全世界株式はおすすめしない?今後の利回りは?S&P500とどっちが良い?

全世界株式はおすすめしないってホント?

資産運用を検討中で「全世界株式」を購入すべきかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか。

インデックスファンドへの投資における王道と言われる全世界株式は、多くの個人投資家から高い人気を博していますが、その一方で「全世界株式はおすすめしない」とする論調もあります。

また、外国株式への投資を検討する際、よく全世界株式と比較されることが多い「S&P500」ですが、どちらに投資すべきかは個人の考え方や投資戦略によってさまざまです。

そこで本記事では、全世界株式をおすすめしないと言われる理由を解説した上で、全世界株式とS&P500のどちらに投資すべきか、その判断の参考となる情報を紹介します。

投資信託を購入する際に、リスクをできるだけ減らし、安全かつ安定して利益を出せる商品を選びたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

このコンテンツの3行まとめ
  • 全世界株式をおすすめしない理由として「米国株式の比率が高く真の意味で分散投資になっていない」「成長率が低い国や新興国などの株式も含まれている」点などがあげられる
  • S&P500より全世界株式の方が利回りが低くなるケースもあるため、同じ米国株式へ投資をするなら、運用実績が優れているS&P500へ投資したほうが、よりリターンを得られる可能性がある
  • 全世界株式とS&P500を組み合わせる場合は、綿密な投資戦略を立てた上で、バランスを見ながら資産割合を決めることが大切

※ 本記事の内容は、情報提供を目的とするものであり、投資その他の行動の勧誘を目的とするものではありません。
※ 本記事の内容は、本記事内で紹介している商品やサービス等の仕様等について何らかの保証をするものではありません。本記事内で紹介している商品やサービスに関するご質問は当社では回答いたしかねます。商品やサービスに関する詳細については、提供企業等へ直接ご確認ください。
※ 本記事の内容は、作成日または更新日現在のものです。本記事の作成日または更新日以後に、本記事内でで紹介している商品やサービスの内容が変更されている場合がございます。
※ 本記事の内容は信頼できると考えられる情報に基づいて作成していますが、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。
※ 本記事の内容に基づいて被ったいかなる損害についても、当社は一切の責任を負いません。投資に関するすべての決定は、ご自身の判断で行ってください。各商品等のご契約やご投資に際して、所定の手数料や諸経費等(以下、手数料等)をご負担いただく場合や、価格の変動等により損失が生じる場合があります。商品ごとに手数料等やリスクは異なりますので、ご契約やご投資の際には事前に各商品等の契約締結前交付書面、目論見書等をご確認ください。
※ オカネコを運営する株式会社400Fは、金融サービス仲介業者です【関東財務局長(金サ)第1号 加入協会: 一般社団法人日本金融サービス仲介業協会】。

目次

全世界株式(オールカントリー)はおすすめしないと言われる4つの理由

金融商品への投資で重要とされる分散投資ができる全世界株式は、4つの理由から「おすすめしない」と言われることがあります。

おかねこ

全世界株式とは、国内・国外を問わず全世界の株式を対象とした投資信託のことを指します。
「全世界株式」という1つのパッケージの中に、さまざまな国の株式や金融商品が含まれているイメージです。

全世界株式1銘柄に投資をすれば、複数の外国株式へ分散投資をすることができ、リスクの軽減につながることから高い人気を博しています。

それにも関わらず「おすすめしない」と言われる4つの理由について、詳しくみていきましょう。

米国株式の比率が高く真の意味で分散投資になっていない

全世界株式の中で代表的なインデックスファンドの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を例に挙げると、投資先の内訳は次の通りです。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の投資先内訳
順位国・地域比率
1アメリカ62.7%
2日本5.6%
3イギリス3.5%
4フランス2.8%
5カナダ2.8%
6スイス2.3%
7ドイツ2.0%
8オーストラリア1.7%
9インド1.7%
10台湾1.5%
参照:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)運用レポート(2024年2月29日時点)|三菱UFJアセットマネジメント

冒頭で全世界の株が1つのパッケージに含まれているとお伝えしましたが、実際の内訳を見ると大多数を米国株式が占めていることがわかります。

また、組入上位の10銘柄はすべて米国企業となっており、実質的に米国株式へ投資をしているのと大差ありません。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の組入上位10銘柄
順位銘柄国・地域業種比率
1APPLE INCアメリカ情報技術4.2%
2MICROSOFT CORPアメリカ情報技術4.2%
3NVIDIA CORPアメリカ情報技術2.2%
4AMAZON.COM INCアメリカ一般消費財・サービス2.1%
5ALPHABET INC-CL Aアメリカコミュニケーション・サービス1.6%
6META PLATFORMS INC-CLASS Aアメリカコミュニケーション・サービス1.3%
7ALPHABET INC-CL Cアメリカコミュニケーション・サービス0.8%
8TESLA INCアメリカ一般消費財・サービス0.8%
9BROADCOM INCアメリカ情報技術0.8%
10ELI LILLY & COアメリカヘルスケア0.7%
参照:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)運用レポート(2024年2月29日時点)|三菱UFJアセットマネジメント

たしかに1銘柄を購入すれば複数の国の株式へ分散投資を行うことはできますが、その大部分は米国株式となっているため、米国相場が下落すると大きな損失を被るリスクが考えられます。

おかねこ

本来の分散投資の意味は「値動きの異なる複数の金融商品を組み合わせてリスクを分散すること」にあるので、真の意味で分散投資ができているとは言えないのが実情です。

過去の実績をみるとS&P500よりも利回りが低い

全世界株式と同じく、投資信託の中で人気のある商品として「S&P500」という株価指数に連動したインデックスファンドがあります。

全世界株式と米国株式(S&P500)の値動きを比較すると、2018年末〜2022年12月末までの約4年間における値動きは、全世界株式よりも米国株式のほうが高い結果となっています。

全世界株式の投資先内訳は、米国株式が大部分を占めており、実質的に米国株式へ投資をしているのと大差ない状況です。

おかねこ

同じ米国株式へ投資をするなら、全世界株式よりも運用実績が優れている米国株式(S&P500)へ投資したほうが、より大きなリターンを得られる可能性があります。
これらの理由から、一部では全世界株式への投資はおすすめしないと言われています。

全世界株式には成長率が低い国や新興国などの株式も含まれている

全世界株式の投資先の内訳としては、米国株式がその大部分を占めていますが、少ない割合ながらも成長率が低い国や新興国などの株式も含まれています。

特に、全世界株式に含まれている新興国は政治や経済基盤が安定していないケースも多く、投資を行う上でリスクが高いと言わざるを得ないような投資信託も存在します。

また、全世界株式は株式のみで構成されていることも多いため、大多数を占める米国株式が下落した場合、その煽りで他の国の株価も影響を受けてしまう恐れもあります。

おかねこ

安定性や信頼性において、米国株式や先進国株に劣る部分が多いことから、全世界株式をおすすめしないという投資家もいるのです。

為替変動の影響が大きく実績が好調でも利益が目減りする可能性がある

全世界株式には、「為替ヘッジ」と呼ばれる為替変動リスクを抑えるための機能が設定されていないケースが一般的です。

為替ヘッジとは、日本円ベースで見た場合に、為替取引や先物取引を利用する際の為替変動による資産価値の変動を抑える仕組みのことを言います。

全世界株式は為替ヘッジが設定されておらず、その分のコストがかからないため、他の手数料や信託報酬が割安に設定されています。

一方、為替ヘッジが設定されていない状況で、円高時に日本円へ換金すると、たとえ全世界株式の運用実績が好調でも利益が目減りしてしまう場合があります。

おかねこ

為替ヘッジの有無によって為替変動の影響は大きく変わるため、その点を考慮して全世界株式をおすすめしない投資家もいます。

全世界株式とS&P500(米国株式)はどっちがおすすめか?

この項目では、全世界株式とS&P500(米国株式)のどちらに投資すべきか迷っている方に向けて、それぞれでおすすめの銘柄を紹介します。

全世界株式のおすすめ銘柄

全世界株式のおすすめ銘柄の概要とポイント
商品名信託報酬ベンチマークおすすめポイント
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)0.05775%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス通称「オルカン」。
業界内でも最低水準の運用コストで全世界の株式への分散投資が可能
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド0.1338%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスVTが投資対象で、最安100円から購入可能
楽天・全世界株式インデックスファンド0.192%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスVTIやVXUSも投資対象。
全体で見れば信託報酬は割安なものの、上記2つには劣る
※VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
※VTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
※VXUS:バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF
※2024年2月29日時点の情報を記載しています
参照:各投資信託の目論見書

全世界株式でおすすめの銘柄は上記の3つです。

「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、純資産額が2.6兆円以上(2024年2月29日時点)で、多くの投資家から高い人気を誇る安定性のある全世界株式です。

信託報酬が非常に安い上に年率リターンも高めで、長期運用が前提の投資信託の中でも特におすすめの銘柄と言えます。

「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」と「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は、どちらも主な投資対象をVTとする投資信託です。

VTは米国にある世界最大級の運用会社「バンガード社」が提供するETF(上場投資信託)のことで、長期に渡って多くの投資家から支持を集めています。

いずれの全世界株式も少額から購入可能で、NISAでの運用にも対応しています。全世界株式の購入で銘柄に迷った際の参考にしてみてください。

S&P500のおすすめ銘柄

S&P500のおすすめ銘柄の概要とポイント
商品名信託報酬ベンチマークおすすめポイント
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.09372%S&P500業界最低水準の運用コストを目指す「eMAXIS Slim」シリーズ。多くの投資家から高い人気を誇り、新NISA対応で非課税枠を活かせる
楽天・S&P500インデックス・ファンド0.077%S&P500購入できるのは楽天証券のみ。投信残高ポイントプログラムの対象で年率0.028%のポイント還元率
iFree S&P500インデックス0.198%S&P500購入時・換金時手数料がなく、信託報酬も割安で低コスト運用が可能
※2024年2月29日時点の情報を記載しています
参照:各投資信託の目論見書

S&P500指標でのおすすめ銘柄は上記の3つです。

いずれも信託報酬が割安で、それぞれの独自のメリットがあります。

中でも「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、数多くの個人投資家が集う「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2023」にて第3位にランクインするほど多くの注目を集めています。

S&P500で購入する銘柄に迷ったときの参考にしていただけると幸いです。

NISA口座おすすめネット証券
SBI証券
  • 総合口座開設数No.1
  • 商品ラインナップも充実
  • 国内株&米国株の取引手数料無料
楽天証券
  • 楽天ユーザーにおすすめ
  • 楽天ポイントが貯まる&使える
  • 日経テレコン(楽天証券版)が無料で利用できる

全世界株式とS&P500(米国株式)は両方買うべき?

全世界株式にはS&P500指標の米国株式も含まれているため、全世界株式を購入すれば自動的にS&P500にも投資する形となります。

とはいえ、全世界株式とS&P500を購入すべきかどうかは、個人の考え方や投資戦略、リスク許容度など、さまざまな指標によって異なります。

株式への分散投資を意識して全世界株式だけを購入する方もいれば、高い利回りを求めてS&P500へ投資する方、米国株式に比重を置くためにあえて全世界株式とS&P500を組み合わせる方もいます。

おかねこ

投資初心者は、分散投資を意識して全世界株式を購入し、徐々に投資知識を身に着けつつ、その時々で資産配分の見直しを行うのが良いでしょう。

全世界株式とS&P500のおすすめ組合せ

全世界株式とS&P500のおすすめ組合せの概要とポイント
商品名信託報酬ベンチマークおすすめポイント
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)0.05775%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス同じeMAXIS Slimシリーズで組み合わせることで、業界最低水準の運用コストで米国株式への比重を大きくできる
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.09372%S&P500
楽天・全世界株式インデックスファンド0.192%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスどちらも楽天証券の「投信残高ポイントプログラム」の対象。楽天ポイントを有効活用したい方におすすめ
楽天・S&P500インデックス・ファンド0.077%S&P500
※2024年2月29日時点の情報を記載しています
参照:各投資信託の目論見書

全世界株式とS&P500を併用する場合、それぞれの投資割合は個人の投資戦略によって調整を行う必要があります。

たとえば、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を50:50で組み合わせた場合、米国株式の比率が8割以上となります。

米国株式に比重を置くためにあえて併用する方であれば問題ありませんが、米国相場が下落するケースを想定すると、全世界株式で分散投資ができていても、真の意味でのリスク分散には不十分です。

全世界株式とS&P500を組み合わせる場合は、綿密な投資戦略を立てた上で、バランスを見ながら資産割合を決めることを心がけましょう。

NISA口座おすすめネット証券
SBI証券
  • 総合口座開設数No.1
  • 商品ラインナップも充実
  • 国内株&米国株の取引手数料無料
楽天証券
  • 楽天ユーザーにおすすめ
  • 楽天ポイントが貯まる&使える
  • 日経テレコン(楽天証券版)が無料で利用できる

まとめ

インデックスファンドへの投資における王道と言われる全世界株式は、国内・国外を問わず全世界の株式を対象とした投資信託のことを指します。

「全世界株式」という1つのパッケージの中に、さまざまな国の株式や金融商品が含まれているイメージで、低コストで自然に分散投資ができるため、多くの投資家から高い人気を博しています。

ただし、以下の理由から「全世界株式はおすすめしない」とされる論調があることも理解しておきましょう。

投資信託を含む金融商品への投資は、必ずしも利益を得られるという類のものではありません。

それぞれに一長一短の特徴があるので、それらを理解して慎重に検討を重ねてから資産運用へ取り組むようにしましょう。

オカネコマガジン編集部

オカネコマガジンは、お金の悩みを抱えるユーザーとお金の悩みを解決する専門家をマッチングするサービス「オカネコ」を運営する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ、本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村 仁)が運営する、みんなのお金のことが分かるオウンドメディアです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次