年収300万円の手取り額はいくら?貯金額の目安と収入アップの方法を解説

年収300万円の生活レベルを徹底検証!手取り額から上手にやりくりする方法とは
監修者
オカネコマガジン監修者 松井大輔株式会社400F オンラインアドバイザー
松井 大輔
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / CFP® / 証券外務員一種
この専門家にチャットでお金の相談をする(チャット相談は無料診断後に可能です)

年収300万円の手取り額は、社会保険料や各種税金を考慮すると約240万円です。

給与から差し引かれる金額は個人差がありますが、ひと月あたり約20万円の収入をやりくりしながら、日々の生活費に加えて将来の貯蓄にも取り組まなければなりません。

オカネコが2025年3月に実施した調査によると、20~30代の方の平均初任給が約20万円と同等の額でした。

本記事では、政府が公開するデータを用いながら年収300万円の手取り額や年齢階層別の平均年収、貯金額の目安や収入を増やすための具体的な方法を解説します。

収入を増やしたいがどうすれば良いかわからない方、貯金が上手くできずにお困りの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

このコンテンツの3行まとめ
  • 年収300万円の手取り額は1か月あたり約20万円だが、世帯構成等によって差し引かれる控除額は異なる
  • 年収300万は貯金・1人暮らし・結婚は十分可能であるが、車の購入・住宅購入・子育てについては慎重に検討する必要がある
  • 年収300万円で上手にやりくりするためには、支出を減らすだけでなく収入アップを目指したり、資産運用をはじめることが大切

注記:当サイトを経由したお申し込みがあった場合、当社は提携する各企業から報酬の支払いを受けることがあります。提携や報酬の支払いの有無が、当サイト内での評価に影響を与えることのないようにしています。

目次

年収300万円の手取り額は約239万円

まずは年収別の手取り額の目安から確認していきましょう。

年収別の手取り額 早見表
年収(総支給額)手取り額(可処分所得)年収に対する手取り額の割合
200万円約162万円約81.2%
300万円約239万円約79.7%
400万円約316万円約79.1%
500万円約392万円約78.4%
600万円約464万円約77.3%
700万円約531万円約75.8%
800万円約595万円約74.4%
900万円約664万円約73.8%
1,000万円約731万円約73.1%
1,100万円約795万円約72.3%
1,200万円約860万円約71.7%
※都内勤務・40歳未満の給与所得者を例に挙げ、給与所得控除・基礎控除・社会保険料・所得税・住民税を考慮した場合のシミュレーションです。
※本シミュレーション結果は、2025年5月時点の制度をもとにシミュレーションしたものであり、すべての人にあてはまるわけではありません。

可処分所得とは、実収入(税込収入)から税金や社会保険料などを差し引いた金額のことを指します。年収300万円の手取り額(可処分所得)は約239万円で、1ヶ月あたりの実際の収入額は約20万円です。

源泉徴収税や社会保険料に個人差はあるものの、上記の早見表を踏まえると、総支給額の約70〜80%程度が実際の収入(手取り額)と考えて良いでしょう。

年収別の手取り額 詳細シミュレーション

年収別の手取り額の詳細シミュレーションは以下のとおりです。

なお、都内勤務・40歳未満の給与所得者を例に挙げ、給与所得控除・基礎控除・社会保険料・所得税・住民税を考慮した場合のシミュレーション結果を記載しています。

年収別の手取り額 詳細シミュレーション
年収給与所得控除※1給与所得基礎控除※2月収(標準報酬月額)社会保険料※3社会保険料控除※4課税所得所得税※5住民税※6控除額合計手取り額(年収)手取り額(月収)年収に対する手取り額割合
健康保険料厚生年金保険料合計所得税率控除額合計所得割均等割合計
2,000,000円680,000円1,320,000円480,000円166,667円8,424円15,555円23,979円287,742円552,258円5%0円27,613円10%5,000円60,226円 375,581円1,624,419円135,368円81.2%
3,000,000円980,000円2,020,000円480,000円250,000円12,883円23,790円36,673円440,076円1,099,924円5%0円54,996円10%5,000円114,992円610,065円2,389,935円199,161円79.7%
4,000,000円1,240,000円2,760,000円480,000円333,333円16,847円31,110円47,957円575,484円1,704,516円5%0円85,226円10%5,000円175,452円836,161円3,163,839円263,653円79.1%
5,000,000円1,440,000円3,560,000円480,000円416,667円20,316円37,515円57,831円693,966円2,386,034円10%97,500円141,103円10%5,000円243,603円1,078,673円3,921,327円326,777円78.4%
6,000,000円1,640,000円4,360,000円480,000円500,000円24,775円45,750円70,525円846,300円3,033,700円10%97,500円205,870円10%5,000円308,370円1,360,540円4,639,460円386,622円77.3%
7,000,000円1,800,000円5,200,000円480,000円583,333円29,235円53,985円83,220円998,634円3,721,366円20%427,500円316,773円10%5,000円377,137円1,692,544円5,307,456円442,288円75.8%
8,000,000円1,900,000円6,100,000円480,000円666,667円33,694円59,475円93,169円1,118,028円4,501,972円20%427,500円472,894円10%5,000円455,197円2,046,120円5,953,880円496,157円74.4%
9,000,000円1,950,000円7,050,000円480,000円750,000円37,163円59,475円96,638円1,159,650円5,410,350円20%427,500円654,570円10%5,000円546,035円2,360,255円6,639,745円553,312円73.8%
10,000,000円1,950,000円8,050,000円480,000円833,333円41,127円59,475円100,602円1,207,218円6,362,782円20%427,500円845,056円10%5,000円641,278円2,693,553円7,306,447円608,871円73.1%
11,000,000円1,950,000円9,050,000円480,000円916,667円46,082円59,475円105,557円1,266,678円7,303,322円23%636,000円1,043,764円10%5,000円735,332円3,045,774円7,954,226円662,852円72.3%
12,000,000円1,950,000円10,050,000円480,000円1,000,000円48,559円59,475円108,034円1,296,408円8,273,592円23%636,000円1,266,926円10%5,000円832,359円3,395,693円8,604,307円717,026円71.7%
※1 参照:No.1410 給与所得控除|国税庁
※2 参照:No.1199 基礎控除|国税庁
※3 参照:令和7年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表|全国健康保険協会
※4参照:No.1130 社会保険料控除|国税庁
※5参照:No.2260 所得税の税率|国税庁
※6参照:個人住民税|東京都主税局

日本では介護保険制度が導入されているため、40歳〜64歳までの健康保険加入者は、介護保険料の負担が発生することを覚えておきましょう。

世帯人数別の手取り額の比較

世帯年収300万円の場合でも、世帯構成によって適用される所得控除が異なるため、手取り額にも大きな差が出てきます。

以下の3パターンで、年収300万円世帯における手取り額シミュレーションを確認しておきましょう。

  • パターン1:単身者
  • パターン2:夫婦2人(一方は専業主婦(夫))
  • パターン3:夫婦2人+子ども1人(一方は専業主婦(夫)、子どもは17歳で未就業)
年収300万円における世帯人数別の手取り額シミュレーション
パターン年収給与所得控除※1給与所得基礎控除※2月収(標準報酬月額)社会保険料※3社会保険料控除※4配偶者控除※5扶養控除※6課税所得所得税※7住民税※8控除額合計手取り額(年収)手取り額(月収)年収に対する手取り額割合
健康保険料厚生年金保険料合計所得税率控除額合計所得割均等割合計
単身者のみ3,000,000円 980,000円2,020,000円480,000円250,000円12,883円23,790円36,673円440,076円0円0円1,099,924円5%0円54,996円10%5,000円114,992円610,065円2,389,935円199,161円79.7%
夫婦2人3,000,000円980,000円2,020,000円480,000円250,000円12,883円23,790円36,673円440,076円380,000円0円719,924円5%0円35,996円10%5,000円76,992円553,065円2,446,935円203,911円81.6%
夫婦2人+子ども1人3,000,000円980,000円2,020,000円480,000円250,000円12,883円23,790円36,673円440,076円380,000円380,000円339,924円5%0円16,996円10%5,000円38,992円496,065円2,503,935円208,661円83.5%
※1 参照:No.1410 給与所得控除|国税庁
※2 参照:No.1199 基礎控除|国税庁
※3 参照:令和7年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表|全国健康保険協会
※4 参照:No.1130 社会保険料控除|国税庁
※5 参照:No.1191 配偶者控除|国税庁
※6 参照:No.1180 扶養控除|国税庁
※7 参照:No.2260 所得税の税率|国税庁
※8 参照:個人住民税|東京都主税局

同じ年収300万円でも、単身者の手取り額が約239万円(79.7%)であるのに対し、夫婦2人世帯の場合は約245万円(81.6%)、夫婦2人+子ども1人世帯の場合は約250万円(83.5%)です。

上記のシミュレーション比較を見ると、所得控除の対象となる配偶者や子どもがいる世帯では、単身者よりも税金が軽減されるため、実際の収入(手取り額)が多くなることがわかります。

オカネコの家計レベル診断

家族構成×居住エリアが同じ世帯と比較
あなたの家計をA~Eランクで診断
簡易ライフプラン表も作成できる

簡単3分!世帯年収・貯金額・金融資産を診断

年収300万円は平均年収と比較すると160万円低い

国税庁長官官房企画課の「令和5年分 民間給与実態統計調査」を参照し、給与所得者の平均年収を確認してみましょう。

参照:令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁長官官房企画課

令和5年における給与所得者の全国平均年収は約460万円です。年収300万円世帯は、全国平均に比べて約160万円低い結果となりました。

ただし、年齢や役職、職業によって平均給与は大きく異なります。年収300万円を超えるのは25〜29歳代以降となっており、55〜59歳代が平均年収のピークとなっています。

年収300万円台の割合は16.3%

国税庁長官官房企画課の「令和5年分 民間給与実態統計調査」では、年齢階層別の平均年収割合も公開されています。

年齢階層別の平均年収 割合(令和5年度)
男性女性男女平均
100万円以下3.6%14.1%8.1%
100万円超〜200万円以下6.0%20.5%12.3%
200万円超〜300万円以下9.7%19.6%14.0%
300万円超〜400万円以下14.9%18.1%16.3%
400万円超〜500万円以下17.5%12.7%15.4%
500万円超〜600万円以下14.0%6.7%10.8%
600万円超〜700万円以下10.2%3.4%7.1%
700万円超〜800万円以下7.2%1.9%4.9%
800万円超〜900万円以下4.9%1.0%3.2%
900万円超〜1,000万円以下3.6%0.7%2.3%
1,000万円超〜1,500万円以下6.3%1.0%4.0%
1,500万円超〜2,000万円以下1.4%0.2%0.9%
2,000万円超〜2,500万円以下0.4%0.1%0.3%
2,500万円超0.5%0.1%0.3%
参照:令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁長官官房企画課

「年収300万円超〜400万円以下」の割合は全体の16.3%と最も割合が多く、次いで「年収400万円超〜500万円以下(15.4%)」、「年収200万円超〜300万円以下(14.0%)」の順です。

性別にみると、男性は「年収400万円超〜500万円以下(17.5%)」が最も多い一方、女性は「年収100万円超〜200万円以下(20.5%)」の割合が最も多い結果となっています。

20代で年収300万円は低くない

同じく国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」を参照すると、年齢階層・性別の平均年収も公開されています。

年齢階層別の平均年収(令和5年度)
男性女性全体(参考)
19歳以下133万円93万円112万円
20〜24歳279万円253万円267万円
25〜29歳429万円353万円394万円
30〜34歳492万円345万円431万円
35〜39歳556万円336万円466万円
40〜44歳612万円343万円501万円
45〜49歳653万円343万円521万円
50〜54歳689万円343万円540万円
55〜59歳712万円330万円545万円
60〜64歳573万円278万円445万円
65〜69歳456万円222万円354万円
70歳以上368万円197万円293万円
全体平均569万円316万円460万円
参照:令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁長官官房企画課

一般的に新社会人となる人が多い20歳代前半の平均年収は、男性が約279万円、女性が253万円、男女平均が267万円であるため、20代で年収300万円の人は決して年収が低いわけではありません。

一方、20代後半になると、平均年収は男性が429万円、女性が353万円、男女平均が394万円となり、平均年収も上昇する傾向にあります。

年収300万円の生活レベルと貯金額の目安

先述のとおり、年収300万円の手取り額は約240万円で、1ヶ月あたりの実際の収入は約20万円です。

毎月の支出のうち、最も大きな割合を占めるのが「家賃」です。家賃は収入の3割以下に抑えるのが良いとされており、年収300万円の場合は月6〜7万円程度が家賃の上限となります。

また、無理のない範囲で貯金を継続するには、手取り額の10〜20%を目安に貯蓄するのが良いとされています。ひと月あたりの手取り額が20万円なら、毎月2〜4万円程度の貯金がおすすめです。

これらを踏まえた上で、「一人暮らしの場合」と「夫婦世帯の場合」の2パターンに分けて、年収300万円の家計と貯金額のモデルケースを確認していきましょう。

一人暮らしの場合

年収300万円台で1人暮らしの場合、家賃を5万円台に抑えることができれば、毎月5万円を貯金しながら不自由なく暮らすことができるでしょう。

ただし、住居費は地域によって大きく異なる上、交通の便が良くない場所に住んでしまうと、住居費の代わりに交通費がかさんでしまいます。

手取り額の3割前後の金額を目安にしながら、家賃と立地のバランスを考慮して物件を選ぶのがおすすめです。

食費の目安は1ヶ月で約3.8万円1日あたり約1,200円程度です。外食が多いとあっという間に予算を超えてしまうため、食事はできるだけ自炊を心がけるようにしましょう。

1人暮らしの場合のモデルケース
家賃55,000円
通信費6,000円
水道光熱費8,000円
食費38,000円
外食費4,000円
交通費4,000円
被服費10,000円
医療費5,000円
交際費7,000円
娯楽費10,000円
雑費3,000円
貯金50,000円
合計200,000円

なお、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」を参照すると、金融資産保有世帯における年収300万円未満世帯の金融資産保有額は、平均1,095万円、中央値は387万円です。

金融資産保有額で最も多い割合は「100万円未満(23.3%)」、次いで「100万円〜200万円未満(11.5%)」の順となっています。

【単身世帯】年収300万円未満の金融資産保有額(金融資産保有世帯)
100万円未満23.3%
100万円〜200万円未満11.5%
200万円〜300万円未満6.8%
300万円〜400万円未満7.0%
400万円〜500万円未満4.2%
500万円〜700万円未満7.7%
700万円〜1,000万円未満5.5%
1,000万円〜1,500万円未満8.4%
1,500万円〜2,000万円未満4.8%
2,000万円〜3,000万円未満7.4%
3,000万円以上10.3%
無回答3.2%
平均1,095万円
中央値387万円
参照:各種分類別データ(令和5年)|家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]|知るぽると

夫婦世帯の場合

夫婦世帯の場合、家賃を7万円以下に抑えることができれば、毎月1〜2万円程度を貯金に回せる計算です。

ただし、世帯人数が増えるにつれて、家賃や食費の節約には限界があります。そのため、娯楽費や被服費の節約に努めながら、意識的に支出を減らすことを心がけましょう。

また、スマートフォンを格安SIMに変更したり、生命保険の見直しで保険料を節約したり、毎月の固定費を最低限まで引き下げる努力も必要です。

子どもがいる場合、または将来子どもを持つことを考えている場合、教育費は「人生の三大支出」に数えられるほど費用が高額になるため、日頃からお金の使い方を工夫することが大切です。

夫婦2人暮らしの場合のモデルケース
家賃65,000円
通信費9,000円
水道光熱費10,000円
食費57,000円
外食費5,000円
交通費5,000円
被服費10,000円
医療費7,000円
交際費5,000円
娯楽費4,000円
雑費3,000円
貯金20,000円
合計200,000円
夫婦+子どもの3人暮らしの場合のモデルケース
家賃70,000円
通信費9,000円
水道光熱費10,000円
食費62,000円
外食費2,000円
子ども関連費10,000円
交通費4,000円
被服費7,000円
医療費7,000円
交際費3,000円
娯楽費3,000円
雑費3,000円
貯金10,000円
合計200,000円

なお、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、二人以上世帯における年収300万円未満の方の金融資産保有額(金融資産保有世帯)は、平均1,015万円中央値が370万円です。

単身世帯の場合と同様で、金融資産保有額で最も多い割合は「100万円未満(20.9%)」、次いで「100万円〜200万円未満(12.5%)」の結果となりました。

【二人以上世帯】年収300万円未満の金融資産保有額(金融資産保有世帯)
100万円未満20.9%
100万円〜200万円未満12.5%
200万円〜300万円未満8.7%
300万円〜400万円未満5.9%
400万円〜500万円未満5.7%
500万円〜700万円未満9.6%
700万円〜1,000万円未満5.6%
1,000万円〜1,500万円未満8.0%
1,500万円〜2,000万円未満4.5%
2,000万円〜3,000万円未満5.2%
3,000万円以上8.5%
無回答4.9%
平均1,015万円
中央値370万円
参照:各種分類別データ(令和5年)|家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]|知るぽると

家計簿アプリは2人で共有できる「ワンバンク(旧B/43)」がおすすめ!

  • プリペイドカードで支払いをすると、支払い履歴がアプリに即座に反映
  • 支払い履歴はグループ分けができるため予算管理がラクに
  • PayPayアカウントへのチャージにも利用可能
  • ペアカードが発行でき、家計簿を2人で共有できる
  • 後払い機能がある(事前審査あり)

※スマホからのみアクセス可能です。

オカネコ」では、簡単な家計診断をするとご自身の収入や貯金が他の人と比べて低いのか高いのか、診断することができます。コメントに悩みを入力するとお金のプロからメッセージが届き、無料でお金のチャット相談もできるので、ぜひ気軽に試してみてください。

年収300万円から収入アップを目指すには?

年収300万円でも毎月一定額を貯金しながら不自由なく暮らすことは可能ですが、「できることなら収入をもっと増やしたい」と考える方も多いことでしょう。

年収300万円の方が収入アップを目指すには、次の方法が挙げられます。

それぞれの方法について解説するので、さらに収入アップを目指したい方はぜひ参考にしてみてください。

現在の仕事で昇進・昇給する

収入を増やしたいと考えたとき、まずは現職での昇進や昇格を目指すのが現実的な方法です。

まずは、自社の評価制度や手当の条件をよく理解し、自分に必要なスキルや実績を着実に積んでいくことが大切です。

役職がつけば管理職手当などが加わり、年収がアップする可能性があります。日々の仕事に真摯に取り組み、上長や周囲からの信頼を得ることも昇進への近道となります。

新たな資格取得などで昇給する

資格を取ることで、より専門的な仕事に挑戦できるようになり、収入アップにつながる可能性があります。

企業によっては、資格の取得が昇進の条件になっていたり、毎月の資格手当や合格時の報奨金が支給されたりする制度を設けている場合もあります。

ご自身の勤務先の制度を確認し、資格を取得することで昇給できる可能性がある場合は、資格取得に向けて勉強を始めてみるのがおすすめです。

特に、IT系やビジネス系の資格は実務に活かせるだけでなく、転職を検討する際にもプラスの評価となる場合があります。

副業を始める

収入を増やす方法のひとつとして、副業に取り組むことも挙げられます。

副業に割ける時間は本業の忙しさや子どもの有無などによって異なりますが、近年ではパソコン1台で手軽に始められる副業や兼業も数多く登場しています。

手軽に始められる副業・兼業の一例
ハンドメイド作品の販売・フリマアプリなどでアクセサリーなどを販売して報酬を得る
・好きなことや趣味でお金を稼ぐことが可能
クラウドソーシング・ライティングや写真撮影など、さまざまなジャンルの案件をweb上で受注する
・スキルに応じて単価が異なる
ブログ・アフィリエイト・サイト上で商品やサービスを紹介することで、紹介料を得る
・紹介数を増やすためにはフォロワー数や閲覧者数を増やす必要があり、成果が出るまでに時間がかかる
配達員・UberEatsや出前館など、飲食店の食事を利用者へ配達する
・都心部中心のサービスで、対応していない地域も多い

クラウドソーシングを活用すれば、在宅でできる仕事をスキマ時間にこなすことが可能です。

Webライティングやデザイン、プログラミングなど、今あるスキルを活かせる副業なら始めやすく、報酬も比較的見込めます。

ブログやSNS運用といった長期的な収益化を目指す方法もあります。近年では政府が副業や兼業を後押ししていますが、なかには副業を禁止している企業もあるため、就業規則を必ず確認した上で始めましょう。

資産形成・投資をする

毎月一定額を貯金に回している方は、さらにその一部を使って資産形成や投資に挑戦するのもおすすめです。

投資は必ず利益が得られるわけではありませんが、長期運用を前提とした積立投資に取り組むことで、時間を味方につけながら損失リスクを軽減できる可能性があります。

長期運用前提のおすすめの投資方法

  • 新NISA
  • iDeCo
  • 投資信託
  • 財形貯蓄制度
  • 積立保険

これらの中でも、特に「新NISA」と「iDeCo」は積極的に取り組むのがおすすめです。

新NISAは、合計で年間360万円(つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円)までの非課税枠を使って資産運用ができる税制優遇制度です。

通常は資産運用で得られた利益には税金が課せられますが、新NISAの非課税枠で運用を行った場合、利益に対して税金がかりません。

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、個人が任意で加入する私的年金制度で、毎月拠出する一定額を運用し、60歳以降に年金か一時金形式で受け取れる仕組みです。

拠出金が全額所得控除の対象で、運用中の利益は非課税、受け取りの際にも大きな所得控除があるため、税制面で大きなメリットが得られます。

いずれも少額から始められるので、生活に支障が出ない範囲で資金を投資に回し、資産形成に取り組んでみましょう。

NISA口座おすすめネット証券
SBI証券
  • 総合口座開設数No.1
  • 商品ラインナップも充実
  • 国内株&米国株の取引手数料無料
楽天証券
  • 楽天ユーザーにおすすめ
  • 楽天ポイントが貯まる&使える
  • 日経テレコン(楽天証券版)が無料で利用できる
iDeCoのおすすめ金融機関

SBI証券のiDeCo

  • 2023年iDeCo新規加入者数No.1
  • ネット証券内でもトップクラスの運用商品数
  • ツール・ロボアド・サポート体制も充実

楽天証券のiDeCo

  • 楽天経済圏を利用している人におすすめ
  • 楽天インデックスシリーズが購入できる

※2023年5月SBI証券調べより。参照:SBI証券|SBI証券のiDeCo(個人型確定拠出年金) が選ばれる3つの理由

監修者

「どのタイミングで、いくらのお金が必要になるのか」を事前に把握しておくことは、積立方法を決めていく上で非常に重要です。
手軽に計算できるライフプランシミュレーションなどを有効活用いただき、ご自身の場合は現金と運用どちらで積み立てるべきか、ぜひ判断材料にお役立てください。

より高年収の企業へ転職する

本業での昇給や副業が難しい場合は、より高年収の企業へ転職して収入アップを目指すのもひとつの手です。

これまでの経験を活かして同じ業種や職種で転職すれば、即戦力として評価されやすく、年収が上がる可能性も大いに期待できます。

転職サイトや転職エージェントを活用すれば、条件に合う企業の情報収集から選考対策までサポートしてもらえるため、転職活動をスムーズに進められるでしょう。

オカネコ転職」では、転職診断求人紹介書類準備代行など、あなたの転職をサポートするサービスを提供しています。

  • 転職をしたいけど何から始めていいかわからない
  • 履歴書の準備や応募先の企業とのやり取りが面倒くさい
  • 「自分に合った仕事」「やりたいこと」が分からない

そんな方は、ぜひオカネコ転職をご活用ください。適職診断から応募・フォローまで、無料でプロが徹底的にサポートします。※費用は一切かかりません。

年収300万円に関するよくある質問Q&A

最後に、年収300万円に関するよくある質問に回答します。

Q. 年収300万円で結婚できますか?

結婚自体に年収の制限はないため、年収300万円でも結婚は可能です。子育てもできます。

ただし、節約を心がけながら収入アップを検討する必要があるでしょう。

特に、子育て世帯の場合は共働きで収入を増やすこと、政府や市区町村の支援制度の活用が必須といえます。

Q. 年収300万円でできること、慎重になった方が良いことは?

年収300万円でできることは「貯金・一人暮らし・結婚」などが挙げられます。

反対に、年収300万円世帯の方は、維持費用が高額なことから「自動車や住宅の購入」は慎重に検討する必要があります。

また、子どもの教育費は人生の三大支出に数えられるほど高額なため、支出を減らすための工夫を凝らしながら、場合によっては収入を増やすための努力に時間を費やすことも大切です。

Q. 年収300万円で効率よくお金を貯めるには?

年収300万円で効率良くお金を貯めるには、毎月の支出を見直す方法がおすすめです。

本記事では収入を増やす方法についてもご紹介しましたが、最も手っ取り早くお金を貯める方法は「支出を減らすこと」です。

支出を減らすには、まずは現時点の家計収支を把握し、節約できそうな項目をリストアップするのがおすすめです。

日頃からお金の使い方を見える化し、無駄遣いの防止にも役立てられるので、効率良くお金を貯めたいと考えている方は、家計簿を付けたり、アプリを使ったりして家計収支を把握するところから始めてみましょう。

家計簿アプリ「マネーフォワードME」はクレカ連携やレシート撮影で支出管理が可能!

\しっかり支出・資産管理をしたい方におすすめの家計簿アプリ/

マネーフォワード
  • 使っている銀行口座やクレジットカードと連携し、収支を自動で記録
  • レシートの撮影でも支出を記録できる
  • 支出は自動でカテゴリ分けされ家計簿として活用可能
  • 銀行口座、クレジットカード、ポイント、電子マネーなど、様々な資産を一元管理
  • 使い過ぎのお知らせ機能つき

まとめ

年収300万円の手取りは約239万円、ひと月あたりの実際の収入は約20万円です。

年収別の手取り額 早見表
年収(総支給額)手取り額(可処分所得)年収に対する手取り額の割合
200万円約162万円約81.2%
300万円約239万円約79.7%
400万円約316万円約79.1%
500万円約392万円約78.4%
600万円約464万円約77.3%
700万円約531万円約75.8%
800万円約595万円約74.4%
900万円約664万円約73.8%
1,000万円約731万円約73.1%
1,100万円約795万円約72.3%
1,200万円約860万円約71.7%
※都内勤務・40歳未満の給与所得者を例に挙げ、給与所得控除・基礎控除・社会保険料・所得税・住民税を考慮した場合のシミュレーションです。
※本シミュレーション結果は、2025年5月時点の制度をもとにシミュレーションしたものであり、すべての人にあてはまるわけではありません。

源泉徴収税や社会保険料に個人差はありますが、実際の手取り額は総支給額の約70〜80%程度を目安に考えるのが良いでしょう。

年収300万円の方でより収入を増やしたいと考えている方は、本記事でご紹介した年収300万円から収入アップを目指す方法を参考にしてみてください。

特に、長期運用を前提とした積立投資(新NISAやiDeCo)は、非常に大きなメリットが得られる税制優遇制度なので、積極的に活用してみましょう。

家計の見直しをプロにお願いしたい方、投資のアドバイスをもらいたい方は、当サイトの「オカネコ」をぜひご利用ください。

オカネコは、お金のプロに無料かつ匿名でチャット相談できるサービス。チャット形式なので自分のタイミングで相談することができ、わざわざ外出する必要もありません。ぜひ気軽に利用してみてください。

オカネコの家計レベル診断

家族構成×居住エリアが同じ世帯と比較
あなたの家計をA~Eランクで診断
簡易ライフプラン表も作成できる

簡単3分!世帯年収・貯金額・金融資産を診断

株式会社400F オンラインアドバイザー 松井 大輔

松井 大輔

株式会社400F オンラインアドバイザー
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / CFP® / 証券外務員一種

詳細プロフィール

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次