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手元資金100万円を投資信託に投資した場合、1年後にどれだけの利益が見込めるか、気になる方も多いのではないでしょうか。また、投資信託に挑戦しようと思っているものの、どの銘柄を選べば良いかわからずに困っている方もいることでしょう。
本記事では、100万円を投資信託に投資した場合の資産シミュレーションを紹介し、リスクを回避しながら賢く資産を増やす方法を解説します。
投資信託を購入するためには、証券会社で口座を開設する必要があります。記事の最後でおすすめの証券会社を2社紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 投資信託で資産運用をするには銘柄購入時の手数料や信託財産留保額、税金などの諸費用や、運用会社に支払う信託報酬などの運用コストが発生するため、投資信託で得られる利益はこれらの費用やコストを差し引いた額となる
- 投資信託には、アクティブ・ファンドとインデックス・ファンドがある。100万円の手元資金で投資信託に投資する場合は、運用コストが控えめに抑えられており、安定的な成果を期待できるインデックス・ファンドを選ぶのがおすすめ
- リスクを回避しながら1年後にお金を増やしたい人は、「長期・積立・分散投資」を意識し、運用コストを節約できる証券会社でインデックスファンドや純資産の大きさをチェックしながらをファンドを選び、NISAの活用も検討することが大切
※ 本記事の内容は、情報提供を目的とするものであり、投資その他の行動の勧誘を目的とするものではありません。
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※ 本記事の内容に基づいて被ったいかなる損害についても、当社は一切の責任を負いません。投資に関するすべての決定は、ご自身の判断で行ってください。各商品等のご契約やご投資に際して、所定の手数料や諸経費等(以下、手数料等)をご負担いただく場合や、価格の変動等により損失が生じる場合があります。商品ごとに手数料等やリスクは異なりますので、ご契約やご投資の際には事前に各商品等の契約締結前交付書面、目論見書等をご確認ください。
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100万円で投資信託を買うと1年後はいくらになるかシミュレーション
始めに、100万円の手元資金で投資信託を購入すると仮定して、1年後の利益についてシミュレーションしていきます。
シミュレーションの条件
- 資金:100万円
- 想定利回り:1%、3%、5%の3パターン
- 購入時手数料:0円
- 信託報酬(運用管理費):0.2%(年率)
- 信託財産留保額:0円
投資信託で資産運用をする際には、銘柄を購入する際の手数料や換金時の信託財産留保額、20.315%(※)の税金といった諸費用が発生します。
※2024年4月30日時点
さらに、投資信託は投資家の代わりにプロのファンドマネージャーが運用を行う仕組みのため、運用会社へ支払う信託報酬(運用管理費)などの運用コストが必要です。
投資信託で実際に投資家が得られる利益は、購入時手数料・信託報酬・信託財産留保額・税金を差し引いた金額となることを覚えておきましょう。
投資信託で得られる利益の計算式
- 運用益 – 購入時手数料 – 信託報酬 – 信託財産留保額 – 税金=利益
※投資信託の中には手数料が0円(ノーロード・ファンド)の銘柄も存在します
投資信託の運用益は利回りによって大きく変動します。また、元本保証がされている訳ではないため、運用成果によっては損失が発生する可能性もあります。これらを理解した上で、「一括投資・積立投資・NISA」の3パターンにおける資産シミュレーションをご覧ください。
一括投資の場合
100万円の手元資金を一括投資する場合、1年後に得られる利益のシミュレーションは、次の通りです。
100万円を一括投資する場合のシミュレーション | |||||||||||
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パターン1 | パターン2 | パターン3 | |||||||||
利回り | 1% | 3% | 5% | ||||||||
1年後の元利合計 | 101万円 (100万円×1.01) | 103万円 (100万円×1.03) | 105万円 (100万円×1.05) | ||||||||
購入時手数料 | 0円 | ||||||||||
信託報酬(税込) | 2,200円(年率0.2%) | ||||||||||
信託財産留保額 | 0円 | ||||||||||
税金(20.315%) | 2,031円 (1万円×20.315%) | 6,094円 (3万円×20.315%) | 10,157円 (5万円×20.315%) | ||||||||
利益 | 5,769円 | 21,706円 | 37,643円 |
※金融庁の「資産形成シミュレーター」を参照しています
※実際の数値とは異なる場合があり、運用成果を予測し保証するものではありません
手元資金100万円を投資信託に一括投資する場合、1年後の利益は利回り1%で約5,800円、利回り2%で約22,000円、利回り5%で約38,000円となっています。
上述の通り、実際に投資家が得られる利益は、購入時手数料や信託報酬、信託財産留保額などの運用コストに加え、20.315%の税金がかかることを理解しておきましょう。
積立投資の場合
この項目では、ひと月あたり83,333円(100万円÷12カ月)を1年間継続して積み立てた場合のシミュレーションを確認していきましょう。
100万円を積立投資する場合のシミュレーション | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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パターン1 | パターン2 | パターン3 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
毎月の投資額 | 83,333円(100万円÷12カ月) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
利回り | 1% | 3% | 5% | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1年後の元利合計 | 100万4,592円 | 101万3,861円 | 102万3,234円 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
購入時手数料 | 0円 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
信託報酬(税込) | 2,200円(年率0.2%) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
信託財産留保額 | 0円 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
税金(20.315%) | 932円 (4,592円×20.315%) | 2,815円 (13,861円×20.315%) | 4,719円 (23,234円×20.315%) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
利益 | 1,460円 | 8,846円 | 16,315円 |
※金融庁の「資産運用シミュレーション」を参照しています
※実際の数値とは異なる場合があり、運用成果を予測し保証するものではありません
積立投資で得られる利益は、上述の一括投資に比べてやや少ない金額となります。一括投資は一度にまとまった資金を投入することため、大きな利益を狙える可能性がありますが、その反面、価格が暴落した際のリスクが大きい「ハイリスク・ハイリターン」の手法と言えます。
一方の積立投資は、一度に多額の資金を投資に回すのではなく、一定額の資金を定期的に積み立てていく投資手法です。詳細は後述しますが、長い時間をかけて一定額の資金を投資し続けることで、価格変動によるリスクを分散する効果も期待できます(ドル・コスト平均法)。
また、1回あたりの掛金が少額で済むことに加え、投資家が選んだ銘柄に対して自動買付が行われるため、手間を掛けずに運用できることが特徴です。
個人の考え方やリスク許容度は異なるため、一概にどちらの投資手法が良いとは言い切れませんが、これから初めて投資に挑戦する初心者の方は、積立投資で手間をかけずに資産運用へ取り組むのがおすすめです。
NISAを使う場合
資産運用を検討している方の中には、NISA(ニーサ)という言葉を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。NISAは少額投資非課税制度という名称で、その名前の通り、少額投資による運用益が非課税となることが特徴です。
詳細を解説する前に、まずは100万円の手元資金でNISAを活用する際の資産シミュレーションをご覧ください。
100万円の投資でNISA(つみたて投資枠)を使う場合のシミュレーション | |||
---|---|---|---|
パターン1 | パターン2 | パターン3 | |
毎月の投資額 | 83,333円(100万円÷12カ月) | ||
利回り | 1% | 3% | 5% |
1年後の元利合計 | 100万4,592円 | 101万3,861円 | 102万3,234円 |
購入時手数料 | 0円 | ||
信託報酬(税込) | 2,200円(年率0.2%) | ||
信託財産留保額 | 0円 | ||
税金(20.315%) | 非課税 | ||
利益 | 2,392円 | 11,661円 | 21,034円 |
※金融庁の「資産運用シミュレーション」を参照しています
※実際の数値とは異なる場合があり、運用成果を予測し保証するものではありません
2024年1月から新しいNISA制度がスタートしており、1年間で最大360万円(成長投資枠240万円、つみたて投資枠120万円)の資金をNISA口座で投資可能です。
通常、金融商品への投資で得られた利益には20.315%(※)の税金が発生しますが、NISAを活用して得られた利益(売却益・配当金・分配金など)は、全額が非課税となります。
※2024年4月30日時点
NISAを活用することで効率よく資産運用を進められるので、投資信託の購入を検討中の方は、NISAの特徴も合わせて確認することをおすすめします。
NISAを活用して運用する場合、利益に対する税金が非課税になるため、より効率的な運用が可能です。年間の投資額に上限がありますが、選択できる投資信託は数多くあります。税金は運用において「コスト」になる部分ですので、コストを抑えた運用ができるよう、積極的に活用することをお勧めします。
【1年後にお金を増やしたい人向け】100万円から始めるおすすめ投資信託は?
投資信託の銘柄には、様々な指数を基準に積極的な運用を行う「アクティブ・ファンド」、バランス重視で機械的な運用を行う「インデックス・ファンド」の2種類があります。
100万円の手元資金で投資信託に投資をする場合は、運用コストが控えめに抑えられており、安定的な成果を期待できる「インデックス・ファンド」を選ぶのがおすすめです。
この項目では、1年後にお金を増やしたい方に向けて、100万円から始めるおすすめの投資信託を5つ紹介します。
100万円から始めるおすすめの投資信託
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
- 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
※掲載されている投資信託の商品情報は、2024年4月30日時点で各商品の目論見書から確認したものです。
※信託報酬は税込表記
価格変動のリスクを回避するためには、1年という短期間ではなく、長期目線で分散投資を行いながらお金を増やす方がおすすめです。
短期間で利益を得ようとすると、常に価格変動が気になり精神的に疲弊してしまう人もいるので気を付けてください。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
世界中の株式を投資対象とするインデックス・ファンドです。この1本で日本を含む先進国や新興国といった世界中の株式への国際分散投資が可能です。
信託報酬は年0.05775%と、数ある投資信託の中でも圧倒的な運用コストの低さが特徴的で、NISAの非課税枠を利用できることから、多くの投資家から注目を集めています。
※参照元:三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)交付目論見書
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
上述の全世界株式とは異なり、アメリカの大型株で構成される「S&P500」という指数への連動を目指すインデックス・ファンドです。中長期的な成長が期待できるアメリカの主要産業に対し、この1本で分散投資を行うことができます。
アメリカの株式市場は、時価総額ベースで世界の株式市場の4割ほどのシェアを占めており、投資の神様と謳われるウォーレン・バフェット氏が推薦することからも知られています。世界経済への影響力が強い米国株式に興味がある方は、この商品への積立投資を検討しましょう。
※参照元:三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)交付目論見書
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
商品の名前からも分かる通り、8種類の金融商品に対して均等に分散投資を行う投資信託です。投資対象は、国内株・先進国株・新興国株・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内REIT・先進国REITの8資産で、それぞれに12.5%ずつ均等に投資を行います。
株式だけが投資対象の投資信託よりもリスク分散の効果が高く、より多くの種類の資産に対してバランスよく投資したい方におすすめです。
※参照元:三菱UFJ-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)交付目論見書
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
2023年10月に新設されたばかりのインデックス・ファンドで、世界中の株式を投資対象としています。信託報酬が年0.0561%と業界最低水準で、多くの投資家から高い人気を誇る「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」よりも運用コストが低いことから大きな注目を集めています。
楽天証券では「投信残高ポイントプログラム」の対象商品に含まれており、保有残高に応じて楽天ポイントが付与されることも特徴です。楽天証券では楽天ポイントを活用したポイント投資も可能なので、日頃から楽天サービスを利用する機会が多い方に向いています。
※参照元:楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド交付目論見書
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
米国にある世界最大級の運用会社「バンガード社(VT)」が提供するETF(上場投資信託)を主な投資対象とするインデックス・ファンドです。信託報酬は0.1338%程度と低めに設定されており、純資産も増加傾向にあることから長期にわたって多くの投資家から支持を集めています。
全世界の株式への分散投資が可能な上、100円からの少額投資やNISAに対応していることも特徴です。
※参照元:SBI-SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド交付目論見書
リスクを回避しながら投資信託で1年後にお金を増やすには?
リスクを回避しながら1年後にお金を増やしたい人は、次のポイントを意識してみるとよいでしょう。
投資信託で1年後にお金を増やすためのポイント
運用において出来るだけリスクを抑えたい場合は、分散投資を意識しましょう。複数の資産に分散したり、購入タイミングを分散することでリスクを抑えることが可能です。特に、積立投資はドルコスト平均法を活用しながら少額からでも運用ができるため、これまで投資をしたことがない方でも始めやすくなっています。
運用コストを節約できる証券会社を選ぶ
投資信託で資産運用をする際には、様々な運用コストが発生します。
投資信託における運用コスト | ||||
---|---|---|---|---|
名称 | 内容 | |||
購入時手数料 | 銘柄を購入する際の手数料。運用会社の利益になる費用 販売会社によって料率が異なり、手数料が0円のノーロード・ファンドも存在する | |||
信託報酬 (運用管理費用) | 投資信託を保有するために必要な手数料 投資信託の販売会社、信託財産の管理・運用を行う信託銀行、運用指示を出す運用会社で分配される | |||
信託財産留保額 | 利益を引き出す(換金する)際に信託財産へ残す費用のこと 投資家が換金する際に一定のコストを課すことで、継続保有する投資家のコスト負担との公平性を保つ役割がある 信託財産留保額が設定されていないファンドも存在する |
一般的に、投資信託で利益を得るためには長期間の運用が必要です。1回あたりの費用は少額でも、運用期間が長期に渡ることでそれが積み重なり、大きな運用コストを負担することになります。
証券会社や投資信託の商品によって、これらのコストが低めに抑えられていることがあります。結果的により多くの資金を手元に残すことができるので、投資信託で資産運用に取り組む際は運用コストを節約することを心がけましょう。
投資の王道とされる「長期・積立・分散」を意識する
資産運用で安定した収益を得るには、投資の王道とされる「長期・積立・分散投資」を意識することが大切です。異なる値動きをする複数の金融商品に資金を分散することで、いずれか1つの金融商品が暴落しても、その影響を最小限に抑えることができます。
また、長期に渡って積立投資を行う方法を「ドル・コスト平均法」と呼びます。一定額を投資し続けることで、投資信託の価格が高い時は購入数が減り、価格が安い時は購入数を増やす形となり、全体的な平均購入単価を安く抑える効果が期待できます。
短期間で利益を得ようとすると、常に価格変動が気になり精神的に疲弊してしまうため、長期目線で分散投資を行うことを意識しましょう。
アクティブ・ファンドよりインデックス・ファンドを優先する
投資信託の商品には「アクティブ・ファンド」と「インデックス・ファンド」の2種類があります。
それぞれの特徴は、次の通りです。
アクティブ・ファンドとインデックス・ファンドの違い | |
---|---|
アクティブ・ファンド | インデックス・ファンド |
・基準となる指数を上回ることを目的としたファンド ・大きな利益を狙える一方でリスクも大きい・プロのファンドマネージャーが積極的な運用を行うことから手数料が高め ・目論見書に「◯◯を上回る成績を目指す」などの文言がある場合はアクティブ・ファンド | ・基準の指数に連動した成果を目指すファンド ・複数の銘柄を幅広く組み入れるため、自動的に分散投資(=リスク分散)ができる ・プロのファンドマネージャーが機械的に運用を行うことから手数料は低め ・目論見書に「◯◯に連動する」などの文言がある場合はインデックス・ファンド |
投資信託は、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、NYダウ平均株価、S&P500といった基準となる指数に対し、どのような運用を行うかによってファンドの種類が異なります。
アクティブ・ファンドはプロのファンドマネージャーが積極的な運用を行い、基準となる指数を上回る成果を目指すことを目的としたファンドです。
大きな利益を狙える一方で、ファンドマネージャーによる様々な調査や分析が行われるため、インデックス・ファンドよりも手数料が高いといった欠点もあります。
インデックス・ファンドもファンドマネージャーが運用を行う点は共通していますが、基準となる指数に連動させる形で機械的な運用が行われることが特徴です。
信託報酬などの手数料が安めに設定されており、1本のインデックス・ファンドに投資をすれば自動的に複数の金融商品への分散投資ができます。
投資家の考え方やリスク許容度によって選ぶべき銘柄は異なりますが、投資初心者の方は指数の値動きを追いやすく、ファンドへの理解を深められるインデックス・ファンドを選ぶのがおすすめです。
どの銘柄を選べば良いかわからない方は「【1年後にお金を増やしたい人向け】100万円から始めるおすすめ投資信託は?」でご紹介した5本の銘柄を参考にしてみてください。
NISA対応のファンドを投資対象に選ぶ
冒頭の資産シミュレーションで紹介したように、投資信託を購入する際はNISAを活用するのがおすすめです。日本では金融商品への投資で得られた利益に対し、20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)(※)の税金が課せられます。
※2024年4月30日時点
たとえば、100万円の投資信託を利回り1%で1年間運用した場合、元利合計は101万円となりますが、得られた利益1万円に対して20.315%の税金がかかるため、実際の利益は7,969円となります。
また、投資信託で運用を行うと様々なランニングコストが発生するため、実際の手残り資金はさらに少なくなってしまいます。
一方、NISAは1年間で最大360万円(成長投資枠240万円、つみたて投資枠120万円)までの新規投資で得られた運用益が非課税となります。信託報酬などの運用コストは必要なものの、上述の20.315%の税金が非課税となるため、得られた利益を再投資に回して効率の良い資産運用が可能です。
なお、NISAでの運用を始めるためには証券会社でNISA専用口座を開設する必要があります。NISAに興味がある方は、後述の「投資信託のおすすめ証券会社」を参考にして口座開設をご検討ください。
純資産総額の大きい商品に投資する
投資信託を購入する際は、純資産総額の大きい商品を選ぶことが大切です。純資産総額とは、ファンドの規模感を示す指標で、簡単に言えば投資家からの人気度を表しています。
たとえば、ファンドAに100人の投資家が10万円ずつを投資した場合、コストを考慮しない場合の純資産総額は10万円×100人で1,000万円となります。
ファンドの純資産総額の目安は100億円とされており、純資産総額が大きいほど効率の良い資産運用が可能で、繰上償還(規模が減少して償還期日より前に運用が中止されること)のリスクが低いことが特徴です。
長期的に利益を得るためには、安定したファンドを選択することが大切です。純資産総額が大きいからと言って必ず利益を得られる訳ではありませんが、ひとつの指標として事前に確認しておきましょう。
投資信託のおすすめ証券会社
投資信託を購入して資産運用を始めるには、まずは証券会社で口座開設を申し込む必要があります。証券会社によって投資可能なファンドが異なり、運用コストの有無も異なります。
この項目では、初心者から上級者までの幅広い層におすすめの証券会社を2社紹介します。
SBI証券
SBI証券の特徴
- 投資信託の取扱銘柄数が業界内で最多水準(2024年4月28日時点で2,573件)
- NISA対応かつ売買手数料も原則0円。株式取引も手数料無料で運用コストを節約できる
- クレカ積立で最大5.0%(2024年10月買付分まで)の高還元率を実現
SBI証券は、投資信託の取扱銘柄数が業界内で最多水準のネット証券です。投資信託の申込手数料は原則無料で、NISA対応かつ信託報酬が安いファンドも数多く取り扱われています。
さらにSBI証券の「ゼロ革命」では、国内株式の売買手数料が0円になるので、株式投資に興味がある方にとっても大きなメリットがある証券会社です。
クレジットカードを使ったクレカ積立にも対応しており、積立額の最大5.0%(2024年10月買付分まで)がVポイントで還元されるのも魅力的なポイントです。
SBI証券の詳細 | ||
---|---|---|
売買手数料 | 【国内株】0円 【外国株】0円 ※インターネットコースのインターネット取引が対象 | |
NISA | 対応 | |
投資信託 | 2,559本(2024/8/29現在) | |
夜間取引 | ○ | |
IPO取扱実績 | 91本(2023年実績) | |
取引所 | 東証、名証、福証、札証 | |
外国株 | 米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア | |
スマホアプリ | SBI証券 株アプリ かんたん積立 アプリ SBI証券 米国株 アプリ SBI証券 FXアプリ SBI証券 先物・オプションアプリ 取引所CFD アプリ -くりっく株365 SBI証券 スマートアプリ | |
ポイント | Vポイント、PayPayポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイレージ |
╲初心者~上級者までおすすめ!/
楽天証券
楽天証券の特徴
- 投資信託の取扱銘柄数は2,549件(2024年4月28日時点)と業界最多水準
- 業界内で最安水準の手数料を実現する「ゼロコース」やNISA対応で利便性も抜群
- 楽天カードを使ったクレカ積立で最大1.0%のポイント還元。楽天ポイント投資も可能
楽天証券は、普段から楽天のサービスを利用してポイントを貯めている方におすすめのネット証券です。業界内でも最多水準の取扱銘柄数に加え、手数料が安いゼロコースやNISA対応など、資産運用を行うにあたって利便性に優れています。
楽天カードを使ったクレカ積立も可能で、積立金額の最大1.0%がポイント還元される上、楽天ポイントを使ったポイント投資も可能です。
楽天証券の詳細 | ||
---|---|---|
売買手数料※ | 【国内株】0円 【外国株】 米国:約定代金×0.495% (最低手数料0米ドル、手数料上限22米ドル) 中国:約定代金×0.275% (最低手数料550円、手数料上限5,500円) アセアン:約定代金×1.1% (最低手数料550円) | |
NISA | 対応 | |
投資信託 | 2,559本(2024年2月現在) | |
夜間取引 | ○ | |
IPO取扱実績 | 61本(2023年度実績) | |
取引所 | 東証、名証 | |
外国株 | 米国株式、中国株式、アセアン株 | |
スマホアプリ | iSPEED | |
ポイント | 楽天ポイント |
╲楽天ユーザーにおすすめ!/
まとめ
これから投資信託に挑戦しようと考えている方は、本記事で解説した以下のポイントをしっかりと確認しておきましょう。
投資信託で1年後にお金を増やすためのポイント
手元資金100万円を投資信託で運用する場合、1年後にどれだけの利益を得られるかは、選んだファンドによって異なります。ファンド選びや証券会社選びが大切なので、本記事で解説した内容を参考にしながら投資信託に挑戦してみてください。