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生命保険の「保険期間」と「払込期間」の違いは? それぞれの特徴と考え方を分かりやすく解説します

記事更新日: 2024年05月17日生命保険の「保険期間」と「払込期間」の違いは? それぞれの特徴と考え方を分かりやすく解説します
監修者
株式会社400F オンラインアドバイザー 伴海大介株式会社400F オンラインアドバイザー
伴海 大介
公的保険アドバイザー / 2級FP技能士 / 証券外務員二種

保険期間と保険料払込期間の違い

保険期間と保険料払込期間

生命保険の期間を表す用語には「保険期間」や「保険料払込期間」といった言葉があります。

保険期間と保険料払込期間の違い
  • 保険期間:保険による保障が受けられる期間。保険会社が契約者(受取人)に対して所定の支払事由が起こった場合に保険金を支払う期間
  • 保険料払込期間:契約者が保険会社に保険料を支払い続ける義務がある期間

生命保険における「保険期間」は保障期間と呼ばれることもあり、一般的にはその保険契約が継続される期間のことです。

保険期間内に入院や手術、死亡などの保険事故が発生した場合、契約時に定めた受取人に対して保険会社が保険金を支払います。

一方の「保険料払込期間」とは、契約者が保険会社に対して保険料を支払い続ける義務がある期間のことです。

たとえば、60歳払込満了の終身保険に加入した場合、加入時から60歳までの期間は保険料を支払い続ける必要があり、保険期間については一生涯の保障が受けられます。

つまり、保険期間は保険会社から保険金が受け取れる可能性がある期間、保険料払込期間は自分が保険会社に保険料を払い込む期間といえます。

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株式会社400F オンラインアドバイザー 伴海大介株式会社400F オンラインアドバイザー
伴海 大介
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「保険期間」とは保障が受けられる期間のことを指し、その期間内に保険金の支払事由に該当した場合、保険金を受け取ることができます。

一方「保険料払込期間」とは、保険会社に対して保険料を払い込む期間を指します。保険期間と保険料払込期間は、ご自身の保障の必要期間や支払余力などを踏まえて設定する必要があります。

「更新型」と「全期型」

死亡保険の保険期間

生命保険には、あらかじめ10年や20年、または60歳・65歳までといった形で保険期間が定められている「定期保険」があります。

定期保険の保険期間タイプには「更新型」と「全期型」の2種類があり、それぞれで次のような違いがあることが特徴です。

定期保険の更新型と全期型の違い
  • 更新型:保険契約が一定期間ごとに更新されるタイプ。更新の際に保険料が値上がりする
  • 全期型:保険期間が終わるまで更新がないタイプ。値上がりしない代わりに初期から保険料が割高

更新型の定期保険は、一定期間ごとに保険契約が自動更新されるタイプです。

更新のタイミングで年齢に応じた保険料が再計算されるため、保障内容に変化はなくても保険料は値上がりします。

ただし、更新のタイミングで保障内容の見直しがしやすく、保障が短期間のため保険料も割安なことが特徴です。

一方の全期型は、保険期間が終了するまで保険契約の更新が行われないタイプの定期保険です。

更新型のように途中で保険料が値上がりすることはありませんが、長期目線での保険契約となるため、契約時点から割高な保険料を設定される場合があります。

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更新型の保険は保険契約が一定期間ごとに更新され、更新の際に保険料が値上がりする仕組みであるため、家計管理の面でデメリットを感じる方が多い傾向にあります。

また、保険会社によっては、更新型の保険と同等の保障内容ながら、保険料の更新のない全期型で備えられる保険もあったりします。

特に更新型の保険をお持ちの方は、全期型の保険で備えると保障内容や保険料がどうなるのかを一度ご相談されてみてもよいかもしれません。

保険期間によって、月払保険料が変動する

定期保険の保険料は、保険期間の長さに応じて月払保険料が変動します

たとえば、保険期間が10年・20年の定期保険で比較した場合の保険料負担は、次のとおりです。

例:保険期間が10年・20年の定期保険における保険料負担
保険期間10年20年
月払保険料割高割安
払込保険料総額割安割高
保険料支払回数少ない多い

一般的に、保険期間を長くするほど毎月の保険料負担は抑えられますが、払込保険料の総額は高くなる傾向にあります。

反対に、保険期間を短くするほどひと月あたりの保険料負担は大きくなりますが、保険会社に支払うトータルの保険料を節約できます。

長期的な目線で考えた場合、更新型のほうが払い込む保険料の総額は高くなる傾向にありますが、保障内容や加入者の状況によって実際の保険料は大きく異なるので気をつけましょう。

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保険期間が短いと、保険会社が抱えるリスク(その期間内に保険金支払事由が生じる可能性)が低くなるので、一般的に保険料は安く抑えられます。

必要な保障金額、必要な保障期間など、今ご自身にとって本当に必要な保障を整理して、適切な保険期間での保険契約をすることが必要です。

必要な保障の整理については、そもそもどんなリスクにどれほどの金銭的ダメージが潜んでいて、その際に公的保障(国からの保障)としてどれほどの保障があるのかを把握することが重要です。

まとめ

生命保険における「保険期間」と「保険料払込期間」には、次のような違いがあります。

保険期間と保険料払込期間の違い
  • 保険期間:保険による保障が受けられる期間。保険会社が契約者(受取人)に対して所定の支払事由が起こった場合に保険金を支払う期間
  • 保険料払込期間:契約者が保険会社に保険料を支払い続ける義務がある期間

あらかじめ保険期間が決まっている定期保険には、一定期間で保険期間が終了して自動更新される「更新型」と、自動更新されない「全期型」の2種類があります。

保険料の払込期間が長いほど1ヶ月あたりの保険料負担は抑えられますが、長期目線で見た場合は保険会社に払い込む保険料の総額が割高になるケースも少なくありません。

保険商品や加入者の状況によって実際の保険料は変動するため、どちらを選ぶべきか迷ったときは、お金のプロであるファイナンシャルプランナーの無料相談を活用してみてください。

株式会社400F オンラインアドバイザー 伴海大介

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オカネコ保険比較 編集部

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