として利用しているネット証券について、項目ごとの満足度評価を教えてください」という質問に対する「良い」「悪い」「どちらとも言えない」「評価なし」の回答比率を、ネット証券6社で比較したものです。
質問項目は、「取扱商品の充実度」「手数料の安さ」「ポイント還元率」「取引ツール・マイページの使いやすさ」の4つとなっています。
調査名:ネット証券に関する意識調査
回答調査方法:WEBアンケート
調査期間:2024年2月26日(月)~2024年3月3日(日)
回答者:全国の『オカネコ』ユーザー1,135人
PayPay証券は、取扱商品数が少ないという特徴があります。投資信託のラインナップに不安を感じている方や、中国株のような外国株式に投資をしたい方は、SBI証券や楽天証券など、商品が豊富な証券会社を選ぶと良いでしょう。
またPayPayポイントを貯めていない方は、PayPay証券よりも、その他のポイントが貯まる証券会社の方がおすすめです。
また、PayPayポイントは、還元率があまりよくないので、効率よくポイントを貯めたい人には向いていません。例えば、楽天市場で頻繁にお買い物をする場合、ポイントを集約させて効率的に貯めることができる楽天証券の方が使い勝手が良いでしょう。
╲ ネット証券口座開設数No.1 /
╲ 楽天経済圏の方におすすめ! /
まとめ
PayPay証券は、PayPayユーザーにとって、手間暇かけずに、気軽に投資にチャレンジできる証券会社です。普段の買い物やクレジットカード、証券会社、銀行など、お金についてはすべてPayPayに集約させると、効率的にPayPayポイントを貯めることができるでしょう。
PayPay証券での資産運用を考えている人は、まず今回ご紹介したメリットやデメリット、そして利用者の口コミを確認してみましょう。そして、自分で証券会社について納得した上で、口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。